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友達⑧
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次の日。
生物学上の父親に面会を申し込む。直ぐに返事が来た。
レターセットを買いに行くからおこずかい欲しいって言ったら一万ルルもくれた。
一体何セット買うつもりだと思ったのだろう。
「余れば何か必要なものを買いなさい」
だってさ。
ならばと、ヴァレリーとマルティンもひきつれて図書館に。
ヴァレリーには新しい鉛筆とノート、マルティンにはクレヨンね。後、ナタリアにもレターセット。ナタリアは元同級生や一時保護してくれた人とぼそぼそと連絡を取っていたみたい。なら、レターセットくらいね。私がいる時はせっせとお世話してくれているから。
久しぶりで子供用スペースでマルティンは絵本に夢中になったし、ヴァレリーも借りたかった本を抱えている。
図書館には公園が併設されていて、小さな屋台が並ぶ。ジェラートの屋台があるので、人数分購入して食べてしまった。
帰りはマルティンは私とナタリアに手をつながれ上機嫌だった。
「せーのっ、よいしょっ」
「きゃっきゃっ」
マルティンの手をナタリアと同時に引き上げると、マルティンがはしゃいでいる。
ヴァレリーも嬉しそうに、着いてくる。
楽しい。
あーあ、こんな日が続けばいいのに。
そうして、やっと寮に帰る日を迎える。
朝から生物学上の母親が怒りの声をあげてる。
どうしたんだろう?
「請求書が来たからでしょう」
と、バトレルさん。一時塩みたいだったけど、今では通常モードだ。庭師とフットマン半々でやってる。本日はナタリアと共に学園まで来てくれる。ちなみに生物学上の父親は、現在地方に出向いている。学生時代の友人が亡くなり、親しい人たちを集めたお別れ会に出席するためにね。
あ、そうそう。貴族の買い物はつけができる。月末にまとめてその家に請求書を送り、支払いなんだけど。
朝からナタリアが気合い入れて編み込みしてくれたが、あまりの騒がしさにそっと覗きに行く。
騒ぎの元は玄関先。
なんだ、なんだ、やけに人が多いけど。
ラッピングされた大小の箱を、その人達が持ってるけど。
「キャサリンッ、貴女一体いくら買ったのっ、たった一回のお茶会の為にっ」
へー、キャサリンの買い物ね。
……………………え? 多くない?
あれだけ人がいるってことは、人の数だけのお店でお買い物して、月末請求のつけにしたんでしょ。請求書持ってくるのは基本的に一人。貴族がつけの支払い出し渋るのは、ものすごく恥ずかしい事なんだって。
少なくとも十人以上いるけど。
「だってお母様、当日の天気だってありますし、私の気分もありますわ。これでも我慢しましたのよ」
「だからと言って何着オーダーしたのっ。まだ、袖も通してないドレスがどれだけあると思っているのっ」
「なにをおっしゃってますの? これはみんな今回のモニカ様のお茶会用ですわ。王族のお茶会に、あんか貧相なドレスで行くわけには参りませんわ、ローザ伯爵家の恥になりますのよ」
ぷりぷりとキャサリンが口答えしてる。
「キャサリンッ」
生物学上の母親が金切り声を上げる。
私は呆れてその場を離れる。
「一体いくら買ったんだか」
私はぽつり。
「オーダードレスを四着、セミ・オーダードレスを七着、セットとなる帽子、カチューシャ、靴、バック、手袋、靴は合わせてニ十八点。日傘二点。それ以外にも靴が三足、バックが二点、帽子が二点。アクセサリーがピアス、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、髪飾りが合格で十六点」
つらつらと言うバトレルさん。私は黙ったまま、振り返る。
「合計で1562万ですね」
私は絶句。隣のナタリアもだ。
いくらなんでも桁が大きすぎない?
