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同郷?⑦
それからすぐにお地蔵さんにお祈り。
「神様、ヤマタノオロチが這い出してくるまでの猶予はどれくらいですか?」
お祈り。
そうだな
あ、時空神様だ。
あれだけの広範囲に天候を操った影響で、最低一年は起きないだろうな
一年か。
だからと言って、ヤマタノオロチが目を付けた従魔の接近は止めた方がいいぞ。無理やり起こすようなものだからな
なるほど。
でも、眠らないといけない状態にあるのなら、その間になんとかせんと。
確実性はないが、這い出すならその後から、そうだな1、2年後だな
「ありがとうございます」
目視手段も分かったようだが、十分に気をつけろ
はい。
ああ、それと、これは独り言だ。ヤマタノオロチが眠りについたことで、ハイになりかけていた魔物も落ち着くだろう
? それはどういう事かな? 聞いてみたが、お返事なし。
ビアンカとルージュに聞いてみると、おそらく今回おかしくなった魔物に影響を、半覚醒したヤマタノオロチが関わっていたんじゃないかって。もしくはヤマタノオロチを半覚醒させた、地脈の乱れかもしれないって。
『確実性はないのですが』
『これしか思い付かないわ。ねえ、イシスは?』
『ソウダト思ウガ、モシヤマタノオロチガ関連シテイルノデアレバ、覚醒シタ後、再ビオカシクナルハズ』
それは困る。困るが、まずは目視や。それからや。晃太と両親と、ヤマタノオロチに関する記憶を照らし合わせると、大体似た感じだ。お酒飲ませて、スサノオノミコトが退治して、草薙の剣が出てくる。そんな感じだ。
早いかも知れないし、無駄かも知れないが、お酒を手にいれておこう。アルコール度数の高めの、日本のお酒。焼酎だ。ダメだったら、ギルドに持ち込んで買い取ってもらおう。
力持ちのチュアンさんと、ディレックスでお買い物。しばらくして、フリンダさんが起きてきた。顔色、少しいいかな。
「すみません、お世話かけまして」
「いえいえ。ファングさん達はいま、あっちですから」
私はフリンダさんをオレンジのコテージに案内する。
中から軽装のガリストさんが出てきた。うわあ、肩とか凄い筋肉。あちこちある古傷が、やっぱり実力でランクをあげた冒険者なんだなって、思わせる。
「フリンダ、もう大丈夫なのか?」
「ええ、ずいぶん楽になったわ」
ほっとした表情のガリストさん。そして、フリンダさんと一緒にぺこり。
「テイマーさん、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「いえいえ。夕御飯まで、ゆっくりしてくださいね」
私もぺこり。
中庭で、相変わらず爆走するアレス。疲れんのかね? コテージのデッキで、無惨な姿になったテントやブランコどうしよう、明日でいいや。
さ、ルームに帰ってから色々買い物に回る。まずは床に座って食べてるから、テーブルと椅子をやじろ家具で揃える。残念、明日の昼過ぎにしか到着しない。夕御飯の材料も購入する。滋養たっぷりのフレアタートルの鍋だ。
準備していたら、あっという間に夕方だ。昨日は豪雨の中で走ってくれたからね。ノワールにたっぷり野菜と果物たっぷり。
「ぶひひんっぶひひんっ」
『ユイ、リンゴがいいのですって』
『メロンもって』
「はいはい」
ノワールのリクエストを聞きながら、準備っと。
『油淋鶏なのです~』
『エビ~』
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。母がニコニコしながら、鍋の準備。
エマちゃん用にも一人用の小鍋に作る。よし、いいかな。内服薬もオッケーと。早めに持っていく。
コンコン。
「エマちゃん」
「……………はい…………」
「入るね」
よいしょっと。
入ると、エマちゃんはベッドから起き上がっている。
「無理せんでよかよ」
「うん…………」
私はベッドの近くに。
「どう?」
「朝よりいい」
うん、表情に力がある。
まずはお熱チェック。37.9℃。
発熱してますな。
「どう? ご飯、食べれそう?」
「うん」
良かった。
エマちゃんは、ゆっくり起き上がる。私は鍋の中身を器に移して渡すと、食べ始める。小鍋の中身はフレアタートルの肉と、白菜、ニンジン、豆腐、マロニー等。野菜は柔らかくなってるはず。
「熱いからね」
「うん」
ふーふー、してゆっくり食べるエマちゃん。
「おいしい」
「良かった。よく、噛むんよ」
「うん」
味がするんやね。私、インフルエンザできつい時、味覚があんまり良くなかったし。しばらくして、ブラッシングを終えたホークさんが様子を見に来た。
「エマ、具合どうだ?」
「うん、朝よりいい」
「そうか」
ほっとした表情のホークさん。
エマちゃんは鍋の中身を全部食べた。とは言っても、いつも食べる量の半分以下。内服薬もオッケー。
「お腹一杯」
よかよか、少しでも食べられたらよか。次も食べられたらよか。
「明日はこれで雑炊にするからね」
「うん。あのね、ユイさん、お風呂入っちゃダメ?」
「あー、そうやね」
きっとベトベトなんやね。お熱がまだあるけど。そうやね、着替えした方がよかよね。朝より調子いいみたいやし。うーん。身体を拭くだけにしたいけど、エマちゃん自身がお風呂を希望している。うーん。うーん。
「短時間よ」
「うんっ」
私は鍋や器をホークさんに渡し、エマちゃんとお風呂に。脱衣場で私は待つのみ。軽く汗を流して出てきたエマちゃん。私はドライヤーで髪を乾かして、水分補給させて、ベッドに寝かせる。
「さあ、もうちょっとよ」
「うん」
おでこに冷却シートを貼り、さする。
よくなりますように。
エマちゃんが眠ったのを確認して、ルームに戻ると既に皆さん勢揃いしている。
「優衣、ご飯にしよう」
母がお玉を持って指示を出している。
ビアンカとルージュが従魔の部屋から恨みがましい視線を送ってる。何があったか分かるよ。その向こうで、げふっ、と言ってるアレス。そしてお乳をあげてるアリス。うふふ、シルフィ達のお尻、かわいか。
「皆さん、床ですみません」
明日にしかテーブル来ないしね。
「そんなユイさん。あんな高級宿みたいな寝床に食事まで頂いているんですから」
とんでもない、と手を振るロッシュさん。他の皆さんこくこくしてる。
床に母が応急処置で作った、ランチマットに、カセットコンロをセット。
鍋だし、アルコールかな?
「皆さん、アルコールどうされます?」
数人が一斉にギュルンッと私に首を向ける。こわっ。
「今の現在地分かってますか?」
フェリクスさんが鋭く突っ込み。分かりやすく沈む人達。うーん。ミゲル君からもきゅーん、と視線が来る。
「まあまあ、一杯だけ、一杯だけ」
それでもフェリクスさんがいい顔しない。普通はこうなんだよ。本来はこうなんだよ。
だが、ここは安全地帯のルームだ。
一杯だけね。一杯だけ。私達だけ呑むのは、ほら、あれだしね。
やっとフェリクスさんが納得してくれて、アルコールメニューの説明して、と。
「じゃ、ビールの方ー、あ、ハジェル君とマアデン君はダメよ」
「「えーっ」」
ぴーん、と手をあげた2人が、正にえーっだ。
「えーっ、やない。未成年がなんば言いようと」
「ユイさん、ちゃんと成人してますっ」
「もうすぐ18っすーっ」
「二十歳未満は、私の前では未成年です」
ピシャッ。
「私の国ではね、二十歳が成人なんよ。このルーム内では従ってね」
「「はーい……………」」
しゅーん、と沈む2人。
「代わりに、食後にデザート付けようかね」
「はいはいはいはいはいっ、私、見た目、じゅっ、あだだだだだだっ」
ケルンさんとヒェリさんと仲良くじゃれてる。あははは、と笑うツヴァイクさんとエドワルドさん。仲良くよかよか。
私はお茶、晃太はセレクトショップダリアのA県の日本酒、両親はビール。ホークさんとミゲル君はビール、マデリーンさんは赤ワイン、チュアンさんとテオ君はお茶。
ラスチャーニエのケルンさんとヒェリさんは赤ワイン、エドワルドさんとツヴァイクさんはビール。
蒼の麓は、フェリクスさんとヘルト君とドロテアちゃんはお茶。エリアンさんとドーラさんは赤ワイン、アンドレアスさんはビール。
金の虎、ファングさんとガリストさんはビール。リィマさんとフリンダさんとアルスさんはお茶。
山風は、ロッシュさんとラーヴさんとシュタインさんはビール。マアデン君とハジェル君はお茶。
「さ、行き渡りましたかー?」
「「「「「はーいっ」」」」」
「では、頂きまーす」
「「「「「頂きまーす」」」」」
グビグビッ。
「ぷっはーっ」
「うまあっ」
「冷たいっ」
ビール、大好評。
「ああぁぁぁぁぁっ、なんとうまいエールじゃーっ」
叫ぶツヴァイクさん、え、もう呑みきったの? ジョッキよ、ジョッキ。いや、いい飲みっぷりだけど。ミゲル君を越える飲みっぷり。
「ドワーフは、酒大好き一族なんですよ」
と、ミゲル君。そうなんや。ミゲル君は確かひいおばあさんがドワーフだったね。ビール大好きやしね。
ふーん、と見ていると。
空のジョッキを持ち、きゅるん、と隣に座るエドワルドさんに迫るツヴァイクさん。
「何だよ?」
「分けて」
「ふざけんな」
エドワルドさんのジョッキは半分くらい残ってる。
「一口」
ハートマーク飛ばすごつごつのガタイのいいツヴァイクさん。ほら、エマちゃんとかさ、かわいか子が飛ばすのはいいけど、ちょっと、ええぇ、な感じ。
エドワルドさんは冷めきった目だ。
「年下にねだって、恥ずかしいとかないのか?」
「ない」
きゅるん。
ここまで言うなら清々しい。だけど、エドワルドさんはドン引き。結局、ビールはツヴァイクさんに渡ることはなかった。
「この肉、旨ーい」
「ケイコお母さんのご飯、旨いっすー」
「たくさん食べるんよ、〆に雑炊にするけんねー」
「「はーい」」
鍋の具材が順調に減っていく。
「神様、ヤマタノオロチが這い出してくるまでの猶予はどれくらいですか?」
お祈り。
そうだな
あ、時空神様だ。
あれだけの広範囲に天候を操った影響で、最低一年は起きないだろうな
一年か。
だからと言って、ヤマタノオロチが目を付けた従魔の接近は止めた方がいいぞ。無理やり起こすようなものだからな
なるほど。
でも、眠らないといけない状態にあるのなら、その間になんとかせんと。
確実性はないが、這い出すならその後から、そうだな1、2年後だな
「ありがとうございます」
目視手段も分かったようだが、十分に気をつけろ
はい。
ああ、それと、これは独り言だ。ヤマタノオロチが眠りについたことで、ハイになりかけていた魔物も落ち着くだろう
? それはどういう事かな? 聞いてみたが、お返事なし。
ビアンカとルージュに聞いてみると、おそらく今回おかしくなった魔物に影響を、半覚醒したヤマタノオロチが関わっていたんじゃないかって。もしくはヤマタノオロチを半覚醒させた、地脈の乱れかもしれないって。
『確実性はないのですが』
『これしか思い付かないわ。ねえ、イシスは?』
『ソウダト思ウガ、モシヤマタノオロチガ関連シテイルノデアレバ、覚醒シタ後、再ビオカシクナルハズ』
それは困る。困るが、まずは目視や。それからや。晃太と両親と、ヤマタノオロチに関する記憶を照らし合わせると、大体似た感じだ。お酒飲ませて、スサノオノミコトが退治して、草薙の剣が出てくる。そんな感じだ。
早いかも知れないし、無駄かも知れないが、お酒を手にいれておこう。アルコール度数の高めの、日本のお酒。焼酎だ。ダメだったら、ギルドに持ち込んで買い取ってもらおう。
力持ちのチュアンさんと、ディレックスでお買い物。しばらくして、フリンダさんが起きてきた。顔色、少しいいかな。
「すみません、お世話かけまして」
「いえいえ。ファングさん達はいま、あっちですから」
私はフリンダさんをオレンジのコテージに案内する。
中から軽装のガリストさんが出てきた。うわあ、肩とか凄い筋肉。あちこちある古傷が、やっぱり実力でランクをあげた冒険者なんだなって、思わせる。
「フリンダ、もう大丈夫なのか?」
「ええ、ずいぶん楽になったわ」
ほっとした表情のガリストさん。そして、フリンダさんと一緒にぺこり。
「テイマーさん、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「いえいえ。夕御飯まで、ゆっくりしてくださいね」
私もぺこり。
中庭で、相変わらず爆走するアレス。疲れんのかね? コテージのデッキで、無惨な姿になったテントやブランコどうしよう、明日でいいや。
さ、ルームに帰ってから色々買い物に回る。まずは床に座って食べてるから、テーブルと椅子をやじろ家具で揃える。残念、明日の昼過ぎにしか到着しない。夕御飯の材料も購入する。滋養たっぷりのフレアタートルの鍋だ。
準備していたら、あっという間に夕方だ。昨日は豪雨の中で走ってくれたからね。ノワールにたっぷり野菜と果物たっぷり。
「ぶひひんっぶひひんっ」
『ユイ、リンゴがいいのですって』
『メロンもって』
「はいはい」
ノワールのリクエストを聞きながら、準備っと。
『油淋鶏なのです~』
『エビ~』
きゅるん、きゅるん、きゅるーん。母がニコニコしながら、鍋の準備。
エマちゃん用にも一人用の小鍋に作る。よし、いいかな。内服薬もオッケーと。早めに持っていく。
コンコン。
「エマちゃん」
「……………はい…………」
「入るね」
よいしょっと。
入ると、エマちゃんはベッドから起き上がっている。
「無理せんでよかよ」
「うん…………」
私はベッドの近くに。
「どう?」
「朝よりいい」
うん、表情に力がある。
まずはお熱チェック。37.9℃。
発熱してますな。
「どう? ご飯、食べれそう?」
「うん」
良かった。
エマちゃんは、ゆっくり起き上がる。私は鍋の中身を器に移して渡すと、食べ始める。小鍋の中身はフレアタートルの肉と、白菜、ニンジン、豆腐、マロニー等。野菜は柔らかくなってるはず。
「熱いからね」
「うん」
ふーふー、してゆっくり食べるエマちゃん。
「おいしい」
「良かった。よく、噛むんよ」
「うん」
味がするんやね。私、インフルエンザできつい時、味覚があんまり良くなかったし。しばらくして、ブラッシングを終えたホークさんが様子を見に来た。
「エマ、具合どうだ?」
「うん、朝よりいい」
「そうか」
ほっとした表情のホークさん。
エマちゃんは鍋の中身を全部食べた。とは言っても、いつも食べる量の半分以下。内服薬もオッケー。
「お腹一杯」
よかよか、少しでも食べられたらよか。次も食べられたらよか。
「明日はこれで雑炊にするからね」
「うん。あのね、ユイさん、お風呂入っちゃダメ?」
「あー、そうやね」
きっとベトベトなんやね。お熱がまだあるけど。そうやね、着替えした方がよかよね。朝より調子いいみたいやし。うーん。身体を拭くだけにしたいけど、エマちゃん自身がお風呂を希望している。うーん。うーん。
「短時間よ」
「うんっ」
私は鍋や器をホークさんに渡し、エマちゃんとお風呂に。脱衣場で私は待つのみ。軽く汗を流して出てきたエマちゃん。私はドライヤーで髪を乾かして、水分補給させて、ベッドに寝かせる。
「さあ、もうちょっとよ」
「うん」
おでこに冷却シートを貼り、さする。
よくなりますように。
エマちゃんが眠ったのを確認して、ルームに戻ると既に皆さん勢揃いしている。
「優衣、ご飯にしよう」
母がお玉を持って指示を出している。
ビアンカとルージュが従魔の部屋から恨みがましい視線を送ってる。何があったか分かるよ。その向こうで、げふっ、と言ってるアレス。そしてお乳をあげてるアリス。うふふ、シルフィ達のお尻、かわいか。
「皆さん、床ですみません」
明日にしかテーブル来ないしね。
「そんなユイさん。あんな高級宿みたいな寝床に食事まで頂いているんですから」
とんでもない、と手を振るロッシュさん。他の皆さんこくこくしてる。
床に母が応急処置で作った、ランチマットに、カセットコンロをセット。
鍋だし、アルコールかな?
「皆さん、アルコールどうされます?」
数人が一斉にギュルンッと私に首を向ける。こわっ。
「今の現在地分かってますか?」
フェリクスさんが鋭く突っ込み。分かりやすく沈む人達。うーん。ミゲル君からもきゅーん、と視線が来る。
「まあまあ、一杯だけ、一杯だけ」
それでもフェリクスさんがいい顔しない。普通はこうなんだよ。本来はこうなんだよ。
だが、ここは安全地帯のルームだ。
一杯だけね。一杯だけ。私達だけ呑むのは、ほら、あれだしね。
やっとフェリクスさんが納得してくれて、アルコールメニューの説明して、と。
「じゃ、ビールの方ー、あ、ハジェル君とマアデン君はダメよ」
「「えーっ」」
ぴーん、と手をあげた2人が、正にえーっだ。
「えーっ、やない。未成年がなんば言いようと」
「ユイさん、ちゃんと成人してますっ」
「もうすぐ18っすーっ」
「二十歳未満は、私の前では未成年です」
ピシャッ。
「私の国ではね、二十歳が成人なんよ。このルーム内では従ってね」
「「はーい……………」」
しゅーん、と沈む2人。
「代わりに、食後にデザート付けようかね」
「はいはいはいはいはいっ、私、見た目、じゅっ、あだだだだだだっ」
ケルンさんとヒェリさんと仲良くじゃれてる。あははは、と笑うツヴァイクさんとエドワルドさん。仲良くよかよか。
私はお茶、晃太はセレクトショップダリアのA県の日本酒、両親はビール。ホークさんとミゲル君はビール、マデリーンさんは赤ワイン、チュアンさんとテオ君はお茶。
ラスチャーニエのケルンさんとヒェリさんは赤ワイン、エドワルドさんとツヴァイクさんはビール。
蒼の麓は、フェリクスさんとヘルト君とドロテアちゃんはお茶。エリアンさんとドーラさんは赤ワイン、アンドレアスさんはビール。
金の虎、ファングさんとガリストさんはビール。リィマさんとフリンダさんとアルスさんはお茶。
山風は、ロッシュさんとラーヴさんとシュタインさんはビール。マアデン君とハジェル君はお茶。
「さ、行き渡りましたかー?」
「「「「「はーいっ」」」」」
「では、頂きまーす」
「「「「「頂きまーす」」」」」
グビグビッ。
「ぷっはーっ」
「うまあっ」
「冷たいっ」
ビール、大好評。
「ああぁぁぁぁぁっ、なんとうまいエールじゃーっ」
叫ぶツヴァイクさん、え、もう呑みきったの? ジョッキよ、ジョッキ。いや、いい飲みっぷりだけど。ミゲル君を越える飲みっぷり。
「ドワーフは、酒大好き一族なんですよ」
と、ミゲル君。そうなんや。ミゲル君は確かひいおばあさんがドワーフだったね。ビール大好きやしね。
ふーん、と見ていると。
空のジョッキを持ち、きゅるん、と隣に座るエドワルドさんに迫るツヴァイクさん。
「何だよ?」
「分けて」
「ふざけんな」
エドワルドさんのジョッキは半分くらい残ってる。
「一口」
ハートマーク飛ばすごつごつのガタイのいいツヴァイクさん。ほら、エマちゃんとかさ、かわいか子が飛ばすのはいいけど、ちょっと、ええぇ、な感じ。
エドワルドさんは冷めきった目だ。
「年下にねだって、恥ずかしいとかないのか?」
「ない」
きゅるん。
ここまで言うなら清々しい。だけど、エドワルドさんはドン引き。結局、ビールはツヴァイクさんに渡ることはなかった。
「この肉、旨ーい」
「ケイコお母さんのご飯、旨いっすー」
「たくさん食べるんよ、〆に雑炊にするけんねー」
「「はーい」」
鍋の具材が順調に減っていく。
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