うちの総帝様は最強なのだが如何せん天然で…

凪 冬夜

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王族と帝と民と…

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作戦その1、先行ラファイ。

「マジでこれで行くのかよ!!」

「えぇ、とても似合っておりますわよ?」
リナリアに帯を直され、機嫌の悪いラファイは執事に変装しています。
元はと言え、一国の王子だったラファイを使うのかって?
それは、使えるものは使うのです。

「いい!しっかり王女の目的を聞き出して来るのよ!!」
ルナから激励され項垂れるラファイ。
しかし、ここは頑張って貰いましょう。
最近退屈していましたし、いいでしょう。

「ラファイ、行ってらっしゃい?」
ニッコリと手を振るとラファイに睨まれてしまいました。

「クロード覚えてろよ?」
もう忘れました。
ラファイは何気ない振りをして廊下を歩く。
その様子をクロードの執務室でルナが作った水鏡で皆で鑑賞です。

「ちょっと、そこの貴方?」

「はい、如何なさいました?」
ラファイは完璧に執事を演じていた。

「顔をお上げなさい。聞きたい事がありますの。」

「はい、何でございましょう?」
ラファイが顔を上げると王女はポッと頬を赤く染めた。

「あら、貴方いい男…ゴホン!!帝様達はどちらにおいでになりますの?」

「申し訳ございません。帝様達の事は一介の執事や使用人は存じ上げておりません。どの様なご用向きで?」

「貴方執事なの?うちの城に来ない??」
ニッコリ笑っていたラファイの眉がピクリと動いた。

「申し訳ございません。私は帝様方に忠誠を立てております。」
この王女、帝宮の執事を引き抜くだと?

「あら、良いじゃない?ここの執事してても帝様達に会えないんでしょ?だったら私の元に来なさい。」
ツーと顎を撫でられラファイは鳥肌が立った。

「いいえ、私は…」

「王女である私の命令が聞けないの?!」

ーブッチィィィイ!!

凄い音が聞こえてきた気がした。
そのままラファイは頭を下げたまま動かなくなってしまった。

「不味いです!ガライルはラファイを回収!!撤退です!!」
水鏡で見ていたクロードが慌てて指示を出した。
ガライルは速やかにラファイを回収し、執務室に戻った。

「悪ぃ…助かった。」
戻ったラファイはへにゃっと床に座り込んだ。
相当神経を使ったらしい。

「あそこで良く耐えましたわ!」
すかさずリナリアのフォローが入った。

「確かに、私なら吹っ飛ばしてますね?」
ケロと言うクロードにラファイは我慢しなければ良かったと思った。

「結局王女の目的分からなかったじゃない。」

「フール!何を見てたのよ!!目的なんか一目瞭然じゃない!!」
とルナがキレた。

「え?ルナ様あれで分かったの?」
キョトンとするフールにルナは脱力した。
この帝達は変な所鋭いのに、この手の話はかなり鈍い事にルナは頭痛がした。
如何せん帝達は顔がいい為基準がかなりズレている。
普通の基準が自分達なのだ。

「作戦その2に移りましょう。」

「え?クロード様まだやるの?」
フールがげんなりしながら言うとクロードからとても良い笑顔が返ってきた。

「うっ!眩しい!!」

「なんだか楽しくなって来てしまいました。」
こうしてまだ作戦は続く。

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