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第五章 推し主催の勉強会
第二十話
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生徒会長は後輩くんに熱心に勉強を教えているが……後輩くんは明らかにやる気がなく、ペンを握りしめるだけでムーたれながら机に突っ伏してだらけている。
私の方はというとアミーラにほぼマンツーマンで教えてもらって、何も分からなかった状態から教科書の内容が少しずつ理解できるようになっていた。
そして完全に役目のない王子様と弟くんは一応勉強会に来ているという名目上、ノートと参考書を広げて何がしか勉強しているようだ。
そのまま熱心に勉強を教えるアミーラと生徒会長の声と、カリカリとノートにペンを走らせる音が図書室に広がっている状態がしばらく続いた。
「少し休憩しましょうか」
熱中していたためかどのくらい時間が経ったのかはわからないが、アミーラがそう言いながら紅茶の準備を始めた。
疲れ切りながら周りを見てみると弟くんと王子様と後輩くんは休憩を始めるため、自分のスペースを片付け始めていたが、生徒会長は後輩くんに教えているときとは別の参考書とノートを引っ張り出していた。
「……休憩しないんですか?」
なおも勉強しようとする生徒会長に弟くんがそう尋ねる。
「ん?あぁ、先程まではシハロ・マリボンの勉強を教えているだけでしたから、自分の勉強も少ししておきたくて」
「生徒会長はほんとうに勉強が好きですねー」
なおも勉強する生徒会長に後輩くんがそう言うと、生徒会長はピクッと少しだけ反応を示したようだったが、すぐにいつもの冷静な顔色に戻った。
「別に好きなわけではない。ただ己の将来のために、必要なことを得なければならないだけだ」
生徒会長――タリブ・タウィルは、商人として成功した祖父の代に爵位を得たばかりの家に生まれ、古い名門貴族たちから成金貴族と嘲笑されて、学園にいる生徒たちからも色眼鏡で見られていた。
ただタリブにとって辛いのはそんな嘲笑や色眼鏡ではなく……誰からも努力を認められないことだった。
彼の父親は成金貴族と言われることがコンプレックスで爵位を上げることに執念を燃やし、タリブには『常に一番であること』を幼い頃から強要していた。
根が真面目なタリブはそんな父親の命令に従い、勉学・武道・人望に励みトップの成績を収めていたが、父親は褒めることも認めることもなく、さらに上へと求めるばかりだった。
それでもタリブはさらなる努力を重ね……ゲーム開始時にあたる最近では、疲弊しきって精神を病み始めている。
ゲームだとそんなタリブの努力をヒロインは認め、誰からも褒められることがなかった彼を褒めて……ヒロインに癒やれた彼は、努力し続けるだけの無限に続く地獄から救い出されるというストーリーだった。
ちなみにバッドエンドルートでは常に一番であれという家の重圧に負け、ヒロインの告白を受け入れることができずに闇へと落ちていったタリブが、順風満帆に上位を走っているアミーラに嫉妬して殺害するという展開になる。
アミーラは何も悪くないのに、優秀だったばかりに巻き込まれてしまうというわけだ。
王子様は婚約者として、弟くんは姉弟として関わりがあるからバッドエンドルートでアミーラが絡んでくることにも一応の納得はできるが、タリブに関しては同学年であること以外はほぼ無関係のはず。
なのにとばっちりで命を落とすことになるアミーラ……悪役令嬢というよりも、もはや悲劇のヒロインと呼びたくなるくらい不運に見舞われる彼女が不憫でならない。
しかし目の前にいるアミーラはそんなゲーム内のバッドエンドなど全く知らず、可愛らしい笑みを浮かべながらみんなに紅茶を配ってくれていた。
生徒会長のところに紅茶を置いた際、ノートの内容が目に入ったのかアミーラが彼に声をかける。
「テスト範囲外まで勉強しているのね」
そんなアミーラに対して紅茶のお礼を言いながらも、生徒会長が勉強の手を止めることはなかった。
「ええ、自分はもっと勉強をしなければなりませんから」
勉強したいではなく、勉強しなければならないという彼の目には光がなく、疲れ切っていた。
そんな彼に、アミーラは少し考え込んでからニコッとどこか負けず嫌いを感じさせる微笑みを見せる。
「……私も負けていられないわね」
予想外の言葉だったのか、生徒会長はペンを止めてゆっくりとアミーラの方を見上げる。
そしてすぐにハッとして、慌てたように言う。
「な、なにをおっしゃっているのか……。ファハンロ嬢は公爵家の令嬢でありながら努力を惜しまずに勉学・武術共に成績上位で、エスネイニ王子の婚約者でもあらせられる」
言いながら生徒会長の目はどんどん暗く淀み、言葉からは力が失われていくようだった。
「……私などとは比べ物にならないほど、すでに約束された輝かしい人生を歩んでいらっしゃるではないですか」
そんな生徒会長の言葉を受け止めたアミーラは、スッと彼の肩に手を添える。
「家のことは関係ないわ。それに私はたしかに成績上位者だけど、あなたは学年トップじゃない。でも天才だ、秀才だなんて陳腐な言葉で片付けるつもりはないわ」
アミーラは力強くそう言って、生徒会長に微笑みかける。
「あなたが勉強をしている姿はよく見かけるし……あなたが努力して学年トップにいることを、私はわかっているつもりよ」
突然自分の努力が認められたことに、生徒会長には戸惑いと喜びが同時に襲いかかってきているようだ。
目元をうるませながら、口元は力なく小さく開いて……普段だったら決して見られないようなどこか呆然とした表情をする生徒会長。
「……でも、私は負けず嫌いなの。今度のテストではあなたに勝てるように、私も頑張らなくてはね」
そういうアミーラの表情には自信と未来への希望に満ち溢れていて、生徒会長はそんな彼女をどこか羨ましそうに見つめている。
「そうそう。生徒会長はすごいよ~」
いつもどおりの飄々とした調子で後輩くんがそう言う。
かと思えばフッと真剣な表情をして、まっすぐに生徒会長のことを見つめながら後輩くんは続ける。
「教師たちですらぼくのことを見放したのに、生徒会長だけは諦めずにぼくに勉強を教えてくれているじゃない。そんな生徒会長のことを『すごい』ってぼくは思っているよ」
思いがけない二人からの言葉に感極まったのか、生徒会長はメガネを外して目頭に手を当てて下を向き、震える声でありがとうございますとだけ言った。
そんな生徒会長をアミーラは優しく見つめ、後輩くんはやれやれとでも言いたげな顔をしながらも見守っている。
ほっこりとした空気が流れていると思いきや……アミーラの背後にスッと王子様が立ち、彼女が生徒会長の肩に寄せていた手をスッと拾い上げるようにして自分の方に引き寄せる。
突然のことにアミーラが戸惑っているが、王子様は気にすることなくアミーラの手を握りしめている。
その表情は相変わらずの無表情にも見えるが、少しムスーっとしているようだ。
そんな姿を見た後輩くんはプッと吹き出すように笑いだし、弟くんも少し呆れながら笑い……涙を拭いながら生徒会長もすみませんと言い、微笑んでいた。
私はヒロインという立場上、あまり関わりすぎてはいけないなと思いながらも……一緒に笑ってしまっていた。
私の方はというとアミーラにほぼマンツーマンで教えてもらって、何も分からなかった状態から教科書の内容が少しずつ理解できるようになっていた。
そして完全に役目のない王子様と弟くんは一応勉強会に来ているという名目上、ノートと参考書を広げて何がしか勉強しているようだ。
そのまま熱心に勉強を教えるアミーラと生徒会長の声と、カリカリとノートにペンを走らせる音が図書室に広がっている状態がしばらく続いた。
「少し休憩しましょうか」
熱中していたためかどのくらい時間が経ったのかはわからないが、アミーラがそう言いながら紅茶の準備を始めた。
疲れ切りながら周りを見てみると弟くんと王子様と後輩くんは休憩を始めるため、自分のスペースを片付け始めていたが、生徒会長は後輩くんに教えているときとは別の参考書とノートを引っ張り出していた。
「……休憩しないんですか?」
なおも勉強しようとする生徒会長に弟くんがそう尋ねる。
「ん?あぁ、先程まではシハロ・マリボンの勉強を教えているだけでしたから、自分の勉強も少ししておきたくて」
「生徒会長はほんとうに勉強が好きですねー」
なおも勉強する生徒会長に後輩くんがそう言うと、生徒会長はピクッと少しだけ反応を示したようだったが、すぐにいつもの冷静な顔色に戻った。
「別に好きなわけではない。ただ己の将来のために、必要なことを得なければならないだけだ」
生徒会長――タリブ・タウィルは、商人として成功した祖父の代に爵位を得たばかりの家に生まれ、古い名門貴族たちから成金貴族と嘲笑されて、学園にいる生徒たちからも色眼鏡で見られていた。
ただタリブにとって辛いのはそんな嘲笑や色眼鏡ではなく……誰からも努力を認められないことだった。
彼の父親は成金貴族と言われることがコンプレックスで爵位を上げることに執念を燃やし、タリブには『常に一番であること』を幼い頃から強要していた。
根が真面目なタリブはそんな父親の命令に従い、勉学・武道・人望に励みトップの成績を収めていたが、父親は褒めることも認めることもなく、さらに上へと求めるばかりだった。
それでもタリブはさらなる努力を重ね……ゲーム開始時にあたる最近では、疲弊しきって精神を病み始めている。
ゲームだとそんなタリブの努力をヒロインは認め、誰からも褒められることがなかった彼を褒めて……ヒロインに癒やれた彼は、努力し続けるだけの無限に続く地獄から救い出されるというストーリーだった。
ちなみにバッドエンドルートでは常に一番であれという家の重圧に負け、ヒロインの告白を受け入れることができずに闇へと落ちていったタリブが、順風満帆に上位を走っているアミーラに嫉妬して殺害するという展開になる。
アミーラは何も悪くないのに、優秀だったばかりに巻き込まれてしまうというわけだ。
王子様は婚約者として、弟くんは姉弟として関わりがあるからバッドエンドルートでアミーラが絡んでくることにも一応の納得はできるが、タリブに関しては同学年であること以外はほぼ無関係のはず。
なのにとばっちりで命を落とすことになるアミーラ……悪役令嬢というよりも、もはや悲劇のヒロインと呼びたくなるくらい不運に見舞われる彼女が不憫でならない。
しかし目の前にいるアミーラはそんなゲーム内のバッドエンドなど全く知らず、可愛らしい笑みを浮かべながらみんなに紅茶を配ってくれていた。
生徒会長のところに紅茶を置いた際、ノートの内容が目に入ったのかアミーラが彼に声をかける。
「テスト範囲外まで勉強しているのね」
そんなアミーラに対して紅茶のお礼を言いながらも、生徒会長が勉強の手を止めることはなかった。
「ええ、自分はもっと勉強をしなければなりませんから」
勉強したいではなく、勉強しなければならないという彼の目には光がなく、疲れ切っていた。
そんな彼に、アミーラは少し考え込んでからニコッとどこか負けず嫌いを感じさせる微笑みを見せる。
「……私も負けていられないわね」
予想外の言葉だったのか、生徒会長はペンを止めてゆっくりとアミーラの方を見上げる。
そしてすぐにハッとして、慌てたように言う。
「な、なにをおっしゃっているのか……。ファハンロ嬢は公爵家の令嬢でありながら努力を惜しまずに勉学・武術共に成績上位で、エスネイニ王子の婚約者でもあらせられる」
言いながら生徒会長の目はどんどん暗く淀み、言葉からは力が失われていくようだった。
「……私などとは比べ物にならないほど、すでに約束された輝かしい人生を歩んでいらっしゃるではないですか」
そんな生徒会長の言葉を受け止めたアミーラは、スッと彼の肩に手を添える。
「家のことは関係ないわ。それに私はたしかに成績上位者だけど、あなたは学年トップじゃない。でも天才だ、秀才だなんて陳腐な言葉で片付けるつもりはないわ」
アミーラは力強くそう言って、生徒会長に微笑みかける。
「あなたが勉強をしている姿はよく見かけるし……あなたが努力して学年トップにいることを、私はわかっているつもりよ」
突然自分の努力が認められたことに、生徒会長には戸惑いと喜びが同時に襲いかかってきているようだ。
目元をうるませながら、口元は力なく小さく開いて……普段だったら決して見られないようなどこか呆然とした表情をする生徒会長。
「……でも、私は負けず嫌いなの。今度のテストではあなたに勝てるように、私も頑張らなくてはね」
そういうアミーラの表情には自信と未来への希望に満ち溢れていて、生徒会長はそんな彼女をどこか羨ましそうに見つめている。
「そうそう。生徒会長はすごいよ~」
いつもどおりの飄々とした調子で後輩くんがそう言う。
かと思えばフッと真剣な表情をして、まっすぐに生徒会長のことを見つめながら後輩くんは続ける。
「教師たちですらぼくのことを見放したのに、生徒会長だけは諦めずにぼくに勉強を教えてくれているじゃない。そんな生徒会長のことを『すごい』ってぼくは思っているよ」
思いがけない二人からの言葉に感極まったのか、生徒会長はメガネを外して目頭に手を当てて下を向き、震える声でありがとうございますとだけ言った。
そんな生徒会長をアミーラは優しく見つめ、後輩くんはやれやれとでも言いたげな顔をしながらも見守っている。
ほっこりとした空気が流れていると思いきや……アミーラの背後にスッと王子様が立ち、彼女が生徒会長の肩に寄せていた手をスッと拾い上げるようにして自分の方に引き寄せる。
突然のことにアミーラが戸惑っているが、王子様は気にすることなくアミーラの手を握りしめている。
その表情は相変わらずの無表情にも見えるが、少しムスーっとしているようだ。
そんな姿を見た後輩くんはプッと吹き出すように笑いだし、弟くんも少し呆れながら笑い……涙を拭いながら生徒会長もすみませんと言い、微笑んでいた。
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