転生貴族の異世界無双生活

guju

文字の大きさ
11 / 136

幼少期⑦

しおりを挟む
ミルが部屋に入ってきて、俺の使い魔達と対面したのはいいのだが、勿論のこと、家に知らない男女2人と大きな狼1匹がいたらそれは驚くのが至極当然であるだろう。

「あぁ、ミル紹介するよ、この度俺の使い魔となった者たちだ」

「神級悪魔のネメスです」

「私は神級天使のスーリアよ」

「儂は精霊皇の皇狼、今は主から名を貰いキウンだ」

「アア、アルト様、もしかして全部と契約したんですか?」

「そうだけど」

「さ、流石アルト様です! 凄いですね!3体と契約なんて聞いたことありませんよ!」

先ほどの驚いた顔のままではあるが、その中に少し、好奇の眼差しを含んでいる。でも、

「そういう事だから、こいつらは屋敷の行動を自由に出来るように他の使用人達にも伝えておいてね」

「はい!」と言って部屋を出て行った

「あ、そうだ1つ聞きたいんだけどさ」

「何ですか主」

ネメスが答える

「あぁ、その主ってのやめてくれない? アルトでいいよ」

少し堅苦しい気がするのだ。

元々この世界に生を受け、それ以前の記憶がないのなら順応出来るだろう。
だが、奴隷制度などの無い、ましてや、従者がいる家庭の方が珍しい世界からやってきたのだ。
''主''と呼ばれる事への違和感は拭いきれない。

「わかりましたアルト様。それで聞きたいこととは?」

「そうだ、あとひとつ聞きたいんだけど、なんでネメスは俺に戦いを挑んだのに他の2人は挑まなかったの?」

「それは……」

ネメスが口ごもる。
顔をしたに向け、俺から視線をずらす。

そんなのネメスを見かねてか、からかっているからなのか、それに変わってスーリヤが答える

「それは私達は召喚された時にアルト様には勝てないと直感で察したからです。でも、あのバカは、アルト様が子供故に自分のプライドが邪魔して素直になれなかったんじゃ無いかと」

「儂も、そうだと思う」

少しネメスが動揺する。

「そう……ですね。申し訳ありません」

過去の黒歴史をこれ以上掘り返すな、と言わんばかりの視線をネメスとスーリヤに送り、俺にはきっちりと頭を下げて謝罪した。

「ふーん、まぁいいや今は俺と契約してくれたんだしね」

「「「はい!」」」と3人揃って嬉しそうに返事する。

「んで、みんなの役割なんだけどさ」

「何でもお申し付けください。」

ネメス、スーリヤは膝を立て頭を下げ、キウンは伏せる

「スーリヤとネメスには俺の専属護衛兼、スーリヤは秘書として、ネメスは情報、暗殺などの影の仕事を主に任せる。そしてキウンは小さくなれる?」

「勿論でございます」

「ならキウンは小さくなって俺にモフモフされるのと、移動時に俺を乗せるのと後はその都度様々なことをって貰うつもりだ」

「「「イエス、マイマスター」」」

キウンだけ何処か納得していないような顔をしていた

そのあとキウンは猫くらいに小さくなり、俺はそれを抱き抱えた。

モフモフしててとても気持ちい

「ねぇ、早速だけど今から街へ行かない?」

「「了解ですアルト様」」

「あ、アルト様、1つお伝えしたい事が」

「なんだスーリヤ」

「はい、私達は契約をしたので、念話が使えるようになりました。なので、どれだけ遠くに離れていても会話する事ができます」

「へぇ、便利だなぁ。有難う、教えてくれて」

「いえ」

「じゃあ、街に行こっか」

俺は扉に「街に行く、お昼ご飯はいらない」と書いた紙を貼っておき、キウンを抱きながら街へ行く。

昼過ぎと言うこともあり街の飲食店は活気づいている。
開いた扉から香る料理の匂い、屋台などから上がる、香ばしく、甘い焼き物の匂いなどに鼻を刺激される。

その中で俺は少し考える。

自分のお店を出したいなと。

今回、俺が街に出てきたのは、その事について色々と何でもいいから情報を集める為だ。
何があって、何がないのか。 
何が求められていて、何が求められないのかなどだ。

色々と見た結果、色々とわかったのだが、端的に分かっただけで、整理ができていないので1度家で考える必要があると判断し、俺はキウンをモフモフしながら歩くのだった

1時間ほど街を歩き、その途中で先程から鼻を刺激していたいい香りのオークの肉の串焼きや、小麦で作った生地に野菜や肉を巻いたものを食べてお腹を満たした。

それから少しすると、街の広場に出る。

大きな噴水が真ん中にあり、他の場所より少し賑わいが大きい。

そんな中、1人の女の子が強引に腕を引かれているのを見つけた。

「キャ! 離して!」

「黙れ! 大人しくこい!」

大柄な男3人に囲まれながら裏路地に引っ張られて行く

周りの人は助ける勇気が無いのか、力が無いのか見て見ぬ振りをするだけだ。

「ネメス、スーリヤ」

「分かってます」

ネメスが答え、スーリヤは頷く

キウンは俺の腕から離れ自分で歩く

「へへへ、嬢ちゃんいい女だな俺達と少し遊ぼうぜ!」

男は手を掴み抵抗できなくしている

「やめて! 離して!」

「へへへへ! 誰もこねぇよ」

男が服に手をかけようとした時、丁度俺たちがつく

「ねぇ、おじさん達何してるの?」

「あぁ、ガキが死にたくなけりゃさっさとどっかいけ!」

「親分、こいつかなりいい服着てますぜ! 」

「そうか、ならこいつもやっちまうか!」

3人のうち1人がこっちに向かって歩いてくる

あたりは薄暗く、一通りの少ない裏路地。
目立ちたくなくて、先程の人目に付くところから、ここに来るまで手だしをしなかった。

だが、目立たなければ、バレなければある程度暴れても問題は無いだろう。

「ネメス、やれ」

「はっ!」

ネメスはスッと男の前まで移動して首の裏にチョップをして気絶させる。所謂首トンだ

女の子を襲っている男とまた別の男が何か言いかけるもネメスはそれより先に2人同時に鳩尾を殴って気絶させる

「終わりました」

それと同時に女の子が地面に座り込む

俺は近づき怪我がないのを確認するとネメスに抱えさせて表まで運ぶ。
俺は男達を近くにあったロープで拘束し、表に偶々いた衛兵に引き渡す

「アルト様! 有難うございます。本来は我々の仕事ですのに」

「いや、いいよ。お疲れ様」

「恐縮です!」

そう言って男達を引き連れて去っていった。

それから女の子は俺たちに「有難う」とお礼をして街に戻っていった。

ふと空を見上げると、夕焼けが綺麗な時間になっていた。



<hr>



フォローとグッドしてくれると私は嬉しいです。宜しくお願いします!
しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・ 転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。 そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。 <script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>

処理中です...