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第1章 卒業後の進路
泉に住みしもの
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「ほれ、見てみ。ここにけもの道があるだろ。これをずぅっと辿っていけば、そのうち泉に着くから」
森の入り口に着くと、おばあさんはけもの道を指差しながら説明した。
「わざわざありがとうね、おばあちゃん」
「ばあちゃんありがとうな」
「ありがとうございます」
カリンに続いてタフィとボイヤーもお礼を言う。
「そんなに遠くはないからね。じゃ、気をつけてな」
おばあさんは自分の家へと帰っていった。
「なぁ、なんとなく流れで泉に行くことになってるけど、そこに包丁があると思う?」
おばあさんの姿が見えなくなったところで、タフィは率直な意見を求めた。
「たぶんないよ」
「僕もないと思います」
「だよな……」
「まぁ、足跡を辿れば考え方とかがわかるかもしれないし、そうなれば隠しそうな場所の見当がつくかもしれないじゃない」
何かあれば儲けものといった期待薄な感じで、タフィたちは泉へ向けて出発した。
森の中は小鳥がさえずり、心地よい風が木々を揺らしている。
「なんか良い感じの森ですね。職人さんが来たくなる気持ちもわかりますよ。ね、兄やん」
「ん? なんか言ったか?」
「いえ、別に大したことじゃないんで。それより、兄やんは何を考えてるんですか?」
「もしあの村に手がかりがなかったら、この先どうしようかなって」
既にタフィの関心が泉の先に移っているなか、一行はけもの道を突き進み、迷うことなく目的地に到着した。
泉は直径30メートルほどの大きな楕円形で、エメラルドグリーンの水をはじめ、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「なぁんか、不思議な感じの泉ね」
「ですね。なんか水の精霊とかがいそうな感じです」
「俺喉乾いてるから水飲むわ」
タフィは両手で水をすくい、それを一気に飲み干した。
「あー、冷たくてうまい。……ん、なんだあれ?」
タフィは水面から何かが顔を出しているのに気がついた。
「なんかアザラシっぽいですけど、ちょっと顔が違いますね」
この中では一番視力の良いボイヤーが、水面から現れたものの顔かたちを確認した。
「こっちに向かって来てるけど、襲ってくるような感じはしないわね」
謎の生き物はタフィたちがいる方へ向かって悠然と泳いでくる。
そして岸まで1メートルほどの距離まで近づいて来たところで、おもむろに良い声でしゃべりかけてきた。
「なんだいなんだい、あんたがた、おいらの歌でも聞きに来てくれたのかい?」
目が合ってしまったボイヤーが、困惑気味に応対する。
「歌? いや、違います違います、違いますけど、すごい良い声ですね」
「だろぉ~。ええ声なのは自慢なんよぉ~」
謎の生き物は得意げに声を響かせ、このノリについていけないボイヤーは少し顔をしかめた。
「……それで、あなたは誰なんですか?」
「おいらかい? おいらは見てのとおりジュゴンのミヤーンだよ。そういうあんたはでかいリスかい? それともちっさいドラゴンかい?」
ミヤーンはボイヤーの姿をしげしげと見た。
「僕はドラリスのボイヤーです。それでこっちにいるのが、人間のタフィとカリンです」
「ちーす」
「どもっ、カリンです。ミヤーンさんは、この泉に住んで長いの?」
「うーんそうだねぇ……人間からしたら長いのかな」
「じゃあ、マレッド・ジェイコブセンって人のこと知ってる?」
カリンは軽い気持ちで聞いてみた。
「ああ、知ってる知ってる。よくここに来ておいらの歌を聴いてたよ」
「え、知ってるの。実はさ……」
おばあさんの時と同様、カリンはかいつまんで事情を説明した。
「包丁ねぇ……そういえば、最後にここへ来た時、そんな話をしてたな」
「マジ? 子供の時じゃなくて、大人になってから来てんの? どんなこと話してた、隠し場所とか言ってた?」
タフィが話に食いついた。
「確か、『人が寄りつかないようにするにはどうしたらいい?』って聞かれたんだよ」
「で、なんて答えたの?」
「えぇっと……あ、ラフレシアでも植えたらどうだって言ったんだ」
「ラフレシア?」
「ラフレシアは茎も葉もない巨大な花で、その臭いは腐った肉のようなものすごい悪臭なんです」
タフィが疑問符を浮かべたので、ボイヤーが補足した。
