「完結」転生したら神様になっていた

leon

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第五話 神様、家庭を立て直す

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雲の上で、俺は今日もハンバーガーを頬張りながら下界のスクリーンを見ていた。神様になってから、人間を助けるのが楽しくて仕方ない。前回の営業課長補佐・中村一郎(35歳)の昇進は大成功だった。あいつ、課長になってから会社でちょっとイキってるみたいだし、家でも妻に「やっと頑張ったね!」って褒められてた。まあ、俺のおかげなんだけどさ。

「じいさん、中村って今どうなってる?」隣で雲を杖でつついてた白髪のじいさん(神界の先輩)が、チラッとスクリーンを見て答えた。「ふむ。昇進はしたものの、今度は家庭で揉めておるらしい。妻が『昇進したならもっと家に貢献して』とプレッシャーかけてきて、子供は反抗期で言うこと聞かんそうだ」「うわ、マジか。昇進したのに休まる暇ねえな…」俺、ちょっと同情しちゃった。前世でコンビニバイトしてた時、給料上がっても親に「もっと働け」って言われた記憶が蘇る。頑張っても報われない感じ、分かるぜ、中村。

「よし、決めた。こいつの家庭を立て直してやる!」「ほう。どうやってだ?」じいさんがニヤッと笑う。毎回試されてる感がムカつくけど、ここは神様の力の見せどころだ。俺は指をパチンと鳴らして、中村の状況を詳しくチェックした。

下界では、中村一郎が自宅のリビングで頭を抱えてた。「はぁ…課長になったのはいいけど、家がギスギスしすぎだ…」昇進して給料が上がった途端、妻の美佐子(34歳、主婦)が「これでリフォームできるね!」とか「車買い替えようよ!」とか期待値を上げてくる。一方、中学2年の息子・優太(14歳)は反抗期真っ盛りで、「親父うぜえ」「金あっても俺に関係ねえ」と部屋に籠もりっぱなし。

「もう仕事より家の方が疲れるよ…」中村が呟いた瞬間、空から声が聞こえた。「おいおい、そんな弱気でどうすんだよ!」「え?」顔を上げても誰もいない。でも確かに聞こえた。「いや、過労で幻聴か…?」

雲の上では、俺が中村の疲れ切った顔を見てニヤニヤしてた。「よし、まずは家族の空気だな。ギスギス解消してやる」指をパチン。リビングに「和みのオーラ」をばら撒いた。すると、美佐子が急に優しい声で言った。「ねえ、あなた、疲れてるでしょ? コーヒー淹れるね」「え、あ、うん…ありがとう」中村、ビックリしてる。いつもなら「給料増えたんだからもっと頑張って!」って責められるのに。

次に、優太の部屋に「素直モード」をちょっと注入。ドアがバンッと開いて、優太がリビングに顔出した。「親父、今日の飯何? 腹減ったんだけど」「え、お前が飯の話!?」中村、目を丸くする。普段は「何でもいい」とか「別に」しか言わない息子が、珍しく会話に参加してきた。

「うおおお! 俺、すげえ! 家族が普通に喋ってる!」雲の上で俺がガッツポーズ。「な? ちょっとした神パワーで全然違うだろ」「ふむ。だが表面だけ和ませても、根本は解決せんぞ。妻は金遣いが荒いし、息子はまだ反抗的だ」じいさんが冷静に言うけど、俺はもうノリノリだ。「分かってるよ。次は美佐子だ。節約意識持たせてやる」

俺は美佐子の頭に「賢い家計管理モード」をインストール。すると、美佐子がコーヒー淹れながら呟いた。「ねえ、あなた、リフォームとか急がなくていいよね。貯金増やした方が将来安心だし」「え、マジで!? 美佐子、それでいいの!?」中村、感動でコーヒーカップ落としそう。いつも「もっと使え!」って言う妻が、急に現実的なこと言い出した。

でも、ここで問題発生。優太がまた不機嫌モードに逆戻り。「親父さ、課長になったとか自慢してんのウザいんだけど。俺には何の得もないし」うわ、やっぱ反抗期って厄介だな。俺、瞬時に次の手を打った。「よし、優太に親父の価値分からせてやる」

指をパチン。優太のスマホに「中村一郎、課長昇進で部下から尊敬されてる」って記事が勝手に表示された。実は俺が捏造したニュースだけど、神パワーだからバレない。優太、読んでちょっと目を丸くする。「え、親父って会社でそんなすごいの…?」内心ちょっと尊敬しちゃってるけど、素直に認められないのが中2クオリティ。

その夜、中村家で奇跡が起きた。美佐子が「あなた、昇進祝いに何か作ろうか?」って提案してきて、優太が「肉食いたい」って珍しくリクエスト。「え、じゃあステーキ焼くか!」中村、テンション上がってキッチンに立つ。家族3人で夕飯囲んだの、いつぶりだ? 美佐子は「節約も大事だけど、たまにはね」とニコニコ。優太は「親父のステーキ、まあまあだな」って一応褒めてる。

雲の上で俺がニヤニヤ。「よっしゃ! 家庭立て直し完了!」「ふむ。まあ、自然な範囲でまとめたのは良いな。ただ、息子の反抗期はそう簡単には治らんぞ」じいさんが釘を刺してきたけど、俺は満足だ。「いいじゃん、少しずつでさ。家族が笑顔なら上出来だろ」

で、最後の仕上げ。中村家の食卓に「仲良くね、おめでとう」のメモを置いといた。もちろん、神パワーで。中村が見つけて、「え、また神様!?」ってビックリ。美佐子が「何? あなた宛?」って覗き込むと、優太が「親父、なんか怪しいな」って笑った。家族で笑い合ってるの見て、俺もニヤッとした。

その後、中村は仕事でも家庭でもバランス取れるようになってきた。美佐子は節約上手になり、優太は反抗しつつも時々「親父、頑張れよ」って呟くようになった。まあ、完璧じゃないけど、前より全然マシだ。

雲の上で、俺はハンバーガーをかじりながら満足げ。「な? 家庭もバッチリだろ!」「ふむ。まあ、やりすぎず良かったな。次は何だ?」じいさんが聞いてきたけど、俺はもう次を考えてた。「次はさ、恋愛で悩む若者とか助けようかな。青春っぽくさ!」

こうして、俺の「なんでも助けちゃう神様」生活は続く。下界の奴ら、困ったら祈れよ。俺が適度に助けてやるからさ!

(おしまい)
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