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番外編
ペアウォッチ 2
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やっと目的のペアウォッチ屋に入れた。いや、間違えた、時計屋だ。
やばい、もうすぐペアウォッチが買えると思うと顔がにやける。
蓮は友達、蓮は友達。俺は慌てて自分に暗示をかけた。
「じゃあ秋さんは俺の時計選んでね。俺は秋さんの選ぶから」
「お、おう。わかったっ。任せろっ」
さっそく噛んだ。なにやってんだ俺。
バレないように自然にペアウォッチ買うんだろっ。
気を引き締め直してショーケースを眺める。
お、あれカッコイイな。蓮に似合いそう。俺には似合うかな? と想像しようとしてやめた。
蓮に似合いそうな時計を俺も一緒につけるから幸せなんじゃん。じゃあ俺に似合うかどうかはどうでもいいな。
あーやばい。ペアウォッチ最高。こんなに嬉しいと思わなかった。ペアウォッチを選ぶだけでも至福すぎる。
そんなことを考えながらショーケースを眺めていたら、横から強い視線を感じて何気なくそっちを見た。
高校生くらいの男の子が俺をじっと見ている。背が蓮と同じくらい高い。
俺を見てはいるが、ファンの視線とはちょっと違うような気が……。どこか視線があたたかい。
「あの、どこかで見たことがあるような気がして。ジロジロ見てしまってすみません」
ものすごく丁寧に頭を下げて謝られた。
普段話しかけられるのはファンの子ばかりだから、どこかで見たことがある程度の認識の人とふれあうのが久しぶりで逆に嬉しくなった。
「見られるのは慣れてるから謝らなくていいよ」
そう笑いかけるとホッとしたようだった。
「すみません、俺あまりテレビを観ないので。たぶんあなたのこと思い出せません」
「ふはっ。うん、いいよ思い出さなくて」
正直でおもしろい子だな。自分のことを知らない人と話すのって新鮮だ。
メンズコーナーのショーケース前にいるってことは自分用の時計を買いに来たのかな。
「今日はペアウォッチを買いに来たんです。恋人と」
「ペアウォッチ? あ、だったらここはメンズコーナーだから……」
さっき確かあの辺に男女のペアウォッチコーナーがあったよな、と振り返ろうとしたら彼がぽそっと言った。
「これ徹平に似合いそう」
「え?」
メンズの腕時計を見て顔をほころばせている。
いまの名前、どう聞いても男の名前だよな……。
「岳ー。いいのあった? あっちはダメだ。岳っぽくねぇわ」
もう一人背の低い男の子がやってきて、二人は自然に手をつないだ。
「これはどうだ? 徹平」
「おっ、かっけー! いいじゃんっ!」
ペアウォッチの相手は彼か……?
どう見ても手は恋人つなぎだ。すごいな、堂々と自然に……。
思わず感動して目頭が熱くなった。
隠れてペアウォッチを買いに来てる俺たちとは違って、彼らは堂々と買うんだな。すごいな。いいな……。
「えっ、秋人?!」
小さいほうの彼が俺を見て声を上げ、ハッとしたように手で口をふさいだ。
「お前知ってるのか?」
「はっ?! プラ……」
何言ってんだと言うように目を見開き、たぶんPROUDと言いかけた彼は、また手で口をふさいで周りを気にするようにキョロキョロした。
そして二人は黙って見つめ合ったまま固まった。
うん、なんだろう、この目で会話してる感じが微笑ましい。可愛い二人だなと頬がゆるんだ。
見つめ合ったまま大きい彼が首をかしげ、小さい彼が俺に向き直ると頭を下げた。
「すみませんっ。コイツいっつも勉強ばっかでテレビ見ないからっ。ただのガリ勉だから気にしないでくださいっ」
周りに聞かれないように配慮した小さな声で必死に謝る彼が可愛い。
「大丈夫。気が楽で嬉しいくらいだよ。それにもう充分注目されてるから声も気にしなくていいよ」
時計屋の入口にはファンの子が大勢こちらを見てキャーキャー言って写真を撮っている。
「うわっ、ほんとだ……」
「ペアウォッチ買いに来たんだって?」
「あ、はいっ。へへっ」
ちょっとだけ照れくさそうに頬を染めて、でもまたしっかりと手をぎゅっとつなぎ直すのが見えた。
「いいね、ペアウォッチ。二人とも幸せそう」
「はい、すっげぇ幸せです」
「指輪はつけないの?」
あ、思わずよけいなことを聞いてしまった。彼らなら堂々と買って付けちゃう気がして、指輪が無いのが逆に気になった……。
「指輪は結婚するときに買うんで」
「え……結婚……?」
「あ、結婚ってなんだよって思いますよね。俺たち男同士だし」
「あ、いや……びっくりして……」
「大学卒業したら、アメリカ行って結婚するって決めてるんです。あ、まだ高校生なんですけどね、へへ」
アメリカ行って結婚……。
驚きで心臓が高鳴った。すごいっ。俺たちの描いてる夢を、彼らは本当に実現しようとしてるんだ。
すごい勇気と行動力に感服する。
うらやましいな。俺も蓮と一緒にアメリカ行って本当に結婚したい……。
「え……っ」
小さい彼が俺を見てかすかに声をもらした。
「ん?」
なんだ? え、俺まさか口に出しちゃった?
若干慌てたが、そんなことはないよなと思いなおす。
すると大きい彼が怒った顔で彼を見て、小さい彼は叱られた子犬のように眉を下げた。
なんだかよくわからないけど会話無しで通じあってる二人が不思議で見ていて飽きないな。
「秋さんいいの見つかった?」
「あ、蓮。ごめん、この子達と話しててまだ全然見てないや」
蓮が高校生の二人に気づき、つないだ手にも気づいた様子で顔全体に笑顔が広がった。
「わっ、神宮寺蓮もいるっ。すげぇ、あきれんだっ」
小さい彼が蓮と俺を交互に見て嬉しそうにはしゃぐ。
あきれんと呼ぶってことはドラマも観てくれてたのかな、とますます嬉しくなった。
「蓮、この二人、大学卒業したらアメリカ行って結婚するんだって」
「えっ! ……そっか。そっかぁ。すごいね。素敵だね」
「な、ほんっとすっげぇお似合いだしな」
俺たちがそう言うと、二人が見つめ合って破顔した。
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございますっ。すげぇ嬉しいですっ」
へへっと笑って彼に引っ付く小さい彼も、その彼の頭をポンとする大きい彼も、本当になんて微笑ましいんだろう。
手つなぎデートも、堂々と買えるペアウォッチも、アメリカでの結婚も、すごくすごくうらやましい。
でもそれよりも、二人がこれから先もずっと幸せでいてほしい。いまよりももっと幸せになってほしい。そんな気持ちでいっぱいになった。
友達になりたいな。初めて出会った俺たちと同じ仲間に感動で胸が熱い。でもいくら同じでも話せないよな……。チラッと蓮を見ると、同じことを思ってそうな顔をしてた。
「握手してもらえないかな?」
俺が手を差し出してお願いすると、二人は目を見開いて驚いた顔をした。
「それは俺たちのセリフですっ! 握手してくださいっ!」
小さい彼は嬉しそうに目を輝かせ、大きい彼はずっと変わらずあたたかい目を向けてくる。
「ふはっ、うん、じゃあ握手」
蓮と交代で二人と握手をした。
「お幸せにね」
「ありがとうございますっ」
これで終わりかな。すごく名残り惜しいが仕方ない。
でもそのとき小さな彼が俺を呼び止めた。
「あの、俺ん家酒屋やってて。もしよかったら、優遇しますんで利用してください。配達もやってますっ。営業すみません。えへへ」
はにかんで笑う彼から酒屋のショップカードを渡された。裏を見ると彼の携帯番号とメールアドレスがスタンプされている。
彼らとつながった。これっきりじゃなく、もっと近づこうと思えばこれで近づける。
でも本当にどこか不思議な子達だ。まるで俺が友達になりたいと思ってることをわかった上で、これをくれたように思えて仕方ない。
「ありがとう。ぜひ利用させてもらうよ」
「はいっぜひっ」
やばい、もうすぐペアウォッチが買えると思うと顔がにやける。
蓮は友達、蓮は友達。俺は慌てて自分に暗示をかけた。
「じゃあ秋さんは俺の時計選んでね。俺は秋さんの選ぶから」
「お、おう。わかったっ。任せろっ」
さっそく噛んだ。なにやってんだ俺。
バレないように自然にペアウォッチ買うんだろっ。
気を引き締め直してショーケースを眺める。
お、あれカッコイイな。蓮に似合いそう。俺には似合うかな? と想像しようとしてやめた。
蓮に似合いそうな時計を俺も一緒につけるから幸せなんじゃん。じゃあ俺に似合うかどうかはどうでもいいな。
あーやばい。ペアウォッチ最高。こんなに嬉しいと思わなかった。ペアウォッチを選ぶだけでも至福すぎる。
そんなことを考えながらショーケースを眺めていたら、横から強い視線を感じて何気なくそっちを見た。
高校生くらいの男の子が俺をじっと見ている。背が蓮と同じくらい高い。
俺を見てはいるが、ファンの視線とはちょっと違うような気が……。どこか視線があたたかい。
「あの、どこかで見たことがあるような気がして。ジロジロ見てしまってすみません」
ものすごく丁寧に頭を下げて謝られた。
普段話しかけられるのはファンの子ばかりだから、どこかで見たことがある程度の認識の人とふれあうのが久しぶりで逆に嬉しくなった。
「見られるのは慣れてるから謝らなくていいよ」
そう笑いかけるとホッとしたようだった。
「すみません、俺あまりテレビを観ないので。たぶんあなたのこと思い出せません」
「ふはっ。うん、いいよ思い出さなくて」
正直でおもしろい子だな。自分のことを知らない人と話すのって新鮮だ。
メンズコーナーのショーケース前にいるってことは自分用の時計を買いに来たのかな。
「今日はペアウォッチを買いに来たんです。恋人と」
「ペアウォッチ? あ、だったらここはメンズコーナーだから……」
さっき確かあの辺に男女のペアウォッチコーナーがあったよな、と振り返ろうとしたら彼がぽそっと言った。
「これ徹平に似合いそう」
「え?」
メンズの腕時計を見て顔をほころばせている。
いまの名前、どう聞いても男の名前だよな……。
「岳ー。いいのあった? あっちはダメだ。岳っぽくねぇわ」
もう一人背の低い男の子がやってきて、二人は自然に手をつないだ。
「これはどうだ? 徹平」
「おっ、かっけー! いいじゃんっ!」
ペアウォッチの相手は彼か……?
どう見ても手は恋人つなぎだ。すごいな、堂々と自然に……。
思わず感動して目頭が熱くなった。
隠れてペアウォッチを買いに来てる俺たちとは違って、彼らは堂々と買うんだな。すごいな。いいな……。
「えっ、秋人?!」
小さいほうの彼が俺を見て声を上げ、ハッとしたように手で口をふさいだ。
「お前知ってるのか?」
「はっ?! プラ……」
何言ってんだと言うように目を見開き、たぶんPROUDと言いかけた彼は、また手で口をふさいで周りを気にするようにキョロキョロした。
そして二人は黙って見つめ合ったまま固まった。
うん、なんだろう、この目で会話してる感じが微笑ましい。可愛い二人だなと頬がゆるんだ。
見つめ合ったまま大きい彼が首をかしげ、小さい彼が俺に向き直ると頭を下げた。
「すみませんっ。コイツいっつも勉強ばっかでテレビ見ないからっ。ただのガリ勉だから気にしないでくださいっ」
周りに聞かれないように配慮した小さな声で必死に謝る彼が可愛い。
「大丈夫。気が楽で嬉しいくらいだよ。それにもう充分注目されてるから声も気にしなくていいよ」
時計屋の入口にはファンの子が大勢こちらを見てキャーキャー言って写真を撮っている。
「うわっ、ほんとだ……」
「ペアウォッチ買いに来たんだって?」
「あ、はいっ。へへっ」
ちょっとだけ照れくさそうに頬を染めて、でもまたしっかりと手をぎゅっとつなぎ直すのが見えた。
「いいね、ペアウォッチ。二人とも幸せそう」
「はい、すっげぇ幸せです」
「指輪はつけないの?」
あ、思わずよけいなことを聞いてしまった。彼らなら堂々と買って付けちゃう気がして、指輪が無いのが逆に気になった……。
「指輪は結婚するときに買うんで」
「え……結婚……?」
「あ、結婚ってなんだよって思いますよね。俺たち男同士だし」
「あ、いや……びっくりして……」
「大学卒業したら、アメリカ行って結婚するって決めてるんです。あ、まだ高校生なんですけどね、へへ」
アメリカ行って結婚……。
驚きで心臓が高鳴った。すごいっ。俺たちの描いてる夢を、彼らは本当に実現しようとしてるんだ。
すごい勇気と行動力に感服する。
うらやましいな。俺も蓮と一緒にアメリカ行って本当に結婚したい……。
「え……っ」
小さい彼が俺を見てかすかに声をもらした。
「ん?」
なんだ? え、俺まさか口に出しちゃった?
若干慌てたが、そんなことはないよなと思いなおす。
すると大きい彼が怒った顔で彼を見て、小さい彼は叱られた子犬のように眉を下げた。
なんだかよくわからないけど会話無しで通じあってる二人が不思議で見ていて飽きないな。
「秋さんいいの見つかった?」
「あ、蓮。ごめん、この子達と話しててまだ全然見てないや」
蓮が高校生の二人に気づき、つないだ手にも気づいた様子で顔全体に笑顔が広がった。
「わっ、神宮寺蓮もいるっ。すげぇ、あきれんだっ」
小さい彼が蓮と俺を交互に見て嬉しそうにはしゃぐ。
あきれんと呼ぶってことはドラマも観てくれてたのかな、とますます嬉しくなった。
「蓮、この二人、大学卒業したらアメリカ行って結婚するんだって」
「えっ! ……そっか。そっかぁ。すごいね。素敵だね」
「な、ほんっとすっげぇお似合いだしな」
俺たちがそう言うと、二人が見つめ合って破顔した。
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございますっ。すげぇ嬉しいですっ」
へへっと笑って彼に引っ付く小さい彼も、その彼の頭をポンとする大きい彼も、本当になんて微笑ましいんだろう。
手つなぎデートも、堂々と買えるペアウォッチも、アメリカでの結婚も、すごくすごくうらやましい。
でもそれよりも、二人がこれから先もずっと幸せでいてほしい。いまよりももっと幸せになってほしい。そんな気持ちでいっぱいになった。
友達になりたいな。初めて出会った俺たちと同じ仲間に感動で胸が熱い。でもいくら同じでも話せないよな……。チラッと蓮を見ると、同じことを思ってそうな顔をしてた。
「握手してもらえないかな?」
俺が手を差し出してお願いすると、二人は目を見開いて驚いた顔をした。
「それは俺たちのセリフですっ! 握手してくださいっ!」
小さい彼は嬉しそうに目を輝かせ、大きい彼はずっと変わらずあたたかい目を向けてくる。
「ふはっ、うん、じゃあ握手」
蓮と交代で二人と握手をした。
「お幸せにね」
「ありがとうございますっ」
これで終わりかな。すごく名残り惜しいが仕方ない。
でもそのとき小さな彼が俺を呼び止めた。
「あの、俺ん家酒屋やってて。もしよかったら、優遇しますんで利用してください。配達もやってますっ。営業すみません。えへへ」
はにかんで笑う彼から酒屋のショップカードを渡された。裏を見ると彼の携帯番号とメールアドレスがスタンプされている。
彼らとつながった。これっきりじゃなく、もっと近づこうと思えばこれで近づける。
でも本当にどこか不思議な子達だ。まるで俺が友達になりたいと思ってることをわかった上で、これをくれたように思えて仕方ない。
「ありがとう。ぜひ利用させてもらうよ」
「はいっぜひっ」
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