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第六章 白羽の矢
36.亮太がいないと蛟は悲しい
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亮太と狗神の走り込みが日課となって暫くが経った。
そんな中、アキラと蛟は亮太の家でいつも通り留守番をしていた。
テーブルの上から玄関の方をチラチラと見てはしょぼくれる蛟の様子が気になるのか、アキラは読んでいた雑誌をパタンと閉じると蛟に声をかけた。
「コウはそんなに亮太が好き?」
蛟と一緒に暮らし始めて十日程経ったが、アキラは基本お喋りではない。亮太にくっついて回っている蛟とはあまり会話する機会もなく今に至っていた為、お互い気安く会話出来る程の関係はまだ築けていなかった。
蛟にとってみればアキラは神の一人。近寄り難いのだろう、あからさまにビクッとすると小さくなった。
「す、好き、です」
「別に敬語は使わなくていいよ」
「で、でも、狗神も」
「あれは亮太にも敬語でしょ。ただの癖よ、癖」
蛟は少し考える様に小さな頭を傾げると、恐る恐るといった体でか細い声で言った。
「僕、亮太好き」
「まあ相当なお人好しだけどねえ」
半ば呆れた様にアキラが薄く笑った。すると珍しく蛟がハッキリと否定してきた。
「僕は、亮太がお人好しだから好きな訳じゃないの」
アキラは笑うのを止めた。テーブルの上の蛟に顔を近付けた。
「うん」
アキラにそう促されると、蛟は赤い瞳をキラキラ輝かせながら言う。
「亮太は、怖くないの。怒るのは人の為なの。そういうところが、あったかくてコウ様に似てるの」
「……そっか」
アキラが頷き、そして尋ねた。
「蛟のご主人様、蛟のこと探してるんじゃないかな」
「分からない。でも、この間草薙剣の門を開けたから、多分コウ様は気付かれたと思うの」
「門を開けると分かるの? 凄いね。……ねえ、ご主人様がお迎えに来たら、蛟はどうするの?」
「僕、僕……」
すると蛟は今にも泣きそうな声になってしまった。
「僕、亮太と別れたくないよう……」
「あ、ご、ごめんコウ。変なこと聞いちゃったね。あ、そうだ。玄関で亮太が帰ってくるの待ってようか」
途端蛟の表情がパァッと明るくなった。アキラはそれを見てほっとした表情で笑った。
「亮太を待つのー!」
蛟はスルスルとテーブルを降りると急いで玄関まで向かい、アキラが来るのを振り返って待つ。
「アキラ様、早く開けて開けて」
「あは、そんなに好きなんだね」
蛟に急かされてアキラが急いで駆け寄り玄関のドアを薄く開けると、蛟がスルッと外に出てしまった。
「コウ、出ちゃ駄目だよ」
「だって、外に出ないと見えないもん」
アキラが追うと、蛟はアパートの敷地の境界線まで出て行ってしまった。
「こら! 駄目だってば!」
「亮太、いないねえ」
キョロキョロと辺りを見回す蛟。アキラは蛟を回収しようと手を伸ばすが、触りたくないのかそれ以上手が伸びない。
「ほら、おうち戻ろう?」
そう声をかけた瞬間。茶色い影が一瞬で蛟を捕まえて走り抜けた。
「嫌あああぁぁぁぁぁ……!」
「コウ!」
蛟の甲高い叫び声がみるみる遠のいていく。
茶色い影の正体は、猫だった。蛟を咥えたまま、坂道をどんどん登って行ってしまう。
「待って!」
アキラは突っ掛けていた亮太の大きなクロックスのサンダルのまま、一所懸命後を追う。坂道を登り切った所で猫が左手に折れた。
「コウ! どこ!?」
アキラが坂道を登り切った時には、もう猫の姿は見えなかった。
アキラは誰も居ない筈の空間に向かって切羽詰まった声で尋ねた。足を止めたその合間に、ブカブカのサンダルを脱いで手に持った。
「どっちに行きましたか!?」
すると、アキラは小さく頷くと道の先へと走り出した。
「ありがとうございます!」
閑静な住宅街に、アキラただ一人の声が響き渡った。
◇
足を止めた瞬間、汗が滝の様にどっと溢れてきた。だが夏にかく汗とは違い、身体の毒が流れ出す様な気持ち良さがある。だがまあこれをそのままにしておくと悪臭の原因となってしまうのだが。
亮太はその汗を肩にかけたペラペラのタオルで拭きつつアパートの敷地に一歩踏み入れた途端、すぐに違和感を覚えた。
亮太の家の玄関が半開きになっている。
亮太は焦って家の中に駆け込んだ。
「アキラ! コウ!」
部屋を見渡すが誰も居ない。たたきを見ると、亮太のクロックスがなくなっていた。アキラが履いて出たに違いない。
亮太の後をトコトコと追いかけてきた狗神が、亮太の様子がおかしいことにすぐに気が付いた。
「亮太、どうされましたか」
亮太の表情からは余裕が失われていた。
「アキラとコウがいない!」
「なんですって!」
「玄関が開いてたんだ! アキラはコウを触らないだろ? まさかコウが出ていっちまったんじゃ」
亮太は混乱していた。何故何も言わずに出て行ったのか? もしやコウというご主人様が迎えに来たのか? それとも何か事件に巻き込まれて。
不安と悪い想像がグルグルと亮太の思考を支配した。
「亮太、落ち着いて下さい。私は蛟の場所は匂いで大体分かりますし、もし蛟がアキラ様と一緒ならば余計分かり易いので大丈夫です」
「イヌガミ……」
「ですからそんな泣きそうな情けない顔は今すぐやめて、財布と鍵を持ってすぐに探しに行きましょう」
「わ、分かった、ありがとうイヌガミ」
亮太は言われた通り財布と鍵を持つと、台所に置いておいた勾玉ネックレスを首にかけ、もう一度靴を履き直した。
両頬をパン! と手のひらで叩いて気合いを入れる。ちょっと姿が見えない位で取り乱し過ぎなのは自分でもよく分かっていたし、それが非常に情けないのも理解していた。
そして、こんなにもいなくなることを恐れているという事実に、我ながら驚きを隠せなかった。
「行こう。どっちだ?」
亮太が鍵を閉めている間に、狗神はアパートの敷地の外に出るとくんくんと匂いを嗅ぎ、次いで視えない何かを探す様にゆっくりと辺りを見回し始めた。
そして狗神が向いたのは、坂道を登った方だった。
「こっちです。まだかなり臭いが強いので、つい先程家を出たばかりでしょう。アキラ様の匂いは強いですが、蛟の匂いと共に混じるこの匂いは一体……」
まさか、本当にご主人様が来たんじゃ。亮太がまた少し不安になりつつ狗神のすぐ背後まで追いつくと、狗神が機嫌の悪そうな表情をして亮太を振り返った。
「何か、別の動物……これは猫ですかね」
「猫?」
確かにこの辺に野良だか人に飼われているのだかよく分からない猫はチラホラ見かけるか、それがどうして蛟と一緒にいるんだろうか。
狗神が実に嫌そうに言った。
「猫は小さい蛇を食べることもある様です。恐らく狙われたのでしょう」
「何だって! 拙いじゃないか!」
「非常に拙いです。急ぎましょう」
「おお!」
狗神を先頭にし、亮太達は再び走り出した。今度は勾玉がある、ちょっとやそっとじゃへたばらないだろう。亮太は勾玉をギュッと握り締めた。
「ただの猫に食べられる、なんてことがあんのか?」
いくら蛟が小さく幼いとはいえ、曲がりなりにも神使、しかも水神様である。たかが一介の猫に喰われておしまい、そんなことがあるのだろうか。
「分かりません、ですが、蛟が蛟龍になれば大丈夫かとは思います」
狗神は匂いを嗅ぎ分けているのか、視えない何かに導かれる様に時折立ち止まって何かを確認してはどんどん先へと進んで行く。亮太はひたすらその後をついて行く。どうも東の方に進んでいる様だ。
「ですが、それは恐らく最後の最後でしょう」
「そう簡単に蛟龍にはなれないのか?」
亮太も蛟の変化した姿は一度拝んだっきりだ。
「蛟はまだ幼いのです。故に感情の昂りがあればこの間の様に変化はするとは思われますが……。変化するにせよしないにせよ、恐怖で我を失ったりした場合……」
狗神は走る。亮太はそれを追いかける。この道は井の頭通りに向かう道だ。その先に行くと代々木公園、更にその先には明治神宮がある。
「その場合、なんだよ!」
言いにくいことはつい言い淀む、狗神の悪い癖だ。いつもは失礼な位ポンポン物を言う癖に。
「最悪、この地が水害に襲われます」
「……何だって?」
亮太は予想外のその言葉に、思わず聞き返してしまったのだった。
そんな中、アキラと蛟は亮太の家でいつも通り留守番をしていた。
テーブルの上から玄関の方をチラチラと見てはしょぼくれる蛟の様子が気になるのか、アキラは読んでいた雑誌をパタンと閉じると蛟に声をかけた。
「コウはそんなに亮太が好き?」
蛟と一緒に暮らし始めて十日程経ったが、アキラは基本お喋りではない。亮太にくっついて回っている蛟とはあまり会話する機会もなく今に至っていた為、お互い気安く会話出来る程の関係はまだ築けていなかった。
蛟にとってみればアキラは神の一人。近寄り難いのだろう、あからさまにビクッとすると小さくなった。
「す、好き、です」
「別に敬語は使わなくていいよ」
「で、でも、狗神も」
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蛟は少し考える様に小さな頭を傾げると、恐る恐るといった体でか細い声で言った。
「僕、亮太好き」
「まあ相当なお人好しだけどねえ」
半ば呆れた様にアキラが薄く笑った。すると珍しく蛟がハッキリと否定してきた。
「僕は、亮太がお人好しだから好きな訳じゃないの」
アキラは笑うのを止めた。テーブルの上の蛟に顔を近付けた。
「うん」
アキラにそう促されると、蛟は赤い瞳をキラキラ輝かせながら言う。
「亮太は、怖くないの。怒るのは人の為なの。そういうところが、あったかくてコウ様に似てるの」
「……そっか」
アキラが頷き、そして尋ねた。
「蛟のご主人様、蛟のこと探してるんじゃないかな」
「分からない。でも、この間草薙剣の門を開けたから、多分コウ様は気付かれたと思うの」
「門を開けると分かるの? 凄いね。……ねえ、ご主人様がお迎えに来たら、蛟はどうするの?」
「僕、僕……」
すると蛟は今にも泣きそうな声になってしまった。
「僕、亮太と別れたくないよう……」
「あ、ご、ごめんコウ。変なこと聞いちゃったね。あ、そうだ。玄関で亮太が帰ってくるの待ってようか」
途端蛟の表情がパァッと明るくなった。アキラはそれを見てほっとした表情で笑った。
「亮太を待つのー!」
蛟はスルスルとテーブルを降りると急いで玄関まで向かい、アキラが来るのを振り返って待つ。
「アキラ様、早く開けて開けて」
「あは、そんなに好きなんだね」
蛟に急かされてアキラが急いで駆け寄り玄関のドアを薄く開けると、蛟がスルッと外に出てしまった。
「コウ、出ちゃ駄目だよ」
「だって、外に出ないと見えないもん」
アキラが追うと、蛟はアパートの敷地の境界線まで出て行ってしまった。
「こら! 駄目だってば!」
「亮太、いないねえ」
キョロキョロと辺りを見回す蛟。アキラは蛟を回収しようと手を伸ばすが、触りたくないのかそれ以上手が伸びない。
「ほら、おうち戻ろう?」
そう声をかけた瞬間。茶色い影が一瞬で蛟を捕まえて走り抜けた。
「嫌あああぁぁぁぁぁ……!」
「コウ!」
蛟の甲高い叫び声がみるみる遠のいていく。
茶色い影の正体は、猫だった。蛟を咥えたまま、坂道をどんどん登って行ってしまう。
「待って!」
アキラは突っ掛けていた亮太の大きなクロックスのサンダルのまま、一所懸命後を追う。坂道を登り切った所で猫が左手に折れた。
「コウ! どこ!?」
アキラが坂道を登り切った時には、もう猫の姿は見えなかった。
アキラは誰も居ない筈の空間に向かって切羽詰まった声で尋ねた。足を止めたその合間に、ブカブカのサンダルを脱いで手に持った。
「どっちに行きましたか!?」
すると、アキラは小さく頷くと道の先へと走り出した。
「ありがとうございます!」
閑静な住宅街に、アキラただ一人の声が響き渡った。
◇
足を止めた瞬間、汗が滝の様にどっと溢れてきた。だが夏にかく汗とは違い、身体の毒が流れ出す様な気持ち良さがある。だがまあこれをそのままにしておくと悪臭の原因となってしまうのだが。
亮太はその汗を肩にかけたペラペラのタオルで拭きつつアパートの敷地に一歩踏み入れた途端、すぐに違和感を覚えた。
亮太の家の玄関が半開きになっている。
亮太は焦って家の中に駆け込んだ。
「アキラ! コウ!」
部屋を見渡すが誰も居ない。たたきを見ると、亮太のクロックスがなくなっていた。アキラが履いて出たに違いない。
亮太の後をトコトコと追いかけてきた狗神が、亮太の様子がおかしいことにすぐに気が付いた。
「亮太、どうされましたか」
亮太の表情からは余裕が失われていた。
「アキラとコウがいない!」
「なんですって!」
「玄関が開いてたんだ! アキラはコウを触らないだろ? まさかコウが出ていっちまったんじゃ」
亮太は混乱していた。何故何も言わずに出て行ったのか? もしやコウというご主人様が迎えに来たのか? それとも何か事件に巻き込まれて。
不安と悪い想像がグルグルと亮太の思考を支配した。
「亮太、落ち着いて下さい。私は蛟の場所は匂いで大体分かりますし、もし蛟がアキラ様と一緒ならば余計分かり易いので大丈夫です」
「イヌガミ……」
「ですからそんな泣きそうな情けない顔は今すぐやめて、財布と鍵を持ってすぐに探しに行きましょう」
「わ、分かった、ありがとうイヌガミ」
亮太は言われた通り財布と鍵を持つと、台所に置いておいた勾玉ネックレスを首にかけ、もう一度靴を履き直した。
両頬をパン! と手のひらで叩いて気合いを入れる。ちょっと姿が見えない位で取り乱し過ぎなのは自分でもよく分かっていたし、それが非常に情けないのも理解していた。
そして、こんなにもいなくなることを恐れているという事実に、我ながら驚きを隠せなかった。
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まさか、本当にご主人様が来たんじゃ。亮太がまた少し不安になりつつ狗神のすぐ背後まで追いつくと、狗神が機嫌の悪そうな表情をして亮太を振り返った。
「何か、別の動物……これは猫ですかね」
「猫?」
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狗神が実に嫌そうに言った。
「猫は小さい蛇を食べることもある様です。恐らく狙われたのでしょう」
「何だって! 拙いじゃないか!」
「非常に拙いです。急ぎましょう」
「おお!」
狗神を先頭にし、亮太達は再び走り出した。今度は勾玉がある、ちょっとやそっとじゃへたばらないだろう。亮太は勾玉をギュッと握り締めた。
「ただの猫に食べられる、なんてことがあんのか?」
いくら蛟が小さく幼いとはいえ、曲がりなりにも神使、しかも水神様である。たかが一介の猫に喰われておしまい、そんなことがあるのだろうか。
「分かりません、ですが、蛟が蛟龍になれば大丈夫かとは思います」
狗神は匂いを嗅ぎ分けているのか、視えない何かに導かれる様に時折立ち止まって何かを確認してはどんどん先へと進んで行く。亮太はひたすらその後をついて行く。どうも東の方に進んでいる様だ。
「ですが、それは恐らく最後の最後でしょう」
「そう簡単に蛟龍にはなれないのか?」
亮太も蛟の変化した姿は一度拝んだっきりだ。
「蛟はまだ幼いのです。故に感情の昂りがあればこの間の様に変化はするとは思われますが……。変化するにせよしないにせよ、恐怖で我を失ったりした場合……」
狗神は走る。亮太はそれを追いかける。この道は井の頭通りに向かう道だ。その先に行くと代々木公園、更にその先には明治神宮がある。
「その場合、なんだよ!」
言いにくいことはつい言い淀む、狗神の悪い癖だ。いつもは失礼な位ポンポン物を言う癖に。
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