ふれていたい、永遠に

たっこ

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抜き合いしよっか✦side蓮✦1 ※

「蓮……。抜き合い、しよっか」
「…………ぬ、きあい?」
 
 言われた意味が分からなかった。

「これ、抜きに行こうとしたんだろ?」
 
 秋さんの膝が、俺の股間を撫でるようにふれてきた。

「ぁっ……あっ……ちょっ……!」
「いいじゃん、一緒に抜きあおうぜ」
「あ、えっ、ぬ……抜き合いって、まさか」

 秋さん何言ってるの? 本気で言ってる……?
 驚きすぎて酔が一気に覚めていく。
 
「だって俺たち、ニコイチじゃん。な?」
「ニコイチ……とか、関係な……ぁっ、やめ……秋さんっ」

 いくら体を押し返しても、秋さんの膝は撫でるのをやめてくれない。もうそこは誤魔化しきれないくらい硬くなっていた。
  

 
 キスシーンを観ながらものすごく酔っ払った俺は、秋さんに「抱きしめろよ」と言われたような気がして、自分の耳を疑った。
 胸に顔をうずめてきた秋さんに愛おしさがあふれてしまって、気がついたら夢中で抱きしめていた。
 初めて撮影以外で秋さんを抱きしめた。
 ぎゅっと抱きしめ返してくる秋さんが、今どういう気持ちなのか知りたかった。

 秋さんは、キスシーンを観て感情が戻らないか? と俺に聞いた。だから、そういうことなんだろう。
 お酒も入って役の感情が戻って、だから今こうして抱きしめ返してくれてるだけ。
 分かってる。勘違いはしない。でも勘違いしたかった。
 
 もう迷わない。
 秋さんを好きなのは間違いなく俺自身だ。
 役の気持ちを引きずっているのかもと悩んでいたのがバカらしくなるほど、好きがあふれて泣きそうになった。
 
 こんなに胸が熱くなったのは初めてで、腕の中に秋さんがいると思うと感情がこらえきれなくなった。
 自分でも本当になぜだか分からない。気がついたらもう俺のそこは熱を集めていた。
 いったいなぜ。焦れば焦るほど硬さを増していった。



「秋さん、ほんと……冗談はや……めてっ……」
「なんで? いいじゃん。恥ずかしがんなって」
「……あ、秋さんもしかして、すごい酔ってる……の?」
「……いいや? 酔ってねえよ?」
「よ、酔ってないって言う人ほど、酔ってるんだってっ」
「酔ってねぇって」
「絶対酔ってるっ!」
 
 そう声を上げると、秋さんが一瞬安堵したように見えた。でも気のせいだったのか、もう元の顔に戻っている。

 膝の動きが止まってホッとしたのも束の間、秋さんが俺のベルトをカチャカチャと外し始めた。

「秋さんっ。やめ……だ……駄目だってっ! 今秋さんすごい酔ってるからっ! 明日になったら絶対後悔するってばっ」
「しねぇよ」
「するよっ。やめて、お願いだからっ。俺、秋さんと気まずくなりたくないっ」

 ベルトを外す手がピタリと止まる。
 
「……俺じゃなくて、蓮は? お前は俺のこと……きらいになる?」
「……あ、秋さんをきらいになんてなるわけないけど、でもそういうことじゃ――」
「……ならいいじゃん。俺は後悔しないし気まずくならない。だって俺、蓮のことすげぇ好きだもん」

 俺を見上げた秋さんがそんなことを言い放ち、再びベルトに手をかけた。

「ちょっ、秋さん……っ」
 
 秋さんの瞳が潤んでるのは酔ってるからなんだろうか。そんな瞳で俺を見て、好きだなんて言わないでほしい。理性が飛びそうになる。
 秋さんの手が、ボタンを外してファスナーを下ろした。

「ま……待って、秋さん……ほんと……ぁっ」

 ボクサーパンツの上から優しく撫でられて、初めて人の手で味わう快楽に一瞬で持っていかれそうになる。

「……うっ、……ぁっ、…………秋さ……っ」

 すぐに限界がきそうで撫でる手を必死でつかむと、熱い吐息を漏らして秋さんが言った。

「蓮……俺もう、止めてやれない」
「……え?」
「俺も、勃っちゃった」
「えっ、……うそ……」

 秋さんが俺の手を引いて、自分の股間にあてた。
 もうそこは、はっきりと硬くなっている。というか俺は今何を触ってる?
 自分の手が今秋さんのものを触っているのかと思うと、極度の興奮で倒れそうになった。

「な? だから一緒に気持ちよくなろうぜ」

 そう言って俺の股間を撫で上げる。

 
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