「へぇ~」
「ちょうどあの頃、泉のほとりにでっかいラフレシアの花が咲いてさ、しかも特に臭いが強烈なクサリシアだったんだよ。いやぁ、あの時はひどい目に遭ったな」
「で、で、それをどこに植えるって言ってた?」
タフィは食い気味に聞いた。
「うーん……なんか参考にするとかは言ってたけど、具体的にどこにとかまでは言ってなかったな」
「じゃ、じゃあ、隠しそうだなって思う場所は?」
「隠しそうな場所ねぇ……思いつかないな」
「じゃあ、もう行きそうなとこでもなんでもいいや、なんか思いつかない?」
タフィはこのチャンスを逃してはなるまいと、必死になってミヤーンから手がかりを引き出そうとする。
「……そういやぁ、あいつおいらがあげたエルフツリーの種を大事に育ててたな」
「エルフツリー?」
タフィの反応を見て、すかさずボイヤーが補足する。
「エルフツリーはすごい長生きの木で、1万年以上は平気で生きられると言われてます。それと、エルフツリーは他の植物の成長を阻害する物質を出してるみたいで、周りに何も生えないんです。これらが長命で排他的なところがあるエルフと似ているということで、エルフツリーって呼ばれてるんですよ」
「ふ~ん。で、その木はどこに生えてんの?」
「えぇっと、確かここからもう少し北の方へ行ったところに植えたって聞いたな」
「なんか目印みたいなもんはないの?」
「目印って、エルフツリーは珍しい木なんだから、それ自体が目印みたいなもんよ。ドラゴンの兄ちゃんは、エルフツリーがどんなもんか知ってるだろ」
「はい、知ってます」
「じゃあ大丈夫だな。それじゃ、おいらの歌聞いてくれよ」
「え、なんで?」
ミヤーンは自然な流れのように歌おうとしたが、タフィはすぐにツッコミを入れた。
「なんでって、おいらあんたたちに情報を色々とあげたんだからさぁ、歌くらい聞いてもらったっていいじゃん。おいらは誰かに歌を聞いてもらいたいんだよぉ」
ミヤーンは懇願するような目で、タフィのことをじっと見つめる。
「どうする、聞いてやる?」
タフィはカリンとボイヤーの反応を見た。
「いいんじゃないの」
「僕もいいと思います」
「じゃ、歌っていいよ」
タフィがOKを出すや否や、ミヤーンは嬉しそうに歌い出す。
「♪美しきぃ~この泉を~吹き抜けるぅ……」
タフィたちが想定していたよりも長い間、ミヤーンの美しき歌声が森の中に響き渡るのであった。
森の入り口に着くと、おばあさんはけもの道を指差しながら説明した。
「わざわざありがとうね、おばあちゃん」
「ばあちゃんありがとうな」
「ありがとうございます」
カリンに続いてタフィとボイヤーもお礼を言う。
「そんなに遠くはないからね。じゃ、気をつけてな」
おばあさんは自分の家へと帰っていった。
「なぁ、なんとなく流れで泉に行くことになってるけど、そこに包丁があると思う?」
おばあさんの姿が見えなくなったところで、タフィは率直な意見を求めた。
「たぶんないよ」
「僕もないと思います」
「だよな……」
「まぁ、足跡を辿れば考え方とかがわかるかもしれないし、そうなれば隠しそうな場所の見当がつくかもしれないじゃない」
何かあれば儲けものといった期待薄な感じで、タフィたちは泉へ向けて出発した。
森の中は小鳥がさえずり、心地よい風が木々を揺らしている。
「なんか良い感じの森ですね。職人さんが来たくなる気持ちもわかりますよ。ね、兄やん」
「ん? なんか言ったか?」
「いえ、別に大したことじゃないんで。それより、兄やんは何を考えてるんですか?」
「もしあの村に手がかりがなかったら、この先どうしようかなって」
既にタフィの関心が泉の先に移っているなか、一行はけもの道を突き進み、迷うことなく目的地に到着した。
泉は直径30メートルほどの大きな楕円形で、エメラルドグリーンの水をはじめ、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
「なぁんか、不思議な感じの泉ね」
「ですね。なんか水の精霊とかがいそうな感じです」
「俺喉乾いてるから水飲むわ」
タフィは両手で水をすくい、それを一気に飲み干した。
「あー、冷たくてうまい。……ん、なんだあれ?」
タフィは水面から何かが顔を出しているのに気がついた。
「なんかアザラシっぽいですけど、ちょっと顔が違いますね」
この中では一番視力の良いボイヤーが、水面から現れたものの顔かたちを確認した。
「こっちに向かって来てるけど、襲ってくるような感じはしないわね」
謎の生き物はタフィたちがいる方へ向かって悠然と泳いでくる。
そして岸まで1メートルほどの距離まで近づいて来たところで、おもむろに良い声でしゃべりかけてきた。
「なんだいなんだい、あんたがた、おいらの歌でも聞きに来てくれたのかい?」
目が合ってしまったボイヤーが、困惑気味に応対する。
「歌? いや、違います違います、違いますけど、すごい良い声ですね」
「だろぉ~。ええ声なのは自慢なんよぉ~」
謎の生き物は得意げに声を響かせ、このノリについていけないボイヤーは少し顔をしかめた。
「……それで、あなたは誰なんですか?」
「おいらかい? おいらは見てのとおりジュゴンのミヤーンだよ。そういうあんたはでかいリスかい? それともちっさいドラゴンかい?」
ミヤーンはボイヤーの姿をしげしげと見た。
「僕はドラリスのボイヤーです。それでこっちにいるのが、人間のタフィとカリンです」
「ちーす」
「どもっ、カリンです。ミヤーンさんは、この泉に住んで長いの?」
「うーんそうだねぇ……人間からしたら長いのかな」
「じゃあ、マレッド・ジェイコブセンって人のこと知ってる?」
カリンは軽い気持ちで聞いてみた。
「ああ、知ってる知ってる。よくここに来ておいらの歌を聴いてたよ」
「え、知ってるの。実はさ……」
おばあさんの時と同様、カリンはかいつまんで事情を説明した。
「包丁ねぇ……そういえば、最後にここへ来た時、そんな話をしてたな」
「マジ? 子供の時じゃなくて、大人になってから来てんの? どんなこと話してた、隠し場所とか言ってた?」
タフィが話に食いついた。
「確か、『人が寄りつかないようにするにはどうしたらいい?』って聞かれたんだよ」
「で、なんて答えたの?」
「えぇっと……あ、ラフレシアでも植えたらどうだって言ったんだ」
「ラフレシア?」
「ラフレシアは茎も葉もない巨大な花で、その臭いは腐った肉のようなものすごい悪臭なんです」
タフィが疑問符を浮かべたので、ボイヤーが補足した。
「へぇ~」
「ちょうどあの頃、泉のほとりにでっかいラフレシアの花が咲いてさ、しかも特に臭いが強烈なクサリシアだったんだよ。いやぁ、あの時はひどい目に遭ったな」
「で、で、それをどこに植えるって言ってた?」
タフィは食い気味に聞いた。
「うーん……なんか参考にするとかは言ってたけど、具体的にどこにとかまでは言ってなかったな」
「じゃ、じゃあ、隠しそうだなって思う場所は?」
「隠しそうな場所ねぇ……思いつかないな」
「じゃあ、もう行きそうなとこでもなんでもいいや、なんか思いつかない?」
タフィはこのチャンスを逃してはなるまいと、必死になってミヤーンから手がかりを引き出そうとする。
「……そういやぁ、あいつおいらがあげたエルフツリーの種を大事に育ててたな」
「エルフツリー?」
タフィの反応を見て、すかさずボイヤーが補足する。
「エルフツリーはすごい長生きの木で、1万年以上は平気で生きられると言われてます。それと、エルフツリーは他の植物の成長を阻害する物質を出してるみたいで、周りに何も生えないんです。これらが長命で排他的なところがあるエルフと似ているということで、エルフツリーって呼ばれてるんですよ」
「ふ~ん。で、その木はどこに生えてんの?」
「えぇっと、確かここからもう少し北の方へ行ったところに植えたって聞いたな」
「なんか目印みたいなもんはないの?」
「目印って、エルフツリーは珍しい木なんだから、それ自体が目印みたいなもんよ。ドラゴンの兄ちゃんは、エルフツリーがどんなもんか知ってるだろ」
「はい、知ってます」
「じゃあ大丈夫だな。それじゃ、おいらの歌聞いてくれよ」
「え、なんで?」
ミヤーンは自然な流れのように歌おうとしたが、タフィはすぐにツッコミを入れた。
「なんでって、おいらあんたたちに情報を色々とあげたんだからさぁ、歌くらい聞いてもらったっていいじゃん。おいらは誰かに歌を聞いてもらいたいんだよぉ」
ミヤーンは懇願するような目で、タフィのことをじっと見つめる。
「どうする、聞いてやる?」
タフィはカリンとボイヤーの反応を見た。
「いいんじゃないの」
「僕もいいと思います」
「じゃ、歌っていいよ」
タフィがOKを出すや否や、ミヤーンは嬉しそうに歌い出す。
「♪美しきぃ~この泉を~吹き抜けるぅ……」
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