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ウェールズ王国
稲作じゃああああああい!!!!
しおりを挟むある日、私と雅臣は二人で神妙な顔で話し合っていた。
日本人なら誰もが求める!そう、米である!
「雅臣、私稲作する!」
「おお!サクラやるか!俺も手伝う!」
稲作は何とかなるだろう、精霊チートがあるんだししっかり使わせてもらおう。
そこで私は思うのだ、やっぱり最初は塩おにぎりで味わいたい。
そこで必要となるのが海苔である!
海苔無くしておにぎりは語れない!
しかし、ルイス曰くこの世界に海苔は無い。
アテネに聞いても分からないと言われた。
地図を見てもこの国は海なし、つまり内陸の国なのである。
海苔についてかなり悩んでいる最中、国王が来るとの知らせが届いた。
何でもルイスが報告したジャガバターにかなり興味あるらしい。
更に「私が居ない所で面白いことをするな。」と無理な苦情が来た。
何だか面倒そうなので国王が来る日に私はアテネと雅臣とで海に向かう事にした。
日にこれがまた面倒な事になるのだが、私は知らね精神で行こうと思う。
「まずは田んぼ作りからしなきゃだね?アテネ居る?」
「何?サクラ。」
フワッと現れたアテネはまたジャガバターを食べていた。
「あっちに今度はもっと大規模な畑を作りたいんでけどアテネの領域に入れてくれる?」
「お安い御用だよ!今度は何するの?」
「田んぼを作りたいの。」
首を傾げるアテネに私は説明した。
「なるほど、そんな畑があるんだね?」
「畑自体は私が作るから、アテネは領域だけお願い。」
「川も入れる?」
「うん、水を引きたいからお願い。」
「分かったよ。出来上がりを楽しみにしてるよ。」
これで領域チートは完璧、よし畑を作ろう。
川から水を引けるように川に沿って畑をとりあえず六反作った。
「雅臣?お米って植える時ってもう生えてる状態だよね?」
「お前、生えてるって言い方よ…。まぁ、領域の中なら直ぐ成長すんじゃね?」
う~ん、確かに…試してみよう!
魔法で土を固めて3センチ四方のマス目を作ってそこに米を入れて様子を見た。
「何んと!これは!」
米は数分で芽を出した。
「精霊ヤバイな…。」
気持ちはわかるよ雅臣。
「これ繰り返せば直ぐ出来るんじゃないか?」
「試しに一反やってみようか。」
私と雅臣は芽吹くのを待つ間に畑に水を引き準備万端にした。
そこから二人で泥んこになりながら田植えを終えた。
そこにアテネがフワッと現れて。
「ねえ?サクラの魔法使えば汚れなくて良かったんじゃない?」
私と雅臣は半目になった…もっと早く言えよ!
私はプリプリしながらも自分と雅臣にクリーンをかけて綺麗にして後は米の成長を待つ事にした。
稲はほんの数時間で収穫可能となった、問題はここからだった。
「一回干すんじゃないの?」
「え?このまま米にすればいいじゃいか?」
私と雅臣の意見が割れたのだ。
「米にするにしたって、精米しなきゃじゃない?」
雅臣は考え込んだ。
「雅臣って都会育ちでしょ?」
「あ?まぁ確かに…生まれも育ちも東京だったな。親戚連中も都内だった。」
やっぱり…。
「私のおばあちゃんが農家だったの。でも私も手伝った事無いから見た事しか分からないけど。多分刈った稲を一回干してそれからよ。」
「兎に角、サクラが言うようにやってみようぜ?俺には正直細かい事は分からない。なんか、すげえ便利だったんだな…日本。」
私たちはしみじみと頷き合った。
こうして、米の生産に目処が立った頃、国王訪問の知らせが来た。
さて、逃げようか!
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