働きアリの婚活

鶴山葵土

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10.働きアリの献身(10)

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約束の日、待ち合わせ場所へと向かうナオト。
到着すると既にリサが待っていた。
スーツ姿のリサはいつもと雰囲気が違って見える。

リサがこちらに気づく、いつもと変わらない笑顔でこちらへと向かってきた。

「こんにちは、ナオトさん。なんかスーツ姿を見られるのは恥ずかしい気がします」

「いや、スーツ姿も似合ってますよ。なんだか格好いいです」

「そういわれると照れます」

恥ずかしがるリサはとてもかわいらしかった。

「早速なんですが、お店に行きましょうか」

「はい」

案内されたお店は高級感あふれる店構えで、やはりナオトには敷居が高そうな雰囲気があった。

「どうぞ」

店の扉をあけてもらい、店内へと入るナオト。
店内には指輪やネックレス、腕時計などが並んでいる。

「この時間帯はお客様が少ないんです。気になるものがあればご説明しますよ」

「じゃあ、ちょっと見させてもらいます」

店内に陳列されている商品を眺めるナオト。
ダイヤがちりばめられた豪華な指輪、その値札を見ると300万円の値札がついていた。

「その指輪に興味があるんですか」

「いや、すごい高額だなと思って」

「ですよね」

カランカランと扉があく音が聞こえ、二人組のカップルが入店してきた。

「あっ、お客様が来店されたので私は接客しに行ってきます。自由に店内を見てていいですよ。」

リサはカップルの近くにより、接客を始めた。
ナオトはしばらく店内を眺めさせてもらうことにした。
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