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連載
○○説⑧
バトルジャンキー達にせっつかれて、サブ・ドアを開ける。もちろん、ダンジョン側に他の冒険者の方がいないか、ルージュに確認してもらってからね。
いそいそとボス部屋の前に移動する。
誰が扉を開けて、誰が先頭で突っ込むか。
バトルジャンキー達による、緊急会議。
扉はアレスが開けて、修行明けの御披露目兼ねて、仔達が先頭で突っ込む。心配だから、援護もね。
母もコハクの勇姿見たさにやって来た。花はサブ・ドアの向こう、魔境やダンジョンには入って来ない。一度アリスに守られて、散歩がてらに連れて行こうとしたら、リードを付けていったが、花は踏ん張って嫌がる嫌がる。これ以降、連れていくことはしない。嫌なら仕方ないしね。
ルーティのウサギ部屋の前。
まずはコハクの火の魔法披露ね。
逞しくなった仔達が並ぶ。アレスがボス部屋の扉を開けるので、アレスとビアンカとルージュに援護に向かってもらう。
「ぶひひんっ」
「くうっ、くうっ」
ノワールとオシリスが自分もと、訴えるが、ごめんね、次ね。
『では甥っ子よ姪っ子よ、開けるのだ』
アレスが確認。
「ぐるるるるっ」
おおっ、コハクの白い毛並みに赤いラインが走るっ。
ヒスイとホルスは緑のライン、ルリは青、クリスは赤のライン。元気はへっへっと尻尾ぷりぷり。
凄かっ、以前よりはっきり、そして、かなりの数のラインが浮かぶ。
アレスが前肢で扉を押し開ける。
「ガーッ」
コハクの回りに火の塊が浮かび、豪腕投手の投球並みのスピードで飛び込んでいく。凄かっ、にゃんにゃん言ってたコハクがっ。
「ガーッ」
「クルゥーッ」
負けじとヒスイとホルスは風の刃を連発。にゃんにゃん言ってたヒスイがっ。
「ヴァンッ」
「ヴァンッ」
こちらも負けじとルリは水の矢、クリスは火の矢を連発。くんくん鳴いてたルリとクリスがっ。
こ、これで、ウサギ、全滅せんね?
だが、やはり厄災クラスのアレスが開けた為か、ウサギがわんさかいるみたいで、仔達が飛び込んでいく。アレスとビアンカ、ルージュも援護に向かう。
「大丈夫かね?」
あまり、こう言ったボス部屋でのやり取りを知らない母が心配そう。
「まあ、心配は、ないんやない? ビアンカとルージュがおるんやし」
程なくしてボス部屋の扉が開く。
『援護だと言ったのですっ』
『何を聞いていたのっ』
と、ビアンカとルージュの雷が。そっと、覗くと、アレスをびしばししているビアンカとルージュ。
『だってなのだぁ、心配だったのだぁ』
痛くないだろうけど、びしばしされているアレス。あー、きっと援護以上に攻撃したんやなあ。
『ねーちゃんっ、ねーちゃんっ、聞いてなぁ、わい、でっかいウサギやっつけようとしたんねんっ、やけどなぁ、アレスのおっちゃんが、吹っ飛ばしてんっ』
コハクがぷりぷりしながら私に一生懸命訴える。やけど、やっぱりこのアクセント、慣れん。
「コハク、そうやったんね。でも、さっきの火の魔法凄かったよ」
「凄かねえ、コハク、凄かねえ」
「頑張ったねえコハク、えらかよ」
と、私と晃太、母で褒めまくる。途端にぶー、みたいだったコハクが、ぱぁっ、と笑顔に。うん、顔が大人になろうが、体重が100キロ越えようが、かわいかのは変わらない。
『わいな、一杯、一杯頑張ったねん』
「そうね、そうね、よう頑張ったね」
もふもふ、あ、シャンプーせんとべたべた。
『ねえねっ、ヒスイもウサギ、やっつけたよっ』
『ルリもっ、ルリもっ』
『クリスもーっ』
はいはい、よしよし、もふもふ。
しかし、
「べたべたしとるねえ」
と、母。
「なら今からシャンプー行こうか、時間は、あ、チーズクリーム開いてるね」
それから炊飯器買いに行かんと。あ、もしかしたら忙しくなるなあ。
「あ、わいはドロップ品集めたらギルドに行くね」
「そうな頼むね。私、今日忙しいから行けんけん、リティアさんによろしく言っといて」
「分かった」
晃太は皆さんと一緒にボス部屋に。びしばしされていたアレスはツヴァイクさんに回収される。桶の作業があるからね。
『妹よ、我がいなくても……………』
『さっさと行くのです』
『心配はないわ、早く行きなさい』
ビアンカとルージュにせっつかれて、ツヴァイクさんの後に続いてる。頑張ってねー。
『ユイ、私達もシャンプーなのです?』
「そうやね、汚れとるしね」
『なら、後の方にしてもらえるかしら。私達、今からノワールと走るから』
宝箱が出て、ルージュがチェックしている。
私は準備にシャンプーね。
「分かった。さ、皆、シャンプーにするよ」
さ、トップバッターは。
「コハクにしようね」
『ねーちゃんっ』
「はいはい」
綺麗になったら、もっともふもふしないとね。
「バンダナ作り直さんといかんねえ。あのウルフ達の分もいるねえ」
後で母とぺんたごんにお買い物や。
晃太はドロップ品回収後、チュアンさんとマデリーンさん、オシリスに付き添われてギルドに向かう。
私は準備にシャンプー、もふもふ、マダラ電気、もふもふ、ぺんたごんに、もふもふ。
その間に復活したボス部屋でちゅどんドカンバキバキ。ビアンカとルージュもシャンプー、もふもふ。
ふふふ、かるーく8桁近く行きました。しかし、私には、お金があるっ。どやっ。私の稼いだお金やないけどね。
お昼はビアンカ、ルージュ達お初となるココロのハンバーガーランチだ。晃太達も帰って来たし。花がお出迎えのローリング。綺麗にふかふかになった仔達もお出迎え。
「お帰り、どうやったね?」
「リティアさんには、姉ちゃん疲れが溜まっとるだけで、大事を取ってるだけって言っといたよ。後、ロッシュさんにも会えてな、説明しとる」
「そうなありがとう、さ、ご飯にしようかね」
ビアンカとルージュの鼻息が首筋に当たってるからね。
いそいそとボス部屋の前に移動する。
誰が扉を開けて、誰が先頭で突っ込むか。
バトルジャンキー達による、緊急会議。
扉はアレスが開けて、修行明けの御披露目兼ねて、仔達が先頭で突っ込む。心配だから、援護もね。
母もコハクの勇姿見たさにやって来た。花はサブ・ドアの向こう、魔境やダンジョンには入って来ない。一度アリスに守られて、散歩がてらに連れて行こうとしたら、リードを付けていったが、花は踏ん張って嫌がる嫌がる。これ以降、連れていくことはしない。嫌なら仕方ないしね。
ルーティのウサギ部屋の前。
まずはコハクの火の魔法披露ね。
逞しくなった仔達が並ぶ。アレスがボス部屋の扉を開けるので、アレスとビアンカとルージュに援護に向かってもらう。
「ぶひひんっ」
「くうっ、くうっ」
ノワールとオシリスが自分もと、訴えるが、ごめんね、次ね。
『では甥っ子よ姪っ子よ、開けるのだ』
アレスが確認。
「ぐるるるるっ」
おおっ、コハクの白い毛並みに赤いラインが走るっ。
ヒスイとホルスは緑のライン、ルリは青、クリスは赤のライン。元気はへっへっと尻尾ぷりぷり。
凄かっ、以前よりはっきり、そして、かなりの数のラインが浮かぶ。
アレスが前肢で扉を押し開ける。
「ガーッ」
コハクの回りに火の塊が浮かび、豪腕投手の投球並みのスピードで飛び込んでいく。凄かっ、にゃんにゃん言ってたコハクがっ。
「ガーッ」
「クルゥーッ」
負けじとヒスイとホルスは風の刃を連発。にゃんにゃん言ってたヒスイがっ。
「ヴァンッ」
「ヴァンッ」
こちらも負けじとルリは水の矢、クリスは火の矢を連発。くんくん鳴いてたルリとクリスがっ。
こ、これで、ウサギ、全滅せんね?
だが、やはり厄災クラスのアレスが開けた為か、ウサギがわんさかいるみたいで、仔達が飛び込んでいく。アレスとビアンカ、ルージュも援護に向かう。
「大丈夫かね?」
あまり、こう言ったボス部屋でのやり取りを知らない母が心配そう。
「まあ、心配は、ないんやない? ビアンカとルージュがおるんやし」
程なくしてボス部屋の扉が開く。
『援護だと言ったのですっ』
『何を聞いていたのっ』
と、ビアンカとルージュの雷が。そっと、覗くと、アレスをびしばししているビアンカとルージュ。
『だってなのだぁ、心配だったのだぁ』
痛くないだろうけど、びしばしされているアレス。あー、きっと援護以上に攻撃したんやなあ。
『ねーちゃんっ、ねーちゃんっ、聞いてなぁ、わい、でっかいウサギやっつけようとしたんねんっ、やけどなぁ、アレスのおっちゃんが、吹っ飛ばしてんっ』
コハクがぷりぷりしながら私に一生懸命訴える。やけど、やっぱりこのアクセント、慣れん。
「コハク、そうやったんね。でも、さっきの火の魔法凄かったよ」
「凄かねえ、コハク、凄かねえ」
「頑張ったねえコハク、えらかよ」
と、私と晃太、母で褒めまくる。途端にぶー、みたいだったコハクが、ぱぁっ、と笑顔に。うん、顔が大人になろうが、体重が100キロ越えようが、かわいかのは変わらない。
『わいな、一杯、一杯頑張ったねん』
「そうね、そうね、よう頑張ったね」
もふもふ、あ、シャンプーせんとべたべた。
『ねえねっ、ヒスイもウサギ、やっつけたよっ』
『ルリもっ、ルリもっ』
『クリスもーっ』
はいはい、よしよし、もふもふ。
しかし、
「べたべたしとるねえ」
と、母。
「なら今からシャンプー行こうか、時間は、あ、チーズクリーム開いてるね」
それから炊飯器買いに行かんと。あ、もしかしたら忙しくなるなあ。
「あ、わいはドロップ品集めたらギルドに行くね」
「そうな頼むね。私、今日忙しいから行けんけん、リティアさんによろしく言っといて」
「分かった」
晃太は皆さんと一緒にボス部屋に。びしばしされていたアレスはツヴァイクさんに回収される。桶の作業があるからね。
『妹よ、我がいなくても……………』
『さっさと行くのです』
『心配はないわ、早く行きなさい』
ビアンカとルージュにせっつかれて、ツヴァイクさんの後に続いてる。頑張ってねー。
『ユイ、私達もシャンプーなのです?』
「そうやね、汚れとるしね」
『なら、後の方にしてもらえるかしら。私達、今からノワールと走るから』
宝箱が出て、ルージュがチェックしている。
私は準備にシャンプーね。
「分かった。さ、皆、シャンプーにするよ」
さ、トップバッターは。
「コハクにしようね」
『ねーちゃんっ』
「はいはい」
綺麗になったら、もっともふもふしないとね。
「バンダナ作り直さんといかんねえ。あのウルフ達の分もいるねえ」
後で母とぺんたごんにお買い物や。
晃太はドロップ品回収後、チュアンさんとマデリーンさん、オシリスに付き添われてギルドに向かう。
私は準備にシャンプー、もふもふ、マダラ電気、もふもふ、ぺんたごんに、もふもふ。
その間に復活したボス部屋でちゅどんドカンバキバキ。ビアンカとルージュもシャンプー、もふもふ。
ふふふ、かるーく8桁近く行きました。しかし、私には、お金があるっ。どやっ。私の稼いだお金やないけどね。
お昼はビアンカ、ルージュ達お初となるココロのハンバーガーランチだ。晃太達も帰って来たし。花がお出迎えのローリング。綺麗にふかふかになった仔達もお出迎え。
「お帰り、どうやったね?」
「リティアさんには、姉ちゃん疲れが溜まっとるだけで、大事を取ってるだけって言っといたよ。後、ロッシュさんにも会えてな、説明しとる」
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