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番外編
《15》
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次の日の朝は9時過ぎに起きて、リビングに行くと雨宮課長がいたから驚いた。
もうとっくに会社に行っていると思っていた。
課長はアイボリーのセーターとジーンズ姿でキッチンに立っていた。
「おはよう。ちょうど起こしに行こうと思ってたんだ。よく眠れた?」
「はい」
「朝食はフレンチトーストを用意したよ」
ダイニングテーブルの前に腰を下ろすと、雨宮課長が私の前に大きなお皿を置いた。
お皿には美味しそうなフレンチトースト、キウイフルーツとみかんとバナナを添えたヨーグルト、レタスとベーコンが並んでいた。
カフェで出てくるモーニングプレートのような盛り付けに思わず頬が緩んだ。
「うわっ、美味しそう! いただきます」
手を合わせてからフォークで一口サイズにカットされているフレンチトーストを食べる。口の中に卵の優しい味と甘味が広がって幸せな気持ちになる。
昨夜も思ったけど、雨宮課長の料理はどれも美味しい。
「すごく美味しいです」
向かい側に座ってコーヒーカップに口をつける雨宮課長に言った。
雨宮課長が満足そうに微笑んだ。
「良かった。奈々ちゃんにそう言ってもらえると俺も嬉しいよ」
「ところで、雨宮課長、会社は?」
気になっていることを質問した。
「今週は奈々ちゃんと一緒に有休をとったよ。幸い急ぎの仕事もなかったしね」
「えー! いいんですか? 職場の皆様のご迷惑になっていませんか?」
「心配しなくて大丈夫だよ。風見係長がいるしね」
「そうですか」
心配しなくていいと言われたけど、私に合わせて休んでくれたことに申し訳なくなる。
「なんかすみません」
しゅんとして下を向いた時、正面に雨宮課長の手が伸びて来て、ぎゅっ鼻先を摘まれた。
びっくりして顔を上げると、雨宮課長がいたずらっ子みたいな顔をしていた。
「あまみやかちょう!」
鼻声で抗議すると、課長が笑う。
「奈々ちゃん、もう落ち込むのはやめよう。起きてしまったことは仕方ないんだから。それに俺は奈々ちゃんと一緒にいられて嬉しいんだよ。全然迷惑だとか思っていないから」
私の心配を雨宮課長は全部わかっているみたいだ。
「うれしいんですか?」
私の鼻を摘んだまま雨宮課長が頷く。
「好きな人と一緒にいられるんだからね。こうやって鼻も摘めるし」
好きな人という言葉にカアッと頬が熱くなった。
「もうっ、鼻つまみはやめて下さい!」
照れくさくて、わざと怒ったような言い方で抗議した。
あははと言って雨宮課長が私の鼻先から指を離した。鼻先には雨宮課長の体温が残っていてドキドキした。
その後も雨宮課長は私との距離を程よくとってくれながら一緒にいてくれた。
マンションの周辺を案内してくれたり、公園を歩いたり、スーパーに一緒に買い物にも行ったりした。
夜はリビングの大きなテレビで映画を観た。
雨宮課長も私も映画好きだから、映画を観終わった後は感想を言い合ったり、他の映画の話になったりして、気づくと深夜になっていた。
それで雨宮課長が付き合う前の私とファミレスで朝まで映画の話をしたことがあると言った。
「朝六時までファミレスにいたんですか?」
雨宮課長の話に驚いて眉を上げると、隣に座る雨宮課長がクスリと笑う。
「うん。新橋の名画座で『ショーシャンクの空に』を観た後で、奈々ちゃんとファミレスに入ることになって。それでずっと映画の話。楽しかったな。こんなに話が合う人がいるんだと思ったよ。それまでは奈々ちゃんとは会社での付き合いしかなかったからさ。思えばあの夜から奈々ちゃんとの恋が始まったのかもしれない」
目を細めて遠くを見つめる雨宮課長の横顔がキラキラと輝いていた。
「そうなんですか」
思い出せないことが寂しい。
きっと楽しい夜だったんだろうな。
「でもさ、今夜も一緒に映画を観て、感想を話して思ったけど、奈々ちゃんとはやっぱり話が合うな」
こちらに顔を向けた雨宮課長と視線が合ってドキッとする。
今の私を認めてくれたみたいで嬉しい。
「あ、ありがとうございます」
なんて言ったらわからなくて、俯くと、また雨宮課長にギュッと鼻先を摘まれた。
「やめて下さいよ」
「奈々ちゃんの鼻先、摘まみたくなるんだよな」
そう言って雨宮課長が楽しそうに笑う。
雨宮課長にも子どもっぽい所があるんだと思ったら、なんだかほっとした。
この4日間で雨宮課長の存在は会社の人から親しい人に変わった。
まだ緊張することもあるけど、一緒に生活をするのが楽しくなった。
そして月曜日――。
今日からやっと会社に行ける。お気に入りのライトグレーのパンツスーツを着て、リビングに行くと、ネイビーのスーツをカッコよく着た雨宮課長が既にいた。
「俺も病院に行くから」と言われて、コーヒーの入ったピンクのマグカップを持つ手が止まる。
「え?」
「会社に行く前に病院で抜糸してもらうんだろ? 一緒に行くから」
「一人で大丈夫ですよ。子どもじゃないんだから」
「俺が心配なんだ」
「大丈夫ですって」
「ダメ。ついて行く」
雨宮課長は全く意見を変える気はないようだ。
新人だった頃に雨宮課長に企画書のことでダメ出しを沢山されたことを思い出した。
その時はわからずやの上司に腹を立てていたけど、今は私が出した企画書が全然ダメだったことがわかるので、雨宮課長のダメ出しは当然だったとわかる。むしろ新人の私に根気よく付き合ってくれてありがたかった。
その頃のことを思い出して、思わず笑みが浮かんだ。
「何?」
雨宮課長が僅かに眉を寄せる。
「言い合いをしていたら新人だった頃を思い出したんです。雨宮課長によくダメ出しをされて、毎日のように私たち総務のオフィスで言い合いをしていましたよね」
「そんなこともあったな。あの時は奈々ちゃんに手を焼いたよ」
クスッと雨宮課長が笑う。
「あの時の雨宮課長と、今ここにいる雨宮課長は同じ人なんですよね」
「そうだよ。ここにいるのは奈々ちゃんの企画書に散々ダメ出しをした俺だよ。だから俺が頑固なのはよく知っているだろ?」
雨宮課長が優しい目で私を見た。
何だかくすぐったい気持ちになる。
「わかりました。病院の付き添いお願いします」
「OKしてくれてありがとう」
ほっとした表情を浮かべた雨宮課長が何だか可笑しくて、また笑みが浮かんだ。
もうとっくに会社に行っていると思っていた。
課長はアイボリーのセーターとジーンズ姿でキッチンに立っていた。
「おはよう。ちょうど起こしに行こうと思ってたんだ。よく眠れた?」
「はい」
「朝食はフレンチトーストを用意したよ」
ダイニングテーブルの前に腰を下ろすと、雨宮課長が私の前に大きなお皿を置いた。
お皿には美味しそうなフレンチトースト、キウイフルーツとみかんとバナナを添えたヨーグルト、レタスとベーコンが並んでいた。
カフェで出てくるモーニングプレートのような盛り付けに思わず頬が緩んだ。
「うわっ、美味しそう! いただきます」
手を合わせてからフォークで一口サイズにカットされているフレンチトーストを食べる。口の中に卵の優しい味と甘味が広がって幸せな気持ちになる。
昨夜も思ったけど、雨宮課長の料理はどれも美味しい。
「すごく美味しいです」
向かい側に座ってコーヒーカップに口をつける雨宮課長に言った。
雨宮課長が満足そうに微笑んだ。
「良かった。奈々ちゃんにそう言ってもらえると俺も嬉しいよ」
「ところで、雨宮課長、会社は?」
気になっていることを質問した。
「今週は奈々ちゃんと一緒に有休をとったよ。幸い急ぎの仕事もなかったしね」
「えー! いいんですか? 職場の皆様のご迷惑になっていませんか?」
「心配しなくて大丈夫だよ。風見係長がいるしね」
「そうですか」
心配しなくていいと言われたけど、私に合わせて休んでくれたことに申し訳なくなる。
「なんかすみません」
しゅんとして下を向いた時、正面に雨宮課長の手が伸びて来て、ぎゅっ鼻先を摘まれた。
びっくりして顔を上げると、雨宮課長がいたずらっ子みたいな顔をしていた。
「あまみやかちょう!」
鼻声で抗議すると、課長が笑う。
「奈々ちゃん、もう落ち込むのはやめよう。起きてしまったことは仕方ないんだから。それに俺は奈々ちゃんと一緒にいられて嬉しいんだよ。全然迷惑だとか思っていないから」
私の心配を雨宮課長は全部わかっているみたいだ。
「うれしいんですか?」
私の鼻を摘んだまま雨宮課長が頷く。
「好きな人と一緒にいられるんだからね。こうやって鼻も摘めるし」
好きな人という言葉にカアッと頬が熱くなった。
「もうっ、鼻つまみはやめて下さい!」
照れくさくて、わざと怒ったような言い方で抗議した。
あははと言って雨宮課長が私の鼻先から指を離した。鼻先には雨宮課長の体温が残っていてドキドキした。
その後も雨宮課長は私との距離を程よくとってくれながら一緒にいてくれた。
マンションの周辺を案内してくれたり、公園を歩いたり、スーパーに一緒に買い物にも行ったりした。
夜はリビングの大きなテレビで映画を観た。
雨宮課長も私も映画好きだから、映画を観終わった後は感想を言い合ったり、他の映画の話になったりして、気づくと深夜になっていた。
それで雨宮課長が付き合う前の私とファミレスで朝まで映画の話をしたことがあると言った。
「朝六時までファミレスにいたんですか?」
雨宮課長の話に驚いて眉を上げると、隣に座る雨宮課長がクスリと笑う。
「うん。新橋の名画座で『ショーシャンクの空に』を観た後で、奈々ちゃんとファミレスに入ることになって。それでずっと映画の話。楽しかったな。こんなに話が合う人がいるんだと思ったよ。それまでは奈々ちゃんとは会社での付き合いしかなかったからさ。思えばあの夜から奈々ちゃんとの恋が始まったのかもしれない」
目を細めて遠くを見つめる雨宮課長の横顔がキラキラと輝いていた。
「そうなんですか」
思い出せないことが寂しい。
きっと楽しい夜だったんだろうな。
「でもさ、今夜も一緒に映画を観て、感想を話して思ったけど、奈々ちゃんとはやっぱり話が合うな」
こちらに顔を向けた雨宮課長と視線が合ってドキッとする。
今の私を認めてくれたみたいで嬉しい。
「あ、ありがとうございます」
なんて言ったらわからなくて、俯くと、また雨宮課長にギュッと鼻先を摘まれた。
「やめて下さいよ」
「奈々ちゃんの鼻先、摘まみたくなるんだよな」
そう言って雨宮課長が楽しそうに笑う。
雨宮課長にも子どもっぽい所があるんだと思ったら、なんだかほっとした。
この4日間で雨宮課長の存在は会社の人から親しい人に変わった。
まだ緊張することもあるけど、一緒に生活をするのが楽しくなった。
そして月曜日――。
今日からやっと会社に行ける。お気に入りのライトグレーのパンツスーツを着て、リビングに行くと、ネイビーのスーツをカッコよく着た雨宮課長が既にいた。
「俺も病院に行くから」と言われて、コーヒーの入ったピンクのマグカップを持つ手が止まる。
「え?」
「会社に行く前に病院で抜糸してもらうんだろ? 一緒に行くから」
「一人で大丈夫ですよ。子どもじゃないんだから」
「俺が心配なんだ」
「大丈夫ですって」
「ダメ。ついて行く」
雨宮課長は全く意見を変える気はないようだ。
新人だった頃に雨宮課長に企画書のことでダメ出しを沢山されたことを思い出した。
その時はわからずやの上司に腹を立てていたけど、今は私が出した企画書が全然ダメだったことがわかるので、雨宮課長のダメ出しは当然だったとわかる。むしろ新人の私に根気よく付き合ってくれてありがたかった。
その頃のことを思い出して、思わず笑みが浮かんだ。
「何?」
雨宮課長が僅かに眉を寄せる。
「言い合いをしていたら新人だった頃を思い出したんです。雨宮課長によくダメ出しをされて、毎日のように私たち総務のオフィスで言い合いをしていましたよね」
「そんなこともあったな。あの時は奈々ちゃんに手を焼いたよ」
クスッと雨宮課長が笑う。
「あの時の雨宮課長と、今ここにいる雨宮課長は同じ人なんですよね」
「そうだよ。ここにいるのは奈々ちゃんの企画書に散々ダメ出しをした俺だよ。だから俺が頑固なのはよく知っているだろ?」
雨宮課長が優しい目で私を見た。
何だかくすぐったい気持ちになる。
「わかりました。病院の付き添いお願いします」
「OKしてくれてありがとう」
ほっとした表情を浮かべた雨宮課長が何だか可笑しくて、また笑みが浮かんだ。
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