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番外編
ドッキリ✦side蓮✦終
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「……全然、嬉しくねぇし……」
拗ねてるような、落ち込んでるような、そんな表情で秋さんがつぶやいた。
「いやぁ、実際可愛かったからなぁ。仕方ないな」
『秋人』のトレンド入りは、ほぼ『可愛い』という内容だった。だってあの秋さんは本当に可愛かったからこれはもう必然だ。
「あそこまで泣いちゃったんだもの、あの方向で演技したのは正解よ。本当に号泣してるように見えたわっ。私なんてもらい泣きしちゃったもん」
美月さんが感心したように言ったけど、なにもフォローになっていない。だってあの号泣は本物だから。
秋さんはますます顔を上げられないと言うように抱えたクッションに顔をうずめ、榊さんは生暖かい目で秋さんを見ていた。
今日は俺も秋さんもオフなので二人は帰って行った。
もしものときは仕事どころじゃないかもと、念の為仕事を入れずにいたのだ。
「はぁホッとした。ゆっくりできるオフになって良かったね。今日は何しようか?」
ソファに座って、秋さんの頭を撫でながら俺は聞いた。
二人が帰ってからベタッと俺の腰に腕をまわしてひっついている秋さんが、不安そうに口を開く。
「……本当に……もう大丈夫だと思う?」
「え? うん、大丈夫だよもう絶対! ドッキリに批判もすごいから、まるで俺たち被害者みたいになってるし。それに……」
ちょっとおかしくなって言葉を続ける前に笑ってしまった。
いま世間の声の中に、驚く現象が起きていた。
「まさか俺たちがくっつけばいいのにって声であふれるなんて、びっくりだよね」
本当にびっくりで、なんだか笑ってしまう。
『もうお前たちくっついてまえっっ!』
『この二人が恋人になればいいと思う』
『二人が結婚できるように国を変えよう!』
まさか恋人になることを推奨される日がくるなんて、思いもしなかった。
「本当に恋人ですって言ったら祝福されるかなぁ」
「……んなわけねぇだろ。……夢見んな……」
「だよねぇ。残念」
「……蓮……ほんとごめんな」
「もうだから秋さんが謝ることじゃないってば。俺の方こそ、もっと上手に合図送れなくてごめんね」
秋さんは、加藤さんの矛盾にも気づけず、前日にあれだけ信じてって言われたのに疑った、と自分をずっと責め続けている。
そしてあれからずっと不安モードの切れない秋さんが、あきらかにベタッとくっつくようになった。
「秋さん……あんまり可愛いと今日一日抱きつぶしちゃうよ?」
なんてね、と俺は笑った。
まだ朝の九時。バカなことを言ってないで今日はなにをしようかな。
「……うん」
「え? うんってなに?」
「……だから……いいよ、抱きつぶして」
「…………えっ」
「……今日は……お前とずっとくっついてたい。だめか?」
「い、いや、せっかく二人でオフなのに……。なんかしようよ、ね? どっか行くとかさ」
「全然説得力ねぇぞ」
秋さんがそう言って俺の股間に手を当てた。
「下はやる気っぽいけど?」
俺は恥ずかしくなって両手で顔を隠した。
「だ、だって秋さんにそんな可愛いこと言われたらこうなっちゃうよっ」
「じゃ、いいじゃん。ベッド行こ。今日はお前に甘えたいんだ……いいだろ?」
今日は、と秋さんは言うけど、ドッキリを仕掛けられた日からずっと秋さんの可愛さは増し増しで、毎日のように甘えられている。
甘えられれば嬉しくてひたすら甘やかしてしまうけど、時間の合わない日以外はほぼ毎日だったから身体が心配だ。
「あのね秋さん……。ちょっと、身体休ませた方がいいと思うんだ」
「なに、どういう意味?」
「だって、もうずっと毎日……だからさ」
「…………相手するの疲れた?」
「え?」
「…………ん。分かった。……ごめんな」
ぎゅっと抱きついてた秋さんの腕がゆるんで、ゆっくりと離れていった。
俺は立ち上がろうとする秋さんの腕を取って肩にもたれかかり、はぁぁ、と深い息を吐く。
「あのさ……。相手するの疲れてて、こんなになると思う?」
秋さんの手を掴んで、俺のそこに当てた。
「……だってこんなの……生理現象だろ」
もう本当にそろそろ分かってほしい。ため息がでる。
「あのさ……。ここんとこ秋さん、ものすごい可愛すぎって自覚ある?」
「……は?」
「もう可愛すぎて俺おさまんなくて……。でも秋さんの身体がしんどいと思って我慢してるんだよ。毎日抱きたくても我慢してるの」
「…………は? 何言ってんだ? 抱いてるだろ、毎日」
「違うよ。毎日、抱きつぶしたいのを一回で我慢してるのっ」
「…………っ」
「分かったら、もう勘違いで落ち込むの禁止ね。もう少し自分の身体、大事にして? 今日はやらないからね」
秋さんが何も言わず黙ってしまった。
あ、どうしよう引かれたかな……。
秋さんが急に的外れなことを言いだすから、思わず言ってしまった。正直に言いすぎたかも……。
顔をゆっくり上げると、秋さんの顔は真っ赤だった。
「あ、良かった、引かれたかと思った」
ホッとして笑いかけると、秋さんがボソッと言った。
「……絶倫バカだな……」
「え、ひどいっ。秋さんが可愛すぎるせいなのに」
赤い顔で照れてる秋さんに、また俺はやられてしまう。
だからそういうところが可愛すぎなんだってば、とため息をつく。
「……我慢してるならいいじゃん、抱いてくれよ」
「今日は身体を休ませる日ですっ」
「それは明日でいいじゃん、明日休ませるからさ。なんもオフの日じゃなくていいだろ。せっかくずっと一緒にいられるのに……」
「……だからダメなんだってば……」
「なんでだよっ?」
二人一緒のオフの日だからダメなんだと、伝わってほしいのに伝わらない……。
「休みの日になんか抱いたら、一回で終わらせる自信ないからさ……」
「は? だから抱きつぶせって言ってんじゃんっ」
「俺は、身体大事にしてって言ってるじゃん」
「あーもー! だからっ! 俺は休みの日だから蓮とずっとベタベタしたいんだよっ! ……蓮を充電したいんだってば……」
最後はまるで甘えるようにそう言うと、俺の胸に顔をうずめてぎゅっと抱きついてくる。
もう本当に勘弁してほしい……。
なんでこんなに可愛いんだろうか。
俺は再び深い息を吐き、秋さんを抱き抱えて立ち上がった。
「蓮……? 抱いてくれるのか……?」
「抱かない」
「…………っ」
傷ついた顔をする秋さんにチュッとキスをして、ベッドを目指す。
「今日は絶対に入れない。抜き合いだけ」
「……はぁ? 無理、そんなんやだっ」
二人でベッドに横になってぎゅっと抱きしめた。
「今日はくっついて抜き合って、ベタベタする。入れなくても気持ちいいし、充電もできるでしょ?」
「やだっ! 無理っ!」
「もー……秋さん、わがまま……」
「だってもう後ろがうずいてんだよっ! 蓮がほしいのっ!」
「だから今日は俺が無茶しそうだから、ダメです」
「分かったもういいっ!」
秋さんは叫ぶと、むくっと起き上がった。
ああ、怒っちゃった……。
でも分かってくれたならいいか、と思ったのが甘かった。
「お前は寝てろっ。俺が自分で入れるっ」
そう言うと秋さんが俺にまたがってくる。
分かってくれてなかった。はぁぁ、とまた深いため息が出た。
俺は秋さんを支えて再び身体を反転させた。
「いいかげんに、言うこと聞いてよ秋さん」
「……っ、蓮のばかやろぉっ」
「はいはい。なんでもいいから、今日は休息日ですっ」
「絶対やだっ」
秋さんと言い合いながら、あれ、と思う。
もしかしてこれ、初めての喧嘩かな?
初めての喧嘩の理由がこれなのかと思ったら、おかしくて笑ってしまった。
「お前なに笑ってんのっ?!」
「はいはい、ごめんなさい」
喧嘩をしてても可愛いなと思いながら、秋さんのうるさい唇を黙らせるようにキスでふさいだ。
キスで誤魔化すなっ、と秋さんはしばらく怒っていたけど、そのうち舌を絡ませて甘えてきた。
「……入れて……?」
「入れない」
「……入れろよ……」
「ダメ」
「…………」
唇を離して秋さんを見る。
悔しそうな顔で俺を見て、秋さんは諦めたように首に腕を回して引き寄せ、俺の唇をふさいだ。
喧嘩を続けるより、ベタベタする方を選んだようだ。
本当に可愛くて愛おしい。
入れないと決まれば、今日はもう秋さんの身体を心配して加減する必要もない。存分にイチャイチャしよう。
抜き合いだけなんて付き合ってから初めてだな、と俺は逆にわくわくした。
「愛してるよ、俺の秋さん」
「……お前、ほんっと……ずるいっ」
秋さんは『俺の秋さん』に弱い。真っ赤な顔でグズグズになるのを俺はもう知っている。
頬を染めて悔しそうに睨みながらキスをねだる秋さんは、もう世界一の可愛さだと思う。
「本当に可愛すぎ……俺の秋さん」
end.
拗ねてるような、落ち込んでるような、そんな表情で秋さんがつぶやいた。
「いやぁ、実際可愛かったからなぁ。仕方ないな」
『秋人』のトレンド入りは、ほぼ『可愛い』という内容だった。だってあの秋さんは本当に可愛かったからこれはもう必然だ。
「あそこまで泣いちゃったんだもの、あの方向で演技したのは正解よ。本当に号泣してるように見えたわっ。私なんてもらい泣きしちゃったもん」
美月さんが感心したように言ったけど、なにもフォローになっていない。だってあの号泣は本物だから。
秋さんはますます顔を上げられないと言うように抱えたクッションに顔をうずめ、榊さんは生暖かい目で秋さんを見ていた。
今日は俺も秋さんもオフなので二人は帰って行った。
もしものときは仕事どころじゃないかもと、念の為仕事を入れずにいたのだ。
「はぁホッとした。ゆっくりできるオフになって良かったね。今日は何しようか?」
ソファに座って、秋さんの頭を撫でながら俺は聞いた。
二人が帰ってからベタッと俺の腰に腕をまわしてひっついている秋さんが、不安そうに口を開く。
「……本当に……もう大丈夫だと思う?」
「え? うん、大丈夫だよもう絶対! ドッキリに批判もすごいから、まるで俺たち被害者みたいになってるし。それに……」
ちょっとおかしくなって言葉を続ける前に笑ってしまった。
いま世間の声の中に、驚く現象が起きていた。
「まさか俺たちがくっつけばいいのにって声であふれるなんて、びっくりだよね」
本当にびっくりで、なんだか笑ってしまう。
『もうお前たちくっついてまえっっ!』
『この二人が恋人になればいいと思う』
『二人が結婚できるように国を変えよう!』
まさか恋人になることを推奨される日がくるなんて、思いもしなかった。
「本当に恋人ですって言ったら祝福されるかなぁ」
「……んなわけねぇだろ。……夢見んな……」
「だよねぇ。残念」
「……蓮……ほんとごめんな」
「もうだから秋さんが謝ることじゃないってば。俺の方こそ、もっと上手に合図送れなくてごめんね」
秋さんは、加藤さんの矛盾にも気づけず、前日にあれだけ信じてって言われたのに疑った、と自分をずっと責め続けている。
そしてあれからずっと不安モードの切れない秋さんが、あきらかにベタッとくっつくようになった。
「秋さん……あんまり可愛いと今日一日抱きつぶしちゃうよ?」
なんてね、と俺は笑った。
まだ朝の九時。バカなことを言ってないで今日はなにをしようかな。
「……うん」
「え? うんってなに?」
「……だから……いいよ、抱きつぶして」
「…………えっ」
「……今日は……お前とずっとくっついてたい。だめか?」
「い、いや、せっかく二人でオフなのに……。なんかしようよ、ね? どっか行くとかさ」
「全然説得力ねぇぞ」
秋さんがそう言って俺の股間に手を当てた。
「下はやる気っぽいけど?」
俺は恥ずかしくなって両手で顔を隠した。
「だ、だって秋さんにそんな可愛いこと言われたらこうなっちゃうよっ」
「じゃ、いいじゃん。ベッド行こ。今日はお前に甘えたいんだ……いいだろ?」
今日は、と秋さんは言うけど、ドッキリを仕掛けられた日からずっと秋さんの可愛さは増し増しで、毎日のように甘えられている。
甘えられれば嬉しくてひたすら甘やかしてしまうけど、時間の合わない日以外はほぼ毎日だったから身体が心配だ。
「あのね秋さん……。ちょっと、身体休ませた方がいいと思うんだ」
「なに、どういう意味?」
「だって、もうずっと毎日……だからさ」
「…………相手するの疲れた?」
「え?」
「…………ん。分かった。……ごめんな」
ぎゅっと抱きついてた秋さんの腕がゆるんで、ゆっくりと離れていった。
俺は立ち上がろうとする秋さんの腕を取って肩にもたれかかり、はぁぁ、と深い息を吐く。
「あのさ……。相手するの疲れてて、こんなになると思う?」
秋さんの手を掴んで、俺のそこに当てた。
「……だってこんなの……生理現象だろ」
もう本当にそろそろ分かってほしい。ため息がでる。
「あのさ……。ここんとこ秋さん、ものすごい可愛すぎって自覚ある?」
「……は?」
「もう可愛すぎて俺おさまんなくて……。でも秋さんの身体がしんどいと思って我慢してるんだよ。毎日抱きたくても我慢してるの」
「…………は? 何言ってんだ? 抱いてるだろ、毎日」
「違うよ。毎日、抱きつぶしたいのを一回で我慢してるのっ」
「…………っ」
「分かったら、もう勘違いで落ち込むの禁止ね。もう少し自分の身体、大事にして? 今日はやらないからね」
秋さんが何も言わず黙ってしまった。
あ、どうしよう引かれたかな……。
秋さんが急に的外れなことを言いだすから、思わず言ってしまった。正直に言いすぎたかも……。
顔をゆっくり上げると、秋さんの顔は真っ赤だった。
「あ、良かった、引かれたかと思った」
ホッとして笑いかけると、秋さんがボソッと言った。
「……絶倫バカだな……」
「え、ひどいっ。秋さんが可愛すぎるせいなのに」
赤い顔で照れてる秋さんに、また俺はやられてしまう。
だからそういうところが可愛すぎなんだってば、とため息をつく。
「……我慢してるならいいじゃん、抱いてくれよ」
「今日は身体を休ませる日ですっ」
「それは明日でいいじゃん、明日休ませるからさ。なんもオフの日じゃなくていいだろ。せっかくずっと一緒にいられるのに……」
「……だからダメなんだってば……」
「なんでだよっ?」
二人一緒のオフの日だからダメなんだと、伝わってほしいのに伝わらない……。
「休みの日になんか抱いたら、一回で終わらせる自信ないからさ……」
「は? だから抱きつぶせって言ってんじゃんっ」
「俺は、身体大事にしてって言ってるじゃん」
「あーもー! だからっ! 俺は休みの日だから蓮とずっとベタベタしたいんだよっ! ……蓮を充電したいんだってば……」
最後はまるで甘えるようにそう言うと、俺の胸に顔をうずめてぎゅっと抱きついてくる。
もう本当に勘弁してほしい……。
なんでこんなに可愛いんだろうか。
俺は再び深い息を吐き、秋さんを抱き抱えて立ち上がった。
「蓮……? 抱いてくれるのか……?」
「抱かない」
「…………っ」
傷ついた顔をする秋さんにチュッとキスをして、ベッドを目指す。
「今日は絶対に入れない。抜き合いだけ」
「……はぁ? 無理、そんなんやだっ」
二人でベッドに横になってぎゅっと抱きしめた。
「今日はくっついて抜き合って、ベタベタする。入れなくても気持ちいいし、充電もできるでしょ?」
「やだっ! 無理っ!」
「もー……秋さん、わがまま……」
「だってもう後ろがうずいてんだよっ! 蓮がほしいのっ!」
「だから今日は俺が無茶しそうだから、ダメです」
「分かったもういいっ!」
秋さんは叫ぶと、むくっと起き上がった。
ああ、怒っちゃった……。
でも分かってくれたならいいか、と思ったのが甘かった。
「お前は寝てろっ。俺が自分で入れるっ」
そう言うと秋さんが俺にまたがってくる。
分かってくれてなかった。はぁぁ、とまた深いため息が出た。
俺は秋さんを支えて再び身体を反転させた。
「いいかげんに、言うこと聞いてよ秋さん」
「……っ、蓮のばかやろぉっ」
「はいはい。なんでもいいから、今日は休息日ですっ」
「絶対やだっ」
秋さんと言い合いながら、あれ、と思う。
もしかしてこれ、初めての喧嘩かな?
初めての喧嘩の理由がこれなのかと思ったら、おかしくて笑ってしまった。
「お前なに笑ってんのっ?!」
「はいはい、ごめんなさい」
喧嘩をしてても可愛いなと思いながら、秋さんのうるさい唇を黙らせるようにキスでふさいだ。
キスで誤魔化すなっ、と秋さんはしばらく怒っていたけど、そのうち舌を絡ませて甘えてきた。
「……入れて……?」
「入れない」
「……入れろよ……」
「ダメ」
「…………」
唇を離して秋さんを見る。
悔しそうな顔で俺を見て、秋さんは諦めたように首に腕を回して引き寄せ、俺の唇をふさいだ。
喧嘩を続けるより、ベタベタする方を選んだようだ。
本当に可愛くて愛おしい。
入れないと決まれば、今日はもう秋さんの身体を心配して加減する必要もない。存分にイチャイチャしよう。
抜き合いだけなんて付き合ってから初めてだな、と俺は逆にわくわくした。
「愛してるよ、俺の秋さん」
「……お前、ほんっと……ずるいっ」
秋さんは『俺の秋さん』に弱い。真っ赤な顔でグズグズになるのを俺はもう知っている。
頬を染めて悔しそうに睨みながらキスをねだる秋さんは、もう世界一の可愛さだと思う。
「本当に可愛すぎ……俺の秋さん」
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