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第39話 宿屋を創る

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「粗茶でございます。」
「すんまへんな、おかまいせんといて。」

途中お茶が入って。

「ところでアキンド、周辺に商いに行くそうだがどんな集落があるんだ?」
「そうですなあ、ワテがダークエルフの里に寄る前は南の漁村から来ましたんや。そこからずっと東に行きますと割と大きな人間の町があるんですわ。北西方面には獣人部族が点在してはります、猫獣人や兎獣人、狐獣人などの小動物タイプの集落が比較的近くにおりまんな。」

「ほう、大型の獣人はこの近くには居ないのか?」
「さいでんな、ずーっと西の荒れ地に近い方に方に他の亜人とかと住んどる言う話でんな。大型の獣人は熊獣人やら獅子獣人とか狂暴な部族が多いんでワテも行ったことあらしまへん。」

「なるほどな、近いうちに方々と街道が連結するから行ってみるか。」
「ほんま助かりますわ、行商には街道が命なんでっさかい。」
「アリスはどこに行ってみたい?」
「南の海のマーメイドのところです。」
「なに!?人魚だと!南の漁村というのはマーメイドの集落なのか?」
「はい、そうです。ソウシ様。」
「アリスに貰ったマップでは、何が住んでいるかまではわからないから知らなかった。」
「生物は流動的ですから、マップには書き込まれないのです。」
「それもそうだな。移動する民族とかもいるものな。」

街道が繋がったらアリスと色々旅行に行ってみよう。マーメイドは是非見てみたいな。小動物系獣人も捨てがたい。ワクワクしてきたぞ。




アキンドの要望の宿屋創ってしまうか。俺はアリスを連れ北北東方面に行く。お供のパールとアキンド一家も付いてきた。さあ始めるか。

「ドールクリエイト!ドールハウス!リゾートホテル!」MP90000。

ドドドドーーーン!

20階建てのリゾートホテルが創られた。プールをはじめ遊戯施設も各種完備、マッサージサロン、カジノまで色々ある。支配人以下従業員達はアンドロイドールと言う高性能人型のロボットで全てオートメーションの最先端リゾートホテルだ。

アンドロイドールと言うは俺のドールクリエイトで創造するドールとは別物で、枝スキルのドールハウスのオプションで創造される。見た目は人間だが中身はあくまで高性能ロボットのドールである。

従業員がアンドロイドールなのは、本来ドールの為の保養施設のドールハウスと言う設定のリゾートホテルなので、ドールが働いていたら本末転倒だからさ。客にチップをせびる意地汚い物乞い従業員など一人も居ないとても快適なホテルだよ。

「これでいいだろ?アキンド。」
「だ、だ、だんさん、こ、これなんでっか?」
「宿屋だよ。お前が創れって言ったんだろ。」
「いや、確かに言いましたけど宿屋てこんなんちゃいますやん。」
「今日はサービスしといてやるから、家族とゆっくりしていきな。じゃあな。」

あんぐりと口を開け固まっているアキンド一家を置いて屋敷に戻り、昼食後は白エルフの里に向かいダークエルフ同様族長に説明して、牧場とリンゴ果樹園を創って帰ってきた。

今日はきゅぴぃともふもふモフモフ遊んで、エリス様にお祈りして寝た。
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