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みっともなく子どもみたいに声を上げてしがみつく私を、アデルはきゅうぎゅうと抱きしめた。
「カタリーナ、どうしたの? 死ぬってなに?」
「だっ、だって私、もうすぐ死ぬんだわ……! 目も霞んでるし指先もしびれて身体が熱くて変なんだもの……っ!」
「えっ、それはだって媚薬だから」
「えっ?」
グズグズと鼻を鳴らす私の目の前で、アデルはふは、と笑った。
「媚薬だよ。身体が熱くてしびれてるでしょ? 感覚が鋭くなっていて、肌が敏感になってる」
「ひあっ!」
ホラ、と言いながら指先でつうっと首筋を撫でられただけで、背筋がゾクゾクと痺れた。
そうだこれは、この甘い痺れは覚えがある。
あるけどでも……?
「だ、だってあなたが毒って……」
「毒だよ。本人の意思と関係なく、強制的に発情させる最低な毒だ」
「わ、私、死なない?」
「死なないよ。俺があなたを死なせるはずないだろ」
「よかった……っ!」
アデルの言葉に、またボロボロと涙があふれた。彼は笑いながら「すごい鼻水出てるよ」と、顔を拭いてくれる。
「最後だと思って気持ちを聞かせてくれたの? カタリーナ」
「だ、だって私、あなたと結婚したいんだもの」
「うん、俺も早くしたい」
そう言ってチュッと音を立てて唇に触れられただけで、お腹の奥がぎゅうっと痙攣した。
「~~っ、あ、やめて、ダメ」
「ダメじゃないよ、何度か達しないと楽になれなくて、どんどん辛くなる」
「ほ、本当に媚薬なの? 私、会場に着いてからなにも飲んでな……、んあっ!」
ぬるりとアデルに首筋を舐められて、脚の間が濡れるのを感じた。
「や、ヤダ……っ!」
「感じやすいのは薬のせいだ。大丈夫、我慢せず俺に任せて」
アデルはそう言うと、ゆっくりと私の肌を手のひらで撫で始めた。熱い身体の上を彼の手のひらが優しく撫でる感覚に、お腹の奥がキュンキュンと反応して蠢く。
「声も我慢しなくていいよ。さっき蹴り壊した扉は内側から嵌めて、大きな家具で塞いだから」
「で、でも変よ……っ、わ、私、カインズ卿に触られたとき、気持ち悪くて吐きそうだったもの……!」
「触られた?」
突然、目の前のアデルから黒いものが噴き出す。
横に並んでいた彼は素早く私の上に覆い被さり、ゆっくりと太ももを撫でた。
「あの男に? どこを?」
「わ、分からないわ! 気持ち悪かったし目の前も暗くて……! んっ、んんっ! アデル待って……っ! あっ!」
彼の長くて少しひんやりした指が、内ももから脚の間へゆっくりと移動する。
「ごめん、思い出さなくていいよ。大丈夫、あの男の手は俺が切り落としておくからね」
「お、お気持ちだけで十分よ……!」
本当にやりそうで怖い。
「もう、俺のことだけ考えて、カタリーナ。気持ちよくなって」
身体を倒した彼は、そっと耳元で囁いた。絶対にわざとやっている。
「あっ! ダ、ダメ……っ、耳元で話さないで……っ!」
ゾワゾワと背中を走る痺れを逃したくてのけぞると、彼は私の首をべろりと舐めあげた。
「ああっ!」
その途端、目の前でチカチカと星が飛び、キューッとお腹が収縮する。
(ヤダ、まさか今ので……!?)
「今ので少しイッた?」
顔を上げて私の顔を覗き込んだアデルは、困ったような顔でそっと目尻からこぼれた涙を唇で掬った。
「大丈夫だよ、薬のせいだから。おかしくなんてないから、そんな顔をしないで」
そんな顔って、どんな?
「わ、私……、い、痛……っ!」
「! ごめん、痛みにも敏感になってるのか」
慌てて起き上がったアデルは、そっと私の胸元を撫でる。彼の隊服の装飾が肌に当たって、ビリビリと痛みが走ったのだ。
素早く隊服を脱いでベッドの外へ放り投げた彼は、あっという間に上半身裸になる。そんな彼を見上げて、またお腹の奥がキュンキュンと疼いた。
「カタリーナ、ここからはあまり我慢しないで素直に感じて。そうしたら、辛いのもやがて消えるから」
ね、と言う彼の言葉に頷く。涙でにじむ視界の彼は、優しく笑った。
「いい子だ」
先程からどんどん身体の熱が高まって、お腹の奥が蠢いて辛い。シーツの冷たさも刺激になって襲ってくる。
「たくさん感じてね、カタリーナ」
いつもなら不穏にしか聞こえないそんな彼の言葉に、今は早くして、と身体を震わせた。
「あっ! あ、もうダメ……! ああ……っ!」
何度目か分からない身体が弾ける感覚、飛ぶ意識。
脚の間にある彼の金色の髪をぎゅうっと思いっきり握っている気がするけれど、よく分からない。
彼の舌の動きがいつもよりはっきりと感じられる。舌で敏感な蕾をこねられて、自分でも聞いたことのないほど声が上がった。
責め苦に身を捩って逃げようとするのを、彼はがっしりと押さえ込んで、蕾を執拗に責めた。
ちゅうっと吸い上げられるだけで目の前に星が飛ぶ。
舌で転がされるだけで、脚がピンと伸びる。
脚の間は信じられないほどぐしょぐしょに濡れている。それでも彼は顔を埋めたまま、何度も蕾に吸い付き、舌で転がした。
「――っ、はぁっ、はぁ……っ」
もう力が出ない。出ないのに、おなかの奥だけがいつまでもひくひくと痙攣していて辛い。
「カタリーナ」
顔を上げた彼は、濡れた口元をグイッと手の甲で拭った。そんな様子にすら、また脚の間からじわりと蜜があふれる。
「~~っ、あ、アデル……っ、私、辛い……」
ボロボロと涙が出る。
「うん、ごめん。イクだけじゃダメか……」
ふーっと長く息を吐き出して身体を起こした彼は、ズボンの前を緩めた。服の上からも昂ぶりが硬く反り返っているのが分かる。
「――カタリーナ、ここに来てからなにも飲んでいないって言ってたね」
返事をするのも辛くて小さく頷けば、彼は私の太ももをぐいっと大きく開いた。その刺激に大きく身体が揺れる。
「ごめん、辛いね。もう少しがんばろう」
上から脚を押さえつけて、秘所にグッと硬い昂ぶりを押し付けられた。それだけで、あわいがひくひくと痙攣して彼を中へ誘うように蠢く。
それが辛い。
「――っ、カタリーナ、入れるよ……っ!」
そう言った彼は、一気に私の身体を貫いた。
ゴツンッ! と、最奥を突き上げられて息が止まる。
「――っ!」
身体の中心を埋めたアデルの昂ぶりを、まるで待ちわびていたかのように私の内側がぎゅうっと締めつけた。
「く……っ」
歯を食いしばる彼を霞む視界で見つめながら、だらしなく開いた口から私のものではないような声が漏れる。
ときどきアデルになにか言われているけれど、分からない。
ただずっと、苦しい痺れに全身が苛まれていて、快感だけを無理やり押し付けられている。
(早く、終わって……)
高みに達したまま、降りられない。
(辛い……)
アデルとのこの時間を、こんなふうに過ごしたいわけではない。
身体を激しく揺さぶられて、いつの間にか思考すらできなくなった私は、そのまま意識を失った。
「カタリーナ、どうしたの? 死ぬってなに?」
「だっ、だって私、もうすぐ死ぬんだわ……! 目も霞んでるし指先もしびれて身体が熱くて変なんだもの……っ!」
「えっ、それはだって媚薬だから」
「えっ?」
グズグズと鼻を鳴らす私の目の前で、アデルはふは、と笑った。
「媚薬だよ。身体が熱くてしびれてるでしょ? 感覚が鋭くなっていて、肌が敏感になってる」
「ひあっ!」
ホラ、と言いながら指先でつうっと首筋を撫でられただけで、背筋がゾクゾクと痺れた。
そうだこれは、この甘い痺れは覚えがある。
あるけどでも……?
「だ、だってあなたが毒って……」
「毒だよ。本人の意思と関係なく、強制的に発情させる最低な毒だ」
「わ、私、死なない?」
「死なないよ。俺があなたを死なせるはずないだろ」
「よかった……っ!」
アデルの言葉に、またボロボロと涙があふれた。彼は笑いながら「すごい鼻水出てるよ」と、顔を拭いてくれる。
「最後だと思って気持ちを聞かせてくれたの? カタリーナ」
「だ、だって私、あなたと結婚したいんだもの」
「うん、俺も早くしたい」
そう言ってチュッと音を立てて唇に触れられただけで、お腹の奥がぎゅうっと痙攣した。
「~~っ、あ、やめて、ダメ」
「ダメじゃないよ、何度か達しないと楽になれなくて、どんどん辛くなる」
「ほ、本当に媚薬なの? 私、会場に着いてからなにも飲んでな……、んあっ!」
ぬるりとアデルに首筋を舐められて、脚の間が濡れるのを感じた。
「や、ヤダ……っ!」
「感じやすいのは薬のせいだ。大丈夫、我慢せず俺に任せて」
アデルはそう言うと、ゆっくりと私の肌を手のひらで撫で始めた。熱い身体の上を彼の手のひらが優しく撫でる感覚に、お腹の奥がキュンキュンと反応して蠢く。
「声も我慢しなくていいよ。さっき蹴り壊した扉は内側から嵌めて、大きな家具で塞いだから」
「で、でも変よ……っ、わ、私、カインズ卿に触られたとき、気持ち悪くて吐きそうだったもの……!」
「触られた?」
突然、目の前のアデルから黒いものが噴き出す。
横に並んでいた彼は素早く私の上に覆い被さり、ゆっくりと太ももを撫でた。
「あの男に? どこを?」
「わ、分からないわ! 気持ち悪かったし目の前も暗くて……! んっ、んんっ! アデル待って……っ! あっ!」
彼の長くて少しひんやりした指が、内ももから脚の間へゆっくりと移動する。
「ごめん、思い出さなくていいよ。大丈夫、あの男の手は俺が切り落としておくからね」
「お、お気持ちだけで十分よ……!」
本当にやりそうで怖い。
「もう、俺のことだけ考えて、カタリーナ。気持ちよくなって」
身体を倒した彼は、そっと耳元で囁いた。絶対にわざとやっている。
「あっ! ダ、ダメ……っ、耳元で話さないで……っ!」
ゾワゾワと背中を走る痺れを逃したくてのけぞると、彼は私の首をべろりと舐めあげた。
「ああっ!」
その途端、目の前でチカチカと星が飛び、キューッとお腹が収縮する。
(ヤダ、まさか今ので……!?)
「今ので少しイッた?」
顔を上げて私の顔を覗き込んだアデルは、困ったような顔でそっと目尻からこぼれた涙を唇で掬った。
「大丈夫だよ、薬のせいだから。おかしくなんてないから、そんな顔をしないで」
そんな顔って、どんな?
「わ、私……、い、痛……っ!」
「! ごめん、痛みにも敏感になってるのか」
慌てて起き上がったアデルは、そっと私の胸元を撫でる。彼の隊服の装飾が肌に当たって、ビリビリと痛みが走ったのだ。
素早く隊服を脱いでベッドの外へ放り投げた彼は、あっという間に上半身裸になる。そんな彼を見上げて、またお腹の奥がキュンキュンと疼いた。
「カタリーナ、ここからはあまり我慢しないで素直に感じて。そうしたら、辛いのもやがて消えるから」
ね、と言う彼の言葉に頷く。涙でにじむ視界の彼は、優しく笑った。
「いい子だ」
先程からどんどん身体の熱が高まって、お腹の奥が蠢いて辛い。シーツの冷たさも刺激になって襲ってくる。
「たくさん感じてね、カタリーナ」
いつもなら不穏にしか聞こえないそんな彼の言葉に、今は早くして、と身体を震わせた。
「あっ! あ、もうダメ……! ああ……っ!」
何度目か分からない身体が弾ける感覚、飛ぶ意識。
脚の間にある彼の金色の髪をぎゅうっと思いっきり握っている気がするけれど、よく分からない。
彼の舌の動きがいつもよりはっきりと感じられる。舌で敏感な蕾をこねられて、自分でも聞いたことのないほど声が上がった。
責め苦に身を捩って逃げようとするのを、彼はがっしりと押さえ込んで、蕾を執拗に責めた。
ちゅうっと吸い上げられるだけで目の前に星が飛ぶ。
舌で転がされるだけで、脚がピンと伸びる。
脚の間は信じられないほどぐしょぐしょに濡れている。それでも彼は顔を埋めたまま、何度も蕾に吸い付き、舌で転がした。
「――っ、はぁっ、はぁ……っ」
もう力が出ない。出ないのに、おなかの奥だけがいつまでもひくひくと痙攣していて辛い。
「カタリーナ」
顔を上げた彼は、濡れた口元をグイッと手の甲で拭った。そんな様子にすら、また脚の間からじわりと蜜があふれる。
「~~っ、あ、アデル……っ、私、辛い……」
ボロボロと涙が出る。
「うん、ごめん。イクだけじゃダメか……」
ふーっと長く息を吐き出して身体を起こした彼は、ズボンの前を緩めた。服の上からも昂ぶりが硬く反り返っているのが分かる。
「――カタリーナ、ここに来てからなにも飲んでいないって言ってたね」
返事をするのも辛くて小さく頷けば、彼は私の太ももをぐいっと大きく開いた。その刺激に大きく身体が揺れる。
「ごめん、辛いね。もう少しがんばろう」
上から脚を押さえつけて、秘所にグッと硬い昂ぶりを押し付けられた。それだけで、あわいがひくひくと痙攣して彼を中へ誘うように蠢く。
それが辛い。
「――っ、カタリーナ、入れるよ……っ!」
そう言った彼は、一気に私の身体を貫いた。
ゴツンッ! と、最奥を突き上げられて息が止まる。
「――っ!」
身体の中心を埋めたアデルの昂ぶりを、まるで待ちわびていたかのように私の内側がぎゅうっと締めつけた。
「く……っ」
歯を食いしばる彼を霞む視界で見つめながら、だらしなく開いた口から私のものではないような声が漏れる。
ときどきアデルになにか言われているけれど、分からない。
ただずっと、苦しい痺れに全身が苛まれていて、快感だけを無理やり押し付けられている。
(早く、終わって……)
高みに達したまま、降りられない。
(辛い……)
アデルとのこの時間を、こんなふうに過ごしたいわけではない。
身体を激しく揺さぶられて、いつの間にか思考すらできなくなった私は、そのまま意識を失った。
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