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第69話 荒れ地の獣人集結

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ヒョウクロの下衆女が豚獣人たちにめちゃくちゃに犯されズタボロにされて殺された後、豚獣人たちは地下牢にやってきた。

「メス獣人の臭いはするんでやすが誰もいませんぜ親分ブヒッ。」
「どういう事だブヒッ。もしやもう運び出して帝国に売り払ったのかブヒッ。」
「どうしやす親分ブヒッ。黒豹獣人を皆殺しにしちまいやしたぜブヒッ。」
「証拠は残ってねえから大丈夫だブヒッ。道に迷ったふりをして獅子獣人軍に合流して何食わぬ顔をしておくんだブヒッ。」
「わかりやしたぜ親分ブヒッ。ですが一匹だけじゃ女食い足りねえですぜブヒッ。」
「いまごろ別働隊の幹部連中が別嬪の居る獣人集落を襲撃してるはずだブヒッ。そろそろ女を攫って戻って来るころだブヒッ。飛びきり上玉獣人女だぞブヒヒッ。」
「さすが親分でやすねブヒッ。あっしら一生ついて行きやすブヒッ。」
「「「親分ばんざいブヒヒイヒヒッ!」」」





その後、何食わぬ顔で獅子獣人軍に合流した豚獣人の集団であった。熊獣人は北の荒れ地の山の方に居住しており山頭は名前をクマゴロと言いすでに合流していた。黒豹獣人のヒョウクロは自分の里が襲撃され情婦が惨殺されいるとも知らずに笑顔で豚獣人を出迎えていた。

「豚獣人さんよく来て下さったでげヒョ。頼りにしてますでげヒョ。」
「道に迷ってしまって少し遅れてしまいましたブヒッ。すんませんレオダストのお頭ブヒッ。」
「参陣大義である。豚獣人のお前らの働きに報いる為にも、今度は獣人女も少し分けてやるから後ろからオレ様についてこい。ガハハッ。」
「ありがとうですお頭ブヒッ。女獣人楽しみでありますブヒッ。」

黒豹獣人の里での兇状は鳴りを潜め、豚獣人は従順な態度であった。

「ところでヒョウクロさ、オデのはぢみづもらえるっつう話すはどうなっただす?」
「クマゴロさん、虎の集落を抜ければそこは大森林でげヒョ。蜂の巣が採り放題でげヒョ。今はエルフが蜂蜜を独り占めして森の獣人をいじめているらしいでげヒョ。」
「んだばオデがエルフさこらしめてやるだす。森の獣人のみんなば喜んでくれるんだなす?」
「そうだクマゴロ、お前がエルフをやっつければ大森林の英雄様だ。エルフの奴隷にされた獣人達を助けるために存分に暴れ回るといい。ガハハッ。」
「オデは森の獣人さのためにやってやるだす。オデは英雄になるだす!もえてきただす!」

熊獣人のクマゴロはおつむが少々弱かった。


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