【完結】召喚獣殿下 〜下っ端少女召喚士、この国最強の王弟殿下(40)を召喚します!

雪野原よる

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後書き、設定の補足など(完全な蛇足です)

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長々と書いたお話に、お付き合いいただき有難うございました(心底)
趣味に走りすぎている上に、長い、そして設定が甘い、という三重苦の話なので、誰も読んでくれないだろうな~と諦めながらアップしたのですが、思ったよりも読んで下さる方がいて驚愕。本当に驚いた……有難うございました(ふかぶか)

あまりに説明不足の点が多々あるので、ちょっと付け足したくなったおまけ兼後書きです。長いです。




・キャラ設定について


■イシルディア(40歳)
手袋を外すシーンが無かった大問題。
そして、最後までクロエに誤解(盲信)されている点が幾つかあって、それが解けなかった問題……。

キャラとしては、RPGゲームで、序盤にお助けキャラとして出てくる強キャラ的なコンセプトです※育成意欲が湧かなくて放置されるか、終盤でいざ正式な仲間として加入する頃には使えない、もしくは死亡するタイプ

クロエに誤解されている点
その一、友や弟子を殺したことを実はまったく後悔していない。戦場では当然の習い、命を賭けて仕合ったのだから無問題。
その二、平和な日常を送りたいと思ったことが一度もない。

つまり、クロエは全然イシルディアのことを理解していないのですが、それでも関係は上手く回る、しかもやたら仲が良い謎。

女性関係は非常に淡白かつ一過性。魔力量の多い嫁を迎えて、さっさと黒竜の後継者を作れ、と言われてきたので、「種馬扱いは御免こうむる」と、いつになく強い表現で拒否したことがある。なお、クロエが現れて、最初は「あれはまだ幼いし」と思っていた周囲は、数ヶ月もすると「あと五年も経てば問題解決だな」という目に変わった。それをうっかり口に出した王太子との関係が、過去最高に悪化している。※王太子は真面目に国を憂えているだけ

基本的に一切嘘をついていない。「君の手を離すという選択肢がない」というのは、今後も戦い続けるためにクロエを利用する、という意味。「後悔しているわけではない」と言っているとおり、戦いを止める気はゼロ。完全に戦闘狂。

主従関係に対する認識が微妙に間違っている。



■クロエ(16歳)

主従関係に対する認識が大いに間違っている。

もともと、ロリキャラの予定でした。ロリは尊いがロリコンは尊くない。ということで、極力年齢をぼやかしつつ書いていたんですが、書き終えてみて、これならまあ16歳でもいいかな、と。

視点人物であり、彼女の感情が話を引っ張っていく構造なので、とにかく純粋に何かを追い求めるキャラクターとして設定。そのせいで、たまにポエムっている。その上で、ある程度共感しやすくないといけない……ロリは共感できるキャラ属性なのか……? ということで、キャラの個性は極力薄めつつ、感情表現は多大に投入。書くのが難しかったです……

レベル99キャラの横に放り込まれたレベル1キャラの如く、すさまじいレベルアップを経験している。本人は状況変化についていけてなくて認識していないが、特に魔力量の上がりっぷりが著しい。ただし、肉体系ステータスはほとんど上がっておらず、武器は杖しか持てず、殴りダメージは1か2。

イシルディアとの身長差は40cm以上。


■お姉ちゃんたちと弟

お姉ちゃんたちの名前はアンジェリカ、ミシェル。弟はリアム。カタカナ名を作中に出しすぎると読者が覚えるのが大変、と思っているので、なるべく名前抜きでも話が進むように心がけてるんですが、最後まで名前が出ないってそれもどうなのか……
お姉ちゃんズの恋愛模様を書きたくて、それぞれ相手も考えてたんですが出せませんでした。


■イシルディア付きの魔物召使たち(ゴラム、キティその他)

イシルディアと契約した魔物ではなく、前任者(先代黒竜)から引き継いだ使い魔たち。という設定なんですが一切語られずに終わってしまった。続きを書くなら前任者がラスボスというのは決定しているので、「ゴラムは前任者の目」という設定が活きる日が来るかもしれない。


■リオルとエウィリナ(元勇者)

コンセプトは、RPGで魔王を倒した後に、世界の半分をやろうと言われて裏切る勇者、だったんですが、自分で立てたコンセプトに裏切られました(話の組み立てに嵌め込めなかっただけ)。結果として、ただただ可哀想な二人。だが、双子の間で世界が完結しているので、何があろうと実は勝ち組なのかもしれない。

イシルディアの封印を解いた経緯があやふやになってるんですが(描写している余裕がなかった)、ビーストキラーの特性持ち魔物を狩って狩りまくり、魔物らしくその能力を吸収。イシルディア本人に攻撃を仕掛けると、防御魔法が自動発動して阻まれるので、剣だけを狙った、という感じです。あ、もう、書いている傍から自分でも意味が分からなくなってきた。

海辺の家に居候になってからは、一部屋を二人で占拠している。ベッドも一つ。たぶん風呂も一緒。


■王太子

かなりまともな人(当社比)。線が細い少女漫画風王子だが、クロエには印象が薄く儚げだと思われている。文官寄りで、自ら剣を取って戦うことはない。真面目かつ天然、そして割と失言が多いので、話しにくいと思われてイシルディアに避けられている。
下に弟が一人、妹が一人いる。妹王女は割と魔力が強くムキムキである(母親の影響)。もしかしたら次代の黒竜候補第一かもしれない。誰もがその話題を避けているが、王太子は妹を可憐な少女と思い込んでいるため気付いていない。


■王妃様

筋肉フェチ。他国の王女で、品格が高く教養もあり魔力も強く美女、しかし筋肉フェチ。
政略結婚で嫁いだが、王がとても丸い(性格的にも肉体的にも)癒し系なので、フェチ的には満たされていないが夫婦仲は良い。結婚前にイシルディアを見て、「王弟がこれならば、王もきっと……」と大いに期待したのに裏切られたので、イシルディアに対して、一方的に「騙しおったな貴様」感を抱いている。
自分の立場は弁えていて、王妃として立派に務めを果たしている、だから、年に一回、筋肉だらけの混合戦トーナメントを楽しむのと、護衛騎士がみんなムキムキなことぐらいは許して欲しい。


■魔物とか魔性とか魔族とか

すごく適当な設定なんですが、
魔としての法則に従う生命体全般が「魔物」で、その中でニュアンス的な呼称として、
魔性=人に近い、もしくは人から堕ちたもの、
魔族=群れをなす魔物、
的な使い分けがされている、という感じで脳内決定しました。
たとえば、エウィリナが周囲からは魔性と呼ばれつつも魔物と名乗ったりしてますが、「堕ちた」というニュアンスを避けようとしてる、的な使い分けです。
なお、魔物は生命体だが、神は概念であって、存在の次元が全然違う、という設定。なのに、神と魔物が混じっているゼグシュノクは何なのか。なんでそうなったのかは全然考えていない(正直)


・その他いろいろ

■恋愛要素をせっせと削いだんですが

そもそも、恋愛ものを書こうと思って第一章を書き始め、イシルディアをとにかく格好良く書いたつもりだったんですが、格好良いキャラならロリコンにしちゃいけないな……と思い、カテゴリを「ファンタジー」に変更しました。その結果、恋愛してないのに異常に仲がいい二人が出来上がり、「これは何だ……?」と執筆途中に頭を抱えること多々。今更恋愛要素を詰めるつもりはないんですが、恋愛してないのに色々近すぎないかこいつら(執筆者がそれを言ってどうする)

しかし、続編を書くなら、前作と違う方向性を試したいので、恋愛ものにすると思います。この状態からくっつけるのは逆に難しい気もしますが……


■有難うございました
あらためて、読んで下さって有難うございました。こうやって後書き追加していいのか? キャラ設定語りしていいのか? と悩みながら、二倍ぐらいあったキャラ設定語りを半分削ったりしてました(笑)
いつか余裕ができたら、自分だけが楽しいかもしれない続編など書いてみたいものです。
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