文字の大きさ
大
中
小
596 / 877
連載
総仕上げ⑪
「ふー、ふー」
おでんの味見。うん、母のレシピが再現出来てる。只今冷蔵庫ダンジョン。異世界の湯で、まったりした数日後、ロッシュさんと相談し、冷蔵庫ダンジョンに再び1週間挑むことに。このダンジョンアタックの後、数日間の休みを挟んでからまた挑む。そうしたら春祭りだ。出る日を間違えないようにしないと。ロッシュさんの長男マシュー君の晴れ舞台だからね。
私は食事作りと移動に集中。ルームは開けっ放しだ。ビービー言うけど気にしない。ドアの向こうで、ちゅどん、ドカンやってる。
蓋をして、と。よし、いいかな。我が家のおでんは練り物中心なんだけど、他の皆さんいるからね。エマちゃんとテオ君に好評なロールキャベツ。エドワルドさんやツヴァイクさんに好評だった巾着類も入れた。豪華にセレクトショップダリアの鮑なんかも入れてみたが、柔らかくて美味しかった。神様用の土鍋もいいかな。
「ユイさん」
お手伝いしてくれていたシュタインさんが、そっと聞いてくる。
「はい?」
なんや、シュタインさん、久しぶりやけど、ちょっと心配そう。どうしたんやろ?
声をかけてきたけど、言い淀むシュタインさん。
「どうしました?」
「いや、あの………………ユイさん」
意を決したようなシュタインさん。
「あいつと上手くいってます?」
ブハアッ。
私は噴き出す。心の中でね。噎せそうになるけど、頭に先日の異世界の湯での出来事が沸き上がる。
そう、物凄く久しぶりに、ホークさんと2人だけになった。で、
「少し、触れてもいいですか?」
と、聞かれたので、学習能力の低い私は、どうぞ。本当に久しぶりだし、ちょっと、ちゅ、てしてほしかったし、なんてね。
ちょうど晃太とチュアンさんはサウナ、両親は仔達に囲まれて昼寝。ミゲル君はマッサージ機。エマちゃん、テオ君も寝ていた。エドワルドさんとツヴァイクさんはお風呂、マデリーンさんは岩盤浴中。
で、個室に手を引かれていって、まあ、色々あったんですよ。
ぎゅー、とされて、ちゅ、ああ、安心感ー、って思っていた。まさか、館内着の中に、ホークさんの手が入って来たのにびっくり。結局、びびりな私はストップかけてしまった。あの時のホークさんの目が、忘れらない。凄く切なそうで。思い返せば、しっかりした成人男性のホークさんにしては、色々言いたかったんやろうけど、私のびびり具合に合わせてくれて、引いてくれた。私は、そんなホークさんの気遣いに甘えてばっかりで、申し訳ない。いつかは、と、思っている。
あの日見た、おくるみ抱いてる姿。ああ、なりたい自分がいるが、現在それになれないのは、わかっているし、覚悟する暇がない。もっとホークさんと2人になれる時間があれば、違うのかもしれないが、なんせ今は忙しい。ホークさんもブラックギリギリに動いている。もちろん、私やホークさん以外もバタバタ忙しい。おそらく、ヤマタノオロチの件が終わるまで、バタバタのはず。落ち着いたら、そのね、ゆっくりね、時間をね、なんて思っている。
あの後、ただひたすら抱き締めてくれたのが、とにかく嬉しかった。短い時間だけど、ぽつぽつと、2人だけで話をしたのが、なにより嬉しかった。素直に伝えたら、ホークさんも凄く穏やかに笑ってくれた。ずいぶん、ちゅ、としてくれて、凄く嬉しかった。
なんて事が起こりまして、はい、数日前の話。
「な、な、な、何故にっ」
小さく動揺した。まさかシュタインさんから、そんな言葉が出てくるとは思わず動揺。はっ、自意識過剰やっ。平常心ー、ふー、ふー。
「いやあ、変な噂がですね」
そんな私の内心を知ってか知らずか、シュタインさんが続ける。
またそれっ。最近、ちょっと出歩かなかっただけで、私の死亡説やら重症説がでたばかりなのにっ。
「どういった内容が?」
落ち着いて聞く。
「あー、聞き齧っただけなんですけど。とうとうユイさんが、その、相手を決めたって」
「相手?」
えっ? ホークさんは絶対に外や人目がある所は、きちんと立場を弁えている。私だってさ、気をつけているのにっ。
「あのエドワルド・ウルガーを、相手に選んだって」
「はあぁっ」
思わず地が出る。
なんで、エドワルドさんっ? 建前上マーファで一緒に行動しているが、それだって数えるほどしかないはずなのにっ。
「ほら、あの変な言い掛かりを付けて来た女達がいたじゃないですか?」
「はい」
つい最近決着が着いた。ハルスフォン侯爵家、ウルガー子爵家、名誉伯爵の父には、それぞれに迷惑料や慰謝料の支払いが下った。元凶のギーリアッシュ伯爵の支払い額が多い上に、喧嘩を売った相手が悪い。国王陛下が溺愛している一人娘のフェリアレーナ様が嫁ぎ、長年の功績により侯爵となったハルスフォン家相手に勝てっこない。ピンクの女性達は無一文なんて甘い、借金を背負ったみたい。女性達がどうなるかは、私にはわからないが過酷な肉体労働だろうって。ギーリアッシュは借金までにはならないが、かなりの支払いが生じていて、家屋敷を手離すかも知れないって聞いたけど。
「それで、あのSランクエドワルド・ウルガーが、ユイさんの近くにいるってのが知れ渡ったでしょ」
「でも別に隠してた訳じゃないし」
そう。カルーラの大討伐の休息期のみの同行なんやし。
「事情を、皆が皆知ってる訳じゃない。勝手に勘違いされたみたいで、それが膨らんだみたいです」
「えぇー」
なんや、げんなりしてきた。ちょっとしたことで変な噂が立つ。それだけ、注目されとるってわけやけど。なんや、エドワルドさんに申し訳ないというか、はぁ。
ため息。
「シュタインさん、何か聞かれたりしました」
最近山風の皆さんとよく行動しているし、こんな話を持ってくるって事は、もしかしたら誰かに聞かれたのかな?
「実はそうなんです。聞いてきた人達には、体裁上の目的は話しましたが、あえてあちこちに言い触らしていません。実際話の中心にいるユイさんが知らない所で話していいわけないですし」
ありがたい対応。
「だけど、聞かれたの、俺だけなんですよ」
「え? なんで?」
シュタインさんは頬をかく。
「一応俺もユイさんの男候補になりましたから」
なにそれっ。
「あ、あの時」
カルーラに出発するのを見送った時の、あれっ。あれで勘違いされたんやな。
「まあ、すぐになくなりましたけど。あのエドワルド・ウルガーが出てきたんじゃ、名前だけでも太刀打ち出来ないし」
「なんだか、ご迷惑を…………」
も、申し訳ない。シュタインさんもそうだけど、エドワルドさんにもますます申し訳ない。
「別に迷惑なんて思ってませんよ。ただ、火がないところにって言うし、完全にお節介なんですが、ちょっと気になって」
シュタインさんが一息つく。
「もし、上手く行ってなかったら、付け入る隙あるかなって」
ブハアッ。
「何の話をしているんですか?」
ドキイッ。
話に集中していて気が付かなかったっ。心臓がばくばくしている。シュタインさんの後ろに、ボス部屋に行っていたはずのホークさんが立っていた。
おでんの味見。うん、母のレシピが再現出来てる。只今冷蔵庫ダンジョン。異世界の湯で、まったりした数日後、ロッシュさんと相談し、冷蔵庫ダンジョンに再び1週間挑むことに。このダンジョンアタックの後、数日間の休みを挟んでからまた挑む。そうしたら春祭りだ。出る日を間違えないようにしないと。ロッシュさんの長男マシュー君の晴れ舞台だからね。
私は食事作りと移動に集中。ルームは開けっ放しだ。ビービー言うけど気にしない。ドアの向こうで、ちゅどん、ドカンやってる。
蓋をして、と。よし、いいかな。我が家のおでんは練り物中心なんだけど、他の皆さんいるからね。エマちゃんとテオ君に好評なロールキャベツ。エドワルドさんやツヴァイクさんに好評だった巾着類も入れた。豪華にセレクトショップダリアの鮑なんかも入れてみたが、柔らかくて美味しかった。神様用の土鍋もいいかな。
「ユイさん」
お手伝いしてくれていたシュタインさんが、そっと聞いてくる。
「はい?」
なんや、シュタインさん、久しぶりやけど、ちょっと心配そう。どうしたんやろ?
声をかけてきたけど、言い淀むシュタインさん。
「どうしました?」
「いや、あの………………ユイさん」
意を決したようなシュタインさん。
「あいつと上手くいってます?」
ブハアッ。
私は噴き出す。心の中でね。噎せそうになるけど、頭に先日の異世界の湯での出来事が沸き上がる。
そう、物凄く久しぶりに、ホークさんと2人だけになった。で、
「少し、触れてもいいですか?」
と、聞かれたので、学習能力の低い私は、どうぞ。本当に久しぶりだし、ちょっと、ちゅ、てしてほしかったし、なんてね。
ちょうど晃太とチュアンさんはサウナ、両親は仔達に囲まれて昼寝。ミゲル君はマッサージ機。エマちゃん、テオ君も寝ていた。エドワルドさんとツヴァイクさんはお風呂、マデリーンさんは岩盤浴中。
で、個室に手を引かれていって、まあ、色々あったんですよ。
ぎゅー、とされて、ちゅ、ああ、安心感ー、って思っていた。まさか、館内着の中に、ホークさんの手が入って来たのにびっくり。結局、びびりな私はストップかけてしまった。あの時のホークさんの目が、忘れらない。凄く切なそうで。思い返せば、しっかりした成人男性のホークさんにしては、色々言いたかったんやろうけど、私のびびり具合に合わせてくれて、引いてくれた。私は、そんなホークさんの気遣いに甘えてばっかりで、申し訳ない。いつかは、と、思っている。
あの日見た、おくるみ抱いてる姿。ああ、なりたい自分がいるが、現在それになれないのは、わかっているし、覚悟する暇がない。もっとホークさんと2人になれる時間があれば、違うのかもしれないが、なんせ今は忙しい。ホークさんもブラックギリギリに動いている。もちろん、私やホークさん以外もバタバタ忙しい。おそらく、ヤマタノオロチの件が終わるまで、バタバタのはず。落ち着いたら、そのね、ゆっくりね、時間をね、なんて思っている。
あの後、ただひたすら抱き締めてくれたのが、とにかく嬉しかった。短い時間だけど、ぽつぽつと、2人だけで話をしたのが、なにより嬉しかった。素直に伝えたら、ホークさんも凄く穏やかに笑ってくれた。ずいぶん、ちゅ、としてくれて、凄く嬉しかった。
なんて事が起こりまして、はい、数日前の話。
「な、な、な、何故にっ」
小さく動揺した。まさかシュタインさんから、そんな言葉が出てくるとは思わず動揺。はっ、自意識過剰やっ。平常心ー、ふー、ふー。
「いやあ、変な噂がですね」
そんな私の内心を知ってか知らずか、シュタインさんが続ける。
またそれっ。最近、ちょっと出歩かなかっただけで、私の死亡説やら重症説がでたばかりなのにっ。
「どういった内容が?」
落ち着いて聞く。
「あー、聞き齧っただけなんですけど。とうとうユイさんが、その、相手を決めたって」
「相手?」
えっ? ホークさんは絶対に外や人目がある所は、きちんと立場を弁えている。私だってさ、気をつけているのにっ。
「あのエドワルド・ウルガーを、相手に選んだって」
「はあぁっ」
思わず地が出る。
なんで、エドワルドさんっ? 建前上マーファで一緒に行動しているが、それだって数えるほどしかないはずなのにっ。
「ほら、あの変な言い掛かりを付けて来た女達がいたじゃないですか?」
「はい」
つい最近決着が着いた。ハルスフォン侯爵家、ウルガー子爵家、名誉伯爵の父には、それぞれに迷惑料や慰謝料の支払いが下った。元凶のギーリアッシュ伯爵の支払い額が多い上に、喧嘩を売った相手が悪い。国王陛下が溺愛している一人娘のフェリアレーナ様が嫁ぎ、長年の功績により侯爵となったハルスフォン家相手に勝てっこない。ピンクの女性達は無一文なんて甘い、借金を背負ったみたい。女性達がどうなるかは、私にはわからないが過酷な肉体労働だろうって。ギーリアッシュは借金までにはならないが、かなりの支払いが生じていて、家屋敷を手離すかも知れないって聞いたけど。
「それで、あのSランクエドワルド・ウルガーが、ユイさんの近くにいるってのが知れ渡ったでしょ」
「でも別に隠してた訳じゃないし」
そう。カルーラの大討伐の休息期のみの同行なんやし。
「事情を、皆が皆知ってる訳じゃない。勝手に勘違いされたみたいで、それが膨らんだみたいです」
「えぇー」
なんや、げんなりしてきた。ちょっとしたことで変な噂が立つ。それだけ、注目されとるってわけやけど。なんや、エドワルドさんに申し訳ないというか、はぁ。
ため息。
「シュタインさん、何か聞かれたりしました」
最近山風の皆さんとよく行動しているし、こんな話を持ってくるって事は、もしかしたら誰かに聞かれたのかな?
「実はそうなんです。聞いてきた人達には、体裁上の目的は話しましたが、あえてあちこちに言い触らしていません。実際話の中心にいるユイさんが知らない所で話していいわけないですし」
ありがたい対応。
「だけど、聞かれたの、俺だけなんですよ」
「え? なんで?」
シュタインさんは頬をかく。
「一応俺もユイさんの男候補になりましたから」
なにそれっ。
「あ、あの時」
カルーラに出発するのを見送った時の、あれっ。あれで勘違いされたんやな。
「まあ、すぐになくなりましたけど。あのエドワルド・ウルガーが出てきたんじゃ、名前だけでも太刀打ち出来ないし」
「なんだか、ご迷惑を…………」
も、申し訳ない。シュタインさんもそうだけど、エドワルドさんにもますます申し訳ない。
「別に迷惑なんて思ってませんよ。ただ、火がないところにって言うし、完全にお節介なんですが、ちょっと気になって」
シュタインさんが一息つく。
「もし、上手く行ってなかったら、付け入る隙あるかなって」
ブハアッ。
「何の話をしているんですか?」
ドキイッ。
話に集中していて気が付かなかったっ。心臓がばくばくしている。シュタインさんの後ろに、ボス部屋に行っていたはずのホークさんが立っていた。
感想 854
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます 〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯
鳳凰院暁月刃夜婚約破棄されたので、王都の端で小さな香水店を開きます
〜「匂いしか分からない無能令嬢」と捨てられましたが、実は人の嘘と運命を嗅ぎ分ける王国唯一の調香師でした〜
☆あらすじ☆
王太子から婚約破棄され、家族にも見捨てられた公爵令嬢リリアーナ。
妹をいじめた悪女。
匂いしか分からない無能令嬢。
王妃にふさわしくない女。
夜会場でそう笑われた彼女は、すべてを失った――はずだった。
けれどリリアーナの嗅覚は、ただ香りを嗅ぎ分けるだけのものではない。
人の嘘。
隠された悪意。
病の兆し。
呪いの残り香。
そして、運命の匂いまで嗅ぎ分ける、王国唯一の異能だった。
公爵家を出たリリアーナは、亡き祖母が残した王都の端の小さな香水店「夜明けの瓶」を開く。
最初は誰にも見向きされない店だった。
けれど、眠れない少女を救い、毒を盛られた貴婦人を助け、夫婦の嘘をほどいていくうちに、店は王都中の秘密が集まる場所になっていく。
そんな彼女の前に現れたのは、冷血公爵と恐れられる辺境公爵ヴァルト。
彼は王宮由来の呪いに蝕まれていた。
リリアーナは彼の呪いを解くため、契約婚約を結ぶことになる。
不器用すぎる公爵に守られ、時に振り回されながら、彼女は王宮に隠された大きな嘘へと近づいていく。
なぜ王太子は婚約破棄を急いだのか。
なぜ妹は姉を憎み続けるのか。
なぜ王宮には、焦げた薔薇の匂いが漂っているのか。
無能と捨てられた令嬢は、もう誰かの言いなりにはならない。
「私は、私の鼻で生きていきます」
香水店から始まる、婚約破棄令嬢の逆転恋愛ファンタジー。
ざまぁあり、契約婚約あり、冷血公爵の不器用な溺愛あり。
最後には、彼女を捨てた者たちが気づくことになる。
本当に失ってはいけなかったのは、彼女だったのだと。
王妃教育を辞退したら「困る」と国王陛下が直接迎えに来ました ~婚約破棄された私に、王太子ではなく国王陛下が求婚してきます〜
由香【全一話完結】
王太子の心変わりによって婚約を破棄された侯爵令嬢リリアーナ。
十年以上受け続けた王妃教育も辞退し、ようやく自由になれると思っていた。
ところが数日後、侯爵家を訪れたのは国王陛下本人。
「王妃教育を辞退されると困る。私の妃になってほしい」
努力を踏みにじった王太子はすべてを失い、選ばれたのは誠実に生きてきた彼女だった。
これは、年上国王に溺愛されながら、世界一幸せな王妃になるまでの逆転ラブストーリー。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
聖女って無給で無休なんですか?じゃあやらないです
こじまき異世界に聖女として召喚されたイラストレーターのチヒロ。しかし聖女には給料も休みもないことを知って「じゃあやらないです」と聖女就任を断る。
「国と人を救う崇高な仕事には、私どもからの感謝を捧げよう」
「心底いらないです」
異世界でまで、やりがい搾取されてたまるかよ。
※小説家になろうにも投稿しています
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまうリリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、悪役令嬢として断罪された少女が、「誰かの物語の脇役」ではなく、自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
妹を踏みにじった奴らに、復讐の花束を
楠ノ木雫 妹を傷つけたやつは誰だ。
隣国に嫁いだこの国の王女であり双子の妹でもあるクラリスが2年後に亡き人となって帰ってきた。死因すら伝えられず嫁ぎ先の墓にも入れてもらえずに隣国の使者が連れてきた。
この事実に信じられずにいると、クラリスが帰ってくる半年前に戻っていた。
一体隣国でクラリスの身に何があったのか。
絶対に、もうクラリスのあんな姿を見たくない。堅く決意し使節団の使者として隣国に乗りこむ事になった。
※一話で過激なシーンがあります。
【第1回新エンタメ小説大賞】にエントリー中です。
五年も笑わなかった辺境伯の娘が、追放された保育係の令嬢の前で初めて笑った
歩人(あゆと)侯爵令嬢クラリスは、五年間、兄夫婦の公爵家で三人の御子の保育を任されてきた。表向きは「下女扱い」だったが、彼女の保育記録には毎日の歌・手作りの絵札・夜泣きの記録が綿密に綴られていた。「育児など侍女の手伝い。本物の貴族のすることではないわ」兄嫁の侮辱に、クラリスは保育記録帳を置いて去る。訪ねた先は、妻を亡くした辺境伯ロタールの屋敷だった。彼の娘リーリャは六歳、母を亡くして以来、誰の前でも笑わなかった。「五年、御子さま方を見続けたあなたなら、リーリャの心も読めるだろうか」ロタールの不器用な依頼に、クラリスは静かに頷く。春が来る頃、リーリャは初めて声を上げて笑った。クラリスの隣で、ロタールも気づくと微笑んでいた——五年ぶりに。
【完結済】ワザと醜い令嬢をしていた令嬢一家華麗に亡命する
satomi醜く自らに魔法をかけてケルリール王国王太子と婚約をしていた侯爵家令嬢のアメリア=キートウェル。フェルナン=ケルリール王太子から醜いという理由で婚約破棄を言い渡されました。
もう王太子は能無しですし、ケルリール王国から一家で亡命してしまう事にしちゃいます!