5 / 5
5.とりあえず踏みますか?
しおりを挟む
「……責任を取れ」
降ってきた言葉は、ある意味予想通りだった。
(……あー、本当に言っちゃうのか、その台詞)
半分は呆れ、半分は王子のあまりの分かりやすさに感心しながら、私は顎を上げて彼を見上げた。身長差があるのに、距離が近い。もはや目と鼻の先と言ってもいいぐらいだ。至近距離で、ぎらぎらした黒い瞳に睨まれている。
午後の光が差し込む部屋の中。王城から帰って来た私を出迎えたのがこれだ。
壁を背にした私の両側に手をついて、オルセア王子が長身を折り畳むようにして私を見下ろしている。これはつまり、俗に言う壁ドンというやつなのかな?
残念ながら、私は壁ドンとか別に好きじゃないし、憧れもしないのだが。
ただひたすら面倒くさい。そんな気持ちを込めて、眇めた眼で彼を睨む。
「責任? 何の責任ですかね」
「お前……っ! 俺の身体を、散々好きにしただろう……!」
いかがわしい。あまりにいかがわしすぎる表現だ。しかも、自信を持って言えるが、これは言いがかり100パーセントだ。
「単なる治療行為ですけど? それを言うなら、この世界に召喚されてからというもの、数百人は治療してきたと思うんで、その全員に責任取らないとですね。王子は三百人目の相手とかになると思うんですけど、それでいいですか?」
「な、何だと、この淫乱が……!」
真面目にショックを受けるのはやめてもらいたい。
(この人、冗談と現実の差も分からなくなってるのかな?)
有能な王子と言われた男が、ここまで落ちぶれちゃっていいのだろうか。ここまで堕とした私がすごい悪女だとか?
そんな評判は御免こうむりたいが、王子の全てが悪い、というわけでもない。私が唯一、王子を評価している点だってあるのだ。
「最近気付いたんですけど。王子がそうやって、愕然としてる姿を見ると、ちょっと気分がすっとします。悪くないですね」
「は?」
「王子から受けたストレスを、王子で発散する楽しみというか。だから、たまに王子をぎゅうぎゅう踏み付けにしていいんだったら、特別に責任を取ってあげなくもないです」
「……」
王子は、すっと真顔になった。
射抜くような黒い瞳を私に据えたまま、腕の囲いを解いて、後ろに数歩退がる。久しぶりにじっくり見たが、整った目鼻立ちに精悍さが加味されて、本当に私好みの美形だ。中身が残念すぎて、完全に良さが相殺されてしまっているが。
「……本当だな?」
「覚悟が決まりすぎた声を出さないで下さい。実際に踏みたいとは思ってませんよ」
「し、しかし、今……! 踏ませれば、責任を取ってやると言っただろう! 確かに聞いたぞ」
「王子を翻弄して甚振ったんです」
「き、鬼畜の所業か……! お前、それで聖女を名乗る気なのか」
「もう名乗ってませんって。元聖女です」
王子といい国王陛下といい、私はもう聖女を引退したというのに、未だに聖女扱いしてくるのは何なのか。
丁重に扱ってくれていると思えばいいのだが、オルセア王子は、私に対する妄想が過ぎているところがあるので困る。
「私にも名前があるんで。小娘とか聖女とか言ってないで、ユイって呼んで下さい」
「ゆ、ユイ……!」
「……」
そういえば、この世界に召喚されて初めてだ。自分の名前を誰かに呼んでもらったのは。
それがこの、とにかく高慢で嫌な奴で、時間が経つにつれ単なる残念な王子としか見えなくなってきたこの人だというのは、全く感慨が深くない、むしろ何の冗談? という感じなのだが。
(まあ、だんだん扱い方が分かってきたところだし)
この先、上手く誘導すれば、何でも言うことを聞く夫として仕込めるかもしれない。しかし、王子はそのうち城に戻るだろうから、一度外に出た私もまた王宮暮らしに戻るのか……それは面倒だなあ、などと、私は計算高くも腹黒モードで、あれこれと考えを巡らせていたのだが。
私の圧倒的な勝者っぷりは、それほど長くは続かなかったのである。
勝っている間はいいけれど、負けた後のことは話したくない。それも、一回だけでなく何度も、日常的に負けるようになってしまったとなればなおさら、黙秘を貫きたい。
だから、その後のことは、本当に簡単なことしか話さないつもりだけれど。
オルセア王子は、進化したのである。
進化というか、豹変というか。私がうっかり、彼に餌やら養分やらを与えてしまったのかどうなのか。それとも、私が彼と前向きにお付き合いする気になった、というだけで、彼には十分だったのか。
気が付くと、彼は少女漫画風にキラキラした光の粒子と花を背景に舞い散らせ、輝く笑顔を私に向け、もろもろの求愛台詞を吐き、時には跪いての求婚をも厭わない男に変化した。それはもう、砂糖を胃から喉元まで詰め込まれたような甘ったるさで、私は耐えられず、日々極度の緊張状態に置かれた。本当に辛い日々だった。
冷たく肘鉄を食らわせ、距離を取り、諦めながらも説教を試み、彼の心をへし折ってやろうと足掻いたのだが、私の心の方が先にへし折れた。そして、私は逃走を試み──捕まったその後に何が起きたかについては、たった一言でも語りたくない。
(とりあえず、オルセア王子を踏むか)
仕方がない。私は追い詰められていたのである。
踏んで状況が好転するわけでもない、それどころかどんな大惨事を引き起こしてしまうのか。容易に予想ができたはずなんだけれども。切羽詰まった私には、もうそれしかないような気がしていたのである。
で、踏んだ。
その結果、事態はさらに予想もつかなかった方向に暴走してしまうのだが、私はまだその未来を知らない。
降ってきた言葉は、ある意味予想通りだった。
(……あー、本当に言っちゃうのか、その台詞)
半分は呆れ、半分は王子のあまりの分かりやすさに感心しながら、私は顎を上げて彼を見上げた。身長差があるのに、距離が近い。もはや目と鼻の先と言ってもいいぐらいだ。至近距離で、ぎらぎらした黒い瞳に睨まれている。
午後の光が差し込む部屋の中。王城から帰って来た私を出迎えたのがこれだ。
壁を背にした私の両側に手をついて、オルセア王子が長身を折り畳むようにして私を見下ろしている。これはつまり、俗に言う壁ドンというやつなのかな?
残念ながら、私は壁ドンとか別に好きじゃないし、憧れもしないのだが。
ただひたすら面倒くさい。そんな気持ちを込めて、眇めた眼で彼を睨む。
「責任? 何の責任ですかね」
「お前……っ! 俺の身体を、散々好きにしただろう……!」
いかがわしい。あまりにいかがわしすぎる表現だ。しかも、自信を持って言えるが、これは言いがかり100パーセントだ。
「単なる治療行為ですけど? それを言うなら、この世界に召喚されてからというもの、数百人は治療してきたと思うんで、その全員に責任取らないとですね。王子は三百人目の相手とかになると思うんですけど、それでいいですか?」
「な、何だと、この淫乱が……!」
真面目にショックを受けるのはやめてもらいたい。
(この人、冗談と現実の差も分からなくなってるのかな?)
有能な王子と言われた男が、ここまで落ちぶれちゃっていいのだろうか。ここまで堕とした私がすごい悪女だとか?
そんな評判は御免こうむりたいが、王子の全てが悪い、というわけでもない。私が唯一、王子を評価している点だってあるのだ。
「最近気付いたんですけど。王子がそうやって、愕然としてる姿を見ると、ちょっと気分がすっとします。悪くないですね」
「は?」
「王子から受けたストレスを、王子で発散する楽しみというか。だから、たまに王子をぎゅうぎゅう踏み付けにしていいんだったら、特別に責任を取ってあげなくもないです」
「……」
王子は、すっと真顔になった。
射抜くような黒い瞳を私に据えたまま、腕の囲いを解いて、後ろに数歩退がる。久しぶりにじっくり見たが、整った目鼻立ちに精悍さが加味されて、本当に私好みの美形だ。中身が残念すぎて、完全に良さが相殺されてしまっているが。
「……本当だな?」
「覚悟が決まりすぎた声を出さないで下さい。実際に踏みたいとは思ってませんよ」
「し、しかし、今……! 踏ませれば、責任を取ってやると言っただろう! 確かに聞いたぞ」
「王子を翻弄して甚振ったんです」
「き、鬼畜の所業か……! お前、それで聖女を名乗る気なのか」
「もう名乗ってませんって。元聖女です」
王子といい国王陛下といい、私はもう聖女を引退したというのに、未だに聖女扱いしてくるのは何なのか。
丁重に扱ってくれていると思えばいいのだが、オルセア王子は、私に対する妄想が過ぎているところがあるので困る。
「私にも名前があるんで。小娘とか聖女とか言ってないで、ユイって呼んで下さい」
「ゆ、ユイ……!」
「……」
そういえば、この世界に召喚されて初めてだ。自分の名前を誰かに呼んでもらったのは。
それがこの、とにかく高慢で嫌な奴で、時間が経つにつれ単なる残念な王子としか見えなくなってきたこの人だというのは、全く感慨が深くない、むしろ何の冗談? という感じなのだが。
(まあ、だんだん扱い方が分かってきたところだし)
この先、上手く誘導すれば、何でも言うことを聞く夫として仕込めるかもしれない。しかし、王子はそのうち城に戻るだろうから、一度外に出た私もまた王宮暮らしに戻るのか……それは面倒だなあ、などと、私は計算高くも腹黒モードで、あれこれと考えを巡らせていたのだが。
私の圧倒的な勝者っぷりは、それほど長くは続かなかったのである。
勝っている間はいいけれど、負けた後のことは話したくない。それも、一回だけでなく何度も、日常的に負けるようになってしまったとなればなおさら、黙秘を貫きたい。
だから、その後のことは、本当に簡単なことしか話さないつもりだけれど。
オルセア王子は、進化したのである。
進化というか、豹変というか。私がうっかり、彼に餌やら養分やらを与えてしまったのかどうなのか。それとも、私が彼と前向きにお付き合いする気になった、というだけで、彼には十分だったのか。
気が付くと、彼は少女漫画風にキラキラした光の粒子と花を背景に舞い散らせ、輝く笑顔を私に向け、もろもろの求愛台詞を吐き、時には跪いての求婚をも厭わない男に変化した。それはもう、砂糖を胃から喉元まで詰め込まれたような甘ったるさで、私は耐えられず、日々極度の緊張状態に置かれた。本当に辛い日々だった。
冷たく肘鉄を食らわせ、距離を取り、諦めながらも説教を試み、彼の心をへし折ってやろうと足掻いたのだが、私の心の方が先にへし折れた。そして、私は逃走を試み──捕まったその後に何が起きたかについては、たった一言でも語りたくない。
(とりあえず、オルセア王子を踏むか)
仕方がない。私は追い詰められていたのである。
踏んで状況が好転するわけでもない、それどころかどんな大惨事を引き起こしてしまうのか。容易に予想ができたはずなんだけれども。切羽詰まった私には、もうそれしかないような気がしていたのである。
で、踏んだ。
その結果、事態はさらに予想もつかなかった方向に暴走してしまうのだが、私はまだその未来を知らない。
71
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
何も言わずメイドとして働いてこい!とポイされたら、成り上がり令嬢になりました
さち姫
恋愛
シャーリー・サヴォワは伯爵家の双子の妹として産まれた 。実の父と双子の姉、継母に毎日いじめられ、辛い日々を送っていた。特に綺麗で要領のいい双子の姉のいつも比べられ、卑屈になる日々だった。
そんな事ある日、父が、
何も言わず、メイドして働いてこい、
と会ったこともないのにウインザー子爵家に、ポイされる。
そこで、やっと人として愛される事を知る。
ウインザー子爵家で、父のお酒のおつまみとして作っていた料理が素朴ながらも大人気となり、前向きな自分を取り戻していく。
そこで知り合った、ふたりの男性に戸惑いながらも、楽しい三角関係が出来上がっていく。
やっと人間らしく過ごし始めたのに、邪魔をする家族。
その中で、ウインザー子爵の本当の姿を知る。
前に書いていたいた小説に加筆を加えました。ほぼ同じですのでご了承ください。
また、料理については個人的に普段作っているのをある程度載せていますので、深く突っ込むのはやめてくださいm(*_ _)m
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
殿下に寵愛されてませんが別にかまいません!!!!!
さくら
恋愛
王太子アルベルト殿下の婚約者であった令嬢リリアナ。けれど、ある日突然「裏切り者」の汚名を着せられ、殿下の寵愛を失い、婚約を破棄されてしまう。
――でも、リリアナは泣き崩れなかった。
「殿下に愛されなくても、私には花と薬草がある。健気? 別に演じてないですけど?」
庶民の村で暮らし始めた彼女は、花畑を育て、子どもたちに薬草茶を振る舞い、村人から慕われていく。だが、そんな彼女を放っておけないのが、執着心に囚われた殿下。噂を流し、畑を焼き払い、ついには刺客を放ち……。
「どこまで私を追い詰めたいのですか、殿下」
絶望の淵に立たされたリリアナを守ろうとするのは、騎士団長セドリック。冷徹で寡黙な男は、彼女の誠実さに心を動かされ、やがて命を懸けて庇う。
「俺は、君を守るために剣を振るう」
寵愛などなくても構わない。けれど、守ってくれる人がいる――。
灰の大地に芽吹く新しい絆が、彼女を強く、美しく咲かせていく。
追放令嬢?いいえ、星屑のシンデレラです!伝説のガラスの靴は、冷酷王子の溺愛と悪役令嬢の陰謀を招きました
紅葉山参
恋愛
貧しい国境沿いの村で暮らす薬師の娘。彼女の唯一の取り柄は、誰よりも清らかで優しい心と、亡き母から譲り受けた不思議な銀色の髪だけだった。
そんな彼女は、ある日、王都の祭典で、国民から「氷の王子」と恐れられる第二王子と運命的な出会いを果たす。王子は、代々王族に伝わる、真実の愛を見つけた者しか足を通すことができない伝説の『星屑のガラスの靴』を授ける。
しかし、その靴は、王子の婚約者で、王位を虎視眈々と狙う公爵令嬢セシリアの嫉妬の対象となる。彼女を追放し、靴と王子の寵愛を独占したいセシリアは、宮廷の権力を用いて巧妙な罠を仕掛けていく。
純粋な村娘は、宮廷の陰謀と悪役令嬢の策略に翻弄されながらも、ガラスの靴に秘められた真の力と、王子の冷酷な仮面の下に隠された一途な愛に触れていく。
すべての陰謀を打ち破り、真実の愛と運命を掴む、感動のハッピーエンド・ファンタジー。
婚約破棄ブームに乗ってみた結果、婚約者様が本性を現しました
ラム猫
恋愛
『最新のトレンドは、婚約破棄!
フィアンセに婚約破棄を提示して、相手の反応で本心を知ってみましょう。これにより、仲が深まったと答えたカップルは大勢います!
※結果がどうなろうと、我々は責任を負いません』
……という特設ページを親友から見せられたエレアノールは、なかなか距離の縮まらない婚約者が自分のことをどう思っているのかを知るためにも、この流行に乗ってみることにした。
彼が他の女性と仲良くしているところを目撃した今、彼と婚約破棄して身を引くのが正しいのかもしれないと、そう思いながら。
しかし実際に婚約破棄を提示してみると、彼は豹変して……!?
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿しています
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる