剣と魔法と発情女子 ⌘美少女達と一緒に最強の王へと成り上がれ!⌘

水の中メダカ

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目覚めたら異世界10

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俺とササラは現在体育館ほどの広さの室内にいる、 ササラが言うには公共施設の一つであり、 主に学園生同士が自由に鍛錬できる場所らしい。

転移で移動出来る場所でもあり、 部屋自体は10部屋あるらしく、 ありがたい事に1時間ごとに貸し出しがされている。

部屋を借りる為には、 代表者1名の署名で簡単に借りる事が出来てしまうらしく、 今はまだ存在をバラすわけには行かない俺にはありがたい話だった。


「さてと、 やりたい事が山ほどあるんだが…… まずは、 俺自身が戦えるかどうかが1番重要だと思うんだよ…… 。ササラ練習用の武器とかってあるのかな? 」

「いえ…… 私達ホムンクルスは武器を呼び出す事が出来るんです。 これは学園に入る為の第1条件でもあります…… 」


そう言うとササラは右腕を胸の前で伸ばしていく……


「おいで…… セラフィム…… 」


ササラの右手に光の粒子が集結して行く。 光はササラの右手へと集結すると、 眩い光を放っていく。


「うおぉ……!! 何が起こったんだ! 」


俺は突然の光に驚き咄嗟に腕で目を塞いでしまった。 光が収まったササラの右手には思わず見入ってしまう程の綺麗な細剣が握られていた。


「びっくりした…… その綺麗な剣がササラの武器なのか? スゲー綺麗だな! 神々しいと言うか何と言うか。
ササラにはピッタリの剣だと思うよ! 」


ササラは俺の言葉に嬉しそうに微笑んでいる。


「ありがとうございます…… 私達の武器は自分の魂みたいな存在なんです。
1人1人武器は違うのですが、 個人の特徴が反映されているんですよ。

私は光属性なので、 このセラフィムにも光属性の加護が付与されています 」


確かにササラの剣は見た感じ僅かに光を放っている、 魂か…… ササラの魂はきっとこの剣の様に綺麗なんだろうな。


「なるほど…… 因みに俺にも呼び出す事ができるのかな? 」


ササラと同じ様に右腕を胸の前に構えると、 俺は体勢を整えていく、ら


「来い! 俺の武器! 」


さあ、 何が来るか!?ふふ……



…………

……



何も来ないんかぁーーいっ!?


「ん~…… 何も現れないなぁ…… 」


ササラはポンッと手を叩くと、 思い出したかの様に言葉を発した。


「イメージです! 目を閉じて武器を思い浮かべて下さい! そうすれば何か掴めるかもしれません! 」


なるほどね! イメージか…… イメージって大切な事よね~!

ササラの言葉通りに、 眼を閉じ俺の武器をイメージする。 俺もササラを護りたい!

その為に戦う力が欲しい……

どんな困難をも切り抜ける力が欲しい!

もう一度腕を胸の前に構えると、 自然と頭の中に浮かんで来る名前があった。


「来いっ!光剣…… アポカリプス!! 」


俺の手元は自分でも目を閉じてしまうぐらいに強烈な光を発っすると、 急激な熱が手の平に伝わってくる……

俺は決して手放さない様に、 しっかりと光を握りしめた。

光が収まるとそこには4枚の翼が刻印された、 自分の背丈ぐらいもある大剣が姿を現していた。


「光剣アポカリプス…… これが俺の武器なのか…… 」

「す、 凄いですハク様! 光剣アポカリプスには、 私と同じ紋様が刻まれているんですね…… とっても綺麗な剣ですね」


俺はアポカリプスを握りしめると、一太刀試しに振るってみる…… こ、これは……


「おぉ……! か、 軽いっ!? この剣めちゃくちゃ軽いぞ! 」


まるで木の棒を振っているみたいに感じられた。 俺の身の丈程の大剣は普通に考えれば、 相当な重さになるはずだろう。


「ハク様このまま一度手合わせしてもらってもいいですか?

この空間では部屋にかけられたスキルのおかげで大怪我をする事はありません」


そう言うとササラはセラフィムを構えていく、 素人目の俺から見てもササラのフォームには隙が見つからない。 が、 男ならここで引く訳には行かないだろ……


「ササラお願いするよ…… 」


俺は右腕一本でササラにその巨大な大剣の切っ先を向けると、 素人ながらもササラと対峙するのだった。


「ハク様。行きますっ……!! 」


ササラの速さは異常だった……

視界から一瞬ササラが消えたかの様に思った刹那、 俺の突き出した大剣は跳ね上がってしまう。


「くっ!? 」


俺は咄嗟に右腕を捻ると、 アポカリプスを弾かれた反動に逆らわずササラの右脇腹へと回転しながら斬撃を放っていく。

ササラは直ぐに俺の斬撃へと反応し、 セラフィムで衝撃を受け止めた…… が、 アポカリプスの一撃は重くササラの体を浮かせてしまう。


「きゃっ……! 」


ササラの足は地面から離れ大剣の軌道上に吹き飛ばされていた、 器用にササラは空中で体を捻ると直ぐに体勢を立て直していく。

着地の反動を利用して俺へと追撃を再開するササラに驚愕してしまう……
あんな器用な事出来るのかよっ!?


「一撃が凄く重い…… ですがっ!! 」


急いで俺はササラの軌道上に合わせるように、 大剣を真横に斬りつけていく。


「正面から受けなければ! 」


ササラは横から迫る斬撃を斜に受け流すと、 セラフィムの腹を滑る様にアポカリプスの斬撃は斜め上へと軌道を無理矢理変更されてしまう。


「うぉぉっ! やばっ……!? 」


強引に大剣を引き寄せると、 ササラへと再びアポカリプスを振り抜いていた。 俺の目前には既に閃光のよう強烈な剣先が迫っていた……


あ…… これダメなやつ……


徐々に迫る切っ先に俺は死を覚悟してしまう……

父さん母さん俺を産んでくれてありがとう。

ペットの猫であるミャーちゃん…… オヤツをもっとあげれば良かったね。ごめんね。

じーちゃん、 ばーちゃん、 お仏壇のお茶をケチらずにもっと高いお茶に替えてやれば良かった。 100均でごめんな……

それと…… えーと……

って、 死ぬの遅くないか……?

ゆっくりとだが確かに切っ先は迫っている、あれ…… これ避けれるよな。

俺は迫る切っ先の軌道上から、 頭を少しずらしてみる……

ササラが放った剣先は、 後数ミリで俺に触れそうな所でピタリと止まっていた。

恐らく当てる気は元々無かったのだろう。

ササラへと振り下ろされている俺の剣も慌てて停止させていく。 その瞬間わずかだが空気が変わった気がした。


「凄い…… 凄いですハク様! 私は本気で当てに行ったんですよ! 」


ササラは驚きを隠せず興奮している。 


「いや…… ちゃんと寸止めしてくれたよな。 ササラが止めてくれなかったら、 俺は本当に死んでたよ……はは」

「そんな事ありません! ハク様は私の攻撃を完全に見切っていました!
むしろ…… ハク様が剣を止めてくれなければ倒れていたのは私の方です」


あの瞬間何が起きたんだ……

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