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第五章
カーティス皇国との戦争その2
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物理耐性、魔法耐性がある・・
そうだ!
「アイズ、エリス、敵スライムに集中して攻撃してくれ!」
「「わかった!」」
アイズの息吹が敵スライムに向かっていく。
スライムは移動速度はさほどでもなく、次々とアイズの氷の息吹で氷結していく。そしてエリスの雷の息吹で貫かれていく。
思った通り、ドラゴンの属性攻撃には耐性がないようだ。
「龍翔!凍ったスライムにとどめを!」
「了解した!はぁぁあ!」
ガキン!龍翔の方天画戟が凍ったスライムを砕いていく。
俺も次々とスライムを刺し砕いていった。
「ぐ・・属性攻撃か・・いたしかたない。いったん退くぞ。」
敵テイマーの声があがる。
「まて!今度は逃がさん!」
俺はコールをまとい、更に風魔法で加速して敵テイマーに迫る。
「ドラゴンよ!スライムよ!私を守れ!」
ドラゴンやスライムが俺の前に立ちはだかる。
「アイズ!」
「わかってる!はぁぁ!」
アイズの息吹がドラゴンやスライムに襲い掛かる。
俺はそれを片っ端から刺し貫き、砕いていった。
「ぐ・・前よりいっそうやるようになったようだな・・」
「ああ、今の俺にはもはや魔獣の力は通用しない!」
今度は熊型の魔獣や狼型の魔獣が進路を塞ぐが俺はそれらをことごとく切り裂いていった。
テイマーの周囲が手薄になる。
「エリス、龍翔、テイマーの周囲に攻撃を集中してくれ!」
「了解した!」
「了解!」
エリスの息吹、龍翔の方天画戟が敵を切り裂いていく。
「いくぞ!テイマー!はぁぁぁあ!」
俺は本田忠勝の蜻蛉切でテイマーの両足、両肩を貫いた。
周囲のドラゴンは自分たちの守りで手いっぱいだ。
「これで動けまい!」
俺はテイマーを肩に担ぐと戦線を離脱し、アイズに飛び乗った。
「アイズ、一直線に本陣に向かってくれ!」
「了解!いくよ!」
アイズが猛スピードで戦線から脱出する。テイマーは俺に刺された傷口から血を流し、ぐったりしていた。
「龍翔!エリス!アカネ!適当なところで退いてくれ!これ以上は無駄だ!」
「「「了解!」」」
テイマーの指示がなくなったことで魔獣たちも引いていく。
よし。完全に勝った。
俺はテイマーを本陣に運び込むとアイリスを呼び、簡単な治療を行った後、紐でぐるぐる巻きに拘束した。ついに・・テイマーを捕えた。
「ぐ・・テイマーは私だけではない・・これで終わったと思うなよ・・」
テイマーが言う。
「俺にとってのテイマーはお前だけだ。今度こそ観念するんだな。」
シンゲン王が陣幕に入ってきた。
「ユージ!『蒼狼の会』のテイマーを捕えたのか!」
「はい。今まで何度も取り逃がしましたが・・ついに捕らえることができました。」
「良く・・良くやったな!ユージよ!これで『蒼狼の会』の全貌にも迫れよう!」
カーティス軍は『蒼狼の会』の援軍が引いていったのを見て、引いていった。
さすがに今回はパットン将軍も自軍の傷の大きさから追撃は諦めたようだ。
ローム王国から勝鬨があがった。
「「「勝ったぞぉ!」」」
「「「えいえいおう!」」」
俺は勝鬨を聞きながらゆっくりと力が抜けていくのを感じていた。
そうか・・もう三時間たったのか・・
しかし、今回の勝利は大きい。カーティス軍だけでなく、『蒼狼の会』幹部テイマーまで捕らえたのだ。
「ユージ!やったわね!」
アカネが真っ先にそばに来た。
「ああ、今回もギリギリだったが、なんとかテイマーを捕えることができたよ。」
「ユージよ見事な采配であった。この龍翔、感服したぞ。」
龍翔が肩を叩いてくる。
「龍翔もお疲れさん。今回は龍翔なしではできなかった戦いだった。」
「何を言う!我はお主の指示に従ったまでよ。今回の功はお主にある!」
「そう言ってくれるとありがたいが・・」
「ユージ、頑張った。僕も役に立てて嬉しい。」
「まぁあのスライムどもは私たちの攻撃で倒しましたのですけれども!」
アイズ、エリスが言う。
「ああ、今回のスライムにはまいった。あれはドラゴンの属性攻撃じゃないとどうにもできなかったな。」
「ま・・まぁ、雷竜族の力をお見せできて何よりですわ!」
エリスが鼻息を荒くする。
「ユージ君、パットン将軍達の部隊はほぼ癒したよ。皆歩けるくらいには回復したと思う。」
魔王の魔力で力を向上させたアイリスが報告してきた。
「ああ、ありがとうアイリス。あの将軍とは色々あったが、味方だからな。」
「ふふ・・私も頑張ったよ?」
「ああ、お疲れ様。」
結局、ローム軍は味方の援軍を待つことなしに敵を打ち破ってしまったことになった。
俺はどっと疲れを感じてそばにあった椅子に座り込んだ。
・・・
ローム軍はいったん王都に引き返すことになった。みなそれぞれ疲れていたが勝利のせいか顔は輝いている。俺達は信長様の目覚めをまって一日王都に滞在することになった。
翌日。信長様から呼び出しがあった。
「ユージよ!此度の戦い見事であった!褒めてつかわす!」
信長様が言う。
「は。恐縮です。」
「恐縮するものではない。お主の活躍は皆がみとめるところじゃ。今回はお主の仲間たち、そして龍翔よ、お主の働きも見事であった。」
「は。ありがとうございます。」
「お主らには六万ベルムをユージに、他のものには三万ベルムを与え、ユージ、お主には更にライン群の統治をまかす!」
「ライン郡ですか?」
「そうだ。本来であれば国境の郡を与え、カーティスの襲撃に備えてほしいところだが、お主はまだ学生だからのう。したがってライン・ビーチを含むライン郡の統治を任す。そして叙階も上げる。今後は伯爵を名乗るがいい。」
「伯爵?」
「ユージ、伯爵って出世よ!」
アカネが興奮したように言う。
「不満か?」
信長様がニヤニヤと聞く。
「いえ!とんでもございません!承りました!」
「そしてアカネよ。ローゼンデール家には更に街を一つ与える。」
「はい!ありがとうございます。」
「更に龍翔だが・・お主にはいったんユージの元に配属し、後々一軍をまかすこととする。」
「は!承りました。」
「して、今回のテイマーの件じゃが、あれも首領との繋がりはないようじゃ。今後も尋問は続けていくがのう。だが正体には迫れた。」
「正体・・ですか?」
「うむ・・『蒼狼の会』の首領・・天元大師だが、どうやら老人の姿をしておるらしい。」
「老人の姿ですか・・」
「うむ。そしてそ奴は今ものうのうとこの世界のどこかで暮らしているようじゃ。まったく面倒な組織だわい。」
「天元大師ですが、永遠の命を授けるという話を聞きました。その件は?」
「謎のままじゃ。」
「そうですか・・」
「まぁまずは休息し、ライン郡の統治に力を注ぐが良い。お主はライン・ビーチで色々と面白いことをやっておるようだしのう?」
と信長様がにやりと笑う。
「はっ・・いえ、私のいた世界の街を模倣しているだけです。」
「中々に発展しておるようじゃな?まったくお主は面白い男よ。」
「はっ・・恐縮です。」
「その調子でいくがいい。ローム王国の為にもなるしのう?」
「はい!かしこまりました!」
「そして今後は戦争によって棚上げになっていた雷竜国との電気事業を推し進める!心しておくがいい!」
「は!私も期待しております」
俺が答える。
「おう、それに温泉事業の話もあったのう?そちらも心配するでない。コルトン家にも話を通し、更にロームからも出資させよう」
「はい!ありがとうございます!」
「では下がるがいい。そろそろ時間じゃ。」
俺達はそこで信長様の前を辞した。
・・・
「信長様ってすごいわね。なんか見てきたように次々と・・一日一時間しか起きてられないとは思えないわ。」
アカネが感想を漏らす。
「ああ、信長様は頭脳も半端じゃないんだ。天才級の頭脳を持っていたと言われている。」
「私はお姿に惹かれますわ!あの美しいいで立ちに世の辛酸を知り尽くしたようなお顔。格好いいですわね!」
エリスは変なところに惹かれたようだ。
「ああ、そうだな。俺たちの言葉ではダンディーというんだ。」
「だんでぃー?」
「ある程度年を取った格好いい男性のことさ。信長様はまさにダンディーだな。」
「ダンディー・・そうですわね!しっくりきますわ!素敵です。」
エリスはすっかり信長様に魅了されたようだな。
「うむ。あれほどのお方は我が祖国の軍部にもいまい。先を見通す目、信賞必罰の姿勢、見習うところが多いな。」
龍翔が言う。
「まぁ、日本最大級の英雄だからな。そうじゃなくちゃ困る。」
「あのお方はどこか曹操に似ておるな。戦国の風雲児というのもうなずける。」
確かに三国時代の覇者、曹操はその合理的思考と果断な決断力で信長様と比較されることが多い。言い得て妙だな。
「僕はまたお金持ちになったことが嬉しい。」
アイズはほくほく顔だ。仕送りの少ない、貧乏姫だからな。
「私も個人で使えるお金はないから嬉しいよ?」
アイリスも嬉しそうだ。
しかし、六万ベルムか・・いったんインディーズ・カフェに貸したときに減ったお金がまた増えてきたな。使い道もないし、またコルトン家にあずけるとするか。
そうだ!
「アイズ、エリス、敵スライムに集中して攻撃してくれ!」
「「わかった!」」
アイズの息吹が敵スライムに向かっていく。
スライムは移動速度はさほどでもなく、次々とアイズの氷の息吹で氷結していく。そしてエリスの雷の息吹で貫かれていく。
思った通り、ドラゴンの属性攻撃には耐性がないようだ。
「龍翔!凍ったスライムにとどめを!」
「了解した!はぁぁあ!」
ガキン!龍翔の方天画戟が凍ったスライムを砕いていく。
俺も次々とスライムを刺し砕いていった。
「ぐ・・属性攻撃か・・いたしかたない。いったん退くぞ。」
敵テイマーの声があがる。
「まて!今度は逃がさん!」
俺はコールをまとい、更に風魔法で加速して敵テイマーに迫る。
「ドラゴンよ!スライムよ!私を守れ!」
ドラゴンやスライムが俺の前に立ちはだかる。
「アイズ!」
「わかってる!はぁぁ!」
アイズの息吹がドラゴンやスライムに襲い掛かる。
俺はそれを片っ端から刺し貫き、砕いていった。
「ぐ・・前よりいっそうやるようになったようだな・・」
「ああ、今の俺にはもはや魔獣の力は通用しない!」
今度は熊型の魔獣や狼型の魔獣が進路を塞ぐが俺はそれらをことごとく切り裂いていった。
テイマーの周囲が手薄になる。
「エリス、龍翔、テイマーの周囲に攻撃を集中してくれ!」
「了解した!」
「了解!」
エリスの息吹、龍翔の方天画戟が敵を切り裂いていく。
「いくぞ!テイマー!はぁぁぁあ!」
俺は本田忠勝の蜻蛉切でテイマーの両足、両肩を貫いた。
周囲のドラゴンは自分たちの守りで手いっぱいだ。
「これで動けまい!」
俺はテイマーを肩に担ぐと戦線を離脱し、アイズに飛び乗った。
「アイズ、一直線に本陣に向かってくれ!」
「了解!いくよ!」
アイズが猛スピードで戦線から脱出する。テイマーは俺に刺された傷口から血を流し、ぐったりしていた。
「龍翔!エリス!アカネ!適当なところで退いてくれ!これ以上は無駄だ!」
「「「了解!」」」
テイマーの指示がなくなったことで魔獣たちも引いていく。
よし。完全に勝った。
俺はテイマーを本陣に運び込むとアイリスを呼び、簡単な治療を行った後、紐でぐるぐる巻きに拘束した。ついに・・テイマーを捕えた。
「ぐ・・テイマーは私だけではない・・これで終わったと思うなよ・・」
テイマーが言う。
「俺にとってのテイマーはお前だけだ。今度こそ観念するんだな。」
シンゲン王が陣幕に入ってきた。
「ユージ!『蒼狼の会』のテイマーを捕えたのか!」
「はい。今まで何度も取り逃がしましたが・・ついに捕らえることができました。」
「良く・・良くやったな!ユージよ!これで『蒼狼の会』の全貌にも迫れよう!」
カーティス軍は『蒼狼の会』の援軍が引いていったのを見て、引いていった。
さすがに今回はパットン将軍も自軍の傷の大きさから追撃は諦めたようだ。
ローム王国から勝鬨があがった。
「「「勝ったぞぉ!」」」
「「「えいえいおう!」」」
俺は勝鬨を聞きながらゆっくりと力が抜けていくのを感じていた。
そうか・・もう三時間たったのか・・
しかし、今回の勝利は大きい。カーティス軍だけでなく、『蒼狼の会』幹部テイマーまで捕らえたのだ。
「ユージ!やったわね!」
アカネが真っ先にそばに来た。
「ああ、今回もギリギリだったが、なんとかテイマーを捕えることができたよ。」
「ユージよ見事な采配であった。この龍翔、感服したぞ。」
龍翔が肩を叩いてくる。
「龍翔もお疲れさん。今回は龍翔なしではできなかった戦いだった。」
「何を言う!我はお主の指示に従ったまでよ。今回の功はお主にある!」
「そう言ってくれるとありがたいが・・」
「ユージ、頑張った。僕も役に立てて嬉しい。」
「まぁあのスライムどもは私たちの攻撃で倒しましたのですけれども!」
アイズ、エリスが言う。
「ああ、今回のスライムにはまいった。あれはドラゴンの属性攻撃じゃないとどうにもできなかったな。」
「ま・・まぁ、雷竜族の力をお見せできて何よりですわ!」
エリスが鼻息を荒くする。
「ユージ君、パットン将軍達の部隊はほぼ癒したよ。皆歩けるくらいには回復したと思う。」
魔王の魔力で力を向上させたアイリスが報告してきた。
「ああ、ありがとうアイリス。あの将軍とは色々あったが、味方だからな。」
「ふふ・・私も頑張ったよ?」
「ああ、お疲れ様。」
結局、ローム軍は味方の援軍を待つことなしに敵を打ち破ってしまったことになった。
俺はどっと疲れを感じてそばにあった椅子に座り込んだ。
・・・
ローム軍はいったん王都に引き返すことになった。みなそれぞれ疲れていたが勝利のせいか顔は輝いている。俺達は信長様の目覚めをまって一日王都に滞在することになった。
翌日。信長様から呼び出しがあった。
「ユージよ!此度の戦い見事であった!褒めてつかわす!」
信長様が言う。
「は。恐縮です。」
「恐縮するものではない。お主の活躍は皆がみとめるところじゃ。今回はお主の仲間たち、そして龍翔よ、お主の働きも見事であった。」
「は。ありがとうございます。」
「お主らには六万ベルムをユージに、他のものには三万ベルムを与え、ユージ、お主には更にライン群の統治をまかす!」
「ライン郡ですか?」
「そうだ。本来であれば国境の郡を与え、カーティスの襲撃に備えてほしいところだが、お主はまだ学生だからのう。したがってライン・ビーチを含むライン郡の統治を任す。そして叙階も上げる。今後は伯爵を名乗るがいい。」
「伯爵?」
「ユージ、伯爵って出世よ!」
アカネが興奮したように言う。
「不満か?」
信長様がニヤニヤと聞く。
「いえ!とんでもございません!承りました!」
「そしてアカネよ。ローゼンデール家には更に街を一つ与える。」
「はい!ありがとうございます。」
「更に龍翔だが・・お主にはいったんユージの元に配属し、後々一軍をまかすこととする。」
「は!承りました。」
「して、今回のテイマーの件じゃが、あれも首領との繋がりはないようじゃ。今後も尋問は続けていくがのう。だが正体には迫れた。」
「正体・・ですか?」
「うむ・・『蒼狼の会』の首領・・天元大師だが、どうやら老人の姿をしておるらしい。」
「老人の姿ですか・・」
「うむ。そしてそ奴は今ものうのうとこの世界のどこかで暮らしているようじゃ。まったく面倒な組織だわい。」
「天元大師ですが、永遠の命を授けるという話を聞きました。その件は?」
「謎のままじゃ。」
「そうですか・・」
「まぁまずは休息し、ライン郡の統治に力を注ぐが良い。お主はライン・ビーチで色々と面白いことをやっておるようだしのう?」
と信長様がにやりと笑う。
「はっ・・いえ、私のいた世界の街を模倣しているだけです。」
「中々に発展しておるようじゃな?まったくお主は面白い男よ。」
「はっ・・恐縮です。」
「その調子でいくがいい。ローム王国の為にもなるしのう?」
「はい!かしこまりました!」
「そして今後は戦争によって棚上げになっていた雷竜国との電気事業を推し進める!心しておくがいい!」
「は!私も期待しております」
俺が答える。
「おう、それに温泉事業の話もあったのう?そちらも心配するでない。コルトン家にも話を通し、更にロームからも出資させよう」
「はい!ありがとうございます!」
「では下がるがいい。そろそろ時間じゃ。」
俺達はそこで信長様の前を辞した。
・・・
「信長様ってすごいわね。なんか見てきたように次々と・・一日一時間しか起きてられないとは思えないわ。」
アカネが感想を漏らす。
「ああ、信長様は頭脳も半端じゃないんだ。天才級の頭脳を持っていたと言われている。」
「私はお姿に惹かれますわ!あの美しいいで立ちに世の辛酸を知り尽くしたようなお顔。格好いいですわね!」
エリスは変なところに惹かれたようだ。
「ああ、そうだな。俺たちの言葉ではダンディーというんだ。」
「だんでぃー?」
「ある程度年を取った格好いい男性のことさ。信長様はまさにダンディーだな。」
「ダンディー・・そうですわね!しっくりきますわ!素敵です。」
エリスはすっかり信長様に魅了されたようだな。
「うむ。あれほどのお方は我が祖国の軍部にもいまい。先を見通す目、信賞必罰の姿勢、見習うところが多いな。」
龍翔が言う。
「まぁ、日本最大級の英雄だからな。そうじゃなくちゃ困る。」
「あのお方はどこか曹操に似ておるな。戦国の風雲児というのもうなずける。」
確かに三国時代の覇者、曹操はその合理的思考と果断な決断力で信長様と比較されることが多い。言い得て妙だな。
「僕はまたお金持ちになったことが嬉しい。」
アイズはほくほく顔だ。仕送りの少ない、貧乏姫だからな。
「私も個人で使えるお金はないから嬉しいよ?」
アイリスも嬉しそうだ。
しかし、六万ベルムか・・いったんインディーズ・カフェに貸したときに減ったお金がまた増えてきたな。使い道もないし、またコルトン家にあずけるとするか。
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