テイマーと錬金術の職業で冒険したい!

青空鰹

文字の大きさ
46 / 101

新たな力を発見!

しおりを挟む
 ルル達をたくさん撫でて癒されたので、ポーションと魔力ポーションを作成する為に材料を取り出した。

 とりあえずポーションとマナポーション。それに弾も作らないといけない。

 「とりあえずポーションを3つにマナポーションを2つ。残りは弾に使おうか」

 そう思いながらポーションとマナポーションを錬成するのに必要なアイテムを用意する。

 サニーさんところで解毒剤と一緒に作ったから、どれぐらい消費するのか分からない……。

 「とりあえず1個作って確かめてみようか」

 1個分のマナポーションを試しに作ってみることにする。

 「【錬成】」

 錬成したマナポーションを放置してスクリーンに目を向ける。

 「えっとぉ……今のでMPを4消費したかぁ…………」

 これを2つ作るのは、ちょっとしんどいなぁ……1個だけにしておこう。

 そんなことを思っているカイリの前で、ファニーちゃんがマナポーションに興味深々に見ていた。

 「ファニーちゃん、俺が作ったマナポーションに興味あるの?」

 「~~~♪」

 「うん!」って言いたそうに返事をした。

 「でもこれはサニーさんに渡すアイテムだから、飲もうとしないでくれよ」

 「~~~♪」

 「そんなことはしないよ」と言いたそうな声を出すファニーちゃん。その後は俺の膝にプル太郎が乗った。

 プルンッ⁉︎

 「作らないの?」と言いたそうな顔で見つめて来るので、プル太郎が何が言いたいのか理解した。

 「マナポーションはもう作らないよ。ポーションは3つ作るけどね」

 俺がそう言うとポーション作成に必要な薬草と水をテーブルに置いてくれた。しかも3つ分。

 「ありがとう、プル太郎」

 ホント、よく出来た子やなぁ~……。

 プル太郎は嬉しそうに身体を震わせている姿に、ちょっと可愛いと思ってしまった。

 「よし……【錬成】」

  手をかざしてそう唱えるとポーション3つがテーブルの上に現れた。

 「これでよし! 後は弾を10発分作ろうか」

 スピードローダー付きが1つにバラ薬莢を4つ作ってテーブルの上に置くと、薬莢をさしていないスピードローダーとバラで取っておいた薬莢をテーブルに乗せる。

 「キャンッ⁉︎」

 ルルが「どうするの?」と言いたそうな鳴き声を上げるので、頭を撫でてあげながら話し掛ける。

 「スピードローダーは壊れない限り何度でも使えるからな。バラにしている薬莢をスピードローダーに詰め込むんだよ」

 そう説明すると、空のスピードローダー2つに薬莢を差し込んでいく。

 「ん~~~……錬成のおかげで短時間で作業を終わらせることが出来たぁ~」

 背伸びをしながら言っていると、ファニーちゃんがスピードローダーを俺の前に持って来た。

 「~~~♪」

 「ん? ……ああ! もちろん仕舞うから安心してくれ」

 ファニーちゃんから薬莢付きのスピードローダーを受け取ると、錬成したアイテムと共にアイテムボックスの中に仕舞った。

 「夕ご飯まで少し時間があるからなぁ~……どうしよっか?」

 「キャンッ⁉︎」

 ルルが尻尾を振りながら、「ボール!」と言いたそうな鳴き声を上げる。

 「ルル、ここでボールを使った遊びはダメって言ってたよな?」

 「キュ~ン……」

 ルルが耳を垂らしながら、「ゴメンなさい」と言いたそうな鳴き声を上げた。

 「しかしホントに暇だなぁ~……」

 前世ならスマホをいじったり、本を開いたりして暇つぶしを……本?

 「万物の書に書かれてるアイテムを見て勉強しておこうか」

 現段階で出来ることは限られているけど、将来的に色んなものを作れるようになるから把握ぐらいはしておかないとダメだよな。

 そんなことを思った後、アクセサリーに変えている万物の書を取り出して開いた。

 「ん~……ポーションとかマナポーションはやっぱり初級のしか作れないよなぁ~……」

 強化薬系も丸薬しか作れないっぽいし、ここら辺も初級のアイテムしか作れそうにないな。

 ベッドの上に寝そべりながらページをパラパラめくっていくと、気になる項目があったのでピタリと止まった。

 「……おっ⁉︎ これは? ……武器と防具の強化リスト?」

 ルル達も今の言葉に興味を持ったらしく、俺の下にやって来て万物の書を覗き込んで来た。

 「本……読めるの?」

 「キャンッ⁉︎」

 プルンッ⁉︎

 「~~~♪」

 ルルとプル太郎に関しては分からないっぽいことを言っていて、ファニーちゃんに関しては「ちょっとだけ」と言う感じに答えた。

 「俺が読んであげた方がよさそうだなぁ~」

 俺がそう言うと、ルル達が「お願いします」と言いたそうな顔を向けて来た。

 「じゃあ読むぞ。……武器及び防具を錬成スキルで強くすることが出来ます。やり方はシンプルで強くさせたい武器ベースにして魔物等の素材を錬成スキルで行います。
 ここで注意して貰いたいことは錬成で武器を強くすることが出来ますが、どのくらい強くなるのかは素材次第で、場合によっては属性効果を付与することも出来ます。そして1つの装備に対して10回までしか強化出来ないので、よく考えて素材を選びましょう。かぁ……」

 「キャンッ⁉︎」

 ルル達が感心した様子で万物の書を見ているが、カイリの方は悩んだ様子でいる。

 「強化が10回までで素材次第で強さが変わるかぁ……極端なことを言えば鉄とミスリルで強化の差が生まれるってことだよな」

 俺の言葉にルル達も気が付いた様子で、カイリの顔を見つめる。

 「それに10回の強化した後に属性付与をしたくなったら、無理な話なるよなぁ~……」

 プルンッ⁉︎

 「……え? 分解? ……あっ⁉︎ そっか。分解スキルを使えば強化した武器の強化値を元に戻せるかも」

 でもいきなりやって失敗は怖いから確認しておこう。そうだよね、チュートリアルさん!

 説明
 不可能です。カイリ様が考えていらっしゃる武器や防具に分解スキルを使うと強化の数値を下げるのではなく、素材に分解しまうので止めましょう。もちろんのことですが強化に使った素材は分解スキルを使っても素材として出て来ることはありません。
 なので武具を強化する場合は慎重に素材を選びましょう。

 「ああ~……分解スキルを使うと素材になっちゃうから、ダメっぽい」

 ……プルンッ⁉︎

 「そうなんだぁ~……」と落ち込んでいるプル太郎を励ますように撫でてあげる。

 「プル太郎、気にしないでくれ。発想はよかったと思うし」

 今度武器屋に行って強化を試してみようか。

 そんなことを思いながらページをめくると、強化リストが載っていた。

 「石で+1。銅が+2。鉄で+4。……銅と鉄で差があるな。それにミスリルになると+8になってる」

 鉄に比べてミスリルが倍あるとは……。

 「鉱物系しか……あっ⁉︎ でもキバネズミの牙でも代用が出来るみたいだ」

 銅と同じ+2。銅を使うぐらいなら、キバネズミを狩って強化素材にした方がいいんじゃないか?

 そんなことを思っていたら、ドアをコンコンッ⁉︎ と叩く音がした。

 「誰か来たのか?」

 『カイリ、夕食が出来た。だから下の食堂に来てくれ』

 「わかりました! 今向かいます! 行こう、みんな」

 「キャンッ⁉︎」

 プルンッ⁉︎

 「~~~♪」

 元気に「はぁ~い」と返事をしている従魔達と共に食堂へと向かい、席に着いた。

 「今日のご飯は何だろうね?」

 「~~~♪」

 ファニーちゃんが空中に浮きながら踊っていた。

 これって何か意味があるのか?

 「フェアリーは気持ちが高ぶると踊り出すことがあるんだ。無論食事するときは大人しくするから気にしなくてもいい」

 「へぇ~、そうなんだぁ~……」

 「そうだ。ほら、食事持って来たぞ」

 ユーダさんが俺の目の前にオムライス2つとオレンジを置いてくれて、ルル用にドッグフードらしき食べ物を用意してくれた。

 オムライスは俺とプル太郎で、オレンジはファニーちゃん用ね。ドッグフードは……ルルしかないよな。

 「ありがとうございます。ユーダさん」

 「ん……」

 ユーダさんはそう返事をすると、カイリから離れて行く。

 「それじゃあ、頂きます!」

 手を合わせてそう言うと、ルル達と共に食事を堪能するのであった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

平凡冒険者のスローライフ

上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。 彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。 果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。 ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

処理中です...