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第1章 出会い
26. 気持ちよくなる薬 ※
しおりを挟む白髪の男は服を脱がされて晒されている俺の身体を無遠慮に撫でた後、胸元に手を動かしてきた。そして、いつの間にか控えめにピンと立ち上がっていたピンク色のところに指先をトンと当ててきた。
「……ひぅ、…っん」
「…へぇ、そんな声出しちゃうんだ」
勝手に自分の口から出てきた卑猥な声にびっくりして、慌てて口をギュッと閉じた。
さっき飲まされた薬、思ったよりやばい。
身体のどこを触られても気持ちよくて身体がビクビクしてしまう。
「ねぇアンタ、名前は?」
「……っ、なんで…」
「だって、名前知ってた方が盛り上がるでしょ?」
言うことがどこまでもズレてる男に、絶対教えるもんかとさらに強く口を閉じた。
「オレはキール。覚えて、これからアンタとする相手の名前だよ」
「…そんなの覚え、ない…」
「意外と強情だよね~いいよ、興奮するから」
何を言っても逆効果になってしまっている気がして、もうどうすればいいのか分からない。
キールと名乗った男は、俺の言うことなんてさして気にした様子もなく、再び胸元のピンク色へと手を動かして、親指と人差し指でつまんできた。
「…っあ、んん、ぅあ…」
口をギュッと噤んでいるのに、漏れ出てきてしまう自分のあられもない声に耳を塞ぎたくなるも手を後ろで拘束されているためそれも叶わない。
「ねぇ、名前教えてよ。早く教えてくれないと、ここ触っちゃうよ?」
そう言いながら男が指さした先は、俺の股の間で、既に硬く膨れてしまっているところだった。
「…ぁ、だめ、それはだめ…!」
今そこを触られてしまったら自分がどうなってしまうのか想像がつかない。今みたいに抵抗出来なくなってしまうかもしれない。
「じゃあ、名前教えてくれるよね?」
「…は、遥」
こんな奴に名前を教えたくなんてなかったけど、名前を言えばやめて貰えるならこれでいい。
「ハルカね、分かった」
ようやくやめて貰えると思って一息ついたのはつかの間で、キールはそのまま俺の1番敏感なところを服の上から手で掴んできた。
「……っ!!?」
「じゃあハルカ、続きしよっか」
キールは鋭利なもので素早く俺のズボンだけを破くと、あらわになった俺の性器を直接掴んできた。
「…ぅぁ!?…んぁぁ、なんで……!」
「あ、もしかして勘違いさせちゃった?オレ、名前教えてくれたらやめてあげるとは一言も言ってないよ」
この男を信じたのが間違いだった。これじゃこの男の思うつぼだ。
何か他に、この状況をどうにか出来る手立てはないかと頭を巡らせるも、あそこに強い快感を与えられて、段々何も考えられなくなってきた。
「……ぁん……あぁ、んんぅ…やだ…」
「…はぁ、ハルカがえろすぎてオレも勃起してきちゃった」
キールはそう言って自身の下半身をくつろげると、俺の前に見せつけてきた。
「ほら見て、俺のコレ、ハルカの中に精子を出したくてこんなに大きくなっちゃった。」
「……ひっ…!」
それは俺の何倍も大きくて、まるで生きているかのようにビクビクと脈打っていた。
「大丈夫、怖がらないでよ。ちゃんと慣らしてから入れてあげるから」
「……ぅ、いやだ…助けて…」
この世界に来る前も同じ目にあった。でもその時はちょっと身体を触られただけで、こんな風にあそこを触られたりはしなかった。
それに、あの時のサークルの先輩はふざけ半分だったけど、今目の前にいるキールという男は本気で俺を犯そうとしてる。
魔法が使えれば、怖いものなんてないと驕っていた。こんな風に魔法を使えなくされて拘束されたら、全く抵抗出来なかった。
「はは、助けなんてこないよ。ここはね、オレのとっておきの隠れ家なんだ。依頼主の組織にも、騎士団にも誰にも見つかったことがないんだ」
そう嬉々として自慢する男に対して、俺はまだわずかに残っていた希望が消え去り、抵抗する気力もなくなった。
「ふふ、いい顔になった。これからゆっくり楽しもうね」
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