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エルザは悩む
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~~~ エルザ side ~~~
羽田空港の一室をラボに改造をした部屋で、部下から渡された戦闘データをまとめた書類に目を通す。
「バグが起きた様子のなさそうだし、悪くないなさそうね。ダメージの方は?」
「両脚に金属疲労とウルフに噛まれた左腕に傷と矢の傷が見受けられます。矢の方はパーツ取り替えのになるので修理に数日掛かりますが、左腕の方は今日中に修理出来ます。金属疲労の方は気にするほどではなさそうですが、どうしますか?」
「今度のオーバーホールの時に取り換えましょう」
クアッドに使っているパーツのほとんどがオーダーメイドで作っている。故に費用が馬鹿にならないので、交換が必要な時かオーバーホールの時しか換えないようにしている。
「それと、我々が気になる事がありました」
「気になる事?」
「こちらのデータを見て下さい」
どうせ、大した事じゃないでしょ。
そう思いながら部下から渡されたクアッドの感情を表したグラフに目を通していくと、眉間にシワを寄せた。
「これ、どういう事かしら? 説明をしてくれる?」
今日2個所だけ高い数値を表していたのだ。
「はい。精神科医としての見解を言いますとクアッドの精神が不安定になったのではなく、強い感情を抱いたのではないでしょうか?」
「強い感情・・・・・・」
確かに前に一度精神が不安定なった時になったグラフの数値は、小刻みに揺れるように上がったり下がったりしていた。しかし今見せられているグラフ表は急激に上がり、なだらかに正常に戻って行ってるのだ。
「もしかしたら何ですけど、クアッドは何かに動揺したのではなく怒りを感じたのではないのでしょうか?」
「怒り? 確かぁ、この時間はクアッドをトラックに乗せていたわねぇ・・・・・・あ!」
「ドクター、何か心当たりがあるのですか?」
「そういえば、クアッドをトラックに乗せようとした時にシオンの顔を見つめていたわね」
あの時に急に動きを止めて横を向いたから何かバグが発生したのか? と心配したけど、すぐに言う事を聞いてくれたから安心した。
「シオン?」
「ほら、ライカンスロープの男の子の事よ」
「ああ~、あの子の事ですか!」
「ええ」
でもよくよく思い出してみれば、見つめられていたシオンの方はとても驚いた顔をしていたわね。
「彼に何か恨みがある?」
「有り得ないわ。だってクアッドを拾ったのは18年前でサイボーグ化に至ったのは16年も前の事よ。15歳の彼と何処のに接点があると思うの?」
私がそう言うと、 部下は悩んだ顔をさせて自身の頭を掻いた。
「この事に関しては我々のチームの方で調べます」
「そうしてちょうだい。他に何かあるのかしら?」
「ありません」
「なら行っていいわよ」
私がそう言うと、彼は自分のデスクへと向かう。
「クアッドがシオンに?」
彼とクワッドの関係性を考えるのだが、全く思い浮かばない。
「ハァ~・・・・・・考えても仕方ないわね」
彼女はそう言った後に気分転換をする為にラボから出てフードコートへと向かうと、工藤が食事を取っていた。
「エルザ、調子はどうだ?」
「ぼちぼちよクドウ。ていうか、どうしてここにいるの?」
「俺だってここの職員だからな。利用するのは普通だろ」
まぁ、そりゃそうよね。クドウは羽田空港で働いているのだから利用するのは当たり前よね。
「ここ、いいかしら?」
「お好きにどうぞ」
クドウの了承を得てから向かい側の椅子に座った。
「ねぇクドウ。アナタに聞きたい事があるんだけど」
「内容次第で答えてやる」
そうね、アナタ達が使っているスマートウォッチのシステムなんて言ったら、即却下されるのは目に見えている。
「大した事はないわ。シオンの経歴を教えて欲しいの」
「・・・・・・ハァ?」
何を言っているんだ、コイツは? と言いたそうな顔で私を見つめるクドウに対して話を続ける。
「私がサラのように興味を持ったからじゃなく、クアッドが彼に興味を持ったからよ」
「あのサイボーグが? 確か記憶が無いって言った筈だろう?」
「ええ、記憶がないって訳じゃないわよ。正確には記憶が一部記憶欠損と曖昧になっている感じなのよ」
私達がそうさせたのではなく、最初っから記憶喪失だった。私があの状態にするまで、時々うなされていたり、喉に切り傷があるにも関わらず訳のわからない言葉を発したりしていた。
その言葉も記憶喪失から来る弊害だと思い、うわ言をスルーをしていた。
「ならそう説明をしてくれよ」
「ファイルにはそう書いているわよ」
「オイオイオイ・・・・・・」
「それで、情報をくれるのかしら?」
頭を抱えて呆れているクドウに対してそう言うと、クドウはジト目を向けながら答える。
「PMCの方で保有している情報分でなら、お前に渡せるがいいか?」
「いいわ、わからなかったら本人に聞くから。出せる分だけ出してちょうだい」
「わかった。後でお前のラボに持って行くから、待っていてくれ」
「急いでる訳じゃないから、慌てなくてもいいわよ」
そう言ってから立ち上がり、自分のラボへと戻り自分の仕事をしていると1人の男性が部屋に入って来た。
「あの、エリザさんはこちらに居ますか?」
「私よ」
思っていたよりも仕事が早いわね。
「こちらが大園 紫音くんの情報を書かれたファイルです」
「ありがとう」
そう言って工藤の部下からファイルを受け取り、開いて内容を確認していく。
「ふ~ん。ハンドガンはジャムらせるばかりで扱えないけど、リボルバーを使えば腕がいいと・・・・・・」
だからあの子はリボルバーをホルスターにさしていたのね。
「シオンくんの腕はのし付きみたいね」
「ええ、ハンドガンの早撃ちと精密射撃なら1位2位を争うほどの腕ですよ。何せこの間誘拐犯の運転する車をリボルバーで停めたのですから」
「それはスゴイわねぇ。1発で車を停めたのかしら?」
「いいえ。先にタイヤを撃ってバーストさせてから、犯人を撃って車をスリップさせたんです」
あら、1発ならハリウッド映画のみたいでカッコよかったのに。でもまぁスゴイ事には変わりはないわ。
「んん? 彼、親がいないの?」
「ええ、父親は今は行方不明で母親は彼が生まれた時に亡くなられたそうです」
「・・・・・・そう」
可哀想に・・・・・・って、待って!
「私の見間違えじゃなければ、叔父らしき人がいた筈よ」
クアッドをトラックに入れる時に、とても気持ちよさそうな毛でシオンの身体を抱き締めていたのを見掛けた。
「そう、みたいですね」
「そう、みたいですねって。把握していた情報じゃないの?」
「いいえ、我々もビックリしているんですよ。まさかシオンくんに親族いたなんて」
PMCも掴んでいなかった情報? そんな事はある筈ない。もしかしたら・・・・・・。
「アナタ達、もしかして情報をもみ消していた?」
「いいえ、そんな事は一切しておりません」
「・・・・・・本当」
「本当です」
私がPMC職員をしばらくの間睨むが、顔色一つ変えないのでこっちが根を上げた。
「本当に知らないみたいね。もう行っていいわ」
「何か用がございましたら、気兼ねなくお申し付け下さい」
彼はそう言って頭を下げると、ラボを出て行った。
「何かを隠しているわね」
そう思いながら、ファイルを読み進めて行くが特に気になる情報がないのでファイルをデスクに投げ置いてしまった。
「ハァ~・・・・・・これじゃあ役に立たないわね」
父親の名前がヒューリーで、母親の名前がセイラ。その間に産まれて来た子はシオンで、んん?
「・・・・・・セイラ」
そう言えばクアッドを完成させる前に、何度かその言葉を呟いていた気がするわ。
「それに、ヒューリーって名前は聞いた事があるわ」
もしかしたら、この2人の線を調べればクアッドの過去がわかるかもしれない。
そう思った彼女はスマホを取り出し、本国に電話を掛けるのであった。
羽田空港の一室をラボに改造をした部屋で、部下から渡された戦闘データをまとめた書類に目を通す。
「バグが起きた様子のなさそうだし、悪くないなさそうね。ダメージの方は?」
「両脚に金属疲労とウルフに噛まれた左腕に傷と矢の傷が見受けられます。矢の方はパーツ取り替えのになるので修理に数日掛かりますが、左腕の方は今日中に修理出来ます。金属疲労の方は気にするほどではなさそうですが、どうしますか?」
「今度のオーバーホールの時に取り換えましょう」
クアッドに使っているパーツのほとんどがオーダーメイドで作っている。故に費用が馬鹿にならないので、交換が必要な時かオーバーホールの時しか換えないようにしている。
「それと、我々が気になる事がありました」
「気になる事?」
「こちらのデータを見て下さい」
どうせ、大した事じゃないでしょ。
そう思いながら部下から渡されたクアッドの感情を表したグラフに目を通していくと、眉間にシワを寄せた。
「これ、どういう事かしら? 説明をしてくれる?」
今日2個所だけ高い数値を表していたのだ。
「はい。精神科医としての見解を言いますとクアッドの精神が不安定になったのではなく、強い感情を抱いたのではないでしょうか?」
「強い感情・・・・・・」
確かに前に一度精神が不安定なった時になったグラフの数値は、小刻みに揺れるように上がったり下がったりしていた。しかし今見せられているグラフ表は急激に上がり、なだらかに正常に戻って行ってるのだ。
「もしかしたら何ですけど、クアッドは何かに動揺したのではなく怒りを感じたのではないのでしょうか?」
「怒り? 確かぁ、この時間はクアッドをトラックに乗せていたわねぇ・・・・・・あ!」
「ドクター、何か心当たりがあるのですか?」
「そういえば、クアッドをトラックに乗せようとした時にシオンの顔を見つめていたわね」
あの時に急に動きを止めて横を向いたから何かバグが発生したのか? と心配したけど、すぐに言う事を聞いてくれたから安心した。
「シオン?」
「ほら、ライカンスロープの男の子の事よ」
「ああ~、あの子の事ですか!」
「ええ」
でもよくよく思い出してみれば、見つめられていたシオンの方はとても驚いた顔をしていたわね。
「彼に何か恨みがある?」
「有り得ないわ。だってクアッドを拾ったのは18年前でサイボーグ化に至ったのは16年も前の事よ。15歳の彼と何処のに接点があると思うの?」
私がそう言うと、 部下は悩んだ顔をさせて自身の頭を掻いた。
「この事に関しては我々のチームの方で調べます」
「そうしてちょうだい。他に何かあるのかしら?」
「ありません」
「なら行っていいわよ」
私がそう言うと、彼は自分のデスクへと向かう。
「クアッドがシオンに?」
彼とクワッドの関係性を考えるのだが、全く思い浮かばない。
「ハァ~・・・・・・考えても仕方ないわね」
彼女はそう言った後に気分転換をする為にラボから出てフードコートへと向かうと、工藤が食事を取っていた。
「エルザ、調子はどうだ?」
「ぼちぼちよクドウ。ていうか、どうしてここにいるの?」
「俺だってここの職員だからな。利用するのは普通だろ」
まぁ、そりゃそうよね。クドウは羽田空港で働いているのだから利用するのは当たり前よね。
「ここ、いいかしら?」
「お好きにどうぞ」
クドウの了承を得てから向かい側の椅子に座った。
「ねぇクドウ。アナタに聞きたい事があるんだけど」
「内容次第で答えてやる」
そうね、アナタ達が使っているスマートウォッチのシステムなんて言ったら、即却下されるのは目に見えている。
「大した事はないわ。シオンの経歴を教えて欲しいの」
「・・・・・・ハァ?」
何を言っているんだ、コイツは? と言いたそうな顔で私を見つめるクドウに対して話を続ける。
「私がサラのように興味を持ったからじゃなく、クアッドが彼に興味を持ったからよ」
「あのサイボーグが? 確か記憶が無いって言った筈だろう?」
「ええ、記憶がないって訳じゃないわよ。正確には記憶が一部記憶欠損と曖昧になっている感じなのよ」
私達がそうさせたのではなく、最初っから記憶喪失だった。私があの状態にするまで、時々うなされていたり、喉に切り傷があるにも関わらず訳のわからない言葉を発したりしていた。
その言葉も記憶喪失から来る弊害だと思い、うわ言をスルーをしていた。
「ならそう説明をしてくれよ」
「ファイルにはそう書いているわよ」
「オイオイオイ・・・・・・」
「それで、情報をくれるのかしら?」
頭を抱えて呆れているクドウに対してそう言うと、クドウはジト目を向けながら答える。
「PMCの方で保有している情報分でなら、お前に渡せるがいいか?」
「いいわ、わからなかったら本人に聞くから。出せる分だけ出してちょうだい」
「わかった。後でお前のラボに持って行くから、待っていてくれ」
「急いでる訳じゃないから、慌てなくてもいいわよ」
そう言ってから立ち上がり、自分のラボへと戻り自分の仕事をしていると1人の男性が部屋に入って来た。
「あの、エリザさんはこちらに居ますか?」
「私よ」
思っていたよりも仕事が早いわね。
「こちらが大園 紫音くんの情報を書かれたファイルです」
「ありがとう」
そう言って工藤の部下からファイルを受け取り、開いて内容を確認していく。
「ふ~ん。ハンドガンはジャムらせるばかりで扱えないけど、リボルバーを使えば腕がいいと・・・・・・」
だからあの子はリボルバーをホルスターにさしていたのね。
「シオンくんの腕はのし付きみたいね」
「ええ、ハンドガンの早撃ちと精密射撃なら1位2位を争うほどの腕ですよ。何せこの間誘拐犯の運転する車をリボルバーで停めたのですから」
「それはスゴイわねぇ。1発で車を停めたのかしら?」
「いいえ。先にタイヤを撃ってバーストさせてから、犯人を撃って車をスリップさせたんです」
あら、1発ならハリウッド映画のみたいでカッコよかったのに。でもまぁスゴイ事には変わりはないわ。
「んん? 彼、親がいないの?」
「ええ、父親は今は行方不明で母親は彼が生まれた時に亡くなられたそうです」
「・・・・・・そう」
可哀想に・・・・・・って、待って!
「私の見間違えじゃなければ、叔父らしき人がいた筈よ」
クアッドをトラックに入れる時に、とても気持ちよさそうな毛でシオンの身体を抱き締めていたのを見掛けた。
「そう、みたいですね」
「そう、みたいですねって。把握していた情報じゃないの?」
「いいえ、我々もビックリしているんですよ。まさかシオンくんに親族いたなんて」
PMCも掴んでいなかった情報? そんな事はある筈ない。もしかしたら・・・・・・。
「アナタ達、もしかして情報をもみ消していた?」
「いいえ、そんな事は一切しておりません」
「・・・・・・本当」
「本当です」
私がPMC職員をしばらくの間睨むが、顔色一つ変えないのでこっちが根を上げた。
「本当に知らないみたいね。もう行っていいわ」
「何か用がございましたら、気兼ねなくお申し付け下さい」
彼はそう言って頭を下げると、ラボを出て行った。
「何かを隠しているわね」
そう思いながら、ファイルを読み進めて行くが特に気になる情報がないのでファイルをデスクに投げ置いてしまった。
「ハァ~・・・・・・これじゃあ役に立たないわね」
父親の名前がヒューリーで、母親の名前がセイラ。その間に産まれて来た子はシオンで、んん?
「・・・・・・セイラ」
そう言えばクアッドを完成させる前に、何度かその言葉を呟いていた気がするわ。
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