「まさか、モニカ妃殿下のお茶会の為だけにこれだけ買ったと?」
「そうです。同行したスウサによれば、行く先々で言い触らしていたようですから」
スウサさんはウーヴァ公爵から来たメイドさん二名のうち若い方のメイドさんね。主にキャサリンの身の回りをチェックしている。そこからの情報ね。
しかしキャサリン、マナーも常識もないが、金銭感覚まで崩壊している。
生物学上の父親に面会を申し込む。直ぐに返事が来た。
レターセットを買いに行くからおこずかい欲しいって言ったら一万ルルもくれた。
一体何セット買うつもりだと思ったのだろう。
「余れば何か必要なものを買いなさい」
だってさ。
ならばと、ヴァレリーとマルティンもひきつれて図書館に。
ヴァレリーには新しい鉛筆とノート、マルティンにはクレヨンね。後、ナタリアにもレターセット。ナタリアは元同級生や一時保護してくれた人とぼそぼそと連絡を取っていたみたい。なら、レターセットくらいね。私がいる時はせっせとお世話してくれているから。
久しぶりで子供用スペースでマルティンは絵本に夢中になったし、ヴァレリーも借りたかった本を抱えている。
図書館には公園が併設されていて、小さな屋台が並ぶ。ジェラートの屋台があるので、人数分購入して食べてしまった。
帰りはマルティンは私とナタリアに手をつながれ上機嫌だった。
「せーのっ、よいしょっ」
「きゃっきゃっ」
マルティンの手をナタリアと同時に引き上げると、マルティンがはしゃいでいる。
ヴァレリーも嬉しそうに、着いてくる。
楽しい。
あーあ、こんな日が続けばいいのに。
そうして、やっと寮に帰る日を迎える。
朝から生物学上の母親が怒りの声をあげてる。
どうしたんだろう?
「請求書が来たからでしょう」
と、バトレルさん。一時塩みたいだったけど、今では通常モードだ。庭師とフットマン半々でやってる。本日はナタリアと共に学園まで来てくれる。ちなみに生物学上の父親は、現在地方に出向いている。学生時代の友人が亡くなり、親しい人たちを集めたお別れ会に出席するためにね。
あ、そうそう。貴族の買い物はつけができる。月末にまとめてその家に請求書を送り、支払いなんだけど。
朝からナタリアが気合い入れて編み込みしてくれたが、あまりの騒がしさにそっと覗きに行く。
騒ぎの元は玄関先。
なんだ、なんだ、やけに人が多いけど。
ラッピングされた大小の箱を、その人達が持ってるけど。
「キャサリンッ、貴女一体いくら買ったのっ、たった一回のお茶会の為にっ」
へー、キャサリンの買い物ね。
……………………え? 多くない?
あれだけ人がいるってことは、人の数だけのお店でお買い物して、月末請求のつけにしたんでしょ。請求書持ってくるのは基本的に一人。貴族がつけの支払い出し渋るのは、ものすごく恥ずかしい事なんだって。
少なくとも十人以上いるけど。
「だってお母様、当日の天気だってありますし、私の気分もありますわ。これでも我慢しましたのよ」
「だからと言って何着オーダーしたのっ。まだ、袖も通してないドレスがどれだけあると思っているのっ」
「なにをおっしゃってますの? これはみんな今回のモニカ様のお茶会用ですわ。王族のお茶会に、あんか貧相なドレスで行くわけには参りませんわ、ローザ伯爵家の恥になりますのよ」
ぷりぷりとキャサリンが口答えしてる。
「キャサリンッ」
生物学上の母親が金切り声を上げる。
私は呆れてその場を離れる。
「一体いくら買ったんだか」
私はぽつり。
「オーダードレスを四着、セミ・オーダードレスを七着、セットとなる帽子、カチューシャ、靴、バック、手袋、靴は合わせてニ十八点。日傘二点。それ以外にも靴が三足、バックが二点、帽子が二点。アクセサリーがピアス、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、髪飾りが合格で十六点」
つらつらと言うバトレルさん。私は黙ったまま、振り返る。
「合計で1562万ですね」
私は絶句。隣のナタリアもだ。
いくらなんでも桁が大きすぎない?
「まさか、モニカ妃殿下のお茶会の為だけにこれだけ買ったと?」
「そうです。同行したスウサによれば、行く先々で言い触らしていたようですから」
スウサさんはウーヴァ公爵から来たメイドさん二名のうち若い方のメイドさんね。主にキャサリンの身の回りをチェックしている。そこからの情報ね。
しかしキャサリン、マナーも常識もないが、金銭感覚まで崩壊している。
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