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紫音とおじさんの涙
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M1887を撃ち続け、使い方に馴れたところでサラさんにお声を掛けられたので、会議室へとやって来た。その会議室の中には僕やオズマさんのチームの他にも人がいたけど、僕の手が痺れを感じているのを誰も気にしなかった。
「さて、ここにいるメンバー全員が把握していないヤツもいるから一から説明しよう。今日の午後4時40分頃に戦闘用サイボーグ 通称クアッドが暴走して逃げ出した。
ここにいるメンバーはそのクアッドを機能停止にまで追い込んで貰いたい」
「メールでお伝えしたしましたが、クアッドの身体は鋼鉄製の装甲に加えて厚いケブラー繊維のボディーを備えているので通常の弾では効果が薄いです。なので殺傷能力が高い銃を所持した方がいいかと思われます。
ここまでで質問のある方はいますか?」
サラさんがそう聞くと、1人の男性が手を上げた。
「はい冬馬さん」
「1人に対してこの人数は、流石に多いんじゃないか?」
「そうでもありませんよ。クアッドは南米の方でたった1人でマフィアを壊滅させた張本人です。
それに暴走直後に対応をした人達の中に7.62mm NATO弾を使う人がいて、その銃弾を受けても平然と動いてました」
サラさんがそう説明した瞬間、周囲の人達が騒ついた。
「おいおいマジかよ!」
「どんな化け物を作ったんだよ、アメリカは」
「なぁ、もう一つ質問があるんだが、質問をしてもいいか?」
「はい、何でしょうか?」
「クアッドって4番目って意味なんだろう? クアッドの他にもサイボーグがいるのか?」
今度はエルザさんが前に出て説明を始めた。
「現在はクアッド以外稼働していませんので安心して下さい」
「どういう事だ?」
「クアッドと名付けたのは、その名の通り4番目の制作で成功したからよ」
「4番目・・・・・・つまりその前にもクアッドの他にもサイボーグがいたって事か?」
「ええ、ファーストモデルは完成してから5日間で亡くなりました。その問題点を考慮して製作したセカンドモデルは、身体の拒絶反応が出てしまった為、亡くなりました。
並行して製作サードモデルは、完成した自分の姿を見て発狂してしまい廃人と化してしました。そして現在動いているクアッドこそが完成形態です」
ちょっと待ってそれってつまり言うと・・・・・・。
「3人も犠牲にしてやっと完成したサイボーグって訳か?」
「ええ、そう言う事になります」
「マッドサイエンスだな」
「科学の結晶と言って貰えるかしら?」
「まぁ言い方を変えればそう言えるだろうな」
天野さんは気に喰わなかったのか、そう言いながらエルザさんを睨んだ。
「それよりも、暴走した紫音のおじをどうやって止めるんだよ?」
「現状の対処法としては、高威力の銃弾や爆発物を使って身体にダメージを与えるしかありません。それかぁ~・・・・・・稼動停止になるまで待つしかないです」
「他にも方法があるわよ」
「他の方法があるのか、エルザ?」
「ええ、あるわ」
エルザさんはそう言うと、丸められた大きな設計図を机の上に出すと会議室の机の上に置いた。
「ええ、クアッドの背中が大きなでっぱりがあったでしょ? 図面で言えばここ」
「ああ、それがどうした?」
「そこにバッテリー兼制御システムになっているから、そこを狙えば超人的なパワーは出せなくなるし、上手くいけば機能停止させる事も出来るわ。もちろん重量的な問題があったからボディよりも装甲は薄いわ」
「なるほど。それじゃあ、何処かに誘き寄せて背中のバッテリーを狙撃すれば」
「何とかなるかもしれないわ。誘い出す人員は彼が適任だと思うわ」
そう言って指をさしたのは僕だった。
「なるほどな。確かに恨みを持っている紫音なら適任だな」
「この子が、恨みを持っている? 主任、どう言う事だ?」
「複雑な事情があるし、何よりも時間がないから話せない。作戦の続きを話すぞ」
「あ、はい」
工藤さんの剣幕に負けたのか、縮こまってしまった。
「クアッドの身体に埋め込んだ発信器のお陰で、大体・・・・・・と言うよりも正確な位置を把握している」
「最新鋭の発信器を使っているのだから、建物の中に入ってもわかるわよ」
「その場所は何処なのかな?」
「ちょっと遠いが川崎の工場地帯前にいる」
『工場地帯ぃ?』
工場地帯に何の用があるんだろう? まさか身を潜める為に? いや、従業員がいるから隠れるの難しい筈。
「クアッドは恐らく、充電器を自分で作ろうとしているんじゃないのかしら?」
「充電器を作る? それと工場地帯が何の関係があるんだ?」
「工場地帯なら色んなパーツがあるから、自分で組めるんじゃないか? って考えているんじゃないのかしら? ほら、クアッドの背中にバッテリーがあるってさっき話したでしょ? 普通の家電製品じゃなくて、専用の充電器で充電しているのよ。
工藤も見たでしょ。あのカプセルに入っている姿が充電中の姿なのよ」
システムのチェックとかをするだけじゃなくて、カプセルの中で充電もやっていたんだ。
「もしくは従業員をこき使って造らせているかもしれないわよ」
「元王様だからな、その可能性はあるな」
「工場地帯の近くに丁度いいスナイパースポットがあるから、そこにクアッドを呼び寄せられればいいんだが」
「それなら問題ないじゃろう。シオンがその場所に立っていれば、必ずヤツは現れる」
オズマさんのその言葉を発した途端、周りにいた人達はオズマさんを睨んだ。
「本当にいるだけで来るのか?」
「ああ、必ず来る。ヤツにとってシオンは絶対に消しておきたい人物の1人じゃからな」
「・・・・・・わかった。オズマの言葉を信じよう。紫音くん、覚悟は出来ているか?」
「はい・・・・・・覚悟の方は既に出来ています」
「・・・・・・そうか、紫音くんはここの中央に待機。天野達は何時でも出れるようにその近くで待機。残りのメンバーはこの建物のスナイパーポジションで待機していてくれ。失敗は許されないぞ。いいな?」
『イエス・サーッ!?』
「各自モタモタしていると勘付かれる、迅速に準備をしろ! 解散ッ!!」
『イエス・サーッ!?』
会議室の外へと出て行くと、おじさんが待っていた。
「シオン、もう行くのか?」
「うん、あのサイボーグを止めに行って来ます」
「・・・・・・そうかぁ」
おじさんはそう言うと僕の身体を抱き締めて来た。
「ワシがもう少し若かったら、お主を守ってやれたのじゃがのぉ。力になれず、すまぬのぉ」
「ううん、おじさんからは武器を貰ったので充分ですよ。それに、PMCを続ける上で覚悟を決めていましたから」
「そうか、もう少しだけ早くワシが会っていれば、こんな苦労をさせずに済んだかも知れぬ」
「・・・・・・そう、でもないかもしれない」
「どう言う事じゃ?」
僕は抱き締めているおじさんから離れる。
「188さんは いずれ来る運命だったかもしれない。 って言っていたんです。だからおじさんと会ったように、遅かれ早かれあの人と会っていたのかもしれません」
もしかしたらPMCになっていなかったら、抵抗するすべがないまま死んでいたかもしれない。
「だから、僕は自分の運命と対峙して来ます」
「そうか。頑張って来るのじゃよ!」
「はい!」
そう言ってから会話が終わるのを待っていた天野さん達の後を追うのであった。
「どうですか? アナタのお孫さんは?」
「クドウさんですかぁ。口調はセイラ様に似ていて、風貌は若い頃のヒューリーを思い出すのぉ」
そうおじさんは、紫音の歩く姿に自分の息子の姿を重ね合わせていた。
「それはそうと、クドウさん。セイラ様の事なんじゃが」
「何でしょうか?」
「あの方は幸せでしたか?」
「紫音くんが生まれる前に何度かお会いした事があって、幸せそうに暮らしていましたよ。
彼を産むのに対して自分の命の危機があるというのに、中絶せずに産むのを決意したのも彼女ですし、何よりも紫音と言う名前を付けたのも彼女の強い要望でしたからね。
彼は産まれる前から母親にも愛されていましたよ」
「・・・・・・セイラ様もシオンを愛し、お幸せに過ごされていたのですね。ワシの後悔も、ようやく報われた」
アゼムはその場膝を着き、泣き崩れたのであった。
「さて、ここにいるメンバー全員が把握していないヤツもいるから一から説明しよう。今日の午後4時40分頃に戦闘用サイボーグ 通称クアッドが暴走して逃げ出した。
ここにいるメンバーはそのクアッドを機能停止にまで追い込んで貰いたい」
「メールでお伝えしたしましたが、クアッドの身体は鋼鉄製の装甲に加えて厚いケブラー繊維のボディーを備えているので通常の弾では効果が薄いです。なので殺傷能力が高い銃を所持した方がいいかと思われます。
ここまでで質問のある方はいますか?」
サラさんがそう聞くと、1人の男性が手を上げた。
「はい冬馬さん」
「1人に対してこの人数は、流石に多いんじゃないか?」
「そうでもありませんよ。クアッドは南米の方でたった1人でマフィアを壊滅させた張本人です。
それに暴走直後に対応をした人達の中に7.62mm NATO弾を使う人がいて、その銃弾を受けても平然と動いてました」
サラさんがそう説明した瞬間、周囲の人達が騒ついた。
「おいおいマジかよ!」
「どんな化け物を作ったんだよ、アメリカは」
「なぁ、もう一つ質問があるんだが、質問をしてもいいか?」
「はい、何でしょうか?」
「クアッドって4番目って意味なんだろう? クアッドの他にもサイボーグがいるのか?」
今度はエルザさんが前に出て説明を始めた。
「現在はクアッド以外稼働していませんので安心して下さい」
「どういう事だ?」
「クアッドと名付けたのは、その名の通り4番目の制作で成功したからよ」
「4番目・・・・・・つまりその前にもクアッドの他にもサイボーグがいたって事か?」
「ええ、ファーストモデルは完成してから5日間で亡くなりました。その問題点を考慮して製作したセカンドモデルは、身体の拒絶反応が出てしまった為、亡くなりました。
並行して製作サードモデルは、完成した自分の姿を見て発狂してしまい廃人と化してしました。そして現在動いているクアッドこそが完成形態です」
ちょっと待ってそれってつまり言うと・・・・・・。
「3人も犠牲にしてやっと完成したサイボーグって訳か?」
「ええ、そう言う事になります」
「マッドサイエンスだな」
「科学の結晶と言って貰えるかしら?」
「まぁ言い方を変えればそう言えるだろうな」
天野さんは気に喰わなかったのか、そう言いながらエルザさんを睨んだ。
「それよりも、暴走した紫音のおじをどうやって止めるんだよ?」
「現状の対処法としては、高威力の銃弾や爆発物を使って身体にダメージを与えるしかありません。それかぁ~・・・・・・稼動停止になるまで待つしかないです」
「他にも方法があるわよ」
「他の方法があるのか、エルザ?」
「ええ、あるわ」
エルザさんはそう言うと、丸められた大きな設計図を机の上に出すと会議室の机の上に置いた。
「ええ、クアッドの背中が大きなでっぱりがあったでしょ? 図面で言えばここ」
「ああ、それがどうした?」
「そこにバッテリー兼制御システムになっているから、そこを狙えば超人的なパワーは出せなくなるし、上手くいけば機能停止させる事も出来るわ。もちろん重量的な問題があったからボディよりも装甲は薄いわ」
「なるほど。それじゃあ、何処かに誘き寄せて背中のバッテリーを狙撃すれば」
「何とかなるかもしれないわ。誘い出す人員は彼が適任だと思うわ」
そう言って指をさしたのは僕だった。
「なるほどな。確かに恨みを持っている紫音なら適任だな」
「この子が、恨みを持っている? 主任、どう言う事だ?」
「複雑な事情があるし、何よりも時間がないから話せない。作戦の続きを話すぞ」
「あ、はい」
工藤さんの剣幕に負けたのか、縮こまってしまった。
「クアッドの身体に埋め込んだ発信器のお陰で、大体・・・・・・と言うよりも正確な位置を把握している」
「最新鋭の発信器を使っているのだから、建物の中に入ってもわかるわよ」
「その場所は何処なのかな?」
「ちょっと遠いが川崎の工場地帯前にいる」
『工場地帯ぃ?』
工場地帯に何の用があるんだろう? まさか身を潜める為に? いや、従業員がいるから隠れるの難しい筈。
「クアッドは恐らく、充電器を自分で作ろうとしているんじゃないのかしら?」
「充電器を作る? それと工場地帯が何の関係があるんだ?」
「工場地帯なら色んなパーツがあるから、自分で組めるんじゃないか? って考えているんじゃないのかしら? ほら、クアッドの背中にバッテリーがあるってさっき話したでしょ? 普通の家電製品じゃなくて、専用の充電器で充電しているのよ。
工藤も見たでしょ。あのカプセルに入っている姿が充電中の姿なのよ」
システムのチェックとかをするだけじゃなくて、カプセルの中で充電もやっていたんだ。
「もしくは従業員をこき使って造らせているかもしれないわよ」
「元王様だからな、その可能性はあるな」
「工場地帯の近くに丁度いいスナイパースポットがあるから、そこにクアッドを呼び寄せられればいいんだが」
「それなら問題ないじゃろう。シオンがその場所に立っていれば、必ずヤツは現れる」
オズマさんのその言葉を発した途端、周りにいた人達はオズマさんを睨んだ。
「本当にいるだけで来るのか?」
「ああ、必ず来る。ヤツにとってシオンは絶対に消しておきたい人物の1人じゃからな」
「・・・・・・わかった。オズマの言葉を信じよう。紫音くん、覚悟は出来ているか?」
「はい・・・・・・覚悟の方は既に出来ています」
「・・・・・・そうか、紫音くんはここの中央に待機。天野達は何時でも出れるようにその近くで待機。残りのメンバーはこの建物のスナイパーポジションで待機していてくれ。失敗は許されないぞ。いいな?」
『イエス・サーッ!?』
「各自モタモタしていると勘付かれる、迅速に準備をしろ! 解散ッ!!」
『イエス・サーッ!?』
会議室の外へと出て行くと、おじさんが待っていた。
「シオン、もう行くのか?」
「うん、あのサイボーグを止めに行って来ます」
「・・・・・・そうかぁ」
おじさんはそう言うと僕の身体を抱き締めて来た。
「ワシがもう少し若かったら、お主を守ってやれたのじゃがのぉ。力になれず、すまぬのぉ」
「ううん、おじさんからは武器を貰ったので充分ですよ。それに、PMCを続ける上で覚悟を決めていましたから」
「そうか、もう少しだけ早くワシが会っていれば、こんな苦労をさせずに済んだかも知れぬ」
「・・・・・・そう、でもないかもしれない」
「どう言う事じゃ?」
僕は抱き締めているおじさんから離れる。
「188さんは いずれ来る運命だったかもしれない。 って言っていたんです。だからおじさんと会ったように、遅かれ早かれあの人と会っていたのかもしれません」
もしかしたらPMCになっていなかったら、抵抗するすべがないまま死んでいたかもしれない。
「だから、僕は自分の運命と対峙して来ます」
「そうか。頑張って来るのじゃよ!」
「はい!」
そう言ってから会話が終わるのを待っていた天野さん達の後を追うのであった。
「どうですか? アナタのお孫さんは?」
「クドウさんですかぁ。口調はセイラ様に似ていて、風貌は若い頃のヒューリーを思い出すのぉ」
そうおじさんは、紫音の歩く姿に自分の息子の姿を重ね合わせていた。
「それはそうと、クドウさん。セイラ様の事なんじゃが」
「何でしょうか?」
「あの方は幸せでしたか?」
「紫音くんが生まれる前に何度かお会いした事があって、幸せそうに暮らしていましたよ。
彼を産むのに対して自分の命の危機があるというのに、中絶せずに産むのを決意したのも彼女ですし、何よりも紫音と言う名前を付けたのも彼女の強い要望でしたからね。
彼は産まれる前から母親にも愛されていましたよ」
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