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やはり起きていたのですね
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ドサッ!?
「ふぅ・・・・・・お仕置きした後にここまで持ってくるのは、ちょっとしんどいですね。全く・・・・・・バカな行動アナタがしなければこんなことにならなかったのに」
セラフィストはベットで横たわっているスティアに対して身体から威圧発しながら言うが当の本人はマヌケな顔をしながら気絶しているのでなにも反応が返ってこない。
これではおもしろくないと感じたので、ちょっとイタズラをしてみたくなった。
先程叩いたお尻をこの指で突いたらどう言う反応をするのか、ちょっとだけ試してみましょう。
ツンツンッ!
「ハヒッ!?」
おお、これはこれで面白い反応しますね。もう一回!
ツンツンツンッ!!
「フギュッ!?」
もう一回やってみましょうか。
ツンツンツン ツンツンツンッッッ!!
「アンッ!?」
なんだか楽しくなって来ました。もう少し・・・・・・あともう少しだけ遊んでみましょうか。
ツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツン・・・・・・。
「いい加減止めなさいよっっっ!!!?」
「やはり起きていたのですね」
「あんなことされたら誰だって起きるわっ!!?」
「まぁそれはともかく、ご就寝なされるのですか?」
「ウグゥ~~~、なんか話を逸らされた気がするぅ~・・・・・・でもそうね、私も明日仕事があるからもう寝ることにするわ」
「そうですか」
あら? リィン様を襲いに行くと思ったのですが、これは予想外ですね。
「目覚ましを六時にセットしてからぁ・・・・・・」
「から?」
「私のリィンちゃんの部屋にゴォォォーーーーーー!!!!?」
スティア様が笑顔でドアに向かい私を横切ったところで右手を指先まで真っ直ぐに伸ばすと、氷の上を静かにそして滑るように首筋目掛けて横なぎに振る。
ドスンッッッッッッ!!!!?
「んばぁっっっっ!!!!?」
バタッッッ!!?
スティアはその音と共に地面へ沈んでピクリとも動かなくなってしまった。
それをやった張本人セラフィストは目覚まし時計をスティアの顔の近くに置くと、ニッコリしながらこう言い始めた。
「おやすみなさいませ、スティア様」
そしてセラフィストは何事もなかったかのようにしながら廊下へ出て行くと、人の気配を感じ取ったので辺りを見回し始める。
「ん?」
トイレに誰か居ますね。まぁトイレに入るのは馬鹿女神の他には一人しか居ませんよね。
「トイレにいらっしゃるのはリィン様ですか?」
『ふぁっ!? セ、セラなの?』
やはりリィン様でしたね。しかし、どうして起きてらっしゃるのでしょうか?
『い、いま出るからちょっと待ってて!!』
その言葉と同時に水が流れる音がすると、リィン様は慌てているのかバタバタ音を立ててなにかしている。
「トイレに誰がはいっているか確認していただけなので、そんなに慌てることはありませんよ」
『そ、そうなの? でもおトイレ済んだからドア開けるよ』
「どうぞ」
ガチャッ! っとドアを開くとリィン様が頬を赤く染めながら廊下に出て来る。
「うぅ~~~・・・・・・」
「どうされましたリィン様?」
まさか・・・・・・間に合わなくて粗相をしてしまったとか言う話しではないですよね?
「い・・・・・・いままで男の子として生きてきたからぁ、はぅぅぅ・・・・・・・」
ああ、刺激が強かったんですね。お可哀想に・・・・・・でもその羞恥に悶える可愛い姿はプライスレス。
そう思いながらリィン様の体を抱きしめると、頭に手を置いて優しく撫で始める。
「よしよし・・・・・・いい子いい子」
「うにゅぅ~・・・・・・あ、そう言えば」
「ん?」
「なんか、リィンが眠ってるときに悲鳴とか変な物音とかした気がするんだけどぉ・・・・・・セラ、なんか知らない?」
いけませんね。おそらく駄女神に対してやっていたことが原因で、リィン様が起きてしまわれたのでしょう。今後は静かに始末・・・・・・ではなくて、お仕置きするように配慮しましょうか。
「悲鳴とか変な物音ですか? そのようなことは全くありませんでしたよ」
「そう?」
「もしかしたら、リィン様が夢の中の出来事を現実と勘違いしていらっしゃるのではないでしょうか?」
「う~~~ん・・・・・・言われてみればたしかにそうかもしれないね。だってこんな真夜中に騒いだり悲鳴を上げたり、スパンッ!? って音を立てる訳ないもんね!」
はい、リィン様がおっしゃったこと全て私(※加害者)と駄女神(※被害者)がやったことです間違いありません。
「あとはセラに確認したいんだけど」
「はい」
確認・・・・・・一体なにを確認するのでしょうか?
「セラの部屋用意してあったっけ?」
「え? ・・・・・・あっ!?」
そうでした、駄女神の部屋はあっても私の部屋が用意されてなかったんでしたね・・・・・・かくなる上は。
「性犯罪者予備軍の部屋のベットを借りて寝ましょうか」
「セラ・・・・・・もしかしてさ」
「ん?」
「リィンの気のせいじゃなかったら、お姉ちゃんの部屋を奪おうとしてない?」
「なにを仰るのですかリィン様、私は少しの間だけ駄女、スティア様のお部屋を借りるだけですよ。ほんの一週間・・・・・・いえ、七年・・・・・・いや、七十年ほどだけ」
「どんどん桁が増えてるじゃん!? しかも借りるってレベルを通り越してるよっ!!」
「そうですか? それならしばらくの間リビングのソファーで就寝しましょうか?」
「う~~~ん・・・・・・」
リィン様のアゴに手を当てて考えているその姿、抱きしめてあげたいと思うほど愛らしいですね。
「・・・・・・リィンベットで一緒に眠よう」
「え?」
私がリィン様のベットで共に眠ると・・・・・・まぁまぁまぁ!
「リィンと一緒に眠るのはイヤ・・・・・・だよね。やっぱり空いてる部屋を探してそこにベット入れようか。ベットはいくらぐらいするんだろう?」
いけません、いますぐリィン様を止めなければ添い寝が出来ませんね。
「リィン様」
「なに?」
「私は一向に構いませんよ」
「え、でもさ・・・・・・自室が欲しくないの?」
「欲しいと言えば欲しいですが、いまはポイントを貯めなければならないのでいけませんしね」
「むぅ~・・・・・・たしかにそうだけどさ」
う~ん・・・・・・私のためを思っていることなんでしょうけど、ハッキリ言えば私の部屋がないならないで構わないです。だってリィン様のベットの上で夜を共に過ごせるんですからね。
「それに私もいますぐ欲しいって訳ではないので、そんなに考えることではありませんよ」
「そうかな?」
「そうです。ポイントがある程度貯まったら私の部屋のことを考えましょう」
「・・・・・・セラがそう言うのならそうするよ。頑張ってポイントを貯めてセラの部屋を作ろう!」
「頑張って作ってくださいね、リィン様。くれぐれも無理をなさらないでくださいね」
「わかったよ。セラ!」
別に頑張って作らなくても構いませんよ。リィン様と添い寝出来る期間が短くなりますから・・・・・・出来ればいま言ったことを忘れてくださいお願いしますリィン様。
「ではさっそく、リィン様のお部屋の方へ参りましょうか」
「え・・・・・・あ、うわっ!?」
リィン様をヒョイっとお姫様抱っこをすると、なぜか頬を赤く染めながらこっちを見つめてきます。
「セ、セラ! お姫様抱っこは恥ずかしいからさ・・・・・・出来ればその・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・ね?」
その可愛らしい表情は一体なんですか! 私は駄女神ではないですが、これはこれでグッと来るので思わず瞬時に立ち止まってから体を抱きしめて頬ずりしてしまいそうになりますね。
「フフッ・・・・・・善処します」
「なんだろう・・・・・・セラの言葉に信憑性を感じないのは気のせいだろうか?」
「ちゃんと考えているので、リィン様の気のせいですよ」
ウソです。リィン様の気のせいではないですよ。
心でそう思いながらリィンの部屋のドアを開き入ると、優しくベットに降りしたあとに自分自身もベットに入り布団を身体に被せる。
「・・・・・・セラ」
「なんですかリィン様?」
「本当に良かったの? リィンと一緒のベットで眠るなんて・・・・・・」
「・・・・・リィン様だからこそです」
セラフィストは優しく抱き寄せると頭を撫でながらゆっくり語りだす。
「え?」
「私の守るべき君主であるリィン様だからこそ私は共に眠ることを許可出来るのです。あの駄女神が言ってきたのであれば、私はキッパリ断ってます」
飛び膝蹴りかパイルドライバーで気絶させたあとに簀巻きにして外に放り出しますよ。もちろん問答無用で。
「フフッ・・・・・そうだね。あとね、セラ」
「なんでしょうか?」
「ワガママ言っていいかな?」
「ワガママですか? 内容次第で叶えますよ」
子守唄・・・・・・それとも昔話とかを語って欲しいのですかね?
「このままね・・・・・・抱きしめたまま優しく撫でてて欲しいんだけどぉ・・・・・・ダメ、かな?」
「ッ!?」
セラフィストはリィンと目が合った瞬間、ドキッとしてしまった。
ズルイですリィン様。その可愛らしい表情されながらねだるのは・・・・・・危うく表情が崩れるところでした。
「構いませんよリィン様・・・・・・さぁ、眠りましょうか」
「・・・・・・うん」
リィン様が目を閉じて私の胸に顔を埋めたところで頭を優しく撫で始めると、ものの数分で寝息が聴こえてきた。
「・・・・・・もう眠られたのですか。早いですね」
この可愛い寝顔をずっと見ていたいのですが・・・・・・私も明日があるので素直に寝ましょうか。
「おやすみなさいませ、リィン様」
セラフィストはリィンの額に軽く口付けをすると、そのまま目を閉じて眠り始めた。
・・・・・・一方隣の部屋では。
ビクッ!?
うつ伏せで寝ているはずのスティアが一瞬だけ動いたがその後は動く様子を見せることもなく、その姿勢のまま夜を明かすのであった。
「ふぅ・・・・・・お仕置きした後にここまで持ってくるのは、ちょっとしんどいですね。全く・・・・・・バカな行動アナタがしなければこんなことにならなかったのに」
セラフィストはベットで横たわっているスティアに対して身体から威圧発しながら言うが当の本人はマヌケな顔をしながら気絶しているのでなにも反応が返ってこない。
これではおもしろくないと感じたので、ちょっとイタズラをしてみたくなった。
先程叩いたお尻をこの指で突いたらどう言う反応をするのか、ちょっとだけ試してみましょう。
ツンツンッ!
「ハヒッ!?」
おお、これはこれで面白い反応しますね。もう一回!
ツンツンツンッ!!
「フギュッ!?」
もう一回やってみましょうか。
ツンツンツン ツンツンツンッッッ!!
「アンッ!?」
なんだか楽しくなって来ました。もう少し・・・・・・あともう少しだけ遊んでみましょうか。
ツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツンツンツンツン ツンツンツン・・・・・・。
「いい加減止めなさいよっっっ!!!?」
「やはり起きていたのですね」
「あんなことされたら誰だって起きるわっ!!?」
「まぁそれはともかく、ご就寝なされるのですか?」
「ウグゥ~~~、なんか話を逸らされた気がするぅ~・・・・・・でもそうね、私も明日仕事があるからもう寝ることにするわ」
「そうですか」
あら? リィン様を襲いに行くと思ったのですが、これは予想外ですね。
「目覚ましを六時にセットしてからぁ・・・・・・」
「から?」
「私のリィンちゃんの部屋にゴォォォーーーーーー!!!!?」
スティア様が笑顔でドアに向かい私を横切ったところで右手を指先まで真っ直ぐに伸ばすと、氷の上を静かにそして滑るように首筋目掛けて横なぎに振る。
ドスンッッッッッッ!!!!?
「んばぁっっっっ!!!!?」
バタッッッ!!?
スティアはその音と共に地面へ沈んでピクリとも動かなくなってしまった。
それをやった張本人セラフィストは目覚まし時計をスティアの顔の近くに置くと、ニッコリしながらこう言い始めた。
「おやすみなさいませ、スティア様」
そしてセラフィストは何事もなかったかのようにしながら廊下へ出て行くと、人の気配を感じ取ったので辺りを見回し始める。
「ん?」
トイレに誰か居ますね。まぁトイレに入るのは馬鹿女神の他には一人しか居ませんよね。
「トイレにいらっしゃるのはリィン様ですか?」
『ふぁっ!? セ、セラなの?』
やはりリィン様でしたね。しかし、どうして起きてらっしゃるのでしょうか?
『い、いま出るからちょっと待ってて!!』
その言葉と同時に水が流れる音がすると、リィン様は慌てているのかバタバタ音を立ててなにかしている。
「トイレに誰がはいっているか確認していただけなので、そんなに慌てることはありませんよ」
『そ、そうなの? でもおトイレ済んだからドア開けるよ』
「どうぞ」
ガチャッ! っとドアを開くとリィン様が頬を赤く染めながら廊下に出て来る。
「うぅ~~~・・・・・・」
「どうされましたリィン様?」
まさか・・・・・・間に合わなくて粗相をしてしまったとか言う話しではないですよね?
「い・・・・・・いままで男の子として生きてきたからぁ、はぅぅぅ・・・・・・・」
ああ、刺激が強かったんですね。お可哀想に・・・・・・でもその羞恥に悶える可愛い姿はプライスレス。
そう思いながらリィン様の体を抱きしめると、頭に手を置いて優しく撫で始める。
「よしよし・・・・・・いい子いい子」
「うにゅぅ~・・・・・・あ、そう言えば」
「ん?」
「なんか、リィンが眠ってるときに悲鳴とか変な物音とかした気がするんだけどぉ・・・・・・セラ、なんか知らない?」
いけませんね。おそらく駄女神に対してやっていたことが原因で、リィン様が起きてしまわれたのでしょう。今後は静かに始末・・・・・・ではなくて、お仕置きするように配慮しましょうか。
「悲鳴とか変な物音ですか? そのようなことは全くありませんでしたよ」
「そう?」
「もしかしたら、リィン様が夢の中の出来事を現実と勘違いしていらっしゃるのではないでしょうか?」
「う~~~ん・・・・・・言われてみればたしかにそうかもしれないね。だってこんな真夜中に騒いだり悲鳴を上げたり、スパンッ!? って音を立てる訳ないもんね!」
はい、リィン様がおっしゃったこと全て私(※加害者)と駄女神(※被害者)がやったことです間違いありません。
「あとはセラに確認したいんだけど」
「はい」
確認・・・・・・一体なにを確認するのでしょうか?
「セラの部屋用意してあったっけ?」
「え? ・・・・・・あっ!?」
そうでした、駄女神の部屋はあっても私の部屋が用意されてなかったんでしたね・・・・・・かくなる上は。
「性犯罪者予備軍の部屋のベットを借りて寝ましょうか」
「セラ・・・・・・もしかしてさ」
「ん?」
「リィンの気のせいじゃなかったら、お姉ちゃんの部屋を奪おうとしてない?」
「なにを仰るのですかリィン様、私は少しの間だけ駄女、スティア様のお部屋を借りるだけですよ。ほんの一週間・・・・・・いえ、七年・・・・・・いや、七十年ほどだけ」
「どんどん桁が増えてるじゃん!? しかも借りるってレベルを通り越してるよっ!!」
「そうですか? それならしばらくの間リビングのソファーで就寝しましょうか?」
「う~~~ん・・・・・・」
リィン様のアゴに手を当てて考えているその姿、抱きしめてあげたいと思うほど愛らしいですね。
「・・・・・・リィンベットで一緒に眠よう」
「え?」
私がリィン様のベットで共に眠ると・・・・・・まぁまぁまぁ!
「リィンと一緒に眠るのはイヤ・・・・・・だよね。やっぱり空いてる部屋を探してそこにベット入れようか。ベットはいくらぐらいするんだろう?」
いけません、いますぐリィン様を止めなければ添い寝が出来ませんね。
「リィン様」
「なに?」
「私は一向に構いませんよ」
「え、でもさ・・・・・・自室が欲しくないの?」
「欲しいと言えば欲しいですが、いまはポイントを貯めなければならないのでいけませんしね」
「むぅ~・・・・・・たしかにそうだけどさ」
う~ん・・・・・・私のためを思っていることなんでしょうけど、ハッキリ言えば私の部屋がないならないで構わないです。だってリィン様のベットの上で夜を共に過ごせるんですからね。
「それに私もいますぐ欲しいって訳ではないので、そんなに考えることではありませんよ」
「そうかな?」
「そうです。ポイントがある程度貯まったら私の部屋のことを考えましょう」
「・・・・・・セラがそう言うのならそうするよ。頑張ってポイントを貯めてセラの部屋を作ろう!」
「頑張って作ってくださいね、リィン様。くれぐれも無理をなさらないでくださいね」
「わかったよ。セラ!」
別に頑張って作らなくても構いませんよ。リィン様と添い寝出来る期間が短くなりますから・・・・・・出来ればいま言ったことを忘れてくださいお願いしますリィン様。
「ではさっそく、リィン様のお部屋の方へ参りましょうか」
「え・・・・・・あ、うわっ!?」
リィン様をヒョイっとお姫様抱っこをすると、なぜか頬を赤く染めながらこっちを見つめてきます。
「セ、セラ! お姫様抱っこは恥ずかしいからさ・・・・・・出来ればその・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・ね?」
その可愛らしい表情は一体なんですか! 私は駄女神ではないですが、これはこれでグッと来るので思わず瞬時に立ち止まってから体を抱きしめて頬ずりしてしまいそうになりますね。
「フフッ・・・・・・善処します」
「なんだろう・・・・・・セラの言葉に信憑性を感じないのは気のせいだろうか?」
「ちゃんと考えているので、リィン様の気のせいですよ」
ウソです。リィン様の気のせいではないですよ。
心でそう思いながらリィンの部屋のドアを開き入ると、優しくベットに降りしたあとに自分自身もベットに入り布団を身体に被せる。
「・・・・・・セラ」
「なんですかリィン様?」
「本当に良かったの? リィンと一緒のベットで眠るなんて・・・・・・」
「・・・・・リィン様だからこそです」
セラフィストは優しく抱き寄せると頭を撫でながらゆっくり語りだす。
「え?」
「私の守るべき君主であるリィン様だからこそ私は共に眠ることを許可出来るのです。あの駄女神が言ってきたのであれば、私はキッパリ断ってます」
飛び膝蹴りかパイルドライバーで気絶させたあとに簀巻きにして外に放り出しますよ。もちろん問答無用で。
「フフッ・・・・・そうだね。あとね、セラ」
「なんでしょうか?」
「ワガママ言っていいかな?」
「ワガママですか? 内容次第で叶えますよ」
子守唄・・・・・・それとも昔話とかを語って欲しいのですかね?
「このままね・・・・・・抱きしめたまま優しく撫でてて欲しいんだけどぉ・・・・・・ダメ、かな?」
「ッ!?」
セラフィストはリィンと目が合った瞬間、ドキッとしてしまった。
ズルイですリィン様。その可愛らしい表情されながらねだるのは・・・・・・危うく表情が崩れるところでした。
「構いませんよリィン様・・・・・・さぁ、眠りましょうか」
「・・・・・・うん」
リィン様が目を閉じて私の胸に顔を埋めたところで頭を優しく撫で始めると、ものの数分で寝息が聴こえてきた。
「・・・・・・もう眠られたのですか。早いですね」
この可愛い寝顔をずっと見ていたいのですが・・・・・・私も明日があるので素直に寝ましょうか。
「おやすみなさいませ、リィン様」
セラフィストはリィンの額に軽く口付けをすると、そのまま目を閉じて眠り始めた。
・・・・・・一方隣の部屋では。
ビクッ!?
うつ伏せで寝ているはずのスティアが一瞬だけ動いたがその後は動く様子を見せることもなく、その姿勢のまま夜を明かすのであった。
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