うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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惑星エルリス

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帝達が消えて一週間がたった。
帝の力が無くなった国は酷いものだった。
青々と茂っていた街路樹は枯れ果て、王宮前の広場の噴水も枯れていた。
一番酷かったのはエデンから一番近い王都ドラスタ王国だった。
オズワルド公爵家もこのドラスタ王国にある。
食料難に喘ぐ民、残り少ない食料と水を王家は独占した。
一月経つ頃には王国は廃墟の様になっていた。
道には飢餓に喘ぐ民達が倒れ、ゴミを漁り泥水を啜る。
そんな光景を見てクロードは歯を食いしばり拳を血が滲む程握った。
暴徒も化した民に王城を攻め込まれる国もあり、困り果てた王はエデンに助けを求めに訪れたが、帝宮はもぬけの殻だった。
帝を探すにも帝の素性は極秘の為、探す事も叶わなかった。
しかし、そんな中で帝達を糾弾する若者の集団がいた。
この状況は帝のせいだと、帝達の職務怠慢だと高らかに叫んでいた。
比較的若い者はそれに賛同する者も居れば、歳を重ねた大人達は愚かな王族を攻めた。
そろそろ王家たちの食料も尽きる頃だろう。
クロードはラファイと共にエデンの帝宮に姿を表した。
エデンに来ていた王族ら歓喜した、これで助かると。

「おぉ!!総帝様!!お助け下さい!!」

「既に王宮の食料も尽きてしまいました!!」
クロードの足元に伏せる王達をクロードは冷たい目で見下ろした。

「私に助けを乞うのは筋違いではないですか?ドームに派遣した」イリスはどうしたのですか?私達が居なくとも暮らして行けるのでしょう?あなた方からの書状もありますし、これは私個人では無く帝達の総意です。」

「し、しかし…このままでさ民が…」

「その民を苦しめているのは王族でしょう?私が知らないとでも思いましたか?残り少ない食料をあなた方は独占した。少しでも民に食料を分けようとした王族は居なかった。」
クロードは心底軽蔑した目を向けた。

「総帝様、お言葉ですが…我等は王族なのです。王族は国に無くてはならない、我等は優遇されて然るべき。」
クロードは我慢出来ず殺気を向けた。
王達はガタガタ震え出す。

「優遇されて然るべきですか?ではあなた方が優雅に暮らせているのは誰のお陰だと思っているのですか?民が働き税を収めて居るからではないのですか?」
しかし、王達は自分達が食料の配給をしていりはのだから当然だと宣う。
ではその配給する為の食料は誰が担っているのか、それは帝達だ。
話にならない。

「王家が配給できるのであれば私達が助ける必要はありませんね?あなた方ほ私達帝を排除するのが目的だったのでしょう?帝ましてや総帝である私を甘く見て貰っては困る。民は何の罪も無い民は助けます。王族はまだ反省がたりない様です。焔帝。」

「はい、総帝様。帝に招集を、民を救済します。但し、王家への配給はこれまでの半分とします。その分民に還元して下さい。王族は配給の権利を剥奪、配給はイリスのギルドが行う事とします。今も尚騒いでいる若者の集団は話がしたいので闇帝に頼み捕獲して下さい。」

「畏まりました、その様に手配致します。」
ラファイはスっと消えた。

「話は終わりです、王家のエデンへの立ち入りを暫く禁止とします。早々にエデンから去って下さい。」
クロードも転移すると、クロードが居なくなった所で崩れ落ちる王族達。
それを悲しい顔で見詰めるクロードが居た。

「民を大切に出来ない王族など要らないと思いますけどね。」
クロードの呟きは静かな執務室に消えた。



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