15 / 51
15:お友達
しおりを挟む*side:光
しばらくはレオンと一緒に寝る事になった。
いまだにドキドキが治まらずソファーに座っている。
正面の壁に目をやると、そこには時計が飾られている。文字盤には24個の数字のような物が付いていて中心には日本と同じように時計の針がある。今は、6個目の数字の所に針がきている。見方は全く分からない。こっちの世界が1日何時間なのか、今が何時なのかも分からない。恐らく夕飯の準備ってことは、夕方頃なのかな。
すると急にビーと音が部屋に鳴り響いた。
俺は驚いてビクッとなりレオンを見る。
レオンは眉間にシワを寄せ、ものすごく機嫌が悪そうな表情をしている。ケモ耳もピンっと立ちシッポからも苛立ちが伝わってくる。
冷蔵庫をしめながら、こっちを見て溜め息を吐く。
えっ。俺なんかした?レオン怒ってる?
『光ごめん。来客だ。動かず、そこで待ってろ。』
そう言ってリビングのドアを締め玄関へ向かって行く。
なんだー来客かぁ。俺なんか怒らすような事したのかと思った。良かったぁ。てか、機嫌が悪いとケモ耳もシッポもピンっとなるんだな。分かりやすいなぁ。
ってことは、さっきまでは凄く穏やかだったんだな。嬉しそうにゆらゆら揺れてたし。ゆらゆら揺れてる時のシッポはたまらなく可愛い。ふふ。思い出すとニヤついてしまう。ふふふ。
ニヤニヤしていると。こっちに人が来る足音がする。そして勢いよくドアが開いた。人が3人中に入って来る。
そして、俺は目を見開いて固まった。
『光。わりぃ俺の友達。さっきギルドの受け付けにいた、ミイナと幼なじみのタイガ。』
〈光くん。よろしくねぇ。さっきはギルドで話せなかったから来ちゃった。これ旦那のタイガね。〉
と隣にいる優しそうなタイガを紹介してくれるミイナ。
《光くん。初めまして、タイガです。よろしく。》
タイガは頭を下げながら挨拶をしてくれた。
うぎゃー。頭を下げると猫耳と細くて綺麗な茶虎柄のシッポが一緒に動いているっ!!茶虎柄さいこー!!!
目の前にケモ耳が3人もいるなんて!!ヤバイヤバイ!!
『おい光。どーした。』
「あっ!あの、光です。よろしくお願いします。」
俺は慌てて頭を下げ2人に挨拶をする。
『光。2人とも良いやつだからさ、仲良くしてやってよ。俺は夕飯の準備するから。』
《レオン。一緒に食べようと思って買ってきたんだ。》
と、タイガが腰につけている小さなポーチのような物の中から色々と取り出している。飲み物や惣菜などなど。
『おー。サンキュ。』
それらを受けとり台所に戻って行くレオン。
タイガとミイナは慣れたようにバーカウンターの椅子に座り、レオンと楽しそうに話している。
今あの小さなポーチから飲み物や食べ物だしてなかったか? どーゆーこと?あんな小さなポーチにあの量が入るわけないだろ。俺の頭の中はプチパニックだ。
レオンをチラ見するが、夕食の準備で忙しそう。
俺はどうすればいいのか?何だか、あの3人を見ていると1人でポツリとソファーにいるのが急に寂しくなってきた。それに頭もプチパニックだし、レオンも俺のことほっとくし、何だか不安にもなってくる。
「れおた。」
誰にも聞こえないような小さな声でレオンの名前をつぶやいていた。
レオンは俺に気付いてくれるんじゃないかと思ったけど、駄目だった。3人で楽しそうに話しており俺の小さなつぶやきは聞こえない。
何だか色々な感情に押し潰されそうだよ。レオン。
1
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる