ふれていたい、永遠に

たっこ

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番外編

念願の黒スーツ✦side秋人✦3 ※

「秋さん……っ」

 ズンッと一気に奥まで入ってきた。
 
「んあぁぁっ!! ……っは……」
 
 瞬間、俺はビュッと白い液を吐き出し意識が軽く飛んだ。
 
「ぅ……秋さん。え、秋さん?」 
「ん……っ……」
「大丈夫?」

 心配性の蓮が戻ってくる。野獣の蓮が消えていく。
 どっちも大好きな俺の蓮。でも今日は野獣がいい。
 戻ってこいよ、野獣。
 重たい腕を持ち上げる。蓮の首に回し引き寄せて深いキスをした。舌を吸い上げ絡めて唇を離すと糸が引いて光る。

「……秋さ……」
「続けろ……」
「でももう少し……」
「おれを……めちゃくちゃにして……れん……」

 俺の言葉で、蓮の瞳に燃えるような熱が戻ってくる。
 黒スーツの蓮がその瞳で俺を射抜く。
 電流が爪先から背筋を通って流れ、ゾクゾクと身体が震えた。

「奥にちょうだい……」
 
 俺の中で蓮のものがドクンと脈打ち膨れ上がる。

「秋さん……っ、俺の秋さんっ、愛してる……っ」
「んあぁ……っっ!」 

 一度引き抜き奥まで突き上げられて、目の前に星がチカチカ飛んだ。
 いつも優しく俺を抱く蓮じゃない。激しく何度も奥を突いてくる。

「はあぁっ、あぁ……っ、れん……っ、アッ」
「秋さん、もっと奥、いい?」
「は……あぁっ、もっと……って、んんっあっ」

 これ以上どうやって、と聞きたいのに声にならない。
 もうどうにでもしてくれ、野獣。そういう意味を込めて首をたてに振る。
 すると蓮の口角が上がった。それを見ただけで俺の身体はゾクゾクと震えた。
 蓮は俺の片足をグイッと持ち上げ肩に乗せると、ゆっくり腰を引いてまた一気に最奥を突く。

「ああぁあっっ!!」

 執拗に何度も気が狂うほどそれを繰り返される。
  
「秋さん、奥、気持ち……いい?」
「んっ、イイ……ッ、ああぁ……っ!」
「俺も……いいっ」

 奥を突かれるたびに全身にビリビリ快感が走り、俺はぐずぐずにとろけて腰が砕けた。
 黒スーツで興奮してるからなのか、蓮が野獣だからか、バカみたいに気持ちがよくて頭が変になりそうだった。
 あーやばい。黒スーツ最高……。
 
「ああぁっ! れんっ、イイ……ッ、イイッ、はぁ……っ、やべぇっ、んん……っ」
「愛してるっ、俺の秋さんっ」
「あぁあっ、あっ、まってうそっ、んんっ! ああぁっっ!!」

 一気に絶頂がやってきて俺は果てた。
 でも蓮はそれに気づかず、夢中で腰を振り続けてる。

「秋さん、あんまり締めつけ……ないで……っ」

 イッたあとだからだよっ。
 あまりに可愛い野獣に、身体はキツイのに笑いそうになった。 

「んぁっ、れんっ、ま、んんっっ! あっ」

 もうイッたんだと言いたいのに、激しくて言葉にならない。

「んんっ、あっ、はぁっ」 
「も……俺もたない……っ」

 蓮はそう言うと、ふいに前にふれてきた。
 亀頭をこすって刺激する。

「は、なにっ、ああぁっ!」

 だから俺はもうイッたんだってっ。
 
「俺もうイク……だから秋さんも」
「むりっ、も、イッ、ああっ!」
 
 何度も最奥を突かれ、亀頭をこすられ、なにかわからないものが身体の奥からせり上がってくる。

「まてまてまてっ、あっ、アッ、なにっ、れんっ、まてっ、ひ……ッッ」
「うぁっ、くぅ……ッッ!」

 蓮のものがビクビクと脈打ち俺の中に放たれた瞬間、全身が痙攣して俺のものからプシャーッとなにかが吹き出した。

「あぁああぁッッ!! …………んっ、……ぁ……」

 痙攣が治まらない。頭が真っ白だ。

「あ、秋さん、大丈夫……?」

 蓮の手が俺の頬に優しくふれる。

「……ん……っ……」

 やべぇ、なんだいまの。バカくそ気持ちよかった……。
 マジか。俺、まさか気持ちよすぎて漏らした……?

「ご……ごめん、れん……俺……」
「秋さん、もしかしてこれ、潮かな」
「……は、……潮?」 
 
 潮吹きって男もなるのか?

「うん、潮だよこれ。秋さんに潮吹かせちゃった。黒スーツすごいね」

 俺がイッたことにも気づかず腰を振り続けたお前のせいだけどな。まったく気づいていない蓮がクソ可愛くて思わず笑ってしまった。

「はぁ……やべぇ、すげぇよかった……」
「うん、俺も。でも……」
「ん、でも?」
「すごいことになっちゃった。黒スーツ……」

 蓮がスーツを見下ろしてつぶやく。
 おろしたてのスーツが、俺のものをいろいろ浴びて見るも無惨な有様だった。

「ははっ。ウケるっ。お勤めご苦労さん黒スーツ」

 俺が黒スーツを撫でてねぎらいの言葉をかけると、蓮も笑いだす。
 でもすぐに笑うのをやめてかすかに顔をゆがめた。

「蓮、どした?」

 と聞いてから気がついた。
 俺の中の蓮がまた大きくなってきた。

「ふはっ。可愛い」
「あ……笑わないで……気持ちいから」

 ぶるっと震えて蓮が言うから俺は吹き出した。
 
「それもっと笑っちゃうだろっ」

 クイッとネクタイを引っ張ってチュッと唇にキスをする。

「もう一回、しよっか」

 蓮が桜色に頬を染めて中でドクンと脈打った。どうやら同意らしい。

「でも、ちょっとだけ休ませて」
「……うん、待ってる」

 最近の蓮はあまり遠慮がない。前なら絶対に「秋さん無理しないで」とか言ってただろうな、と想像しておかしくなった。
 それはそれで可愛いけど、待ってる蓮も可愛い。うん、どっちも可愛いな。
 休んでる間に、俺は蓮のネクタイを抜き取ってジャケットのボタンを外す。

「え、スーツもういいの?」
「辛いもの食べたあとは甘いもの食べたくなるだろ?」
「え?」
「甘い蓮にも抱かれてぇの」
「あ、秋さん、あんまり可愛いこと言わないで……」

 さらに頬を赤くしてバキバキに勃起してる蓮のほうが可愛いけどな、と俺は笑った。



「あ、これウォッシャブルだよ秋さんっ。よかったっ」

 結局三回戦まで抱かれてぐったりな俺を、蓮は抱き抱えて風呂に入れソファに寝かせた。
 汚れたシーツを洗濯機に入れたあと、スーツの洗濯表示を確認した蓮が嬉しそうに声を上げる。
 
「……おお、じゃあもう、いつ黒スーツで抱かれても大丈夫だな」
「え……」

 汚れたスーツを手に、蓮は頬を染めて固まった。本当に可愛いな、俺の蓮。
 洗濯を回したあと、なにかデリバリーでも頼もうかとスマホで宅配サービスを見ていたら、榊さんから着信がきた。
 蓮と顔を見合わせて恐る恐る電話に出る。

「……はい?」

 オフに電話が来るなんて嫌な予感しかなくて、思わず疑問形で出てしまった。

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