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第40話 飲酒運転🤣。

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「おー!、凄い。道きれい」
「国もこの国初のミスリル鉱山だから助成金奮発したわね」

ニューラやムスクナを繋ぐ外郭の主要街道を少し行くと、ミスリル鉱山へのT字路が有って、既に整備されていた。

そう言えばあの水脈を探した村も近い。
この地の下には地底湖が有るのだと思うと不思議だ。
水没を免れた小さな神殿跡にミスリル鉱山が有るなんて面白い。

私はT字路の空き地に祠を置いた。
直ぐ側に湧水が有るから井戸はいいかな?。
神様の像はアキュビュートにした。
やはりここは水の神だろう。
お供えは(ちちまんプエム)ミルク饅頭。
それと青いプラムの氷砂糖とスピリッツ漬。(日本での梅酒)

「こっこれは何ですの?」
「神様への御供物です」
「いえそれは分かります。ですがこのお菓子見た事有りませんし、こちらの太いビンの中身は?」
「サリーナ王女様食べてみますか」
「よろしいの?」
「構いませんよ」
サリーナ王女は御供えに手を伸ばしたので慌てて。
「あっこちらをお願いします」
そうインスタントで新に出した。
「そっそうですわよね。こちらは御供物ですものね。私はしたない事をする処でしたわ」
「あのう」
「はいはい、カリーナさんとビョヲラさんのも有りますよ」
1箱出したから20個有る。
「あっあの・・・このお酒」
「ああこれは未だ飲めません。半年はねかせないと、青い果実の毒に当たります。飲めるのが別に有りますけど、飲まれます王女様」
「出来たら」

私は700mlの梅酒ビンを出して、木地のコップに注ぎ王女に渡した。
「あま~い。美味しい」
そうしたら4人で1本空けてしまった。

「ふへへへ~」
「レイナちゃん大丈夫?」
「大丈夫れすぅ。自動運転れすぅ」
「このお酒意外と強いのね」
「エールの倍ありますう~」
私は鉱山村に着くまで寝ていたそうだ。
着いて早々キィに言われた。
「飲酒運転じゃねえか!」

いやこれ自動運転だから。
大丈夫だから。
(どんな理由が有ろうとダメダメである)


村に着いたその夕方に、村長の音頭で歓迎会が行われた。
「わっ私達犯罪奴隷とその家族なんですけど・・・」
「堅い事いいさんな。三年もすれば刑期明けるし、その後も出来たら坑夫とその家族で、この村に残って欲しいけえのう。坑夫の成り手って正直少のうてのう。まだまだ人手不足なんじゃこれが。じゃけんのう今日は歓迎会なんじゃよ」

確かに元犯罪奴隷だとニューラとかの町には住み難いかも知れない。
それなら力仕事では有るけれど坑夫として、家族と一緒にこの村に住むと言うのは良い案だ。

賑やかな宴は終わり酔い潰れたトドどもがそこかしこに横たわっている。
私は残った酒の肴をつまみながらちびちびと、ホロ酔いサワーを頂く。
力仕事かあ。
トロッコ有るのかな!?。
明日はお願いして坑道の見学をさせて貰おう。


「へっ?見学ですか」
「駄目ですか」
「いや別に構いませんよ。比較的安全な坑道ですし。ただ奥まではだめです。前に坑夫が持ち出した事件が有りましてね」
「あああの男爵ですね」
「ご存知で?」
「彼女がレイナよ山師の」
「うおっ!、こりゃ失礼しました。あっ、でも実際奥は勘弁願います。流石に安全性がねぇ」
「はい途中迄で良いので」
「分かりました許可・・・サリーナ王女様は駄目です」
「なんでよ!」

流石にサリーナ様の見学許可は下りなかった。
何か有ったら多くの人の首が飛んじゃうからと説明したら、渋々諦めてくれたよ、大変本当に。


トロッコは手押しのハンドルブレーキで、魔道具では無かった。
後猫車で搬送もしていた。
魔道車は魔石の消費が多く採算が合わないとか。
ならばと、私が豚さん軽トラをインスタント5回掛けで2台プレゼントしておいた。
「私の魔道車は燃料が水だからエコロジーでエコノミーですよ」
「はあ?・・・」
村長さんは理解が追い付かないけど、諦めて貰ってくれたよ。

軽トラは偉大だ。


「何で私も坑道に入れないのよ」
「だってビョヲラさんは王女の護衛って言ってたじゃ無いですか」
「そっそれは・・・」
「貴女護衛なのに私の側を離れるおつもりだったの」
「うっ・・・」
「私だって我慢してたんですから」
そうカリーナさんも女性だから出来るだけ王女の側にいたのだ。
だってここ(鉱山)は飢えたオオカミども(坑夫)の巣だからね。
まあ王女を襲えば間違いなく一家郎党斬首間違い無しだから、するアホはいないと思うけど・・・。
念の為。
ビョヲラさんを襲う?。
それ、即死確定だから。
あの人私より投擲術断然上だし、剣術もそこらの騎士に負けないし、何よりもアサッシンのスキルが怖すぎだからね。


「そんな!、何をおっしゃてるの?。何故一人で野営なさるの」
この日の夜私は宿屋に泊まらず野営した。
サリーナ王女が猛反発してたけど、キィがいるからと納得して貰ったよ、本当大変。

私は鉱山より車が走れる山道に少し入り、祠を置いてその中で寝た。
一応魔物避けの香は焚いたが、この祠自体が結界なので魔物は来ないと思う。
ベッドで目を閉じイシタント様に呼び掛ける。
『お主自ら呼ぶとは珍しいのう。いつも空耳とか言って無視するくせに』
「あ~ご免なさい」
だって全て構うとうざいんだもの。
『・・・』
あっ、心読まれたわ。

「イシタント様」
『なんじゃ土の神を呼んで欲しいとかかのう』
「もう~、先に心読まないでよ」
『ほっほっ、良いぞ。この鉱山に加護を授けるように呼んでやろう』
「有り難う」

しばらくすると。
『貴女がレイナちゃん。姉が言う通り可愛いわね』
「姉?・・・」
『フフ、私の姉はテスモポロスよ』
「あっ大地と豊穣の」
『私の名はアリンナよろしく』
「れっレイナですよろしくお願いします」
『元々この地には私の加護が有るけれど・・・そうね、もっと強い加護を与えましょう』
「有り難うございます」
『レイナちょっと祠の外に出て立っていてね』
「はい」
祠は結界に成ってるからかな?。

私が祠の外に出て適当に立っていたら、アリンナ様がこの山一面に山吹色の光を降らせた。
それは私にも降りかかり綺麗に光っていた。
『今日はこれでもうお休みなさい』
「はい有り難う御座いました」

私は祠の小さな祭壇にアリンナ様の可愛らしい像を、インスタントで出して飾りミルク饅頭を御供えしたら、凄い倦怠感に襲われベッドに伏すと朝に成っていた。

『どう、少し疲れているかしら』
「えっ、あっアリンナ様の声」
『貴女が設置した像から喋っているわ。それでどう身体の方は・・・少し怠いと思うけど?』
「そう言えば少し倦怠感が・・・」
『あの強い加護を浴びたからね。だから貴女のスキルで栄養ドリンクでも飲んでおきなさい』
そう言うとアリンナ様の声は聞こえなくなった。

私は朝食と栄養ドリンクを飲んで村へ帰った。
そう言えばドリンクを飲む時何か光ったけどなにかな?。
『それは○○の加護じゃ。気にしなくて良いぞ』
へっ、イシタント様。
今何と?。

『キィは亜空間を渡る神獣だから別の世界にいた事が有る。それでミワと呼ばれた時にスクナヒコナから薬師の加護を貰っておるのじゃ。だからお主の栄養ドリンクは効き目が高い。オークの幼体の討伐時皆がびっくりしておったじゃろ。そう言う事じゃ』


キィって薬師様なの?。
「薬師で有ってもあの時は瀕死状態で、魔力も底をついていたから治せなかった」
成る程ねえ。
『因みにそやつは薬祖神なんてふざけた二つ名も有るぞ。わしからしたら破壊神じゃがな』


「て言うかレイナは元々創造神の加護持ちだから掛け合わせたら凄い魔導師だよ」


────────────────

NHKマイルは逃げ先行が弱い上に若駒なので前はつぶれると読んで追い込みで予想したのに外れ。
難しい。
一転してヴィクトリアMは阪神牝馬の逃げ馬を狙う。
ヴィクトリアMは安田記念より一秒遅い傾向に有る為、弱くても逃げ馬が残り易いのだ。
だから大穴が出る。






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