チートなお家と精霊とスローライフ!

青空鰹

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ああ〜・・・・・・メディーラが言ってた素材ってそれのことか

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~~~ イズナ side ~~~

ホワイトボードの目の前で彼女は座っている三人の神様を死んだ目をしながら見下ろしてこう言う。

「話し合いを続けてください。そして早く方針を決めてください。でないと魔法をぶち込みますよ」

「おい、スティアッ!! 上司の俺たちにそんなk」

ドゴォォォォォォンッッッ!!!?

スティアに顔を向けて抗議しようとした男の右頬を掠めながら、後ろの壁に光の波動がぶち当たり壁を崩壊させる。その光景を目の当たりにした三人は恐ろしさのあまり身体を震わせてる。

「うるさいですよ。さっさと会議の続きをして決めること決めてください」

「お、おま! 暴力を振るうのは禁止なのは・・・・・・」

「ア“ァ”ッ!?」

「・・・・・・・・・・・・いえ、なんでもありません。皆さん会議を続きをしましょう」

「そ、そうですね。今回の会議で決めましょう。遅れていた分を取り戻さないといけませんから・・・・・・ね?」

「その通りですね。ア、アハハハハハ・・・・・・ハハ」

スティアの身体から発せられる威圧を肌で感じ取った三人の神は、 三人がかりでコイツとやり合っても絶対に勝てない。と判断したので大人しく従うのであった。

「一応言っておきますが無駄話をした方は、瞬時に先ほどの魔法をぶち当てます。時間を無駄にする無能は早めに切り捨てた方が良いので・・・・・・理解できますよね?」

その言葉を聞いた三人は はい! と恐怖で言えなかったので全力で頭を縦に振る。そしてその光景を崩れた壁の向こうから覗いていたイズナが顔を青ざめさせながら顔を引っ込めた。

「スティアはんがああなるとは思いもせえへんかったぁ・・・・・・いろんな意味で失敗してもうたぁ」

いまの状態のスティアはんに この始末をどないするねんっ!!って言いはったら、ウチに襲い掛かるのが目に見えておるさかい・・・・・・ホンマ、どないしよう?

「あ、あのぉ~・・・・・・イズナさん」

「ん、なんや?」

「スティアさんをどうにかしてくれませんか? ちょっと、なんと言いますかぁ・・・・・・こちらの方にも仕事の支障が出るので、ホントお願いします」

「ドアホッ!? 止められるもんやら止めておるわっ!!」

「で、ですよねぇ~~~~~~!!?」

「ま、まぁ進まなかった新しい世界の創生計画もこれなら予定どうりに進むやろうから放っておこかぁ」

「そ、そうですね。我々にとっても順調に進んでもらった方が有り難いですし、なによりもいまのスティアさんに任せておけば遅れていたことも取り戻せそうですしね。仕事に戻りましょうか」

「そやな。あれに触れない方が良えからなぁ~」

彼らは何事もなかったかのような態度をしながら自分の仕事に戻り始めたが、会議室にいる三人はこっちを向いてくる。

「「「だっ、だれかぁ! だれかたすけてくれぇぇぇええええええええええええっっっ!!?」」」

・・・・・・すまへん、自業自得と思ってぇな~。



~~~ リィン side ~~~

「あの、メディーラさん」

「ん、なにかしら?」

「本当にお外で薬草以外の素材が取れるんですか?」

家の前に小さい畑あるだけで、あとは見渡す限り薬草だらけで錬金術に使える素材なんて見当たらない・・・・・・もしかして!

「森の中に入って探すのですか?」

「森には行きません。もうすぐそこに素材がありますからね」

「すぐ・・・・・・そこ?」

メディーラさんが下に向かって指をさしているんだけれども薬草しか見当たらない。ん? ・・・・・・あっ!?

「もしかして地面の中にあるんですか!?」

「正解! 錬金術に必要な素材は地面に眠っているの。だからはい、このスコップで地面を掘りおこしてみて」

「うぅ~~~・・・・・・わかったよぉ」

半信半疑のままスコップを突き刺して地面を一生懸命掘り返していく。すると!

「ファッ!? これはっ!!」

「見つけたのかしら?」

「はい、ミミズさんが出てきました」

スコップですくい上げてメディーラさんに見せた瞬間、 ギャァァァアアアアアアっっっ!!!? と叫びながら後ろに倒れたあとにミミズを凝視しながら怖がってしまった。無害な生き物なのに・・・・・・なんか可哀相。

「み、みみみみっ!? ミミズッ!! ミズ、ミズ、ミミミミミミミミ、ミミズッ!!?」

「メディーラさん、そんなに怖がらなくてもいいんじゃないんですか?」

「ムリムリムリムリッ!? 私ミミズ苦手なのっ!! だからどっかにやってっ!! お願いだからっ!!」

あ、うん・・・・・・なんか悪いことしちゃってる気分になる。

メディーラさんから離れた場所にミミズさんを置いてあげてから、メディーラさんのところに戻ったんだけれどもぉ・・・・・・なぜか体育座りしていて半泣きしていた。

「も、もう大丈夫だよ。ミミズさんを離れた場所に置いてきましたから」

「ホント?」

「う、うん・・・・・・ホントだから安心して、ね?」

「そう、だったら掘るの続けて」

「は、は~い」

とりあえず気不味い雰囲気の中掘るのを再開したら邪魔な石が出てきたので、手にとって外の出したその瞬間。

「あっ!? それよリィンちゃんっ!!」

「え? って、なんでそんな遠くにいるんですかっ!?」

さっきまでリィンがいるところからたった数歩のところで体育座りしていたメディーラさんが、徒競走並みの距離まで離れたいた。

「ああ~・・・・・・メディーラが言ってた素材ってそれのことか」

「うわっ!? リーザさん、いつからそこに?」

「ん・・・・・・さっきからいた」

ああ、側にずっといたんですね。気がつかなかった。

「キミがスコップで掘っている間に・・・・・・私は周りの薬草を摘んでた」

「そうだったんですか。わざわざありがとうございます」

「ん・・・・・・別にこれぐらい構わない・・・・・・普通の薬草採取クエストに比べたらめんどくさくないから・・・・・・それよりもその石は貴重」

この土だらけの石が貴重ってどういうこと?

「それはマナ石だからよっ!!」

「・・・・・・メディーラ」

「なにかしら?」

「こっちきて・・・・・・話そう」

「イヤよッ!! 私が近づいた途端、その掘った穴からミミズがドバーッ!!? と大量に出てきて私に襲いかかってくるんでしょっ!?」

あの長細いミミズが大量に出てきて襲ってくるってあり得ないよっ!!

「相変わらずのミミズ嫌い・・・・・・直してとは言わないけど少しマシにして欲しい・・・・・・あっ! リィンにマナ石の説明をしなくちゃいけなかった・・・・・・ゴメン」

「そ、そうですね!」

メディーラさんがどうしてあんなにミミズが嫌いなのか気になるけど、マナ石の使い道の方が重要だから先にそっちを先に聞こう。

「大体予想は付いてると思うけど、マナ石というのはね・・・・・・自然界が作り出す魔力が地面で結晶化した物のことを言う・・・・・・ちなみに魔物の体内から出てくる結晶のことを魔石と言う」

「うんうん!」

「それで・・・・・・この世界では魔石とマナ石の異なる部分が多いの・・・・・・魔石は基本的に攻撃系の魔法封じ込められていて、マナ石の場合は回復系や強化系の魔法が封じ込まれてる・・・・・・まぁ、なにも込められてない無属性もあるけど・・・・・・それで使い方は」

「魔石に魔力を込めれば誰でも簡単に魔法が使えるようになるのよ。連続して使える物から一回こっきりの物までさまざまな種類があるけど!」

あ、メディーラさん。いつの間にこっちまで来たの? てか、こっち来て大丈夫なの?

「・・・・・・メディーラ、大丈夫?」

「ええ、おかげさまでこの通り平気よ。それよりもねリィンちゃん。もう察していると思うけど、そのマナ石を使って回復石(微)っていうアイテムを作りましょう」

回復石? しかも(微)って言うことはあまり回復しないってことだよね? ってそれよりも!

「回復させるのならポーションで充分だと思うけど、なにか違うの?」

「回復石はね。ポーショと違って仲間全員を回復させる便利なアイテムよ」

仲間全員を回復させるって、それってスゴくない? そんなのあったらポーションなんて必要ないよね?

「でも欠点がある・・・・・・回復石(微)の場合はポーションより回復量が低いから戦闘中であんまり使うことがない・・・・・・戦闘が終わったあとの移動途中や休憩中に使うことが多いみたい・・・・・・念のための回復って感じで」

「へぇー」

「それと・・・・・・その一個だけじゃ心持たないと思うから、あと四つぐらい取っておこう」

「ああー、そうですね。」

ポーション製作だってスキルレベルが低いから成功しにくいから、数をこなして経験値を稼がないといけないね。

「さて、もっと掘ってマナ石を採掘しましょうかっ!!」

「「えっ!?」」

「どうしたのよ、二人とも?」

「いや・・・・・・メディーラ、ミミズ出るかもしれないけど大丈夫?」

「なにを言ってるのよリーザ、私は避難しているから二人で頑張って掘って!」

うわぁ、人任せにするの? って言いそうになったけど、さっきみたく発狂されたら困るから離れててもらおう。

「うん・・・・・・そうして」

どうやらリーザさんもリィンと同じ気持ちだったんだ。

「それじゃあ頑張ってね~!」

メディーラさんはウッドデッキに避難して、リィンはリーザさんと一緒にマナ石を取り出すために土を掘り出すのであった。
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