21 / 101
親バカって言葉はこのことでは?
しおりを挟む
バルグさん達と食事を楽しみながら色々と話したが、ジルド帝国の偽造大銀貨の話になったら、バルグさんはフォークとナイフをテーブルに置いて考え込むような顔になった。
「ジルド帝国の景気が低迷していると聞いていましたが、まさか偽造大銀貨が出回るほどとは……」
「門番さんと武具屋さんも、同じことを言ってましたよ。その帝国のことは知らないんですが、前はまともだったんですか?」
「ええ、前任の帝王様はしっかりとしていた方でしたから」
「前任?」
「え? もしかしてカイリさんは、1ヶ月前に帝王が変わったことを知らないのですか?」
「ええまぁ……そういうことには疎いですから」
嘘です。この世界に来て間もないから、知らないことだらけなんです。
「……まぁ、私の商会はジルド帝国とは買付けに来た人しか商売しておりませんから、偽造銀貨を受け取る心配はないでしょう」
「そうね。でもジルド通貨で取り引きしたいって言う人がいるから、そこを考えないと。ねぇ~、カイトくん」
「そうだね。しばらくの間は、ジルド通貨で取り引きしないようにしようか。アイリもそう思うでしょう?」
そう言いながらミレイさんのお腹を見つめる2人の姿に、ちょっと呆れてしまう。
まだ産まれていないのに名前で呼ぶなんて……このまま行くと、親バカになるんじゃないか?
そんなことを思っていたら肩をポンポンと叩かれたので、そっちに顔を向けてみたら、プル太郎の触手がブンブン左右に揺れていた。
「ん? もしかして、この料理を分けて欲しいのか?」
俺がそう言うと、今度は触手を縦に振った。俺が言った言葉は合っていたみたいだ。
お腹が減っていたのか? でも、ルルと一緒に魔物用のフードを食べていたよな?
そのルルの顔を向けて見ると食べ終えて暇を持て余していたのか、メイドさんと遊んでいる。
「足りなかったのかな? 食べていいよ」
ステーキを切って差し出すと、触手で触手で絡め取って自分の体内へと入れた。
プルンッ⁉︎ プルンッ⁉︎
どうやら美味しかったみたいで、飛び跳ねて喜んでいる。
「カイリちゃん。プル太郎ちゃんは喜んでいるの? それとも、お口に合わなかった?」
「プル太郎の気持ちは何となくしか分かりませんが、多分ステーキが美味しくて飛び跳ねているんだと思います」
現にもう一個欲しいのか、また触手を伸ばして来ている。
「もう一個欲しいんだな。ちょっと待ってくれ」
俺がそう言ったら、否定するように触手を横に振った。
「えっ? 違う? もしかして、他のものを食べたいのか?」
俺の問いにプル太郎は、「うん!」と言うように触手を縦に振った。
他のも味見してみたいのか?
そんなことを思っていたら、触手がにょぉ~んと伸びてパンのところで止まった。
ああなるほど。パンも食べてみたいんだな。
「分かった。ちょっと待っててくれ」
そう言ってパンを千切りプル太郎に差し出したら、またしても絡め取って体内へと入れたのだが……。
……あれ? 今度は飛び跳ねないぞ。もしかして、口に合わなかったのか? それともパンが美味しくなかったのか?
そんなことを思いながらパンを食べてみたら、普通に美味しかった。
「気に入らなかった?」
俺がそう聞くと、プル太郎は「そんなことないよ」と言うように、触手を横に振った。そして俺の膝に飛び移って来た。
「お、おう!」
プル太郎の行動にちょっと驚いたけど、ルルのように甘えて来る訳じゃないから、このまま食事を続けよう。
「クゥ~ン……」
「……ん?」
今度はルルが俺に甘えたそうにしている。
かっ、可愛い奴めぇ!
「今は食事をしているから、あとで」
「キャンッ⁉︎」
「今じゃなきゃイヤッ‼︎」と言わんばかりに、俺の膝下に両前足を乗っけて来た。多分、プル太郎に嫉妬したんだと思う。
「あらぁ~、カイリちゃんは本当に従魔から愛されていますね」
「そうですね。アイリが産まれたら、私達もペットを飼うことにしましょう。きっといい遊び相手になってくれると思います」
「そうですね。ところで旦那様は何を飼うのか決まっているのですか?」
「私達ではフェンリルは流石に飼えないから、犬がいいんじゃないかと思っております」
「犬! いいですね! カイトくんがワンちゃんと仲良く遊ぶ姿が目に浮かぶわぁ~」
「ええ、私もアイリがワンちゃんと戯れる姿が目に浮かびます」
そう言ってお腹を見つめる2人の姿を見た俺は、ため息を吐くのをグッと堪える。
この人達は本当に俺の影響を受けているな。
そんなことを思いつつ夕食を食べ終えると、食事中にずっと構って欲しそうにしていたルルとも遊んであげる。
「本当に、今日はありがとうございました」
「いえいえ、お礼を述べるのはこちらの方ですよ」
「そうです。カイリちゃんのおかげで、この子のことに気付けたのですから」
ミレイさんはそういうと、お腹を愛おしそうに撫でる。
「何かあれば我々に仰って下さい。お力になりますよ」
「はい、それでは」
「キャンッ!」
ルルは「じゃあね!」と吠え、プル太郎に関しては伸ばした触手を振って「バイバイ」とアピールしている。
日が沈んじゃったけど、街頭の明かりがあるから大丈夫だよな。それに……。
「いやぁ~、カイリのおかげでいいものを食べられたよぉ~!」
戦闘職のマナが宿まで送ってくれるのだから、大丈夫な筈だ。本人は呑気にしているけど。
「カイリも従魔が増えたんだし、鍛えていけばS級の冒険者になれるんじゃないかなぁ?」
「それはどうかなぁ?」
「どうして? 不安なことでもあるの?」
「いやだって、生産職の俺が冒険者をやるんですよ。普通はあり得ないことでしょ」
錬金術ギルドでも、珍しそうにしていたしな。
「いんや、そんなことはないよ。現に冒険者と共に行動する錬金術師は結構いるし、何よりも回復薬や強化薬とかを作ってくれるから重宝されることが多いよ」
ん? んんん? 一体どういうことだ? 錬金術師で冒険する人は稀って女神様達は稀って言ってた気がするぞ。
「まぁ、カイリも気の合うパーティーを早く見つけて後衛に専念出来るようにしないとね」
……ああ、なるほど。サクラ様達は俺1人で色んなところを回って行くと思っていたんだろうな。
それは当たりっちゃ当たりだけど、誰かと組める状況なら臨時って形で入れて貰うつもりだ。
「そうだね。でも先ずは自分のレベルを上げないと意味がなさそう」
「アハハッ‼︎ そうだったね。受付けの連中と依頼を相談すれば、カイリに見合った依頼を選んでくれると思う。
そうだ! アンジーって子がいないか聞いてみて、私の友人だからきっと力になってくれるよ!」
「アンジーさん? 分かった。覚えておくよ」
マナさんがこの様子だから、その人の人柄に不安を感じる。
「……カイリ、何か変なことを考えてない?」
「へ? いや別に、変なことなんて全く考えていないぞ」
「そう。もう宿に着いたから、帰るね! バイバァ~イ!」
マナさんはそう言うと、スキップしながら来た道を進んで行く。
ホント、あの人と喋ると調子狂うなぁ。
そう思いながら宿へと入って行くと、キツい目でユーダさんが俺を見つめて来る。
「お帰り、遅かったな」
「た、ただいま……です」
「……ミレイの腹に子供が出来ていてよかったな」
「まぁ……そう、ですね」
そして訪れる沈黙に、なんとも言えない空気が漂う。そんな中ユーダさんは部屋鍵を取り出して俺に差し出して来た。
「……ほらよ、鍵。明日から冒険者として活動するのなら、しっかり身体を休めろよ」
「あ、はい。部屋に行こうルル」
「キャンッ!」
ルルを引き連れて部屋に戻ると、就寝準備を整えてからベッドに寝そべった目を閉じたのだった。
「ジルド帝国の景気が低迷していると聞いていましたが、まさか偽造大銀貨が出回るほどとは……」
「門番さんと武具屋さんも、同じことを言ってましたよ。その帝国のことは知らないんですが、前はまともだったんですか?」
「ええ、前任の帝王様はしっかりとしていた方でしたから」
「前任?」
「え? もしかしてカイリさんは、1ヶ月前に帝王が変わったことを知らないのですか?」
「ええまぁ……そういうことには疎いですから」
嘘です。この世界に来て間もないから、知らないことだらけなんです。
「……まぁ、私の商会はジルド帝国とは買付けに来た人しか商売しておりませんから、偽造銀貨を受け取る心配はないでしょう」
「そうね。でもジルド通貨で取り引きしたいって言う人がいるから、そこを考えないと。ねぇ~、カイトくん」
「そうだね。しばらくの間は、ジルド通貨で取り引きしないようにしようか。アイリもそう思うでしょう?」
そう言いながらミレイさんのお腹を見つめる2人の姿に、ちょっと呆れてしまう。
まだ産まれていないのに名前で呼ぶなんて……このまま行くと、親バカになるんじゃないか?
そんなことを思っていたら肩をポンポンと叩かれたので、そっちに顔を向けてみたら、プル太郎の触手がブンブン左右に揺れていた。
「ん? もしかして、この料理を分けて欲しいのか?」
俺がそう言うと、今度は触手を縦に振った。俺が言った言葉は合っていたみたいだ。
お腹が減っていたのか? でも、ルルと一緒に魔物用のフードを食べていたよな?
そのルルの顔を向けて見ると食べ終えて暇を持て余していたのか、メイドさんと遊んでいる。
「足りなかったのかな? 食べていいよ」
ステーキを切って差し出すと、触手で触手で絡め取って自分の体内へと入れた。
プルンッ⁉︎ プルンッ⁉︎
どうやら美味しかったみたいで、飛び跳ねて喜んでいる。
「カイリちゃん。プル太郎ちゃんは喜んでいるの? それとも、お口に合わなかった?」
「プル太郎の気持ちは何となくしか分かりませんが、多分ステーキが美味しくて飛び跳ねているんだと思います」
現にもう一個欲しいのか、また触手を伸ばして来ている。
「もう一個欲しいんだな。ちょっと待ってくれ」
俺がそう言ったら、否定するように触手を横に振った。
「えっ? 違う? もしかして、他のものを食べたいのか?」
俺の問いにプル太郎は、「うん!」と言うように触手を縦に振った。
他のも味見してみたいのか?
そんなことを思っていたら、触手がにょぉ~んと伸びてパンのところで止まった。
ああなるほど。パンも食べてみたいんだな。
「分かった。ちょっと待っててくれ」
そう言ってパンを千切りプル太郎に差し出したら、またしても絡め取って体内へと入れたのだが……。
……あれ? 今度は飛び跳ねないぞ。もしかして、口に合わなかったのか? それともパンが美味しくなかったのか?
そんなことを思いながらパンを食べてみたら、普通に美味しかった。
「気に入らなかった?」
俺がそう聞くと、プル太郎は「そんなことないよ」と言うように、触手を横に振った。そして俺の膝に飛び移って来た。
「お、おう!」
プル太郎の行動にちょっと驚いたけど、ルルのように甘えて来る訳じゃないから、このまま食事を続けよう。
「クゥ~ン……」
「……ん?」
今度はルルが俺に甘えたそうにしている。
かっ、可愛い奴めぇ!
「今は食事をしているから、あとで」
「キャンッ⁉︎」
「今じゃなきゃイヤッ‼︎」と言わんばかりに、俺の膝下に両前足を乗っけて来た。多分、プル太郎に嫉妬したんだと思う。
「あらぁ~、カイリちゃんは本当に従魔から愛されていますね」
「そうですね。アイリが産まれたら、私達もペットを飼うことにしましょう。きっといい遊び相手になってくれると思います」
「そうですね。ところで旦那様は何を飼うのか決まっているのですか?」
「私達ではフェンリルは流石に飼えないから、犬がいいんじゃないかと思っております」
「犬! いいですね! カイトくんがワンちゃんと仲良く遊ぶ姿が目に浮かぶわぁ~」
「ええ、私もアイリがワンちゃんと戯れる姿が目に浮かびます」
そう言ってお腹を見つめる2人の姿を見た俺は、ため息を吐くのをグッと堪える。
この人達は本当に俺の影響を受けているな。
そんなことを思いつつ夕食を食べ終えると、食事中にずっと構って欲しそうにしていたルルとも遊んであげる。
「本当に、今日はありがとうございました」
「いえいえ、お礼を述べるのはこちらの方ですよ」
「そうです。カイリちゃんのおかげで、この子のことに気付けたのですから」
ミレイさんはそういうと、お腹を愛おしそうに撫でる。
「何かあれば我々に仰って下さい。お力になりますよ」
「はい、それでは」
「キャンッ!」
ルルは「じゃあね!」と吠え、プル太郎に関しては伸ばした触手を振って「バイバイ」とアピールしている。
日が沈んじゃったけど、街頭の明かりがあるから大丈夫だよな。それに……。
「いやぁ~、カイリのおかげでいいものを食べられたよぉ~!」
戦闘職のマナが宿まで送ってくれるのだから、大丈夫な筈だ。本人は呑気にしているけど。
「カイリも従魔が増えたんだし、鍛えていけばS級の冒険者になれるんじゃないかなぁ?」
「それはどうかなぁ?」
「どうして? 不安なことでもあるの?」
「いやだって、生産職の俺が冒険者をやるんですよ。普通はあり得ないことでしょ」
錬金術ギルドでも、珍しそうにしていたしな。
「いんや、そんなことはないよ。現に冒険者と共に行動する錬金術師は結構いるし、何よりも回復薬や強化薬とかを作ってくれるから重宝されることが多いよ」
ん? んんん? 一体どういうことだ? 錬金術師で冒険する人は稀って女神様達は稀って言ってた気がするぞ。
「まぁ、カイリも気の合うパーティーを早く見つけて後衛に専念出来るようにしないとね」
……ああ、なるほど。サクラ様達は俺1人で色んなところを回って行くと思っていたんだろうな。
それは当たりっちゃ当たりだけど、誰かと組める状況なら臨時って形で入れて貰うつもりだ。
「そうだね。でも先ずは自分のレベルを上げないと意味がなさそう」
「アハハッ‼︎ そうだったね。受付けの連中と依頼を相談すれば、カイリに見合った依頼を選んでくれると思う。
そうだ! アンジーって子がいないか聞いてみて、私の友人だからきっと力になってくれるよ!」
「アンジーさん? 分かった。覚えておくよ」
マナさんがこの様子だから、その人の人柄に不安を感じる。
「……カイリ、何か変なことを考えてない?」
「へ? いや別に、変なことなんて全く考えていないぞ」
「そう。もう宿に着いたから、帰るね! バイバァ~イ!」
マナさんはそう言うと、スキップしながら来た道を進んで行く。
ホント、あの人と喋ると調子狂うなぁ。
そう思いながら宿へと入って行くと、キツい目でユーダさんが俺を見つめて来る。
「お帰り、遅かったな」
「た、ただいま……です」
「……ミレイの腹に子供が出来ていてよかったな」
「まぁ……そう、ですね」
そして訪れる沈黙に、なんとも言えない空気が漂う。そんな中ユーダさんは部屋鍵を取り出して俺に差し出して来た。
「……ほらよ、鍵。明日から冒険者として活動するのなら、しっかり身体を休めろよ」
「あ、はい。部屋に行こうルル」
「キャンッ!」
ルルを引き連れて部屋に戻ると、就寝準備を整えてからベッドに寝そべった目を閉じたのだった。
10
あなたにおすすめの小説
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。
彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる