88 / 101
エルフ至上主義者の話
しおりを挟む
ルル達は遊び(?)に満足したのか、ベンチに座って見守っていた俺の下にやって来た。
「みんな怪我とか傷はしてない?」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
俺に対して「大丈夫!」と言いたそうな返事をした後にプル太郎が頭の上に乗り、ファニーちゃんは肩に乗った。そういうことが出来ないルルは抱っこして欲しいと言わんばかりに、目の前で飛び跳ねてアピールする。
相変わらずルルは可愛いなぁ~……。
「はいはい。抱っこしてあげるから」
「キャンッ⁉︎」
ルルは「はぁい!」と返事をするとその場でお座りしたので、抱っこしてあげると宿に向かって歩き出す。
「今日の晩御飯は何だろうねぇ~」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「スープ!」と言いたそうに震えた。
「スープはいつも出てるでしょ」
「~~~♪」
今度は「甘いもの!」と言いたそうな声を出した。
「具体的な内容を言ってちょうだい」
「私はステーキがいいと思う!」
「私はパスタがよろしいかと思っておりますが」
「うんうん……何でマナさん達が話に入って来てるのかなぁ?」
声がした方に顔を向けると、サシャさん達が笑顔を向けて来る。
「偶然見掛けたので挨拶でもと思いまして」
「そうですか。ところで、変た……ビッグゴーレムのときに一緒に戦ってくれたメイドさん達は、大丈夫ですか?」
「ええ、大した怪我はないのでご安心して下さい。それにカイリ様の手を煩わせてしまったので、再訓練をしております」
「再訓練?」
サシャさんじゃ答えてくれそうにないので、マナさんの方に顔を向けてみたら目を逸らされた。
「あ…うん。気にしない方がいいよ」
マナさんがそう言うのなら気にしないでおこう。
「ところでカイリ様、あのビッグゴーレムは強かったと聞いております。レベルはどのくらい上がりましたか?」
「ああ~……Lv10だから大して上がらなかったよ」
そう言うと2人は期待外れだったのか、残念そうな顔で見つめて来た。
「まぁ上がっただけでもよかったんじゃない?」
「そうですね。それにビッグゴーレムを倒すのに色んな人々が関わったので、妥当だと思いますよ」
慰めてくれるのは有り難いけど、気にしている部分だからちょっと傷付く。
「そんなことよりも! カイリ、明後日暇?」
「暇と言えば暇だけど……どうしたんですか?」
「私と一緒にダンジョンに行こう!」
「ダンジョン⁉︎ マナさん仕事大丈夫なのか?」
「明後日から連休入るから平気だよ!」
そう言って自信満々に胸を叩くマナさんだが、サシャさんが俺の横にやって来て耳打ちして来た。
「実はマナが“カイリと一緒に行きたいぃ~! サシャばっかズルイ‼︎”と言って駄々こねたので、カイリ様の許可を取ってからダンジョンに行くと言う話をして先延ばしにしていたのですが……」
「ここでバッタリ会っちゃった。ってことですね」
「はい」
サシャさんはそう返事をすると、ため息を吐いた。
サシャさん的には邸宅で仕事をして欲しかったんだろうなぁ。
「何か、すみません」
「カイリ様のせいではありませんよ。ですが今回はマナと共に行くと言うことなので、ダンジョンで行動するときに必要な道具は自分でご用意して下さい」
「分かりました」
まぁ明後日行くのだから報告やら買い物は明日やろう。
「カイリ、明後日の7時に宿に行くから忘れないでね!」
「ああ、分かった」
「それじゃあね!」
「あ、コラ! 待ちなさいマナ!」
嬉しそうに走り去って行くマナさんの後ろを、サシャさんは慌てた様子で追って行く。
「……急にダンジョンに行くことが決まっちゃったね」
「キャンッ⁉︎」
腕の中にいるルルが、「ダンジョン楽しいからいいじゃん!」みたいなことを言ってくる。
まぁルル達が「またダンジョンに行きたい」みたいなことを言ってたから、ちょうどいい機会かもしれない。
「多分、そのときはこの間行ったときよりも深く潜るかもしれないよ」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「そうかなぁ?」と言いたそうな声を出す。
「この間行ったときよりも強くなっているからさ、もしかしたらって話だよ」
「~~~♪」
「~~~♪」
「ああ~」と言いたそうな声を出した後、顔に寄り掛かって来た。
ファニーちゃんも可愛いなぁ~……と、もう宿に着いてしまった。
「ただいま戻りました」
「ん…夕食はまだ出来てないから部屋で待ってくれ」
ユーダさんはそう言うと部屋の鍵を渡してくれた。
「ありがとうございます……あ、そうだ! ユーダさんってエルフの村出身ですか?」
「ん? そうだが……それがどうした?」
「サニーさんから聞いた話なんですけど、妖精族がファニーちゃんに会いに来るんだけど、何か付き添いの人達がエルフ至上主義者っぽい人が来るらしいんです」
「……本当の話なのか?」
俺の話が癇に障ったのか怖い顔をさせながら聞いて来る。しかもルル達も怯えた表情させている。
「あ…はい。日程はまだ決まってないので、いつ来るかわかりません」
「…………そうか」
ユーダさんはそう言うと椅子から立ち上がり、番台から離れて行ってしまった。
「…え? 俺もしかしてマズイこと言っちゃったかな?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そんなことないと思うよ」と言いたそうな感じに震えて答えてくれたら、「何ですってええええええええええええっ‼︎⁉︎」と言うチェシーさんの声に俺達はビックリしてしまう。
「マジでヤバイことを聞いちゃったかもしれない!」
そう言ったら奥の方からチェシーさんがドカドカと足音を鳴らしながら現れて、俺の前にやって来た。
「カイリ、アンタまさか! あの時代遅れの引きこもり共と会うの⁉︎」
「会うのは妖精族の方でエルフはその付き添いって話だけど……」
「アイツら、他の種族と関わりたくないから森から出たがらない筈なのに……もしかして妖精達の株上げの為に? だとしても常識がないアイツらがやって行ける?」
「あの…チェシーさん?」
「あっ⁉︎ ゴメン、カイリ。アイツらのことを考えたらつい頭に血が上って…」
「いえ、気にしないで下さい。それよりも、チェシーさんはエルフ至上主義者達のことを詳しく知ってるんですか?」
「そうね! しかも私の親が対立関係の派閥にいるから、しょっちゅう話を聞かされていたわ!」
あ、チェシーさんの親はエルフの里で政治家をやってたんだな。
「外部との交流を持とうとしたら、ダメだ! 聖地が穢れる! 下等な種族と交流を持つのか⁉︎ なんて言って来るのよ!」
「何よりも俺達の商品を買い付けに来てくれた商人を、勝手に追い返したのはビックリした」
「定期的に来てくれる人じゃなく?」
「俺達夫婦が来て欲しいと手紙で頼んだ商人だ。それとこれは50年前の話だ」
ならやっちゃダメじゃない! それに50年前ってだいぶ昔の……いや、長生きするエルフ族だから昔の話って捉えれられないよな。
「そうね。アイツらのせいでこっちは損失が出たんだから、頭に来ちゃうわ」
「それが嫌になって街に来た。そんときもエルフの恥晒しとか村には入れさせないとか言っていたな」
「実質その人達だけが言ってるだけだから、そんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?」
俺がそう言うとルル達も首を縦に振った。
「そうね。って言いたいんだけど、アイツらはアイツらで権力を持っているから何とも言えないのよ」
チェシャーさんはそう言うと俺の肩に手を置いた。
「いいかいカイリ、アイツらはエルフの中でも頭がとち狂ってる連中だから何を仕出かすかわからない。だから会うときは気を引き締めるんだよ。じゃないと痛い目に会うよ」
「わ…わかりました」
「じゃあアタシはご飯の準備に戻るから部屋で待ってな」
チェシーさんはそう言うと厨房の方へと向かって行く。
「みんな怪我とか傷はしてない?」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
俺に対して「大丈夫!」と言いたそうな返事をした後にプル太郎が頭の上に乗り、ファニーちゃんは肩に乗った。そういうことが出来ないルルは抱っこして欲しいと言わんばかりに、目の前で飛び跳ねてアピールする。
相変わらずルルは可愛いなぁ~……。
「はいはい。抱っこしてあげるから」
「キャンッ⁉︎」
ルルは「はぁい!」と返事をするとその場でお座りしたので、抱っこしてあげると宿に向かって歩き出す。
「今日の晩御飯は何だろうねぇ~」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「スープ!」と言いたそうに震えた。
「スープはいつも出てるでしょ」
「~~~♪」
今度は「甘いもの!」と言いたそうな声を出した。
「具体的な内容を言ってちょうだい」
「私はステーキがいいと思う!」
「私はパスタがよろしいかと思っておりますが」
「うんうん……何でマナさん達が話に入って来てるのかなぁ?」
声がした方に顔を向けると、サシャさん達が笑顔を向けて来る。
「偶然見掛けたので挨拶でもと思いまして」
「そうですか。ところで、変た……ビッグゴーレムのときに一緒に戦ってくれたメイドさん達は、大丈夫ですか?」
「ええ、大した怪我はないのでご安心して下さい。それにカイリ様の手を煩わせてしまったので、再訓練をしております」
「再訓練?」
サシャさんじゃ答えてくれそうにないので、マナさんの方に顔を向けてみたら目を逸らされた。
「あ…うん。気にしない方がいいよ」
マナさんがそう言うのなら気にしないでおこう。
「ところでカイリ様、あのビッグゴーレムは強かったと聞いております。レベルはどのくらい上がりましたか?」
「ああ~……Lv10だから大して上がらなかったよ」
そう言うと2人は期待外れだったのか、残念そうな顔で見つめて来た。
「まぁ上がっただけでもよかったんじゃない?」
「そうですね。それにビッグゴーレムを倒すのに色んな人々が関わったので、妥当だと思いますよ」
慰めてくれるのは有り難いけど、気にしている部分だからちょっと傷付く。
「そんなことよりも! カイリ、明後日暇?」
「暇と言えば暇だけど……どうしたんですか?」
「私と一緒にダンジョンに行こう!」
「ダンジョン⁉︎ マナさん仕事大丈夫なのか?」
「明後日から連休入るから平気だよ!」
そう言って自信満々に胸を叩くマナさんだが、サシャさんが俺の横にやって来て耳打ちして来た。
「実はマナが“カイリと一緒に行きたいぃ~! サシャばっかズルイ‼︎”と言って駄々こねたので、カイリ様の許可を取ってからダンジョンに行くと言う話をして先延ばしにしていたのですが……」
「ここでバッタリ会っちゃった。ってことですね」
「はい」
サシャさんはそう返事をすると、ため息を吐いた。
サシャさん的には邸宅で仕事をして欲しかったんだろうなぁ。
「何か、すみません」
「カイリ様のせいではありませんよ。ですが今回はマナと共に行くと言うことなので、ダンジョンで行動するときに必要な道具は自分でご用意して下さい」
「分かりました」
まぁ明後日行くのだから報告やら買い物は明日やろう。
「カイリ、明後日の7時に宿に行くから忘れないでね!」
「ああ、分かった」
「それじゃあね!」
「あ、コラ! 待ちなさいマナ!」
嬉しそうに走り去って行くマナさんの後ろを、サシャさんは慌てた様子で追って行く。
「……急にダンジョンに行くことが決まっちゃったね」
「キャンッ⁉︎」
腕の中にいるルルが、「ダンジョン楽しいからいいじゃん!」みたいなことを言ってくる。
まぁルル達が「またダンジョンに行きたい」みたいなことを言ってたから、ちょうどいい機会かもしれない。
「多分、そのときはこの間行ったときよりも深く潜るかもしれないよ」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「そうかなぁ?」と言いたそうな声を出す。
「この間行ったときよりも強くなっているからさ、もしかしたらって話だよ」
「~~~♪」
「~~~♪」
「ああ~」と言いたそうな声を出した後、顔に寄り掛かって来た。
ファニーちゃんも可愛いなぁ~……と、もう宿に着いてしまった。
「ただいま戻りました」
「ん…夕食はまだ出来てないから部屋で待ってくれ」
ユーダさんはそう言うと部屋の鍵を渡してくれた。
「ありがとうございます……あ、そうだ! ユーダさんってエルフの村出身ですか?」
「ん? そうだが……それがどうした?」
「サニーさんから聞いた話なんですけど、妖精族がファニーちゃんに会いに来るんだけど、何か付き添いの人達がエルフ至上主義者っぽい人が来るらしいんです」
「……本当の話なのか?」
俺の話が癇に障ったのか怖い顔をさせながら聞いて来る。しかもルル達も怯えた表情させている。
「あ…はい。日程はまだ決まってないので、いつ来るかわかりません」
「…………そうか」
ユーダさんはそう言うと椅子から立ち上がり、番台から離れて行ってしまった。
「…え? 俺もしかしてマズイこと言っちゃったかな?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「そんなことないと思うよ」と言いたそうな感じに震えて答えてくれたら、「何ですってええええええええええええっ‼︎⁉︎」と言うチェシーさんの声に俺達はビックリしてしまう。
「マジでヤバイことを聞いちゃったかもしれない!」
そう言ったら奥の方からチェシーさんがドカドカと足音を鳴らしながら現れて、俺の前にやって来た。
「カイリ、アンタまさか! あの時代遅れの引きこもり共と会うの⁉︎」
「会うのは妖精族の方でエルフはその付き添いって話だけど……」
「アイツら、他の種族と関わりたくないから森から出たがらない筈なのに……もしかして妖精達の株上げの為に? だとしても常識がないアイツらがやって行ける?」
「あの…チェシーさん?」
「あっ⁉︎ ゴメン、カイリ。アイツらのことを考えたらつい頭に血が上って…」
「いえ、気にしないで下さい。それよりも、チェシーさんはエルフ至上主義者達のことを詳しく知ってるんですか?」
「そうね! しかも私の親が対立関係の派閥にいるから、しょっちゅう話を聞かされていたわ!」
あ、チェシーさんの親はエルフの里で政治家をやってたんだな。
「外部との交流を持とうとしたら、ダメだ! 聖地が穢れる! 下等な種族と交流を持つのか⁉︎ なんて言って来るのよ!」
「何よりも俺達の商品を買い付けに来てくれた商人を、勝手に追い返したのはビックリした」
「定期的に来てくれる人じゃなく?」
「俺達夫婦が来て欲しいと手紙で頼んだ商人だ。それとこれは50年前の話だ」
ならやっちゃダメじゃない! それに50年前ってだいぶ昔の……いや、長生きするエルフ族だから昔の話って捉えれられないよな。
「そうね。アイツらのせいでこっちは損失が出たんだから、頭に来ちゃうわ」
「それが嫌になって街に来た。そんときもエルフの恥晒しとか村には入れさせないとか言っていたな」
「実質その人達だけが言ってるだけだから、そんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?」
俺がそう言うとルル達も首を縦に振った。
「そうね。って言いたいんだけど、アイツらはアイツらで権力を持っているから何とも言えないのよ」
チェシャーさんはそう言うと俺の肩に手を置いた。
「いいかいカイリ、アイツらはエルフの中でも頭がとち狂ってる連中だから何を仕出かすかわからない。だから会うときは気を引き締めるんだよ。じゃないと痛い目に会うよ」
「わ…わかりました」
「じゃあアタシはご飯の準備に戻るから部屋で待ってな」
チェシーさんはそう言うと厨房の方へと向かって行く。
0
あなたにおすすめの小説
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。
彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる