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第2話:崩れ落ちる世界、紅い雨
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リカルドはスマートフォンに出た。
「……もしもし」
「リックか? 今、忙しいか?」
「ロニーか。……いや、別に。どうした?」
「ちょっとドライブに行かないか?」
「無理だ。ルーシーと一緒にいなきゃいけない」
「娘さんは起きてるのか? 寝てるなら、少しの間だけ出かけても問題ないだろ。すぐ済むからさ」
「……行けない」
「おいおい。お前だって、たまには自分の時間が必要だろ? 行こうぜ」
リカルドは溜息をつき、ルーシーの部屋のドアまで行った。彼女は穏やかな寝息を立てて、安らかに眠っていた。彼は数秒間、考え込むようにそこに立ち尽くした。
「……わかった。行くよ」
「よし、そう来なくっちゃ! 新しくできたカジノに行ってみないか?」
「カジノ……?」
**【ロニーの家】**
リカルドは友人の家の前で車を止めた。ロニーは楽しそうに車に乗り込み、シートベルトを締めた。
「そのカジノはどこにあるんだ?」とリカルドが尋ねる。
「リラックスしろよ。道は知ってる。ただ進んでくれ」
車は街の明かりの中を進んでいった。
「で、リック。まだあんな隔離されたジャングルに住んでるのか?」
「ジャングルじゃない、森だ。ああ、まだあそこに住んでる」
「勘弁してくれよ! あんな場所、電波があるのが不思議なくらいだぜ。一生あそこにいるつもりか?」
「そのつもりだ。俺はあそこを気に入ってる。……ルーシーもな」
「でも、あの子には良くないだろ? あんなに何もない場所で育ったら、臆病な子になっちまうぜ。……そこを曲がってくれ」
リカルドは考え込みながらハンドルを切った。
「わかってる……。あの子に普通の生活をさせてやりたいんだ。余計な心配をせずに済むようなな」
ロニーは数秒間、沈黙した。
「……そうだよな。悪かったよ」
街の景色が静かに流れる中、残りの道のりは沈黙が続いた。
**【カジノ】**
二人は車を降りてカジノに入った。スロットマシンの音と、ギャンブラーたちのざわめきが空間を満たしていた。
「言っておくが、俺は飲まないぞ」とリカルド。
「わかってるって。お前を一人にしないように、俺も飲まないよ」
賭けに勝ったり負けたりしながら、二人は昔のように楽しんだ。ロニーは高笑いし、リカルドも少し心が軽くなったようだった。
しかし、その空気はフロアの反対側で起きた騒動によって切り裂かれた。
男たちのグループが一人の男と激しく言い争い、すぐに殴り合いに発展した。客の中には立ち止まって見物する者もいたが、誰も関わろうとはしなかった。数分後、カジノの警備員が介入し、男を別の階へと連行していった。
空気は元に戻ったが……リカルドはもう落ち着かなかった。
「なあ、ロニー……俺はもう帰るよ」
「あ? もう行くのか? さっきの揉め事のせいか?」
「それだけじゃない……ルーシーが心配なんだ」
ロニーは溜息をつき、肩をすくめた。
「わかったよ。行けよ。俺はもう少し残る」
「今日はありがとな」
「気にするな! 次はもっと楽しくやろうぜ!」
リカルドは軽く微笑んでカジノを出た。だが、胸の奥には奇妙な違和感があった。
何かが、おかしい。
**【ルーシー】**
雨の音がルーシーを呼び覚ました。
まだ眠気眼のまま、彼女は立ち上がり、父の部屋へと歩いた。
ドアを開けると、そこは空っぽだった。不思議に思ったその時、外で車が近づく音が聞こえ、急ブレーキの音が響いた。
突然、玄関のドアが乱暴に開け放たれた。
リカルドが急いで入ってきて、力任せにドアの鍵を閉めた。彼は肩で息をし、目を見開いていた。ルーシーの背筋に冷たいものが走った。
「ルーシー!……来い!」
リカルドは切迫した声で呼び、彼女をひったくるように抱き上げた。
その時、彼女は気づいた。父のシャツに伝わる、湿った熱。
よく見ると、赤い生地の上に黒ずんだシミが広がっていた。
血だ。
彼女の心臓が跳ね上がった。
外ではさらに二台の車が止まり、雨音に混じって不気味な音が響く。父の顔に浮かんだ恐怖が、これがただの事故ではないことを物語っていた。
リカルドは寝室へ駆け込み、ドアを閉めて屋根裏への梯子を下ろした。
「ルーシー、パパの言うことを聞くんだ……」と、彼は息を切らしながら早口で言った。「上へ行って、静かにしてるんだ。いいか? 絶対に音を立てるな。大丈夫だから、約束だ……」
ルーシーの目に涙が溜まったが、彼女は何も言わずに頷いた。
「大丈夫だ!……愛してるよ、ルーシー……」
リカルドは慎重に彼女を押し上げた。彼女が上に行くとすぐに、彼は音を立てないよう、しかししっかりと蓋を閉めた。
屋根裏の暗闇は恐ろしく、埃の匂いが過去の記憶を呼び起こす。ルーシーは隅で丸まり、自分の膝を抱きしめた。呼吸は乱れ、体は震えていた。
辺りを見回すと、一筋の光が見えた。彼女は這うようにしてそこへ近づき、木の板にある小さな隙間から下を覗き込んだ。
その光景に、彼女の胃はひっくり返りそうになった。
階下では、男たちの足音が家の中に侵入していた。リカルドは部屋を出ようとしたが、ドアが暴力的に蹴破られた。男の一人がリカルドの腹に強烈な蹴りを入れ、彼を床に叩きつけた。
「見つけたぞ!」と侵入者が叫んだ。
他の男たちも入り込み、リカルドを取り囲んだ。
「何が望みだ……!?」とリカルドが立ち上がろうとする。
「鞄だ! どこにある!」
リカルドは息を整えようともがいた。
「……知らない、何のことだ……」
「とぼけるんじゃねえ!」
男が踏み込み、リカルドは殴り飛ばされた。
屋根裏で、ルーシーは絶望を堪えるために、自分の手を力一杯噛み締めた。
別の男が部屋に入ってきた。背が高く、顔に傷のある男。リーダーだ。
「鞄の場所は吐いたか?」と、彼は退屈そうに尋ねた。
リカルドは生唾を飲み込んだ。
「……何も持ってない」
男は溜息をつき、辺りを見回すと、棚の上の写真立てを手に取った。
「娘か?」と写真を眺める。「可愛いな。まさか、こいつが鞄を持って逃げたのか?」
「違う! 娘はここにはいない!」
「誰が証明できる?」
リカルドの鼓動が速まる。
「あの子は……母親のところにいるんだ……」
傷のある男はリカルドの目をじっと見つめた。
「……全部探せ」
命令に従い、手下たちが家中を荒らし始めた。だが、何も見つからない。
リーダーは忍耐を切らした。
「最後のチャンスだ。鞄はどこだ!」
「言ったはずだ! そんな鞄、俺は知らない!」
次の瞬間、傷のある男はリカルドの腕を掴み、残酷な速さで力任せにへし折った。
リカルドは悶絶し、床の上で激しい悲鳴を上げた。
屋根裏で、ルーシーは震えていた。涙が頬を伝い、噛み締めた手からは血が流れていた。だが、胸の痛みはそれ以上だった。
「これで記憶は戻ったか?」とリーダーが尋ねるが、リカルドは答えられない。
男は躊躇なくリボルバーを抜き、倒れた男の膝を撃ち抜いた。
ルーシーは、自分自身が撃たれたかのように強く目を閉じた。
「家に火をつけろ」とリーダーが命じた。
リカルドは目を見開き、戦慄した。
「何だと!? やめてくれ、頼む!!」
「黙れ。時間は十分与えたはずだ」
男は銃を構え、リカルドの胸に銃口を向けた。
屋根裏のルーシーは、呼吸もままならなかった。
時間は凍りついたように、一秒一秒が長く感じられた。
リカルドは目を閉じ、運命を受け入れた。
(……ここまでか。さよなら、ルーシー。愛してる……)
それが、彼の最期の思考だった。
激しい雷鳴と共に、一発の銃声が響いた。
ルーシーが衝撃で身を震わせると、二発目の銃声が雷鳴と共に続き、彼女は意識せずに床に頭を打ち付けた。
階下の男たちは気づく様子もなく、放火の準備を始めた。
「全員、出るぞ!」リーダーはルーシーの写真を手に取った。
「このガキを探せ。後で誰かを寄越して、灰の中から鞄を探させる……」
車は雨の中に消えていった。
一人屋根裏に取り残されたルーシーは、煙の匂いが強くなるのを感じていた。胸が焼けつくように苦しく、視界が霞む。
立ち上がろうとしたが、熱がすでに家の構造を蝕んでいた。
屋根裏の床が崩れ落ちた。
彼女は瓦礫と共に下の階へと投げ出された。破片が彼女の肌を切り裂く。
そばには開いた箱があり、中身が散らばっていた。「ルーシー」と刺繍された布、古い写真。
だが、そんなことはどうでもよかった。
彼女の目は、リカルドの遺体を見つけた。
立ち上がる力もなく、息の詰まるような熱気の中、彼女は父のもとへ這い寄った。
冷たくなっていく彼に触れようとして、涙が静かに溢れ落ちる。
これほど自分が無力だと感じたことはなかった。
これほど自分が無力だと感じたことはなかった。
父は行ってしまった……。
……そして彼女は、最後の一言さえ伝えることができなかった。
父の遺体に縋り付いたまま、ルーシーは炎に包まれ、意識を失った。
「……もしもし」
「リックか? 今、忙しいか?」
「ロニーか。……いや、別に。どうした?」
「ちょっとドライブに行かないか?」
「無理だ。ルーシーと一緒にいなきゃいけない」
「娘さんは起きてるのか? 寝てるなら、少しの間だけ出かけても問題ないだろ。すぐ済むからさ」
「……行けない」
「おいおい。お前だって、たまには自分の時間が必要だろ? 行こうぜ」
リカルドは溜息をつき、ルーシーの部屋のドアまで行った。彼女は穏やかな寝息を立てて、安らかに眠っていた。彼は数秒間、考え込むようにそこに立ち尽くした。
「……わかった。行くよ」
「よし、そう来なくっちゃ! 新しくできたカジノに行ってみないか?」
「カジノ……?」
**【ロニーの家】**
リカルドは友人の家の前で車を止めた。ロニーは楽しそうに車に乗り込み、シートベルトを締めた。
「そのカジノはどこにあるんだ?」とリカルドが尋ねる。
「リラックスしろよ。道は知ってる。ただ進んでくれ」
車は街の明かりの中を進んでいった。
「で、リック。まだあんな隔離されたジャングルに住んでるのか?」
「ジャングルじゃない、森だ。ああ、まだあそこに住んでる」
「勘弁してくれよ! あんな場所、電波があるのが不思議なくらいだぜ。一生あそこにいるつもりか?」
「そのつもりだ。俺はあそこを気に入ってる。……ルーシーもな」
「でも、あの子には良くないだろ? あんなに何もない場所で育ったら、臆病な子になっちまうぜ。……そこを曲がってくれ」
リカルドは考え込みながらハンドルを切った。
「わかってる……。あの子に普通の生活をさせてやりたいんだ。余計な心配をせずに済むようなな」
ロニーは数秒間、沈黙した。
「……そうだよな。悪かったよ」
街の景色が静かに流れる中、残りの道のりは沈黙が続いた。
**【カジノ】**
二人は車を降りてカジノに入った。スロットマシンの音と、ギャンブラーたちのざわめきが空間を満たしていた。
「言っておくが、俺は飲まないぞ」とリカルド。
「わかってるって。お前を一人にしないように、俺も飲まないよ」
賭けに勝ったり負けたりしながら、二人は昔のように楽しんだ。ロニーは高笑いし、リカルドも少し心が軽くなったようだった。
しかし、その空気はフロアの反対側で起きた騒動によって切り裂かれた。
男たちのグループが一人の男と激しく言い争い、すぐに殴り合いに発展した。客の中には立ち止まって見物する者もいたが、誰も関わろうとはしなかった。数分後、カジノの警備員が介入し、男を別の階へと連行していった。
空気は元に戻ったが……リカルドはもう落ち着かなかった。
「なあ、ロニー……俺はもう帰るよ」
「あ? もう行くのか? さっきの揉め事のせいか?」
「それだけじゃない……ルーシーが心配なんだ」
ロニーは溜息をつき、肩をすくめた。
「わかったよ。行けよ。俺はもう少し残る」
「今日はありがとな」
「気にするな! 次はもっと楽しくやろうぜ!」
リカルドは軽く微笑んでカジノを出た。だが、胸の奥には奇妙な違和感があった。
何かが、おかしい。
**【ルーシー】**
雨の音がルーシーを呼び覚ました。
まだ眠気眼のまま、彼女は立ち上がり、父の部屋へと歩いた。
ドアを開けると、そこは空っぽだった。不思議に思ったその時、外で車が近づく音が聞こえ、急ブレーキの音が響いた。
突然、玄関のドアが乱暴に開け放たれた。
リカルドが急いで入ってきて、力任せにドアの鍵を閉めた。彼は肩で息をし、目を見開いていた。ルーシーの背筋に冷たいものが走った。
「ルーシー!……来い!」
リカルドは切迫した声で呼び、彼女をひったくるように抱き上げた。
その時、彼女は気づいた。父のシャツに伝わる、湿った熱。
よく見ると、赤い生地の上に黒ずんだシミが広がっていた。
血だ。
彼女の心臓が跳ね上がった。
外ではさらに二台の車が止まり、雨音に混じって不気味な音が響く。父の顔に浮かんだ恐怖が、これがただの事故ではないことを物語っていた。
リカルドは寝室へ駆け込み、ドアを閉めて屋根裏への梯子を下ろした。
「ルーシー、パパの言うことを聞くんだ……」と、彼は息を切らしながら早口で言った。「上へ行って、静かにしてるんだ。いいか? 絶対に音を立てるな。大丈夫だから、約束だ……」
ルーシーの目に涙が溜まったが、彼女は何も言わずに頷いた。
「大丈夫だ!……愛してるよ、ルーシー……」
リカルドは慎重に彼女を押し上げた。彼女が上に行くとすぐに、彼は音を立てないよう、しかししっかりと蓋を閉めた。
屋根裏の暗闇は恐ろしく、埃の匂いが過去の記憶を呼び起こす。ルーシーは隅で丸まり、自分の膝を抱きしめた。呼吸は乱れ、体は震えていた。
辺りを見回すと、一筋の光が見えた。彼女は這うようにしてそこへ近づき、木の板にある小さな隙間から下を覗き込んだ。
その光景に、彼女の胃はひっくり返りそうになった。
階下では、男たちの足音が家の中に侵入していた。リカルドは部屋を出ようとしたが、ドアが暴力的に蹴破られた。男の一人がリカルドの腹に強烈な蹴りを入れ、彼を床に叩きつけた。
「見つけたぞ!」と侵入者が叫んだ。
他の男たちも入り込み、リカルドを取り囲んだ。
「何が望みだ……!?」とリカルドが立ち上がろうとする。
「鞄だ! どこにある!」
リカルドは息を整えようともがいた。
「……知らない、何のことだ……」
「とぼけるんじゃねえ!」
男が踏み込み、リカルドは殴り飛ばされた。
屋根裏で、ルーシーは絶望を堪えるために、自分の手を力一杯噛み締めた。
別の男が部屋に入ってきた。背が高く、顔に傷のある男。リーダーだ。
「鞄の場所は吐いたか?」と、彼は退屈そうに尋ねた。
リカルドは生唾を飲み込んだ。
「……何も持ってない」
男は溜息をつき、辺りを見回すと、棚の上の写真立てを手に取った。
「娘か?」と写真を眺める。「可愛いな。まさか、こいつが鞄を持って逃げたのか?」
「違う! 娘はここにはいない!」
「誰が証明できる?」
リカルドの鼓動が速まる。
「あの子は……母親のところにいるんだ……」
傷のある男はリカルドの目をじっと見つめた。
「……全部探せ」
命令に従い、手下たちが家中を荒らし始めた。だが、何も見つからない。
リーダーは忍耐を切らした。
「最後のチャンスだ。鞄はどこだ!」
「言ったはずだ! そんな鞄、俺は知らない!」
次の瞬間、傷のある男はリカルドの腕を掴み、残酷な速さで力任せにへし折った。
リカルドは悶絶し、床の上で激しい悲鳴を上げた。
屋根裏で、ルーシーは震えていた。涙が頬を伝い、噛み締めた手からは血が流れていた。だが、胸の痛みはそれ以上だった。
「これで記憶は戻ったか?」とリーダーが尋ねるが、リカルドは答えられない。
男は躊躇なくリボルバーを抜き、倒れた男の膝を撃ち抜いた。
ルーシーは、自分自身が撃たれたかのように強く目を閉じた。
「家に火をつけろ」とリーダーが命じた。
リカルドは目を見開き、戦慄した。
「何だと!? やめてくれ、頼む!!」
「黙れ。時間は十分与えたはずだ」
男は銃を構え、リカルドの胸に銃口を向けた。
屋根裏のルーシーは、呼吸もままならなかった。
時間は凍りついたように、一秒一秒が長く感じられた。
リカルドは目を閉じ、運命を受け入れた。
(……ここまでか。さよなら、ルーシー。愛してる……)
それが、彼の最期の思考だった。
激しい雷鳴と共に、一発の銃声が響いた。
ルーシーが衝撃で身を震わせると、二発目の銃声が雷鳴と共に続き、彼女は意識せずに床に頭を打ち付けた。
階下の男たちは気づく様子もなく、放火の準備を始めた。
「全員、出るぞ!」リーダーはルーシーの写真を手に取った。
「このガキを探せ。後で誰かを寄越して、灰の中から鞄を探させる……」
車は雨の中に消えていった。
一人屋根裏に取り残されたルーシーは、煙の匂いが強くなるのを感じていた。胸が焼けつくように苦しく、視界が霞む。
立ち上がろうとしたが、熱がすでに家の構造を蝕んでいた。
屋根裏の床が崩れ落ちた。
彼女は瓦礫と共に下の階へと投げ出された。破片が彼女の肌を切り裂く。
そばには開いた箱があり、中身が散らばっていた。「ルーシー」と刺繍された布、古い写真。
だが、そんなことはどうでもよかった。
彼女の目は、リカルドの遺体を見つけた。
立ち上がる力もなく、息の詰まるような熱気の中、彼女は父のもとへ這い寄った。
冷たくなっていく彼に触れようとして、涙が静かに溢れ落ちる。
これほど自分が無力だと感じたことはなかった。
これほど自分が無力だと感じたことはなかった。
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