『ブリーフスキル』実は最強でした

なまぱすた 気味磨呂

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ギルド大国

宮殿~十帝~

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 俺は扉を手にとりギイっと開く。俺の目の前に現れたものは・・・

 大きな広場にポツンと真ん中に上へと続く階段がある。まさかあの上に王が? やっとたどり着いた。いやー、疲れるね(棒)
 俺は駆け足で階段に近づこうとしたら二人に首もと、服を掴まれ止められた。二人はやっとたどり着いた筈の場所なのに何故か険しい顔をしている。アイギスさんは眉間に皺を寄せて辺りを見渡しているし、ピナは杖を力強く握りしめいつでも戦える準備をしている。おいおいまじかよ。また、敵がいるのかよ。この宮殿なんなの? 何処に行っても敵がいるの? それともアンデット? 一番何もしていない俺が心で愚痴っているとアイギスさんが手を離してくれた。そしてピナが俺にこそっと伝えてくれた。内緒話? 萌えるねー。いや、ダメだダメだ今はこんな事考えている場合ではない。

「・・・ブリー、敵いる」

「しかもかなり手練れの者だな。威圧感が今までとは比較にならない」

え? 敵! しかもかなり手練れ!? 俺には威圧感も存在すらも気づかなかったんですけど?

「ところで何人くらいいます?」

「・・・3」

まじかよ、手練れの者が三人も! こうなったら一人一殺ってところじゃないかよ。

「来るぞ!」

アイギスさんが叫び俺とピナは後ろへ思いっきり飛んだ。アイギスさんは俺達を庇うように前に立っている。

「ア、アイギスさん! 大丈夫ですか!?」

アイギスさんには無数の針が刺さっており軽傷なのだが傷が多すぎる。このままでは出血多量で・・・

「ピナ! 回復!」

もうやってる。ピナは直ぐ様アイギスさんに駆け寄り回復を始めていた。だんだん傷も治まりアイギスさんの顔も楽になっていった。

「ごめんなさい、アイギスさん」

「いいんだよ、それより厄介なのは何処から攻撃が来るか分からない事だ。攻撃の瞬間は感知できるのだが、攻撃したら直ぐ様気配を消すから何処にいるかが分からない」

「・・・ピナも」

ピナの聖霊魂でも感知出来ないのは初めてだな。どうする、ブリーフマン。考えろ、早く、早くするんだ。攻撃の瞬間は感知できる。がその後は気配が消える。という事はおそらく気配を消す魔法を使えるやつが三人の中にいるはずだ。だがそれはもうみんな分かってる。くそっ、分からない。

 俺が悩んでいるといきなり一部だけ空間が歪んだ。と思ったら手が現れその手にはナイフが!

「みんな、来るぞ! 構えて」

手からナイフが離れこちらに向かって来る。俺はそれを見ていたから問題ない。防御する事くらい…え? 
 突然目の前空間が歪みナイフの軌道が変わった。さっきまでの軌道を変え突然現れたナイフが腹元に来る。気づいた所で遅い。俺の剣は空を切りナイフが腹に刺さる。何だか暖かい、この暖かいのは? そうか血か。腹から血が溢れだす。

「ブリー、起きて!」

ピナが俺を呼ぶ。気づけば腹の傷は消えていた。痛みはない。だがピナの回復魔法はあくまで傷の修復。体力が回復しないのと同様に血の量までは回復しない。まだ意識がもうろうとしている。だが俺は歯を食い縛り何とか立ち上がる。

 さっきの攻撃時空が歪みナイフが飛んで来た。そして俺は防げたと思ったがまたしても時空が歪み腹にナイフが突き刺さる。だが時空が歪んでからナイフが現れるまでコンマ一秒程だが時差あった。まさか、

「ピナ・・・アイギスさん・・・謎が・・解けた」

俺は気力で声を出した。

「あいつらは・・結界魔法です」

「成る程な。どういう原理で結界魔法と仮定したのか知らんがそこはお前を信じよう」

「・・・ん」

「ありがとう、ですが・・原理が分かった所でどうやって・・・対抗するんですか」

アイギスさんは私に任せろと言わんばかり胸をはる。

「私に考えがある。結界魔法とは絶壁の魔法とか言われているが弱点は存在する」

するとアイギスさんは詠唱を始めた。アイギスさんが詠唱を終えると同時に周りが魔力壁で覆われた。弱点が同じ結界魔法?

「なぜ結界魔法を?」

「それは結界魔法の弱点は結界魔法だからだ。結界魔法の中に結界魔法を作ればもう干渉はできまい。分かりやすく言うと箱の中に箱を置けば中にある箱の中は見えないだろ」

分かりやすく伝えてくれたらしいけど逆に分かりにくくなった気が……とにかくこれで大丈夫の筈だ。
___________________________________

「な、いきなり気配が消えましたよ。まさか向こうにも結界魔法を使う者がいたなんて」

わぁわぁと騒いでいる女は結界魔法を行っていたチノリ。

「うるさいぞチノリ。唯お前の結界魔法が破られただけだろ。十帝としてもうちっと冷静にいれないのか?」

「すまない、ついね。だけど向こうにも頭脳派がいるとはね」

事態を冷静に判断できるのはマギ。十帝の副団長だ。

「かはは、向こうにも強いのいるんだな。面白い。早く殺りたいなー、かはは」

こっちの戦闘狂はアスタ。十帝一の狂い者だ。

 十帝とは王直属護衛部隊の事だ。十人の強者が集まった強力にして最悪の部隊。十帝には色んな二つ名を持つ者がいる。此処にいる三人は知識、狂気、冷淡。これは性格による者ではなく殺し方から呼ばれているあだ名だ。よって最強にして最悪。

「おい、早く結界解けよ。俺が殺りに行くからさ。かはは」

「ふん、勝手にしろ。そんなだと録な死に方をしないぞ」

マギはアスタを止めようともしない。なぜならもともとアスタが負けるとは思っていない。

「かははは、俺はもともと録な生き方じゃねーんだよ」

そういってアスタは結界をぶっ壊して中に突っ込む。

「お、おい。待てよ。全くアスタは面倒だな」

チノリは諦めたかのように渋々と着いていく。

 その頃ブリーフマンは結界の中でこの時を待っていた。敵が自らこちらに向かって来るときを。ピナが魔力弾を準備し狙いを定める。威力、スピード共にマックス状態だ。これなら避ける事はできまい。

「いけ、ピナ。今だ!」

ピナの魔力弾が発射される。よしこれで一人倒したな。

 放たれた魔力弾が一人に着弾する? いやしてない。避けられた? あの速さを? 

「みいつけた」

アスタはもう目の前に来ていた。は、早い。俺は手に持っていた腹に刺さったナイフで何とか受け流した。限界突破により攻撃力が上がっている。ん? 動ける。限界突破により体力も上がったのか動けるようになっていた。こちらにとっては好都合。俺はそのまま剣を引き抜きアスタを弾き飛ばす。これで感知出来なくなった筈だろう。

「甘いんじゃないか?」

冷淡な声が聞こえる。いつのまにか後ろに見知らぬ人物が入り込んでいた。容易く結界を壊される。

「さて君達をどう料理しようかな?」
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