8 / 72
第一章
クラブ活動
しおりを挟む
倒れた俺がキースに医務室に運ばれると、ダースが治療を受けていた。取り巻きの二人もいる。
俺はぜぇぜぇと息を整えつつダースと目が合わないように治療の順番を待つ。
すると、
「よう・・・あんときは悪かったな。お前とアカネちゃんが仲良くしているのを見てつい、カーッとなっちまってよ。」
!!
何とダースから謝ってきた。
キースも驚いている。
「い・・いやこちらこそ。水かけちゃったしね。」
水かけたのはアカネだがここはこう言っておくほうが無難だろう。
「それにしてもお前、やるな!俺、クラスじゃ負けたことねぇんだけどな・・」
「そうそう、俺たちもダースが負けるなんて、ケンカ含めて初めて見たぜ!」
と、取り巻きの連中まで騒いでいる。
「ああ、たまたま僕がベルフェって強い人に教えてもらってたからだよ。」
「ベルフェって?ベルフェ・グールか?ああ、そりゃ納得だぜ・・前騎士長に鍛えられてたんだったらな・・」
なんか意外と気のいい奴みたいだ。
「ケガは大丈夫かい?」
とふと気になって聞いてみる
「ああ、ただの打撲だってよ。ヒールですぐに良くなるってよ。なんとなくわかったんだが・・手加減してくれてたんだろ?」
「いや、そんなことないよ。たまたま必死に当てたから弱い打撲だったんだよ」
「ヘッ!じゃあそういうことにしとくか。」
と、ダースの治療が終わったようだ。
「言い忘れてたが、俺はダース・ガンビルだ。家は武器商人をやってる。お前は?」
「俺はユージ・ミカヅチだよ。」
なんとなく異星人であることや英雄の村のことは黙っていた。
「そうか、ユージ、じゃあまたな!今度飯でも食おうぜ!」
とさわやかに去っていった。
俺の治療の番がきた。
医務室の先生はジュナ・ゲールといった。
「あらあら、見たところケガはないようなんですけど、どうかされましたが?」
「いや、ケガではないんですけど実は持病がありまして・・」
と、パニック発作やうつ病について説明する。
「あらあら、それは『気鬱』ね。ヒールも効かないし特効薬もないから安静にしてるしかないわねぇ。」
と、言われる。
まぁ科学の進んだ地球でも特効薬はないんだ。この見た感じ中世ヨーロッパ風の世界じゃ仕方ないよな。
「キースここまでありがとう。俺は少し横になっていくから、授業に戻ってくれ」
「あ、ああ、そうか?別に今日は大会で授業ないけど、アカネちゃんやアイリスちゃんも心配してるだろうからいったん戻るけどよ。しかしあのダースがなぁ・・」
とブツブツ言いながら去っていった。
それを見てベッドに横になる。
しばらく症状は出なかったんだけどなぁ・・戦いが終わって気が抜けちゃったのかな・・などと考えつつうとうとしているといつの間にか眠ってしまっていた。
――――――――
目が覚めるとアカネとアイリスがいた。
アカネはすぐに気づき、
「ユージ!目が覚めたのね!良かった・・」
と心配そうな顔で覗きこんでくる。
アイリスは
「気鬱だってきいて・・ヒールも効かないからどうしようと思ってたよ・・」
とその顔を心配そうに曇らせ問いかけてくる。
「ああ、心配かけてごめんね。これは持病みたいなもんだから、大丈夫だよ」
「そんなこと言ったっていきなり倒れこむんだもの。心配だってするでしょう?」
アカネは怒ったような心配したような複雑な顔で言う。
「大丈夫、ホントに。もう慣れっこだから」
と言って立ち上がろうとするとアカネが手を肩に回して立ち上がらせてくれる。
あ、いい匂い・・ってこんなときに何を考えてるんだ俺は。
「ほ、ホントに大丈夫だから。とりあえず寮に帰って休むわ。」
俺は一人で立ち上がり、ポンポンと足踏みをしてみせる。
「本当に大丈夫なのね?じゃあ私たちもう行くから。」
「ああ、大会を楽しんできてくれよ」
寮に帰るといきなり疲労感を感じそのままベッドにダイブした。
――――――――
結局3日ほど俺は寝込んでいた。
久々の感覚だ。
なんとか起き上がれるようになるとボーッとした頭で登校する。
授業中もボーッとしていたが午後になるにつれ体調も復活してきた。
三日ぶりに風魔法研究部に顔を出してみた。
「ユージ!もう大丈夫なの?」
アカネが早速駆け寄ってくる。
「ああ、もう平気。今日からクラブにも顔を出すよ。」
と答える。
ウェイ部長が
「復調してなによりだ。君が復活したらそろそろ例の魔法を始めようかと思っていたんだ」
とほほ笑みかけてくる。
この笑顔にやられる女生徒は多いだろうなぁ・・
――――――――
「先日も言ったように剣に沿って真空の刃を伸ばすには操気の術、ウインドウコントロールから、真空、固定、そして伸長という段階を踏む必要がある。」
なるほど。空気を操作して、真空状態を作り、その状態を固定するわけか。
思ったより難しそうだな。
「まず僕が見せるから見ててね」
するとウェイ部長は剣を取り出し集中し始めた。
「操気の術」
周囲の空気がウェイ部長を中心に動き始めた。
「ここで剣が真空をまとう姿をイメージするんだ。真空!」
すると剣の周囲の空気がゆらゆらと動くのがわかる。剣の周りの空気と外側の空気に断層が作られたようだ。
「ここで真空状態を固定させる。固定!」
ゆらゆらとしていた断層が剣に沿ってかっちりと固まるのがわかる。
「そして最後に伸長させる!伸長!」
剣を囲んでいた真空の空気の断層が剣に沿って伸びるのがわかる。長さは三メートルほどにまでなった。
「ふぅ、これで君の言っていた剣に真空をまとわせて有効範囲を伸ばす術は終了だよ。僕も得意なわけじゃないから、練習すればもっと伸ばせると思うよ」
早速やってみるか。
まず空気を真空にする・・
ってどうやるんだ?
「イメージだよ!君の剣の周囲から空気が抜けていく姿をイメージするんだ!」
「イメージ・・空気が抜けていく・・イメージ・・」
――――――――
「・・だぁっ意外と難しい!」
ウェイ部長は笑って
「まぁはじめからうまくはいかないさ。そっちの練習は個人練習として、今日はユージ君もいることだし操気の術からやってみようか。ハンナとアカネ君には復習になっちゃうけど。」
「大丈夫です。基本の操気の術が洗練されれば他の術も向上しますから!」
とアカネ。相変わらず向上心あるな。
「わ・・私は今一つなのでむしろありがたいです・・。」
とハンナが言う。
うーん、やっぱり同族感あるなぁ・・この子には・・今は先輩だけど。
「さてじゃあ最もシンプルな背後から風をあてて高速ダッシュをするものをやってみようか」
ウェイ部長が言う。
「ユージ君は初めてだから説明しとくね。背後に風の塊をイメージしてそれを自分の背中にたたきつけるイメージでやってごらん」
「はい。風・・背後の風・・イメージ・・」
お、なんか背後に風を感じてきた。
「そう!そこで自分の背中にたたきつける感じで!」
「よし、こうかな?」
俺はイメージした風を背中にぶつけるイメージで丹田から練った魔力を背後に向ける。
ブォッ
背中に風が来た!よしこのまま進めば・・・
・・・
と、俺は盛大にすっころんでいた・・。
「・・・・」
「ちょっとユージ!何やってんのよ!操気の術では体のバランスを取りながらやるのが常識なのよ」
アカネに突っ込まれる。
「うーん、はじめは難しかったかな?じゃあアカネ君、見本を見せてあげてくれるかい?」
「はい!」
瞬間、アカネの周囲に空気が渦を巻いて集約されていくのがわかる。俺とは全然違う風量だ。
「ハッ!」
アカネはまず風の力を背中に受け、前方に高速ダッシュして見せた。続いて周囲の風をコントロールして左右にも高速移動して見せる。
更には地面から沸き起こる暴風の渦。
今度はアカネの下から風が巻き上がる。
「ハァッ!」
なんと、今度は空中に5メートルほど飛び上がってみせた!さ・・さすがアカネだなぁ・・・
ちょっとスカートがひらひらしていたが気にしないことにしよう。
アカネは見事に着地を決めると
「まぁこんなもんよ。どうだった?」
「す・・すごいな。風魔法もここまで使えれば色々な戦いに使えそうだ」
「まぁ私の場合、爆風で自分自身を吹っ飛ばすってのもできるんだけどね。風魔法の方が長く安定して使えるから。」
これなら、立っている大型の魔獣などにも、間合いを詰めて頭に攻撃することとかもできそうだな。
よし、今日から自主練メニューに入れていこう。
「まぁ、アカネ君くらい使いこなせる人は学園にもめったにいないよ。操気の術に関しては僕と同等以上だからね」
とウェイ部長が言う。フォローなのかな?
とりあえず俺はすっころんだ時についた砂を払いつつ、バランスのとり方も難しそうだな・・などと考えていた。まずは高速移動するための風の操作からだな・・。
俺はぜぇぜぇと息を整えつつダースと目が合わないように治療の順番を待つ。
すると、
「よう・・・あんときは悪かったな。お前とアカネちゃんが仲良くしているのを見てつい、カーッとなっちまってよ。」
!!
何とダースから謝ってきた。
キースも驚いている。
「い・・いやこちらこそ。水かけちゃったしね。」
水かけたのはアカネだがここはこう言っておくほうが無難だろう。
「それにしてもお前、やるな!俺、クラスじゃ負けたことねぇんだけどな・・」
「そうそう、俺たちもダースが負けるなんて、ケンカ含めて初めて見たぜ!」
と、取り巻きの連中まで騒いでいる。
「ああ、たまたま僕がベルフェって強い人に教えてもらってたからだよ。」
「ベルフェって?ベルフェ・グールか?ああ、そりゃ納得だぜ・・前騎士長に鍛えられてたんだったらな・・」
なんか意外と気のいい奴みたいだ。
「ケガは大丈夫かい?」
とふと気になって聞いてみる
「ああ、ただの打撲だってよ。ヒールですぐに良くなるってよ。なんとなくわかったんだが・・手加減してくれてたんだろ?」
「いや、そんなことないよ。たまたま必死に当てたから弱い打撲だったんだよ」
「ヘッ!じゃあそういうことにしとくか。」
と、ダースの治療が終わったようだ。
「言い忘れてたが、俺はダース・ガンビルだ。家は武器商人をやってる。お前は?」
「俺はユージ・ミカヅチだよ。」
なんとなく異星人であることや英雄の村のことは黙っていた。
「そうか、ユージ、じゃあまたな!今度飯でも食おうぜ!」
とさわやかに去っていった。
俺の治療の番がきた。
医務室の先生はジュナ・ゲールといった。
「あらあら、見たところケガはないようなんですけど、どうかされましたが?」
「いや、ケガではないんですけど実は持病がありまして・・」
と、パニック発作やうつ病について説明する。
「あらあら、それは『気鬱』ね。ヒールも効かないし特効薬もないから安静にしてるしかないわねぇ。」
と、言われる。
まぁ科学の進んだ地球でも特効薬はないんだ。この見た感じ中世ヨーロッパ風の世界じゃ仕方ないよな。
「キースここまでありがとう。俺は少し横になっていくから、授業に戻ってくれ」
「あ、ああ、そうか?別に今日は大会で授業ないけど、アカネちゃんやアイリスちゃんも心配してるだろうからいったん戻るけどよ。しかしあのダースがなぁ・・」
とブツブツ言いながら去っていった。
それを見てベッドに横になる。
しばらく症状は出なかったんだけどなぁ・・戦いが終わって気が抜けちゃったのかな・・などと考えつつうとうとしているといつの間にか眠ってしまっていた。
――――――――
目が覚めるとアカネとアイリスがいた。
アカネはすぐに気づき、
「ユージ!目が覚めたのね!良かった・・」
と心配そうな顔で覗きこんでくる。
アイリスは
「気鬱だってきいて・・ヒールも効かないからどうしようと思ってたよ・・」
とその顔を心配そうに曇らせ問いかけてくる。
「ああ、心配かけてごめんね。これは持病みたいなもんだから、大丈夫だよ」
「そんなこと言ったっていきなり倒れこむんだもの。心配だってするでしょう?」
アカネは怒ったような心配したような複雑な顔で言う。
「大丈夫、ホントに。もう慣れっこだから」
と言って立ち上がろうとするとアカネが手を肩に回して立ち上がらせてくれる。
あ、いい匂い・・ってこんなときに何を考えてるんだ俺は。
「ほ、ホントに大丈夫だから。とりあえず寮に帰って休むわ。」
俺は一人で立ち上がり、ポンポンと足踏みをしてみせる。
「本当に大丈夫なのね?じゃあ私たちもう行くから。」
「ああ、大会を楽しんできてくれよ」
寮に帰るといきなり疲労感を感じそのままベッドにダイブした。
――――――――
結局3日ほど俺は寝込んでいた。
久々の感覚だ。
なんとか起き上がれるようになるとボーッとした頭で登校する。
授業中もボーッとしていたが午後になるにつれ体調も復活してきた。
三日ぶりに風魔法研究部に顔を出してみた。
「ユージ!もう大丈夫なの?」
アカネが早速駆け寄ってくる。
「ああ、もう平気。今日からクラブにも顔を出すよ。」
と答える。
ウェイ部長が
「復調してなによりだ。君が復活したらそろそろ例の魔法を始めようかと思っていたんだ」
とほほ笑みかけてくる。
この笑顔にやられる女生徒は多いだろうなぁ・・
――――――――
「先日も言ったように剣に沿って真空の刃を伸ばすには操気の術、ウインドウコントロールから、真空、固定、そして伸長という段階を踏む必要がある。」
なるほど。空気を操作して、真空状態を作り、その状態を固定するわけか。
思ったより難しそうだな。
「まず僕が見せるから見ててね」
するとウェイ部長は剣を取り出し集中し始めた。
「操気の術」
周囲の空気がウェイ部長を中心に動き始めた。
「ここで剣が真空をまとう姿をイメージするんだ。真空!」
すると剣の周囲の空気がゆらゆらと動くのがわかる。剣の周りの空気と外側の空気に断層が作られたようだ。
「ここで真空状態を固定させる。固定!」
ゆらゆらとしていた断層が剣に沿ってかっちりと固まるのがわかる。
「そして最後に伸長させる!伸長!」
剣を囲んでいた真空の空気の断層が剣に沿って伸びるのがわかる。長さは三メートルほどにまでなった。
「ふぅ、これで君の言っていた剣に真空をまとわせて有効範囲を伸ばす術は終了だよ。僕も得意なわけじゃないから、練習すればもっと伸ばせると思うよ」
早速やってみるか。
まず空気を真空にする・・
ってどうやるんだ?
「イメージだよ!君の剣の周囲から空気が抜けていく姿をイメージするんだ!」
「イメージ・・空気が抜けていく・・イメージ・・」
――――――――
「・・だぁっ意外と難しい!」
ウェイ部長は笑って
「まぁはじめからうまくはいかないさ。そっちの練習は個人練習として、今日はユージ君もいることだし操気の術からやってみようか。ハンナとアカネ君には復習になっちゃうけど。」
「大丈夫です。基本の操気の術が洗練されれば他の術も向上しますから!」
とアカネ。相変わらず向上心あるな。
「わ・・私は今一つなのでむしろありがたいです・・。」
とハンナが言う。
うーん、やっぱり同族感あるなぁ・・この子には・・今は先輩だけど。
「さてじゃあ最もシンプルな背後から風をあてて高速ダッシュをするものをやってみようか」
ウェイ部長が言う。
「ユージ君は初めてだから説明しとくね。背後に風の塊をイメージしてそれを自分の背中にたたきつけるイメージでやってごらん」
「はい。風・・背後の風・・イメージ・・」
お、なんか背後に風を感じてきた。
「そう!そこで自分の背中にたたきつける感じで!」
「よし、こうかな?」
俺はイメージした風を背中にぶつけるイメージで丹田から練った魔力を背後に向ける。
ブォッ
背中に風が来た!よしこのまま進めば・・・
・・・
と、俺は盛大にすっころんでいた・・。
「・・・・」
「ちょっとユージ!何やってんのよ!操気の術では体のバランスを取りながらやるのが常識なのよ」
アカネに突っ込まれる。
「うーん、はじめは難しかったかな?じゃあアカネ君、見本を見せてあげてくれるかい?」
「はい!」
瞬間、アカネの周囲に空気が渦を巻いて集約されていくのがわかる。俺とは全然違う風量だ。
「ハッ!」
アカネはまず風の力を背中に受け、前方に高速ダッシュして見せた。続いて周囲の風をコントロールして左右にも高速移動して見せる。
更には地面から沸き起こる暴風の渦。
今度はアカネの下から風が巻き上がる。
「ハァッ!」
なんと、今度は空中に5メートルほど飛び上がってみせた!さ・・さすがアカネだなぁ・・・
ちょっとスカートがひらひらしていたが気にしないことにしよう。
アカネは見事に着地を決めると
「まぁこんなもんよ。どうだった?」
「す・・すごいな。風魔法もここまで使えれば色々な戦いに使えそうだ」
「まぁ私の場合、爆風で自分自身を吹っ飛ばすってのもできるんだけどね。風魔法の方が長く安定して使えるから。」
これなら、立っている大型の魔獣などにも、間合いを詰めて頭に攻撃することとかもできそうだな。
よし、今日から自主練メニューに入れていこう。
「まぁ、アカネ君くらい使いこなせる人は学園にもめったにいないよ。操気の術に関しては僕と同等以上だからね」
とウェイ部長が言う。フォローなのかな?
とりあえず俺はすっころんだ時についた砂を払いつつ、バランスのとり方も難しそうだな・・などと考えていた。まずは高速移動するための風の操作からだな・・。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる