一つの指輪と王の資格

鵲甫

文字の大きさ
1 / 5
お話の始まり始まり

誰か助けてください

しおりを挟む
俺の名前は鬼童圭一、16歳、ピカピカの高校一年生だ。

世の中には異世界に飛ばされる小説や、ゲーム、漫画などがたくさんあるが…



今の自分のような状況になるのってあるのかな?

俺はただ道に落ちてる指輪拾っただけなんだが…



まず状況確認からだ

周りは毒々しい黄緑の沼や紫のガスがたくさんもやもやしてて心なしか苦しい気がする。

空は真っ暗で月は何か二ヤついた三日月だしなんかムカつく。



んで一番大事な事はなんか邪神っぽいのがいる、俺のこと見てこいつどーしよーかなー見たいな感じでのぞき込んでる、まじで勘弁してください。

とりあえず声かけてみるか…

「こ、こんにちは」

「意外でシュ、僕を見ても発狂しないで普通に挨拶できるなんて、何かの要因でもあるんでシュかねぇ…おっと僕はヨグ…いやいや通りすがりのシュマちゃんとでも呼んでくれるといいでシュ」

「シュ、シュマちゃん?」

「はい、何でシュか?」

俺はここ一番で思ったことを聞いてみる。



「ここどこ?」

「魔界でシュ」

………How much?いくらじゃないよ俺、What'sだよ。

「魔界って言ったら悪魔とかいるとこ?」

「よく知ってるでシュね、そうでシュよ、悪魔だけじゃなく色んな神まで居るでシュよ~」

…まじ?

「マジでシュよ」

「心覗かないでほしいなぁ…」

「んじゃ代わりに君の名前教えてほしいでシュね」

もしかして名前で縛るとかそんなん…

シュマちゃんが触手を横に振り首も横に振る

「今は人間界にいるわけじゃないからそんな面倒なことしないでシュよ、相手の名前を知るのはコミュニケーションの基本でシュよね?」

なんか邪神に正論説かれた~!!

「鬼童、鬼童圭一だよ、よろしくなシュマちゃん」

「よろしくでシュ圭一君」

気を取り直して俺は手を差し出すとシュマちゃんも手?触手を伸ばして握手してくれる。



直後俺は咳き込む。

「圭一君、大丈夫でシュか?やっぱり魔界の瘴気は人間にはきついでシュか」

その一言に俺は抗議を述べる。

「ゲホッそういうのは早く言ってくゲホッ」

シュマちゃんは俺を抱えてどこかに向かおうとしている。

「何処に連れてく気ゲホッ」



「こういう時用に頼りになりそうなヤツのとこに連れていくでシュ、あいにく僕は壊すほうが得意なんでシュ」



そんな奴いるならさっさと連れて行ってくれ…

「いいねぇ君、ただの人間にしとくには勿体ない、いや既に君はもう一般人じゃないかな」

「確かに一般人ならシュマさんがここまで連れてくるまでに亡くなっているでしょうし、一般人ではないでしょうね、やはり彼の持つ…」

妙なくらい扇情的な服装で色気のあるイケメンと少し憂いのある感じのイケメンが二人並んで俺を見ながら感想を言い合う、正直そんな暇あるなら何とかしてほしい…

「てかあんた等誰?」

扇情的なイケメンは「俺かい?俺はベリアル、人間界だと結構有名だと思うぜ♪」

憂いのあるイケメンは「私の名前を聞くならまずは自分の名前を…と言いたいですがいいでしょう、ネビロスと呼ばれる身ですよ」

ベリアルとネビロスって結構高位の悪魔じゃなかったっけ?

「シュマさんのほうが高位の方なんですがね、神ですし」

「神は神でも邪神でシュがね」



「狡知を司ってる俺が言うのもなんだけどさ、彼大丈夫?うめき声すら出なくなってるよ」

「あ、そうでシュ、彼の様子を見てもらいに来たんでシュよ」

ようやくなんとか見てもらえそうな気がしてきた、目がかすんできた、頭痛いし吐き気もする。

「なるほど、魔界の瘴気酔いですね」

「瘴気酔い?」

俺が呻くように声を出すとネビロスが頷く。

「ええ、あなたの感じている通り、人間には魔界の瘴気は毒でして、このままだと普通は死にます」

「そそ、普通ならもう死んじゃっててもおかしくない、でも君は生きている、だからこそ不思議なんだよね~♪」

勝手に俺殺さんといて、まだ生きてるんだし…



俺が恨めし気な目で見つめているとベリアルが笑いながら謝ってくる。

「ごめんよ、まぁ俺から言えることがあるとしたら指輪、着けてみなってだけかな」

そう聞いた俺は震える指で中指に拾った指輪を着ける、すると体が楽になる。

「ソイツは一つの指輪、王の資格を持つものにしか手に入れる事が出来なくて、手に入れたものに栄光を与えるとされるいわく付きのものさ」

ベリアルのその言葉に俺は疑問を抱く、俺が王の資格?それにいわくってマイナスなイメージ有るのに栄光?



「王の資格ってのは何も人間だけじゃない、俺が契約したソロモン王みたいなもんで悪魔の王になれるものだって考えてくれるとイメージしやすいんじゃないかな、それと栄光ってのはプラスの意味で使われやすいが意外とマイナスな言葉でもあるんだぜ♪」

ベリアルがノリノリで捲し立てる。

「栄光って聞こえはいいけど結局はさ、いつか落ちるもんなんだよ普通はね、でもその栄光を守るため人間だけじゃなく悪魔や天使、果てには神まで醜くあがくんだよ、ほら十分マイナスじゃないかな♪」

ネビロスは頷きながら諭すように言う。

「ベリアルの言う通りです、まぁ信じたくないかもしれませんが、あなたはこれより我々の王となったのですよ、しっかりしてもらわなければ困ります」



シュマちゃんもうんうんと頷きながら触手を振りながら

「これで圭一君は魔界の王になったでシュ、でも従うヤツと従わないで殺す気満々で指輪取りに来るヤツが出てくるので頑張るでシュよ」



………は?

「おいベリアルゥゥゥ!!何してくれとんじゃ~~!!」

「ごめんね、俺狡知だからさ♪」

「死なす、絶対に死なす!!」



俺は魔界じゃなくて人間のいる世界に帰りたいなぁ…とりあえず…誰か助けて
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

いわゆる異世界転移

夏炉冬扇
ファンタジー
いわゆる異世界転移 森で目を覚まし、虫や動物、あるいは、魔物や野盗に襲われることなく 中規模な街につき、親切な守衛にギルドを紹介され さりげなくチート披露なパターンA。 街につくまえに知る人ぞ知る商人に 訳ありのどこぞの王族に会うパターンBもある。 悪役令嬢なるパターンCもある。 ステータスオープンなる厨二病的呪文もかなり初歩にでてくる。 ゲームの世界で培った知識が役に立つこともある、らしい。 現実問題、人はどうするか?

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜

侑子
恋愛
 小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。  父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。  まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。  クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。  その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……? ※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...