元、新妻の王政改革

アカツキ 澪

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第1章

あの日起こったこと

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 その日は、買い物をしようと近くのスーパーまで近いから車でなく歩いて行こうと家を出た。

 最近とくに体調があまり良くなく、ストレスで腹痛や吐き気は頻繁になりだるい日々が多かった。

 薬局で専用の飲み薬も買おうとしていた。

 久しぶりに人がたくさんいる場所に来たからすぐに疲れる。

 昔はアクティブに活動していて1人で推しのライブに行くことは当たり前。遠くても会いに行く。フットワークが軽かったと思う。

 今や、近場で済ませたいとか…ネットで注文すれば良いやっ

 そう思う様になったのだ。

 そして買い物の帰り道、まだ夕方になる前…

 わたしは事故に遭ってしまったのだ。

 「誰か、救急車を!」
 
 「大丈夫ですかっ!?」

 うっすらと声が聞こえる…。

 あぁ、25年の人生。結婚してまだ数ヶ月…。もう終わってしまうのか、お父さん…お母さん、そしてお姉ちゃん。最期に会えなくてごめんね。宗佑さん…出来損ないの妻でごめんなさい。

 自分自身の選んだ道だから、今更になってどうのこうの言えないから…。これでも満足はしている。

 これといってやりたいことが決まらず結婚はしたものの…

 来世では見つけたい本当に成し遂げたいことを…!

 わたしは、運ばれていく中で意識を閉じた。
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