勘違いから始まりましたが、最強辺境伯様に溺愛されてます

かほなみり

文字の大きさ
44 / 119
第二章 王都

言葉にならない不安も思いも※

しおりを挟む


「ぁっ、んっ、……っ、れお、れお……っ」

 大きな天蓋付きのベッドでもう何度目か分からない絶頂を繰り返し与えられ、仰け反り、目の前が真っ白になる。


 ここがどこかは分からない。
 バーデンシュタインのお屋敷でもない。
 いつの間にか眠っていた私は外套を取り除かれ、初めて知らない場所に来ている事に気が付いた。



 部屋の隣には大きな浴室があり、温かなお湯が用意されていた。
 身体を洗いたかった私はレオニダスに手を引かれて浴室に何の迷いもなく入ったんだけど。
 何故かレオニダスも一緒に入ることになり、明るい場所で服を脱ぐのが恥ずかしくてレオニダスに背中を向けてモジモジしていたら、頭からすっぽり脱がされ。
 初めて明るい所で見るレオニダスの身体に見惚れていると、真面目な顔で魔物の男につけられた胸の傷を確かめ消毒をし、身体を洗ってやると言われ本当にただ洗ってもらい、頭も優しくマッサージされて寝落ちしかけて。
 私もお礼にレオニダスの背中を流して頭を洗って一緒に湯船に浸かった。

 レオニダスの脚の間に座って背中を預け、温かさにほっと息を吐いた。
 視線を落とすと胸の傷と掴まれた痕が痣になっているのが見える。あの嫌な感触が蘇るけど、レオニダスがお湯を掌で掬いながら私の肩や首にかけ、大きな手で肩や頭をずっと優しく撫でてくれて、少しづつ、ザワザワしていた心が落ち着いて来るのが分かった。
 さっきまでの出来事が、遠い昔のように感じるくらいの穏やかさ。

「もう上がって休もう」

 レオニダスが後ろから囁くように耳に吹き込む。
 私はくるりと後ろを向いて、レオニダスの膝の上に跨った。

「カレン」

 ちょっと焦った様子のレオニダスを無視して身を乗り出し、私から深いキスをした。

 レオニダスは直ぐに私の腰を引き寄せ後頭部に手を添えて舌を絡ませた。ぐちゅぐちゅと音を立てあっという間に唾液が溢れる。

「ん…っ、ふ…」

 レオニダスの大きな掌で胸を持ち上げやわやわと捏ねられ、頂きを強く摘まれる。
 大きく身体が跳ね、その反動でレオニダスの熱い塊が秘所に触れる。
 もう濡れているのが自分でも分かった。

「れお…っ」

 肩にしがみついて深いキスをしながら腰を揺らす。
 自分の花芽にレオニダスの熱を擦り付けて、レオニダスにも気持ち良くなってもらいたくて。レオニダスもそれに応えるように熱い楔をグイグイと押し付けて来る。花芽が擦られお腹の奥がキュンキュンと蠢く。

「ぁっ、あっ、レオ、レオニダスお願…っ、もう…っ」

 その瞬間、ズンッと奥まで強く突き上げるように挿入され目の前にチカチカと星が飛んだ。
 何度も何度も強く突き上げ、浴槽のお湯が大きく揺れる。声が響くのも構わず、大きな嬌声を上げ肩にしがみついた。
 何度も何度も下から突き上げられ、目の前が真っ白になる。レオニダスは勢いよく楔を引き抜くと白濁を私の外に放った。

 はあはあと荒く息を吐きくったりしている私をお湯から引き上げて、身体を拭いてくれる。
 そうしている間にまたお互いの熱が灯り浴室の扉に押さえつけられるように立ったまま突き上げられ。縺れるようにキスをしながらベッドへ傾れ込み、後ろから激しく追い立てられ背中に沢山キスを受けて。

「……っ! ぁっ、んんっ、レオ、レオニダスっ、あっ、まって、んっ」

 私の腰を掴むその腕に縋った。
 レオニダスが動きを止めて、後ろから包み込むように私に覆いかぶさった。

「カレン」
「れお……っ、お願い、顔が見たい、前がいい……」

 ポロポロと涙が溢れて止まらない。

「カレン」

 私が泣いていることに気が付いたレオニダスは腰を引き抜くとそっと私を仰向けに寝かせて優しく抱き込んだ。
 私を抱き締めながらレオニダスはゆるゆると首を振った。

「カレン、やめよう。無理をさせて悪かった。もう休もう」
「そうじゃないの……レオニダスの…顔が見えなくて、不安になっただけだから…お願い、レオニダス…」

 やめないで、とレオニダスの首に縋る。レオニダスはゆっくり、優しく顔中にキスを降らせる。

「カレン」

 優しく私の名前を呼び、頭を撫でゆっくりキスをする。それだけで私のお腹の奥がキュンキュンと蠢く。

「レオニダス…」

 ポロポロ溢れていく涙はレオニダスに舐めとられ、くすぐったさにふふっと笑った。
 涙はいつの間にか止まり。

「レオニダス、好きよ…」

 愛しさが溢れて、言葉を紡いでも紡いでも足りない。
 レオニダスは優しくキスを繰り返し、私を抱き締めながら鋒を少しづつ隘路に進めていく。

「んんっ」
「はぁ……っ、カレン……」

 ゆっくりと中に入ってきたレオニダスの形を、私の中が蠢いてはっきりと認識させる。それだけで愛しさも幸せな感情も溢れてきて、レオニダスの首にしがみついた。

「れお……レオニダス、好き、好きだよ…」
「ああ、俺もだ。カレン、カレンを愛してる」
「レオニダス……」

 決して激しくせず、ゆるゆると腰を動かし私の感じる箇所を擦り上げる。優しくキスを繰り返しながら、私を優しく抱き締めながら、時折大きく腰をぐるりと回して、私の様子を確かめるように。
 胸の傷を舐め、痣に舌を這わせる。優しく優しく、癒すように。

 堪らず脚をレオニダスの腰にギュッと巻き付けた。

「カレン」

 ぷっ、と唇を離してレオニダスは目を眇めた。

「レオニダス、大丈夫。本当に大丈夫だから…」

 自分から腰を動かしてみる。

「……っ、…く、おねだりなんて、いつ覚えたんだ」
「んっ、いま…っ」

 レオニダスは身体を起こすと私の脚を抱え込み腰を打ち付けた。
 あっという間にスピードを増して肉を打つ音とぐちゅぐちゅと水音が大きく響く。
 レオニダスの荒い息遣いが身体の熱を高める。

「あっ、あっ、…っんっ、んぅっ、……っ」

 私は抑えることなく嬌声を上げて、全身でレオニダスの愛を受け止める。
 レオニダスは大きく息を吐き、白濁を私のお腹の上に吐き出した。


 私たちはいつまでも愛を伝え合いながら、何度も身体を繋げた。

しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
【全16話+後日談5話:日月水金20:00更新】 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ドルイデスは忌み子将軍に溺愛される

毒島醜女
恋愛
母の死後引き取られた叔父一家から召使として搾取され、手込めにされそうになった少女、羽村愛梨。 馴染みの場所であった神社に逃げると、異世界にいた。「神樹により導かれたのね」とドルイデスと呼ばれる魔女が愛梨を拾った。異世界に救われ、ドルイデスから魔法を教わりながら田舎で過ごしていく。現世では味わえなかった温かな人の温もりに、もう何も望むまいと思っていた。 先代のドルイデス=先生が亡くなり、村の外れで静かに暮らすアイリ。 そんな彼女の元に、魔獣討伐で負傷した将軍、ウルリクが訪ねてくる。 離れで彼を看病していくうちに、不器用で、それでいて真っすぐな彼に惹かれていくアイリ。 こんな想いを抱く事はないと、思っていたのに。 自分の想いに嘘がつけず、アイリはウルリクに縋りつく。 だがそれは、ウルリクにとって願ってもない頼みであり、もう決して逃れる事の出来ない溺愛の始まりであった…

私が美女??美醜逆転世界に転移した私

恋愛
私の名前は如月美夕。 27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。 私は都内で独り暮らし。 風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。 転移した世界は美醜逆転?? こんな地味な丸顔が絶世の美女。 私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。 このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。 ※ゆるゆるな設定です ※ご都合主義 ※感想欄はほとんど公開してます。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。