25 / 101
分解 スキルの力!
しおりを挟む
アンリーさん案内の元、解体場にやって来ると作業していた人達が一斉にこっちを向くが、すぐに仕事に戻った。
ああ、なるほど……仕事人間って人達だから、俺に関心がないのかな?
そんな中、厳ついおじさんが俺達の元にやって来た。
「アンリー。こんなところに嬢ちゃんなんて連れて来て、何のつもりだ?」
「ジェレミーちゃぁん! カイリちゃぁんは、ここに倒した魔物を持って来ただけよぉ~♡」
この人、ジェレミーって言うんだ。
「魔物? ……もしかして嬢ちゃん、アイテムボックスのスキルを持っているのか?」
「はい!」
俺がそう答えると、俺とルルとプル太郎を交互に見た後に作業台へと向かう。
「魔物の種類と何匹いるか教えてくれ」
「キバネズミが10匹います」
「キバネズミ10匹かぁ……ならこの作業台に全部乗せられるなぁ。ここに全部置いてくれ」
「はい。あ、でも1匹は売りません」
「どうしてだ?」
「分解ってスキルを持っていて、その実験台にしようかなぁ。って考えているんです」
一応チュートリアルの説明では、錬成と同じように手をかざせば出来るそうだ。
「ふ~ん、なるほどなぁ……嬢ちゃんが狩って来た魔物だから、嬢ちゃんの好きにすればいい」
「ありがとうございます!」
そうお礼を言ってから、倒したキバネズミを全部テーブルの上に置いた。
「ん? この4体の方はえらくボロボロだな?」
「まぁ、ルル達が頑張って倒してくれたものです」
「キャンッ!」
プルンッ!
ルル達は誇らしそうな顔でジェレミーさんを見つめる。
「……そうか。これぐらいの傷なら、何とか商品になるから問題なさそうだ」
「あ、そうですか」
つまり、素材で売りたいのなら、身体をあんまり傷付けない方がいい。って言いたいんだろうなぁ。
「キバネズミはね。毛皮は柔く擦れに強いから、防具の裏に貼る生地として使われるのよぉ♡」
「そうなんですか?」
「ああ、この毛皮を防具の裏に1枚貼ってれば服が擦れて破れ難くなるし、肌と接しているところだったら、擦り傷水膨れが出来なくなるから重宝されているんだ」
「牙の方は錬金術で使われることが多いのよぉ♡」
牙が錬金術で使われることが多い……それってつまり何かアイテムを作る時に必要な素材ってことだよな。
「あらぁ~? そんな顔をしてどうしたの、カイリちゃぁん♡」
「あ、いえ! 何でもないです!」
「も・し・か・し・てぇ~……牙の方欲しいのかしらぁ♡」
身体をウネウネさせながら言うアンリーさんの姿に、ちょっと引きそうになるが、グッと堪える。
「9体の方はそのまま売ります。残りの1体の方は分解スキルが上手くいった時に、牙以外の素材を渡します」
何が作れるか分からないけど、素材になるなら欲しい。
「そうか。早速だがギリ売り物になる1番左のヤツでやってみるんだ」
「分かりました」
ジェレミーさんに返事をした後、そのキバネズミに近付いて手をかざす。
上手く行きますように!
「【分解】!」
唱えた瞬間キバネズミの身体が光に包まれた後、何も無かったかのようにキバネズミが何処かに消えてしまった。
「……あれ?」
どうして? もしかして分解失敗したのか?
「キャンッ……」
ルルも「消えちゃったよ。どこ行ったの?」と言いたそうな鳴き声を上げた。いや、俺が何処に行ったのか聞きたいぐらいだ。
「キバネズミが……消えた?」
「おい、まさか分解スキル失敗したのか?」
「そんな筈はないです! もしかしたら……あっ⁉︎」
失敗とかアナウンスがないってことは成功したってことだよな。だったら何処かにある筈……もしかして!
そう思いながらアイテムボックスの中を見てみると、キバネズミの牙、キバネズミの毛皮、キバネズミの肉の3つが追加されていた。
「アイテムボックスの中に入ってる!」
「ええっ⁉︎」
「それは本当なのか?」
「はい。しかも解体スキルを使ったら、魔力が2も減りました」
MPが2減ったってことは、一回の使用にMP2必要ってことになるな。便利に感じる。しかし、たくさん魔物を狩った時のことを考えたらどうだ?
「10体を【分解】スキルで解体すればMPが20減るし、20体の場合になったらMPが40ってことだよな。使い道を考えた方がよさそうな気がする」
「そうねぇ~……今のカイリちゃんには気兼ねに使えないわねぇ。もう分かってるかもしれないけど、分解のスキルを使う時は街や村とか安全なところの近くで使った方がいいわよぉ♡」
「もしくは、冒険者ギルドのこの場所とかな。それとだ……」
ジェレミーさんは作業している人達に顔を向ける。
「おいお前ら! もう分かっていると思うが、このことは他言無用だ! でなきゃ職を失うぞ、分かったかぁっ⁉︎」
「「「「「は、はいっ!」」」」」
他の解体場の職員は怯えた表情で返事すると、そのまま作業に戻った。
「あの……流石に言い過ぎじゃないんですか?」
「……お前、自分のスキルの危うさに気付いているのか?」
スキルの……危うさ?
「う~ん……普通に使う分には大丈夫だと思いますよ。分解を使えば手間が省けますし、何よりも汚れませんし」
てか、こんな単純なスキルをどうやって悪用するのか聞きたいぐらいだ。
「そこだよ、そこ!」
「え? ……そこ?」
「分解にアイテムボックススキルがあれば、倒したモンスターを全部お前に任せれば済むし、何よりも戦える従魔がいるだろう? 自分達が戦っている間、その従魔達にお前の護衛任せればいい」
まぁ確かにそうだけどさ。
「それは、それでいいんじゃないんですか? パーティーとしての役割りはちゃんとしてますし」
「う~ん……そう思う子のが普通よぉ。でもね、冒険者の中には偏見を持ってる人がいてねぇ。戦えない荷物持ちって言う子もいるのよぉ♡」
「もしかして、その偏見を持った人と組んだりしたら……」
「大変な目に遭うのは間違いないわねぇ。でも心配しないで、そういう子は冒険者ギルドの方で把握しているから、カイリちゃぁんとは組ませないわぁ♡」
アンリーさんが頼もしい人でよかったよ……うん。
「それよりもぉ、アイテムボックスに入ってるキバネズミの毛皮とお肉を出してちょうだぁ~い♡」
「あ、はい……分かりましたぁ」
そう返事をすると、アイテムボックスに入っているキバネズミの肉と毛皮をテーブルの上に出しら、ジェレミーさんが毛皮の方を手に持って確認し始めた。
「う~む……毛皮の傷がなくなっている。これなら余すことなく使えそうだな」
「こっちのお肉の方も綺麗に皮剥きした感じに見えるわぁ。これなら通常よりも買い取れそうねぇ~♡」
「お肉に使い道があるんですか⁉︎」
「あるわよぉ。合い挽きハンバーグとかソーセージの繋ぎとかにねぇ♡」
ああ、なるほど。要はかさ増しに使うってことか。
「カイリちゃぁんが持って来てくれた魔物の査定をするから、カウンターの方で待っててちょうだいねぇ♡」
「分かりましたぁ……行こうルル」
「キャンッ!」
ルルを連れてカウンターへと向かうのだが、プル太郎が「僕のことも忘れないで!」と言いたそうな感じで頭の上を飛び跳ねるので、掴んで抱きかかえた。
「別に忘れてる訳じゃないよ。プル太郎は頭の上にいるからさぁ、伝える必要ないじゃん」
プルンッ……。
「確かにそうだけどぉ~……」と言いたそうに身体をクネクネさせるので、ちょっと可愛いと思ってしまった。
……ん? ちょっと待てよ。もしかして構って欲しかったのか?
「よしよし……みんなで大人しく待ってようか」
プル太郎の身体を撫でながらカウンターへと戻って来たのはいいけど、今度はルルが嫉妬してしまい、構ってあげることになってしまった。
2匹を相手にするのは大変だけど、可愛いから頑張れるっ‼︎
ああ、なるほど……仕事人間って人達だから、俺に関心がないのかな?
そんな中、厳ついおじさんが俺達の元にやって来た。
「アンリー。こんなところに嬢ちゃんなんて連れて来て、何のつもりだ?」
「ジェレミーちゃぁん! カイリちゃぁんは、ここに倒した魔物を持って来ただけよぉ~♡」
この人、ジェレミーって言うんだ。
「魔物? ……もしかして嬢ちゃん、アイテムボックスのスキルを持っているのか?」
「はい!」
俺がそう答えると、俺とルルとプル太郎を交互に見た後に作業台へと向かう。
「魔物の種類と何匹いるか教えてくれ」
「キバネズミが10匹います」
「キバネズミ10匹かぁ……ならこの作業台に全部乗せられるなぁ。ここに全部置いてくれ」
「はい。あ、でも1匹は売りません」
「どうしてだ?」
「分解ってスキルを持っていて、その実験台にしようかなぁ。って考えているんです」
一応チュートリアルの説明では、錬成と同じように手をかざせば出来るそうだ。
「ふ~ん、なるほどなぁ……嬢ちゃんが狩って来た魔物だから、嬢ちゃんの好きにすればいい」
「ありがとうございます!」
そうお礼を言ってから、倒したキバネズミを全部テーブルの上に置いた。
「ん? この4体の方はえらくボロボロだな?」
「まぁ、ルル達が頑張って倒してくれたものです」
「キャンッ!」
プルンッ!
ルル達は誇らしそうな顔でジェレミーさんを見つめる。
「……そうか。これぐらいの傷なら、何とか商品になるから問題なさそうだ」
「あ、そうですか」
つまり、素材で売りたいのなら、身体をあんまり傷付けない方がいい。って言いたいんだろうなぁ。
「キバネズミはね。毛皮は柔く擦れに強いから、防具の裏に貼る生地として使われるのよぉ♡」
「そうなんですか?」
「ああ、この毛皮を防具の裏に1枚貼ってれば服が擦れて破れ難くなるし、肌と接しているところだったら、擦り傷水膨れが出来なくなるから重宝されているんだ」
「牙の方は錬金術で使われることが多いのよぉ♡」
牙が錬金術で使われることが多い……それってつまり何かアイテムを作る時に必要な素材ってことだよな。
「あらぁ~? そんな顔をしてどうしたの、カイリちゃぁん♡」
「あ、いえ! 何でもないです!」
「も・し・か・し・てぇ~……牙の方欲しいのかしらぁ♡」
身体をウネウネさせながら言うアンリーさんの姿に、ちょっと引きそうになるが、グッと堪える。
「9体の方はそのまま売ります。残りの1体の方は分解スキルが上手くいった時に、牙以外の素材を渡します」
何が作れるか分からないけど、素材になるなら欲しい。
「そうか。早速だがギリ売り物になる1番左のヤツでやってみるんだ」
「分かりました」
ジェレミーさんに返事をした後、そのキバネズミに近付いて手をかざす。
上手く行きますように!
「【分解】!」
唱えた瞬間キバネズミの身体が光に包まれた後、何も無かったかのようにキバネズミが何処かに消えてしまった。
「……あれ?」
どうして? もしかして分解失敗したのか?
「キャンッ……」
ルルも「消えちゃったよ。どこ行ったの?」と言いたそうな鳴き声を上げた。いや、俺が何処に行ったのか聞きたいぐらいだ。
「キバネズミが……消えた?」
「おい、まさか分解スキル失敗したのか?」
「そんな筈はないです! もしかしたら……あっ⁉︎」
失敗とかアナウンスがないってことは成功したってことだよな。だったら何処かにある筈……もしかして!
そう思いながらアイテムボックスの中を見てみると、キバネズミの牙、キバネズミの毛皮、キバネズミの肉の3つが追加されていた。
「アイテムボックスの中に入ってる!」
「ええっ⁉︎」
「それは本当なのか?」
「はい。しかも解体スキルを使ったら、魔力が2も減りました」
MPが2減ったってことは、一回の使用にMP2必要ってことになるな。便利に感じる。しかし、たくさん魔物を狩った時のことを考えたらどうだ?
「10体を【分解】スキルで解体すればMPが20減るし、20体の場合になったらMPが40ってことだよな。使い道を考えた方がよさそうな気がする」
「そうねぇ~……今のカイリちゃんには気兼ねに使えないわねぇ。もう分かってるかもしれないけど、分解のスキルを使う時は街や村とか安全なところの近くで使った方がいいわよぉ♡」
「もしくは、冒険者ギルドのこの場所とかな。それとだ……」
ジェレミーさんは作業している人達に顔を向ける。
「おいお前ら! もう分かっていると思うが、このことは他言無用だ! でなきゃ職を失うぞ、分かったかぁっ⁉︎」
「「「「「は、はいっ!」」」」」
他の解体場の職員は怯えた表情で返事すると、そのまま作業に戻った。
「あの……流石に言い過ぎじゃないんですか?」
「……お前、自分のスキルの危うさに気付いているのか?」
スキルの……危うさ?
「う~ん……普通に使う分には大丈夫だと思いますよ。分解を使えば手間が省けますし、何よりも汚れませんし」
てか、こんな単純なスキルをどうやって悪用するのか聞きたいぐらいだ。
「そこだよ、そこ!」
「え? ……そこ?」
「分解にアイテムボックススキルがあれば、倒したモンスターを全部お前に任せれば済むし、何よりも戦える従魔がいるだろう? 自分達が戦っている間、その従魔達にお前の護衛任せればいい」
まぁ確かにそうだけどさ。
「それは、それでいいんじゃないんですか? パーティーとしての役割りはちゃんとしてますし」
「う~ん……そう思う子のが普通よぉ。でもね、冒険者の中には偏見を持ってる人がいてねぇ。戦えない荷物持ちって言う子もいるのよぉ♡」
「もしかして、その偏見を持った人と組んだりしたら……」
「大変な目に遭うのは間違いないわねぇ。でも心配しないで、そういう子は冒険者ギルドの方で把握しているから、カイリちゃぁんとは組ませないわぁ♡」
アンリーさんが頼もしい人でよかったよ……うん。
「それよりもぉ、アイテムボックスに入ってるキバネズミの毛皮とお肉を出してちょうだぁ~い♡」
「あ、はい……分かりましたぁ」
そう返事をすると、アイテムボックスに入っているキバネズミの肉と毛皮をテーブルの上に出しら、ジェレミーさんが毛皮の方を手に持って確認し始めた。
「う~む……毛皮の傷がなくなっている。これなら余すことなく使えそうだな」
「こっちのお肉の方も綺麗に皮剥きした感じに見えるわぁ。これなら通常よりも買い取れそうねぇ~♡」
「お肉に使い道があるんですか⁉︎」
「あるわよぉ。合い挽きハンバーグとかソーセージの繋ぎとかにねぇ♡」
ああ、なるほど。要はかさ増しに使うってことか。
「カイリちゃぁんが持って来てくれた魔物の査定をするから、カウンターの方で待っててちょうだいねぇ♡」
「分かりましたぁ……行こうルル」
「キャンッ!」
ルルを連れてカウンターへと向かうのだが、プル太郎が「僕のことも忘れないで!」と言いたそうな感じで頭の上を飛び跳ねるので、掴んで抱きかかえた。
「別に忘れてる訳じゃないよ。プル太郎は頭の上にいるからさぁ、伝える必要ないじゃん」
プルンッ……。
「確かにそうだけどぉ~……」と言いたそうに身体をクネクネさせるので、ちょっと可愛いと思ってしまった。
……ん? ちょっと待てよ。もしかして構って欲しかったのか?
「よしよし……みんなで大人しく待ってようか」
プル太郎の身体を撫でながらカウンターへと戻って来たのはいいけど、今度はルルが嫉妬してしまい、構ってあげることになってしまった。
2匹を相手にするのは大変だけど、可愛いから頑張れるっ‼︎
10
あなたにおすすめの小説
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。
彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる