良くある異世界で幼女は今日も頑張る!

凪 冬夜

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ウェールズ王国

海だ!魚だ!海藻だ!

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「サクラ様、本当に行くのですか?」
超不安そうにルイスが呟く。

「サクラ様が居ないと国王陛下もガッカリしますよ?」
そんなの知らね、米が生産出来る今海苔が最優先だ。

「私は王より海苔が大事なの。」
後は何とかしてね?っと私は旅支度を始めた。
護衛はアテネと雅臣が居ると納得させて私はサッサと出発した。
お忍びでサクラの村に訪れた国王はサクラが居ない事に落胆するのだった。
その頃、サクラは既に海に到着していた。
転移で一っ飛びなのだ。

「わぁ~海だ!」

「海だな。」

「海ですね?」
海に着いたもののサクラは困っていた。
そもそも勢いと使命感で飛び出して来たが、海苔になる海藻が分からない。
そもそもこの見たことも無いオパールの様なキラキラした海に海藻が存在するのかすら不安になっていた。

「待って!これ本当に海?」

「海ですよ?」
不思議そうに言うアテネにサクラは視線で雅臣に助けを求めた…が!雅臣は凄い遠い目で海を見ていた。
だめだこいつ!
仕方ないので波打ち際に近付くと全力でアテネに止められた。

「サクラ!ダメです!」
アテネに抱き上げられてキョトンっとする私。

「サクラ!海に簡単に近付くなんて!」

「え?」

「危険です!常識ですよ!」
出た!私の常識は異世界では非常識!

「シャキーンがわちゃわちゃ出て来ますよ!」

「ぶっ!!!!!」

「ブフ!!」
ダメだ吹いた、言い方…言い方よ!シャキーンって何?わちゃわちゃ?
私の腹筋は崩壊しかけたが直ぐに血の気が引いた。

ーズジャ!バシャアアアン!キチキチバシャバシャ

っと聞こえて、海を見ると砂浜から何百もの蟹の鋏が突き出していてキチキチと音を出しながら獲物を探している様だった。

「ひぃ!」

「ね?言ったでしょう?」
これには雅臣も顔面蒼白だった。

「キモい!何あれ!!」

「あれはシャキーンと言われる魔物です。ああやって波打ち際で獲物を待ち構えて居るんです。」
何て恐ろしキモい!

「おい、アレは蟹じゃ無いのか?そもそも海水浴とかそうすんだ?」

「カニ?分かりませんが、ここではシャキーンと呼ばれていますよ?海水浴とは何です?」
逆に聞き返された、まず海水浴をアテネに説明した。
海水浴の説明にアテネは顔色を悪くさせた。

「サクラの世界ではそんな恐ろしい事をするんだね…。」

「じゃあさ、この世界では海で何するの?」
入れないなら海水浴は出来ない、アテネによれば海の魔物は陸の魔物とは桁違いらしいし?
魚は?漁師的な人は居ないの?
私の頭は❔だらけだった。

「基本海にはあんまり近寄らないよ?ただ一部に海の部族が居るんだ。彼らは海に入る術を持ってる。一部の海の魔物から取れる素材や海溝貝から取れる宝石を売って生活してる。」
ふむ、これ海苔は無理ゲーじゃね?

「アテネ殿はその部族が何処に居るか知ってるですよね?」
雅臣が核心に迫った。

「うん、知ってるけど…。」

「「けど?」」

「海の部族は警戒心がる良くて部族以外と殆ど接触を持たないんだ。外と接触を持つのは代々その役割を担ってる一族なんだ。」
おおう…これは…。

「そもそもサクラが言うノリ?があるか分からないし、あの部族と接触するのは中々大変だよ?」
海苔について完全に詰んだ、目の前ではまだシャッキーンがキシキシしてるし…なんかイライラして来た。
私は砂浜から突き出た大きな鋏を思いっきりぶん殴った。
鋏はペキョッと折れた、それから何個も鋏をぶん殴る私を雅臣とアテネは呆然と眺めていたのだった。
海苔入手は出来るのか?


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