婚約破棄された芋女ですが、北で砂糖を作ったら王国が甘くなりました

「芋女に王妃の座は似合わぬ」

王都の舞踏会でそう告げられ、婚約破棄された公爵令嬢シュガー・ビート。
甘味は南国からの超高級輸入品。蜂蜜も高価。生乳は腐り、硬いパンしかない世界。
王都で“スイーツの出せるカフェ”など不可能――それが常識だった。

傷心のまま北の領地へ戻った彼女は、そこで気づく。

寒冷で乾燥した気候。天然冷蔵庫のような環境。
そして、てんさいという「甘くなる根菜」の可能性。

転生前の化学知識を武器に、てんさい糖の精製に挑むシュガー。
やがて白砂糖の製造に成功し、さらに自作の膨張剤で“ふわふわのパンケーキ”を生み出す。

硬いパンしかなかった世界に、ふわふわ革命。

安価で安定供給できる北糖は王国経済を塗り替え、
かつて彼女を追放した王都は、今やその甘味なしでは立ち行かなくなる。

「王妃にはなりませんわ。私は甘味の設計者ですもの」

王冠よりも自由を選び、
“北のお菓子の国”を築き上げた令嬢の、爽快経済ざまぁ恋愛譚。

甘さは、諦めなかった者の味。

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