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武器
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「いたぞ! アイツを捕らえろ! 」
俺は、無駄に広い城内を走り回っている。
食堂を出て直ぐに、国王が命令でも出したのだろう、今城にいる全ての人間が俺の事を捕らえようと血眼になっている。
「ったく……めんどくせぇな」
甲冑を着た兵士ばかりのこの状況で、喉潰し等は殆ど通らない。
剣ならば隙間を突けば刃が通るだろうが、拳だとその隙間を貫くことは難しい。
「なんか……ないのか」
複数人の兵士に追われるも、相手は鎧を纏っている。軽装のソウに追いつける訳もないのだが……。
行く手行く手に兵士がいるため、城から出ようにも出られない。
そうした状況下、しばらく走り続けていると1つ、鍵の空いた扉が目に入った。
「とりあえずあそこに! 」
後ろを確認するも、まだ兵士たちは来ていないようだ。どうにか、一時的に撒いたらしい。
部屋に入った俺は、扉をしっかりとしめ音を立てないように慎重に薄暗い部屋を見渡した。
すると、ところどころ光り輝くものがある。
それは、剣の刃だった。
「まさかここ……武器庫か」
何故空いているのかは疑問……いや、俺を捉えるために色々と準備をして、急いでいて閉め忘れたのだろう。
そう勝手に結論づけて、様々な武器を見て回る。
すると、その中にひとつ実際に見る事はほとんど無い、珍しい武器があった。
「これは……鎌? 実物を見たのは初めてだ」
壁に掛けてあったそれをゆっくりと手に取る。
「不思議だ、重みが感じられない」
まさか偽物と思い、指で軽く叩くが帰ってくる音は金属の音だ。
「使ったことは無いが……使ってみたいな」
格好のいいその武器に夢中になり、軽く振るう。
――バシュゥン!
大きな音を立て、武器庫の棚や箱が真っ二つに切断され、石造りの壁には大きな傷跡が残った。
「な、なんだこれは」
俺は、無駄に広い城内を走り回っている。
食堂を出て直ぐに、国王が命令でも出したのだろう、今城にいる全ての人間が俺の事を捕らえようと血眼になっている。
「ったく……めんどくせぇな」
甲冑を着た兵士ばかりのこの状況で、喉潰し等は殆ど通らない。
剣ならば隙間を突けば刃が通るだろうが、拳だとその隙間を貫くことは難しい。
「なんか……ないのか」
複数人の兵士に追われるも、相手は鎧を纏っている。軽装のソウに追いつける訳もないのだが……。
行く手行く手に兵士がいるため、城から出ようにも出られない。
そうした状況下、しばらく走り続けていると1つ、鍵の空いた扉が目に入った。
「とりあえずあそこに! 」
後ろを確認するも、まだ兵士たちは来ていないようだ。どうにか、一時的に撒いたらしい。
部屋に入った俺は、扉をしっかりとしめ音を立てないように慎重に薄暗い部屋を見渡した。
すると、ところどころ光り輝くものがある。
それは、剣の刃だった。
「まさかここ……武器庫か」
何故空いているのかは疑問……いや、俺を捉えるために色々と準備をして、急いでいて閉め忘れたのだろう。
そう勝手に結論づけて、様々な武器を見て回る。
すると、その中にひとつ実際に見る事はほとんど無い、珍しい武器があった。
「これは……鎌? 実物を見たのは初めてだ」
壁に掛けてあったそれをゆっくりと手に取る。
「不思議だ、重みが感じられない」
まさか偽物と思い、指で軽く叩くが帰ってくる音は金属の音だ。
「使ったことは無いが……使ってみたいな」
格好のいいその武器に夢中になり、軽く振るう。
――バシュゥン!
大きな音を立て、武器庫の棚や箱が真っ二つに切断され、石造りの壁には大きな傷跡が残った。
「な、なんだこれは」
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