40 / 130
紫音と事情聴取
しおりを挟む
僕と天野さん。それにリトアさんの3人で、犯人に撃たれてしまった警察官の応急処置を救急隊員が来るまで懸命に続けた。そして今は、その救急隊員が救急車に重度の怪我をした警官達を乗せようとしている。
「じゃあ乗せます! せぇーの!」
救急隊員がそれぞれに救急車に警察官達を乗せると、扉を閉めてからこちらに一礼した後に救急車に乗り込み、サイレンの音を出しながら発進させた。
「あの人達、大丈夫ですかね?」
「脚を撃たれたヤツは何とかなりそうだが、上半身を撃たれたヤツの方はヤバイ状態だからな。医者の腕次第としか言えないな」
「でも、リトアさんが回復魔法を掛けていたから大丈夫な筈じゃないんですか?」
傷口を塞いで止血する事が出来るから、傷口からの感染と失血死は免れたんじゃないのかな?
「シオンくん、ちょっと勘違いしてるわ」
「勘違い?」
「回復魔法も万能じゃないわ。流れた血は戻らない。それに回復魔法を行っている途中で細菌が傷口から入ってしまっていたら、そのまま感染するの。恐いでしょ?」
「確かにそれは恐いです」
「だからね、擦り傷程度なら病院に行かなくても大丈夫だけど、あそこまでの大怪我をしたら流石に私の回復魔法じゃある程度しか治せないから、病院で検査と手術をしなきゃいけないわ」
そうなんだ。僕は回復魔法の事はからっきしだから、全く持って知らなかった。
「それよりも紫音。どうしてお前が狙われたんだ?」
「あの天野さん。狙われていたのは僕じゃなくて、筒城先生の方なんです」
「何? どういう事だ?」
「気になるわね」
天野さんとリトアさんは顔をずいっと近づけて来た。
「はい実は筒城先生と一緒に・・・・・・」
「その話を私達にも聞かせて貰えないか」
反対方向から声がしたので、そちらの方向に顔を向けるとスーツ姿の男性3人が後ろで立っていて、向かって左側の男性だけは睨んで来るのだ。
「えっとぉ、どちら様でしょうか?」
「神奈川県警の捜査一課。唯凪 政人。よろしくね紫音少年」
「あ、大園 紫音です。よろしくお願いします」
県警の人が現れるのは驚きだ。
「えっとですねぇ。とおホガァッ!?」
話そうとしたら、リトアさんに後ろから塞がれてしまった。
どうしてこんな事をするの? と聞こうとしても口を塞がれているので話せないが、リトアさんが耳元で僕が聞き取れるぐらいにボソボソと話掛けて来た。
「いいから静かにしていて。面倒くさいヤツがいるから」
面倒くさいヤツ?
僕がそう思っていると、天野さんが面倒くさそうな顔で県警の人に話し掛け始める。
「ああ~・・・・・・話してやりたいのは山々だがなぁ~」
そう言ってさっきから睨んで来ている男性をチラチラと見て、唯凪さんに何かを訴え掛けている。
唯凪さんも天野さんが何を訴え掛けているのか理解したみたいで、 ハァ~・・・・・・。 とため息を吐いた後に、先ほどから僕達を睨んでいる人を見つめる。
「鈇田、お前は本部へ戻って頂戴」
「ど、どうしてですか?」
「見ればわかるでしょぉ? キミがここにいるとね」
「でも、事情聴取の仕事をしなければ・・・・・・」
「いい加減理解して欲しいなぁ」
唯凪さんがそう言い放つと、鈇田さんは チッ!? と舌打ちした後に去って行った。
「すまなかった。話を聞いても大丈夫か?」
「ああ、アイツがいないのなら大丈夫だ。紫音、唯凪さん達に正直に話してやれ。もちろん俺達にもな」
「あ、はい」
僕は天野さん達にこうなった経緯を伝えたら、 うんうん。 とか どういう風な感じで? とか言われたので、その場所まで行き詳しく説明をした。
「あの、僕から唯凪さん聞きたい事があるんですけど」
「ん、何だい? 話せる範囲であれば話してあげるよ」
話せる範疇があるんだ。でも、筒城先生の事なら聞けるよね?
「筒城先生は無事ですか?」
「ああ、彼女かい。彼女なら警察署で保護したから無事だよ。ただね。キミの事を心配していたよ」
「えっ!?」
筒城先生が僕の心配?
「どうして先生が?」
「紫音くん。キミは犯人を喰い止める為にここで残って犯人と銃撃戦を繰り広げていたんでしょ? なら心配するのは当たり前だと思うよ」
「そう、ですかぁ」
ちょっと理解出来ない。 と思っていたら、リトアさんが背後から抱きついて頭を撫でて来た。
「まぁ何にせよ、シオンくんは人を助けたのだから、いいんじゃないのかしら」
「まぁリトアの言う通りだな、狙われているヤツを遠くへ逃して自分は犯人を足止めするところは褒められるな。ただ、タクシーの運転手を危険な目に合わせるところと、残弾配分を考えず撃つ点だけは褒められない。
今後は銃に挿しているマガジンの残弾数だけじゃなく、後弾の入ったマガジンを何発持っているか意識して戦えよ。お前の場合は他のヤツとマガジンが違うから、お前に渡して使わせる事が出来ないからな」
残弾管理をしているつもりだったけど、意外と出来てなくてなかったから自分でもビックリしている。
「はい、わかりました。今後は注意します」
「よろしい。紫音、一旦事務所に帰るぞ」
「えっ!? 事務所にですか?」
「ああ、事務所に工藤達が来るから、そっちにも説明しないとダメだからな」
「ええ~、また説明をしないといけないんですかぁ。スマートウォッチを持っているのにぃ~・・・・・・」
絶対これを通して聞いている筈だから、説明は不要だと僕は思っている。
「お前のその気持ちもわかるが、工藤以外の人間も来るらしいからな。すまないが諦めてくれ」
天野さんの言葉を聞いて、 ハァ~・・・・・・。 と深くため息を吐いた。
「そんな顔しないで、向こうの人も大体の事情は把握していると思うから、ちょっと話して終わりだと思うわよ」
「本当にそうですか?」
「多分の話だけどね」
心の中で ダメだこりゃ。 と思ってしまった。
「おお、そうだ天野くん!」
「ん?」
「神崎は元気にしているかい?」
「そんなの張本人かオズマに聞け」
天野さんはそう言うと歩き出したので、僕も 失礼します。 と唯凪さん達に言った後にリトアさんと一緒に天野さんを追った。
でもどうして、唯凪さんは神崎さんの事を気にかけているんだろう?
どうしても気になったので、ピックアップトラックのエンジンを掛けようとしている天野さんに話し掛けた。
「あの、天野さん」
「悪いが答えられん」
「まだ何も言ってないです!」
「聞かなくてもわかってる。唯凪と神崎の関係についてだろ? 顔に出ていたぞ」
え、顔に? 本当に出ていたの? 天野さんが僕の心を読んだんじゃなくて?
僕が戸惑っていると、隣に座っているリトアさんが可笑そうにクスクス笑っていた。しかも尻尾をモフモフしながら。
「とにかく、他人の事だから気にするな」
天野さんはそう言いつつピックアップトラックを発進させて事務所へ向かうが、備え付けてあるラジオをONにする。
『速報です。今日の午後3時40分ごろに、銃を持った男が住宅街で発砲を始め、近くにいたPMCと警察官と銃撃戦をし、車を奪って逃走しました。この銃撃戦で警官が2人負傷したようです。
引き続き、情報が入り次第お伝えします』
「・・・・・・、早速ニュースになっているな」
「ついさっき起きた出来事なのに、もうニュースになっているんですか?」
いくら何でも早過ぎるけど、そろそろ掴んでいる尻尾を離して欲しいです。
「あらまぁ~、最近のニュースは早いわねぇ。SNSがあるせいかしら?」
「まぁ、ニュースも曖昧な情報を流せない時代だから、確定している情報だけを伝えてるんだろう。ん?」
もうすぐ事務所に着くというところで、天野さんはピックアップトラックを停めた。
「どうしたの?」
「あれは、石野じゃないか?」
「え? あ、本当だ!」
石野さんもこちらに気づいたらしく、ピックアップトラックの横まで来ると、こちらをニヤニヤした顔で見つめて来る。
「遅かったわね紫音くん。もうとっくに診療の時間が過ぎてたから、死んじゃったのかとゾクゾクしていたわぁ~」
ボサボサな髪で両腕に赤く滲んだ包帯を巻いている白衣の女性こそが、闇医者の石野さんなのだ。
「ちょっと、色々ありまして・・・・・・すみません」
「別にいいわ。診療の方は事務所の方でやってあげるからね。いいわよね、天野?」
「ああ、構わない」
彼女はウキウキしているのか、鞄を持ち笑顔(※恐いけど)で事務所の階段を登って行った。
「私アイツ苦手」
リトアさんは僕を抱きしめながら、そう言うのであった。
「じゃあ乗せます! せぇーの!」
救急隊員がそれぞれに救急車に警察官達を乗せると、扉を閉めてからこちらに一礼した後に救急車に乗り込み、サイレンの音を出しながら発進させた。
「あの人達、大丈夫ですかね?」
「脚を撃たれたヤツは何とかなりそうだが、上半身を撃たれたヤツの方はヤバイ状態だからな。医者の腕次第としか言えないな」
「でも、リトアさんが回復魔法を掛けていたから大丈夫な筈じゃないんですか?」
傷口を塞いで止血する事が出来るから、傷口からの感染と失血死は免れたんじゃないのかな?
「シオンくん、ちょっと勘違いしてるわ」
「勘違い?」
「回復魔法も万能じゃないわ。流れた血は戻らない。それに回復魔法を行っている途中で細菌が傷口から入ってしまっていたら、そのまま感染するの。恐いでしょ?」
「確かにそれは恐いです」
「だからね、擦り傷程度なら病院に行かなくても大丈夫だけど、あそこまでの大怪我をしたら流石に私の回復魔法じゃある程度しか治せないから、病院で検査と手術をしなきゃいけないわ」
そうなんだ。僕は回復魔法の事はからっきしだから、全く持って知らなかった。
「それよりも紫音。どうしてお前が狙われたんだ?」
「あの天野さん。狙われていたのは僕じゃなくて、筒城先生の方なんです」
「何? どういう事だ?」
「気になるわね」
天野さんとリトアさんは顔をずいっと近づけて来た。
「はい実は筒城先生と一緒に・・・・・・」
「その話を私達にも聞かせて貰えないか」
反対方向から声がしたので、そちらの方向に顔を向けるとスーツ姿の男性3人が後ろで立っていて、向かって左側の男性だけは睨んで来るのだ。
「えっとぉ、どちら様でしょうか?」
「神奈川県警の捜査一課。唯凪 政人。よろしくね紫音少年」
「あ、大園 紫音です。よろしくお願いします」
県警の人が現れるのは驚きだ。
「えっとですねぇ。とおホガァッ!?」
話そうとしたら、リトアさんに後ろから塞がれてしまった。
どうしてこんな事をするの? と聞こうとしても口を塞がれているので話せないが、リトアさんが耳元で僕が聞き取れるぐらいにボソボソと話掛けて来た。
「いいから静かにしていて。面倒くさいヤツがいるから」
面倒くさいヤツ?
僕がそう思っていると、天野さんが面倒くさそうな顔で県警の人に話し掛け始める。
「ああ~・・・・・・話してやりたいのは山々だがなぁ~」
そう言ってさっきから睨んで来ている男性をチラチラと見て、唯凪さんに何かを訴え掛けている。
唯凪さんも天野さんが何を訴え掛けているのか理解したみたいで、 ハァ~・・・・・・。 とため息を吐いた後に、先ほどから僕達を睨んでいる人を見つめる。
「鈇田、お前は本部へ戻って頂戴」
「ど、どうしてですか?」
「見ればわかるでしょぉ? キミがここにいるとね」
「でも、事情聴取の仕事をしなければ・・・・・・」
「いい加減理解して欲しいなぁ」
唯凪さんがそう言い放つと、鈇田さんは チッ!? と舌打ちした後に去って行った。
「すまなかった。話を聞いても大丈夫か?」
「ああ、アイツがいないのなら大丈夫だ。紫音、唯凪さん達に正直に話してやれ。もちろん俺達にもな」
「あ、はい」
僕は天野さん達にこうなった経緯を伝えたら、 うんうん。 とか どういう風な感じで? とか言われたので、その場所まで行き詳しく説明をした。
「あの、僕から唯凪さん聞きたい事があるんですけど」
「ん、何だい? 話せる範囲であれば話してあげるよ」
話せる範疇があるんだ。でも、筒城先生の事なら聞けるよね?
「筒城先生は無事ですか?」
「ああ、彼女かい。彼女なら警察署で保護したから無事だよ。ただね。キミの事を心配していたよ」
「えっ!?」
筒城先生が僕の心配?
「どうして先生が?」
「紫音くん。キミは犯人を喰い止める為にここで残って犯人と銃撃戦を繰り広げていたんでしょ? なら心配するのは当たり前だと思うよ」
「そう、ですかぁ」
ちょっと理解出来ない。 と思っていたら、リトアさんが背後から抱きついて頭を撫でて来た。
「まぁ何にせよ、シオンくんは人を助けたのだから、いいんじゃないのかしら」
「まぁリトアの言う通りだな、狙われているヤツを遠くへ逃して自分は犯人を足止めするところは褒められるな。ただ、タクシーの運転手を危険な目に合わせるところと、残弾配分を考えず撃つ点だけは褒められない。
今後は銃に挿しているマガジンの残弾数だけじゃなく、後弾の入ったマガジンを何発持っているか意識して戦えよ。お前の場合は他のヤツとマガジンが違うから、お前に渡して使わせる事が出来ないからな」
残弾管理をしているつもりだったけど、意外と出来てなくてなかったから自分でもビックリしている。
「はい、わかりました。今後は注意します」
「よろしい。紫音、一旦事務所に帰るぞ」
「えっ!? 事務所にですか?」
「ああ、事務所に工藤達が来るから、そっちにも説明しないとダメだからな」
「ええ~、また説明をしないといけないんですかぁ。スマートウォッチを持っているのにぃ~・・・・・・」
絶対これを通して聞いている筈だから、説明は不要だと僕は思っている。
「お前のその気持ちもわかるが、工藤以外の人間も来るらしいからな。すまないが諦めてくれ」
天野さんの言葉を聞いて、 ハァ~・・・・・・。 と深くため息を吐いた。
「そんな顔しないで、向こうの人も大体の事情は把握していると思うから、ちょっと話して終わりだと思うわよ」
「本当にそうですか?」
「多分の話だけどね」
心の中で ダメだこりゃ。 と思ってしまった。
「おお、そうだ天野くん!」
「ん?」
「神崎は元気にしているかい?」
「そんなの張本人かオズマに聞け」
天野さんはそう言うと歩き出したので、僕も 失礼します。 と唯凪さん達に言った後にリトアさんと一緒に天野さんを追った。
でもどうして、唯凪さんは神崎さんの事を気にかけているんだろう?
どうしても気になったので、ピックアップトラックのエンジンを掛けようとしている天野さんに話し掛けた。
「あの、天野さん」
「悪いが答えられん」
「まだ何も言ってないです!」
「聞かなくてもわかってる。唯凪と神崎の関係についてだろ? 顔に出ていたぞ」
え、顔に? 本当に出ていたの? 天野さんが僕の心を読んだんじゃなくて?
僕が戸惑っていると、隣に座っているリトアさんが可笑そうにクスクス笑っていた。しかも尻尾をモフモフしながら。
「とにかく、他人の事だから気にするな」
天野さんはそう言いつつピックアップトラックを発進させて事務所へ向かうが、備え付けてあるラジオをONにする。
『速報です。今日の午後3時40分ごろに、銃を持った男が住宅街で発砲を始め、近くにいたPMCと警察官と銃撃戦をし、車を奪って逃走しました。この銃撃戦で警官が2人負傷したようです。
引き続き、情報が入り次第お伝えします』
「・・・・・・、早速ニュースになっているな」
「ついさっき起きた出来事なのに、もうニュースになっているんですか?」
いくら何でも早過ぎるけど、そろそろ掴んでいる尻尾を離して欲しいです。
「あらまぁ~、最近のニュースは早いわねぇ。SNSがあるせいかしら?」
「まぁ、ニュースも曖昧な情報を流せない時代だから、確定している情報だけを伝えてるんだろう。ん?」
もうすぐ事務所に着くというところで、天野さんはピックアップトラックを停めた。
「どうしたの?」
「あれは、石野じゃないか?」
「え? あ、本当だ!」
石野さんもこちらに気づいたらしく、ピックアップトラックの横まで来ると、こちらをニヤニヤした顔で見つめて来る。
「遅かったわね紫音くん。もうとっくに診療の時間が過ぎてたから、死んじゃったのかとゾクゾクしていたわぁ~」
ボサボサな髪で両腕に赤く滲んだ包帯を巻いている白衣の女性こそが、闇医者の石野さんなのだ。
「ちょっと、色々ありまして・・・・・・すみません」
「別にいいわ。診療の方は事務所の方でやってあげるからね。いいわよね、天野?」
「ああ、構わない」
彼女はウキウキしているのか、鞄を持ち笑顔(※恐いけど)で事務所の階段を登って行った。
「私アイツ苦手」
リトアさんは僕を抱きしめながら、そう言うのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
二年間の花嫁
柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。
公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。
二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。
それでも構わなかった。
たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。
けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。
この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。
彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。
やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。
期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。
――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる