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第1章 卒業後の進路
ケーシー家再訪
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翌日、タフィたちは再びケーシーの家を訪れていた。
「こんちは~、じいちゃんいる?」
タフィはまたしても荒々しくバーンッとドアを開けた。
「バカヤロッ! ドアはもっと丁寧に開けろ……って、またおめぇかタフィ!」
怒鳴るケーシー。まるで昨日のことを再現するかのやり取りだ。
「まあまあ、タフィも悪気があったわけじゃないんですから」
ケーシーをなだめているほんわかした雰囲気の老婦人は、タフィの祖母であるキャシー・カルドーゾだ。
「こんちはばあちゃん」
「相変わらず元気がいいわね」
キャシーはとても穏やかな性格の持ち主で、タフィの粗野な言動を笑顔で受け止め、何か粗相をした時も決して怒ったりはせず、やさしく注意するだけだった。
「へへへっ」
「ボイヤーもいらっしゃい。カリンちゃんお久しぶりね。今、お茶入れるから、適当に座って
てちょうだい」
「はーい」
「おじゃましまーす」
キャシーはお茶を入れるために台所へ向かい、ボイヤーとカリンは並んで椅子に座る。
「で、今日はなんの用だ?」
ケーシーはパイプをくゆらしながらタフィに聞いた。
「じいちゃんさ、ちょっとこれ見てくんない?」
タフィは木箱を開けて、中に入っている包丁をケーシーに見せた。
「なんだ、マレッドが作った包丁じゃねぇか」
ケーシーは一目見ただけで断言した。
「じいちゃん見ただけわかんの?」
「わかるよ。儂はあいつの包丁を嫌っていうぐらい見てきたからな」
マッハには全否定されたが、ケーシーがマレッド作であると認めたことによって、これが「至高の肉切り包丁」である可能性が復活した。
(なぁにが切った感覚でわかるだよ。適当なこと言いやがってさ。やっぱりこれが『至高の肉切り包丁』だったんだよ)
「実はさ、これを母ちゃんに渡したら『違う』って言われちゃったんだよ。けど、やっぱりこれが『至高の肉切り包丁』だったんだよな」
タフィはケーシーが肯定してくれることを期待した。
「……いや、マッハの言うとおり、こいつは『至高の肉切り包丁』じゃねぇな」
タフィの期待とは裏腹に、ケーシーは包丁を手に取るや、瞬時にそれを否定した。
「え? ちょっと待って待って、もっとしっかり確認してくれよ」
「これでもう充分だ」
「充分って、ただ持っただけじゃん」
「バカ野郎。持っただけじゃねぇんだ、包丁の声も聞いてんだよ」
「包丁の声?」
タフィは怪訝な顔をした。
「そうだよ。長いこと包丁を扱っているとな、包丁の声が聞こえるようになるんだよ」
ケーシーは50年近く、串焼き屋の主として包丁を握り続けていた。
「……」
冗談とも本気ともつかない言い方だったので、タフィはとりあえずそのままスルーすることにした。
「で、儂が『お前は至高のやつなのか?』って聞いたら、『違う』って即答したんだ。だから、こいつは『至高の肉切り包丁』じゃねぇんだよ」
ケーシーは自信満々に言い放ったが、さすがにそれだけの理由ではタフィは納得できない。
「納得できねぇって。俺ちゃんと日記を見て……」
「バカか。使われたくねぇって隠した奴が、隠し場所を書き残すわけねぇだろ」
ケーシーは被せるように反論を否定した。
「……」
もっともな返しに、タフィはぐうの音も出ない。
「たぶん、こういうことを見越して囮の包丁を用意しといたんだろうな。ただ、これもあいつが丹精込めてこしらえた包丁だからな、並の料理人だったら、たとえ使ったとしも、これが囮だとは気がつかんだろうよ」
「……正直なとこ、じいちゃんは『至高の肉切り包丁』のことどれくらい知ってんの?」
「昨日も言ったが、あいつが愚痴ってたこと以外は知らん」
「本当に知らないんですか?」
何か引っかかることでもあったのか、カリンが会話に割り込んできた。
「なんだ、儂が嘘をついているとでも言うのか?」
「嘘というか……もしかしたら、故人の遺志を継いで包丁のことを守ってるんじゃないかなぁっと思って」
「グッハッハ! なるほど、儂があいつの遺志をねぇ……。悪いが、儂はそんなめんどくせぇことはしねぇよ。そもそも、儂はあいつと違って、包丁は使ってこそ価値が出るもんだと思ってるからな。無論、誰が使ってもってわけじゃねぇから、バカみてぇなのが来たら、日記なんかを見せたりはしねぇがな」
ケーシーは豪快に笑い飛ばしてカリンの意見を否定した。
「そうですか。うーん、知り合いならこういうパターンがあると思ったんだけどなぁ……」
どうやら何か確信のようなものがあって聞いたわけではなく、物語なんかだとこういう設定がよくあったよなぁという、軽いノリで聞いてみただけのようだ。
「そういやさ、じいちゃんはその包丁を探そうとは思わなかったの?」
「まぁ、正直気にはなったが、たぶん面倒だろうなと思ってやめたんだ」
「おじいさんは推理したり考えたりするのが苦手ですからね」
笑いながら補足したキャリーに対し、ケーシーはムスッとした顔で言い返す。
「苦手じゃなくてきれぇなんだよ」
「同じじゃないですか」
「何言ってんだ、全然ちげぇんだよ。いいか、苦手って言うとな、頭がわりぃような感じがするだろ。けど嫌いって言うとな、好みの問題であって、頭の良し悪しは関係なくなるんだよ。だから全然ちげぇんだよ」
ケーシーは細かいことを気にしていた。
「わかりましたよ。おじいさんは、推理したり考えたりするのが“嫌い”なんですよね」
これ以上ケーシーの機嫌が悪くならないよう、キャリーは言い方などに気を使いながら訂正した。
「そういうことだ。ん、タフィどこへ行くんだ?」
「倉庫だよ。これ以上じいちゃんに聞いても何も出てきそうにないからさ。ほら、カリンとボイヤーも来い」
くだらないやり取りが一段落したところで、タフィたちは倉庫へと向かい、マレッドの遺品を再び調べ始めた。
日記はもちろん、本に書かれたちょっとしたメモ書きまでしらみつぶしにチェックしていくが、何ひとつ手がかりを掴むことができない。
「ねぇなぁ……」
「どうだ、なんかわかったか?」
タフィの顔に焦りの色が見え始めた頃、見計らったかのようにケーシーが様子を見にやって来た。
「見りゃわかんだろ、全然だよ」
タフィはお手上げといった表情で返答した。
「そうか」
ケーシーはパイプをふかしながら適当に本を取ると、それをパラパラとめくり出した。
ただ、調べるのを手伝っているのではなく、興味本位で見ているだけのようだ。
「じいちゃんよぉ、冷やかしだったらあっち行ってくんねぇか」
タフィの声には苛立ちが混じっている。
「そう怒るな。儂はお前にアドバイスしに来たんだ」
「アドバイス?」
「もしここにあるもんで手がかりが見つからんかったら、そん時はキュービンゲンに行ってみろ」
「キュービンゲン? キュービンゲンに何があるんだよ」
キュービンゲンは、ベルツハーフェンから北へ30キロほど行ったところにある、川沿いの小さな村だ。
「そこはあいつの生まれ故郷だ」
ケーシーはそう言い残し、家の中へと戻っていった。
「……どう思う?」
タフィはカリンとボイヤーに意見を求める。
「どう思うって、行く以外の選択肢はないでしょ。この状況で行かない理由はないんだから」
「僕もそう思います」
「だよな」
満場一致でキュービンゲン行きが決定した。
「こんちは~、じいちゃんいる?」
タフィはまたしても荒々しくバーンッとドアを開けた。
「バカヤロッ! ドアはもっと丁寧に開けろ……って、またおめぇかタフィ!」
怒鳴るケーシー。まるで昨日のことを再現するかのやり取りだ。
「まあまあ、タフィも悪気があったわけじゃないんですから」
ケーシーをなだめているほんわかした雰囲気の老婦人は、タフィの祖母であるキャシー・カルドーゾだ。
「こんちはばあちゃん」
「相変わらず元気がいいわね」
キャシーはとても穏やかな性格の持ち主で、タフィの粗野な言動を笑顔で受け止め、何か粗相をした時も決して怒ったりはせず、やさしく注意するだけだった。
「へへへっ」
「ボイヤーもいらっしゃい。カリンちゃんお久しぶりね。今、お茶入れるから、適当に座って
てちょうだい」
「はーい」
「おじゃましまーす」
キャシーはお茶を入れるために台所へ向かい、ボイヤーとカリンは並んで椅子に座る。
「で、今日はなんの用だ?」
ケーシーはパイプをくゆらしながらタフィに聞いた。
「じいちゃんさ、ちょっとこれ見てくんない?」
タフィは木箱を開けて、中に入っている包丁をケーシーに見せた。
「なんだ、マレッドが作った包丁じゃねぇか」
ケーシーは一目見ただけで断言した。
「じいちゃん見ただけわかんの?」
「わかるよ。儂はあいつの包丁を嫌っていうぐらい見てきたからな」
マッハには全否定されたが、ケーシーがマレッド作であると認めたことによって、これが「至高の肉切り包丁」である可能性が復活した。
(なぁにが切った感覚でわかるだよ。適当なこと言いやがってさ。やっぱりこれが『至高の肉切り包丁』だったんだよ)
「実はさ、これを母ちゃんに渡したら『違う』って言われちゃったんだよ。けど、やっぱりこれが『至高の肉切り包丁』だったんだよな」
タフィはケーシーが肯定してくれることを期待した。
「……いや、マッハの言うとおり、こいつは『至高の肉切り包丁』じゃねぇな」
タフィの期待とは裏腹に、ケーシーは包丁を手に取るや、瞬時にそれを否定した。
「え? ちょっと待って待って、もっとしっかり確認してくれよ」
「これでもう充分だ」
「充分って、ただ持っただけじゃん」
「バカ野郎。持っただけじゃねぇんだ、包丁の声も聞いてんだよ」
「包丁の声?」
タフィは怪訝な顔をした。
「そうだよ。長いこと包丁を扱っているとな、包丁の声が聞こえるようになるんだよ」
ケーシーは50年近く、串焼き屋の主として包丁を握り続けていた。
「……」
冗談とも本気ともつかない言い方だったので、タフィはとりあえずそのままスルーすることにした。
「で、儂が『お前は至高のやつなのか?』って聞いたら、『違う』って即答したんだ。だから、こいつは『至高の肉切り包丁』じゃねぇんだよ」
ケーシーは自信満々に言い放ったが、さすがにそれだけの理由ではタフィは納得できない。
「納得できねぇって。俺ちゃんと日記を見て……」
「バカか。使われたくねぇって隠した奴が、隠し場所を書き残すわけねぇだろ」
ケーシーは被せるように反論を否定した。
「……」
もっともな返しに、タフィはぐうの音も出ない。
「たぶん、こういうことを見越して囮の包丁を用意しといたんだろうな。ただ、これもあいつが丹精込めてこしらえた包丁だからな、並の料理人だったら、たとえ使ったとしも、これが囮だとは気がつかんだろうよ」
「……正直なとこ、じいちゃんは『至高の肉切り包丁』のことどれくらい知ってんの?」
「昨日も言ったが、あいつが愚痴ってたこと以外は知らん」
「本当に知らないんですか?」
何か引っかかることでもあったのか、カリンが会話に割り込んできた。
「なんだ、儂が嘘をついているとでも言うのか?」
「嘘というか……もしかしたら、故人の遺志を継いで包丁のことを守ってるんじゃないかなぁっと思って」
「グッハッハ! なるほど、儂があいつの遺志をねぇ……。悪いが、儂はそんなめんどくせぇことはしねぇよ。そもそも、儂はあいつと違って、包丁は使ってこそ価値が出るもんだと思ってるからな。無論、誰が使ってもってわけじゃねぇから、バカみてぇなのが来たら、日記なんかを見せたりはしねぇがな」
ケーシーは豪快に笑い飛ばしてカリンの意見を否定した。
「そうですか。うーん、知り合いならこういうパターンがあると思ったんだけどなぁ……」
どうやら何か確信のようなものがあって聞いたわけではなく、物語なんかだとこういう設定がよくあったよなぁという、軽いノリで聞いてみただけのようだ。
「そういやさ、じいちゃんはその包丁を探そうとは思わなかったの?」
「まぁ、正直気にはなったが、たぶん面倒だろうなと思ってやめたんだ」
「おじいさんは推理したり考えたりするのが苦手ですからね」
笑いながら補足したキャリーに対し、ケーシーはムスッとした顔で言い返す。
「苦手じゃなくてきれぇなんだよ」
「同じじゃないですか」
「何言ってんだ、全然ちげぇんだよ。いいか、苦手って言うとな、頭がわりぃような感じがするだろ。けど嫌いって言うとな、好みの問題であって、頭の良し悪しは関係なくなるんだよ。だから全然ちげぇんだよ」
ケーシーは細かいことを気にしていた。
「わかりましたよ。おじいさんは、推理したり考えたりするのが“嫌い”なんですよね」
これ以上ケーシーの機嫌が悪くならないよう、キャリーは言い方などに気を使いながら訂正した。
「そういうことだ。ん、タフィどこへ行くんだ?」
「倉庫だよ。これ以上じいちゃんに聞いても何も出てきそうにないからさ。ほら、カリンとボイヤーも来い」
くだらないやり取りが一段落したところで、タフィたちは倉庫へと向かい、マレッドの遺品を再び調べ始めた。
日記はもちろん、本に書かれたちょっとしたメモ書きまでしらみつぶしにチェックしていくが、何ひとつ手がかりを掴むことができない。
「ねぇなぁ……」
「どうだ、なんかわかったか?」
タフィの顔に焦りの色が見え始めた頃、見計らったかのようにケーシーが様子を見にやって来た。
「見りゃわかんだろ、全然だよ」
タフィはお手上げといった表情で返答した。
「そうか」
ケーシーはパイプをふかしながら適当に本を取ると、それをパラパラとめくり出した。
ただ、調べるのを手伝っているのではなく、興味本位で見ているだけのようだ。
「じいちゃんよぉ、冷やかしだったらあっち行ってくんねぇか」
タフィの声には苛立ちが混じっている。
「そう怒るな。儂はお前にアドバイスしに来たんだ」
「アドバイス?」
「もしここにあるもんで手がかりが見つからんかったら、そん時はキュービンゲンに行ってみろ」
「キュービンゲン? キュービンゲンに何があるんだよ」
キュービンゲンは、ベルツハーフェンから北へ30キロほど行ったところにある、川沿いの小さな村だ。
「そこはあいつの生まれ故郷だ」
ケーシーはそう言い残し、家の中へと戻っていった。
「……どう思う?」
タフィはカリンとボイヤーに意見を求める。
「どう思うって、行く以外の選択肢はないでしょ。この状況で行かない理由はないんだから」
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「だよな」
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