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第1章
高校生活
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「家から通える範囲にしなさいっ」
お母さんは高校受験を控えていた私に口酸っぱく言っていた。寮はお金がかかるし、交通費のことも考えてよねと。
夢だった漫画家になるために美術専門の高校に行きたいと思っていたが現実はそうもいかず…妥協案として少し遠いけれども第2志望で中学の友達のアカリが受験する高校のことに行きたいっ!と提案をした。その結果、お母さんを説得することが出来た。ギリギリ…。偏差値も考えるとね。
「まぁアカリちゃんがいるのなら…」
そうして見事に高校入学へと進めた私だったのだが…。
実際には…
「へぇ~アカリちゃんって中学はバレー部だったんだ!」
「ねぇねぇ、彼氏とかいるの?」
アカリはクラスメイトに囲まれていてたくさんの友達が出来ていた。常に誰かと一緒に行動をするようになっていたのである。私と性格が反対で誰にでも明るくニコニコと接することができる。
一方の私は…
「あ、ごめんなさい…」
内気な性格で誰かの前を通るたびにペコペコとお辞儀をするような子であった。
クラスメイトからは…
「らいあさんって良い人なんだけど、なんか謝ってばかりで絡みづらいというか…」
「わかるー!」
などのヒソヒソ話など私に対して聞こえるようになってきた。
そんなときでも…
「大丈夫だよ!心配することは無いよ」といつも励ましてくれるアカリがいる。
私は学校ではアカリと行動するときが次第に多くなってしまった。
部活では美術部に入り、部員のメンバーは大人しい子が多いから私みたいなタイプでもなんとか馴染むことはできた。
月日が経過するにつれて…
「一緒に帰ろう?」と私が誘っても
「ごめんっ!今日は友達とカラオケに行くからまた今度」と…。
お昼だけは一緒に食べてくれるらしいのだけれども…。
すれ違いの日々が増えていくのであった。
ついには…放課後に珍しく同じ部活の花凛ちゃんに話しかけられ嬉しいと思ったら衝撃な事実を言われる。
「アカリってらいあちゃんのこと嫌いらしいよ?」
どこから噂話が回ってきたのか分からないけど信じがたいことであった。
「そ、そうなんだ…」
その時は本当なのか分からないし嘘かも知れないから適当に流していたけども…よく考えると確かにそう捉えても仕方のないことがあった。
それからというものの、何故かアカリに避けられてしまうことが頻繁にあり…。
「私、自分から会話に混ぜられないから余計な気を使わせてしまったのかな…」
他に気を許せる友達がいなかった私はその日を境に体調も悪化していったのである。
「ケホッ…」
「原因はこちらでも分かりませんね」
さらには、謎の病気にかかってしまい念の為入院をすることになったのである。
私が高校2年生になる春の出来事であった。
お母さんは高校受験を控えていた私に口酸っぱく言っていた。寮はお金がかかるし、交通費のことも考えてよねと。
夢だった漫画家になるために美術専門の高校に行きたいと思っていたが現実はそうもいかず…妥協案として少し遠いけれども第2志望で中学の友達のアカリが受験する高校のことに行きたいっ!と提案をした。その結果、お母さんを説得することが出来た。ギリギリ…。偏差値も考えるとね。
「まぁアカリちゃんがいるのなら…」
そうして見事に高校入学へと進めた私だったのだが…。
実際には…
「へぇ~アカリちゃんって中学はバレー部だったんだ!」
「ねぇねぇ、彼氏とかいるの?」
アカリはクラスメイトに囲まれていてたくさんの友達が出来ていた。常に誰かと一緒に行動をするようになっていたのである。私と性格が反対で誰にでも明るくニコニコと接することができる。
一方の私は…
「あ、ごめんなさい…」
内気な性格で誰かの前を通るたびにペコペコとお辞儀をするような子であった。
クラスメイトからは…
「らいあさんって良い人なんだけど、なんか謝ってばかりで絡みづらいというか…」
「わかるー!」
などのヒソヒソ話など私に対して聞こえるようになってきた。
そんなときでも…
「大丈夫だよ!心配することは無いよ」といつも励ましてくれるアカリがいる。
私は学校ではアカリと行動するときが次第に多くなってしまった。
部活では美術部に入り、部員のメンバーは大人しい子が多いから私みたいなタイプでもなんとか馴染むことはできた。
月日が経過するにつれて…
「一緒に帰ろう?」と私が誘っても
「ごめんっ!今日は友達とカラオケに行くからまた今度」と…。
お昼だけは一緒に食べてくれるらしいのだけれども…。
すれ違いの日々が増えていくのであった。
ついには…放課後に珍しく同じ部活の花凛ちゃんに話しかけられ嬉しいと思ったら衝撃な事実を言われる。
「アカリってらいあちゃんのこと嫌いらしいよ?」
どこから噂話が回ってきたのか分からないけど信じがたいことであった。
「そ、そうなんだ…」
その時は本当なのか分からないし嘘かも知れないから適当に流していたけども…よく考えると確かにそう捉えても仕方のないことがあった。
それからというものの、何故かアカリに避けられてしまうことが頻繁にあり…。
「私、自分から会話に混ぜられないから余計な気を使わせてしまったのかな…」
他に気を許せる友達がいなかった私はその日を境に体調も悪化していったのである。
「ケホッ…」
「原因はこちらでも分かりませんね」
さらには、謎の病気にかかってしまい念の為入院をすることになったのである。
私が高校2年生になる春の出来事であった。
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