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第三章 上級編開始
第410話 OLサツキの上級編、フレイのダンジョン一階のバトル
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ユラは相変わらずサツキの肩をがっちりと掴んだまま歩いている。自然、身体がユラと密着し、歩きにくいことこの上ないが、後衛の二人が何も言わないところを見ると、恐らく男女がいちゃついている様には見えず、むしろ絡まれている程度にしか見えないのかもしれなかった。
いつもならあれこれすぐに言ってくるウルスラが何も言わないのは、先程のユラとの喧嘩の所為かもしれない。
「なあサツキ、聞いてるだろ。教えろよ。あれは俺の為に怒ってたんだろ?」
「別に、ユラの為って訳じゃ」
「嘘つけ」
「嘘じゃないよ」
「素直じゃねえなあ」
そして絡み方はそこそこしつこいやつだ。さすが、狙った相手を追いかけて追い詰めて逃がさないがモットーな人だ、と思った。どうでもいい筈のサツキにも見せるこの絡み。いや、サツキはどうでもいいよりは、からかって遊ぶ対象なのかもしれない。
もうここのところずっと毎日からかわれては笑われているから、これはあながち間違っていない様に思えた。
早くリアムの姿に戻らないかな。サツキは切実に願った。リアムの時の姿の方が、ユラの絡みが若干少なくなる気がするから。
すると、ユラがまた突然唱えた。
「バリアーラ!」
サアア、と白い粒子がパーティーを覆う。サツキは即座に杖を構えると、通路の先に立ちはだかる炎を見た。ファイヤーゴーストが二体だ。
「サツキ、アイス二発で仕留めろ」
「うん、分かった! でも動きにくいからそろそろ離れてよ」
すると、ユラはあっさりと断った。
「お前が突っ走らねえ様にしてやってんだよ。それにくっついてると魔石の効果も得られるだろうし」
「じゃあユラが石を持ってたらよかったのに」
「お前からくっついてくれるならそれでもいいぞ」
「……アイス!」
サツキが唱えた呪文は、ファイヤーゴースト一体を凍り付かせた。
「ほら、もう一回いけ」
「アイス!!」
ビシッ! と二体目のファイヤーゴーストが凍り付くと、ユラが後ろの二人を振り返ったのでサツキもつられて振り返る。
「え?」
ウルスラがパッと手を振り解いた、気がした。アールは名残惜しそうに苦笑いしている。え? え? もしかして手を繋いでた?
はっ! として隣のユラを見上げたが、相変わらずのポーカーフェイスで感情は読み取れなかった。もしかしたら、見てなかったのかもしれない。ほら、よく目を擦ったりしてたし、近視なのかもだし。
「アール! ウルスラ! とどめ刺してくれ! 凍ってるやつなら切れる!」
「了解!」
二人はそう言うと、剣を構え猛ダッシュでサツキとユラの横を走り抜け、アールは跳躍し上から、ウルスラは思い切り踏み込んだかと思うと横に一刀両断した。おお! さすが!
ファイヤーゴーストは二体とも、キラキラと先程と同様ダイヤモンドダストの様に散った。
「ユラ、私のスラッシュハンマーでも出来たよ」
「魔力温存だ」
「あ、そういうことか」
ユラの指示はちゃんと意味があるのだ。アールとウルスラが即座に反応したということは、これはサツキだけがまだよく戦いというものを理解していないだけなのだろう。
サツキが考え込んでいると。
「悪い、まだ慣れてないもんな。お前にはちゃんと説明しないとだったな」
と、ユラが微笑んだ。
いつもならあれこれすぐに言ってくるウルスラが何も言わないのは、先程のユラとの喧嘩の所為かもしれない。
「なあサツキ、聞いてるだろ。教えろよ。あれは俺の為に怒ってたんだろ?」
「別に、ユラの為って訳じゃ」
「嘘つけ」
「嘘じゃないよ」
「素直じゃねえなあ」
そして絡み方はそこそこしつこいやつだ。さすが、狙った相手を追いかけて追い詰めて逃がさないがモットーな人だ、と思った。どうでもいい筈のサツキにも見せるこの絡み。いや、サツキはどうでもいいよりは、からかって遊ぶ対象なのかもしれない。
もうここのところずっと毎日からかわれては笑われているから、これはあながち間違っていない様に思えた。
早くリアムの姿に戻らないかな。サツキは切実に願った。リアムの時の姿の方が、ユラの絡みが若干少なくなる気がするから。
すると、ユラがまた突然唱えた。
「バリアーラ!」
サアア、と白い粒子がパーティーを覆う。サツキは即座に杖を構えると、通路の先に立ちはだかる炎を見た。ファイヤーゴーストが二体だ。
「サツキ、アイス二発で仕留めろ」
「うん、分かった! でも動きにくいからそろそろ離れてよ」
すると、ユラはあっさりと断った。
「お前が突っ走らねえ様にしてやってんだよ。それにくっついてると魔石の効果も得られるだろうし」
「じゃあユラが石を持ってたらよかったのに」
「お前からくっついてくれるならそれでもいいぞ」
「……アイス!」
サツキが唱えた呪文は、ファイヤーゴースト一体を凍り付かせた。
「ほら、もう一回いけ」
「アイス!!」
ビシッ! と二体目のファイヤーゴーストが凍り付くと、ユラが後ろの二人を振り返ったのでサツキもつられて振り返る。
「え?」
ウルスラがパッと手を振り解いた、気がした。アールは名残惜しそうに苦笑いしている。え? え? もしかして手を繋いでた?
はっ! として隣のユラを見上げたが、相変わらずのポーカーフェイスで感情は読み取れなかった。もしかしたら、見てなかったのかもしれない。ほら、よく目を擦ったりしてたし、近視なのかもだし。
「アール! ウルスラ! とどめ刺してくれ! 凍ってるやつなら切れる!」
「了解!」
二人はそう言うと、剣を構え猛ダッシュでサツキとユラの横を走り抜け、アールは跳躍し上から、ウルスラは思い切り踏み込んだかと思うと横に一刀両断した。おお! さすが!
ファイヤーゴーストは二体とも、キラキラと先程と同様ダイヤモンドダストの様に散った。
「ユラ、私のスラッシュハンマーでも出来たよ」
「魔力温存だ」
「あ、そういうことか」
ユラの指示はちゃんと意味があるのだ。アールとウルスラが即座に反応したということは、これはサツキだけがまだよく戦いというものを理解していないだけなのだろう。
サツキが考え込んでいると。
「悪い、まだ慣れてないもんな。お前にはちゃんと説明しないとだったな」
と、ユラが微笑んだ。
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