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ウル
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1週間後、俺達は言われた通りに武器屋へと足を運んだ。
「ジュゴンさん」
扉を開けると、待ってましたと言わんばかりのジュゴンが出迎えた。
「おう、久しぶりだな」
「どうだ、完成したか? 」
「はっ、勿論だ」
カウンターの下から1つの大きな木の箱を取り出す。鍵穴に鍵を刺し、蓋を開ける。
「これが、俺の最後の傑作だ」
青い神玉がはめ込まれたその2つの短剣は、思ったよりも細く、両刃の刀くらいしか太さがない。だが、反射して顔が映るほどに輝いており、刃は軽く触れただけで真っ二つに切り裂けそうなまでに鋭い。
「ほれ、持ってみろ」
「あ、ああ……」
俺はその短剣を手に取る。すると、柄の部分に嵌められた神玉が僅かに光を漏らした。
<やっと会えた、あるじさま……>
「ま、また声が」
同じく周りには聞こえていないようだ。
「おいソウ、答えてやれよ。お前の声も届くんだからな」
「わかった……。聞こえ、てるか? 」
<あるじさま! あるじさま! >
「これから宜しく……えっと……」
<お名前決めて! >
「おう。なら……ウルでどうだ? 」
なんか呼びやすいし。
<ウル、嬉しい! >
どうやら喜んでもらえたようだ。
「ところで、ウルは人型にはなれないのか? 」
シャルロットが人型になっているんだ。同じ神玉を使ったウルも人型になれるかもしれない。
<ウルはね、おおかみなの! >
「狼?? 人じゃないのか? 」
<うん! なる? >
「そうだな。なってくれ」
<分かった! >
手に持っていた2つの短剣が光となって、手から離れる。そして、目の前には俺の膝くらいの小さな狼……いや、犬が居た。
「ジュゴンさん」
扉を開けると、待ってましたと言わんばかりのジュゴンが出迎えた。
「おう、久しぶりだな」
「どうだ、完成したか? 」
「はっ、勿論だ」
カウンターの下から1つの大きな木の箱を取り出す。鍵穴に鍵を刺し、蓋を開ける。
「これが、俺の最後の傑作だ」
青い神玉がはめ込まれたその2つの短剣は、思ったよりも細く、両刃の刀くらいしか太さがない。だが、反射して顔が映るほどに輝いており、刃は軽く触れただけで真っ二つに切り裂けそうなまでに鋭い。
「ほれ、持ってみろ」
「あ、ああ……」
俺はその短剣を手に取る。すると、柄の部分に嵌められた神玉が僅かに光を漏らした。
<やっと会えた、あるじさま……>
「ま、また声が」
同じく周りには聞こえていないようだ。
「おいソウ、答えてやれよ。お前の声も届くんだからな」
「わかった……。聞こえ、てるか? 」
<あるじさま! あるじさま! >
「これから宜しく……えっと……」
<お名前決めて! >
「おう。なら……ウルでどうだ? 」
なんか呼びやすいし。
<ウル、嬉しい! >
どうやら喜んでもらえたようだ。
「ところで、ウルは人型にはなれないのか? 」
シャルロットが人型になっているんだ。同じ神玉を使ったウルも人型になれるかもしれない。
<ウルはね、おおかみなの! >
「狼?? 人じゃないのか? 」
<うん! なる? >
「そうだな。なってくれ」
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手に持っていた2つの短剣が光となって、手から離れる。そして、目の前には俺の膝くらいの小さな狼……いや、犬が居た。
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